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映画 アントマン&ワスプ_これはヒーローの活躍+父娘の絆+恋愛(アントマンとワスプ)の一筋縄ではいかない物語

f0090954_08473838.jpg前科持ちのコソ泥ヒーローという設定も、別れた女房の新しい旦那が警官という設定も好きです。

あまり正義面されたヒーローより今は「ゆるキャラ」の流行る時代だということでしょう。小学生の漢字ドリルも「うんこ」が先生を務めて人気を博しているようですから。

この元泥棒でバツイチのヒーロー、アントマンことスコット・ラングが全身全霊をかけて愛するのは娘キャシーです。

初代アントマンである天才科学者ハンク・ピム(マイケル・ダグラス)とその娘で二代目ワスプのホープ・ヴァン・ダイン(エバンジェリン・リリー)の父娘関係もよく描けていました。

ホープの母で初代のワスプとなるジャネット・ヴァン・ダイン役が初登場でした。役者は誰だろうと目を凝らしたところミシェル・ファイファーでした。

現在10歳のアビー・ライダー・フォートソン演じる娘キャシーが、父であるスコット・ラング(アントマン)とホープ・ヴァン・ダイン(ワスプ)の恋愛を応援している姿が微笑ましいですね。

先々週に終わってしまいましたがTBS火曜ドラマ「義母と娘のブルース(ギボムス)」で、佐藤健演じるベーカリー麦田の若主人麦田章と綾瀬はるか扮する義母(宮本)亜希子の恋の成就を願ってやまないみゆき(こちらは高3)の気持ちに相通じるものがあります。

ギボムスの方は、娘の思い通りになりませんでしたが、アントマンとワスプの方はいい感じです。

今回の映画では、体長1.5センチの蟻さんサイズにまで小さくなることができる伸縮装置の調子が悪く、体長10mくらいになったりして笑えました。

そして、ホープの母で初代ワスプが行方不明となった理由が、原子サイズのミクロに縮んで、異次元の量子世界に迷い込んでいたとは恐れ入りました。

脇を固めるアントマンの仲間たちもコメディタッチに描かれていて楽しかったです。スコットとは務所仲間のルイスを演じるマイケル・ペーニャが面白いです。アドリブ連発の演技だそうです。

敵味方の対決も緊張感がなく幼稚園児の騎馬戦のように何だか入り乱れてじゃれ合っているようにみえるのは苦笑ものですが、小さいお子様と観る分には安心です。

続きが気になる終わり方をしていました。アントマン・シリーズの3作目が制作される可能性は高いと聞いています。

by zoompac | 2018-09-28 09:19 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

読書「ローマ人の物語6 勝者の混迷(上)」塩野七生

f0090954_08470535.jpg「いかなる強大国といえども、長期にわたって安泰でありつづけることはできない。国外には敵を持たなくなっても、国内に敵を持つようになる。」と言って、アルプスを越えて、ローマ連合の領域内に入り込んで、内から共和政ローマを打ち砕こうとしたハンニバルでしたが、そのときローマ軍が連戦連敗をしても連合国はローマを見捨てませんでした。

そのハンニバルによるポエニ戦役という非常事態を切り抜け、逆に北アフリカの大国カルタゴを下し地中海の覇権を確かなものにしたローマでした。

しかし、歴史の皮肉と申しましょうか、ハンニバルの唱えた内なる敵はタイミングをずらしてローマの内部に忍び寄っていました。 ハンニバルの指摘は当たっていましたがハンニバルの攻撃は時期尚早でした。

ポエニ戦役という非常事態の中で、本来は助言機関であった元老院に政策決定権を与えてしまいました。元老院は危機が過ぎた戦役後もそれを市民集会に返すことなく既得権として保持してしまいました。

また、新たに属州となったシチリアからの小麦の流入が、中産階級を占めていた小規模農家を直撃します。失業者が増え貧富の差が拡大しました。

その社会不安を打開すべく立ち上がったのがスキピオ・アフリカヌスを母方の祖父とするティベリウスとガイウスのグラックス兄弟でした。彼らは農地占有の制限などで市民階級の再興を図ろうとしましたが、戦勝で獲得した農地は借地の名目で、元老院のメンバーでもある有力貴族が実質的に占有していました。

グラックス兄弟の提案には、他にカルタゴの地に新しい都市を建設することで生活のため土地を手離して無産階級となった多くの人に仕事を与えようとする政策もありました。

新富裕層や既得権益者からなる反対勢力と少なからず自身もその類に入る元老院は、兄弟の外地での公共事業も含む全ての改革案審議を拒否し、二人を裁判にかけるでもなく死に追いやってしまいます。時期尚早の改革者兄弟の死体は時期を異にして弔われることなくテヴェレ河に投げ込まれてしまいました。

グラックス兄弟の改革が道半ばで途絶えた後ローマに登場したのは、50歳で執政官に就任するまでの人生のほとんどをローマ軍で過ごしたガイウス・マリウスでした。

ローマ軍は、北アフリカのヌミディアの反抗制圧などに手を焼き、質量ともの低下の問題が顕在化していました。

これを打開するためマリウスは徴兵制であった兵役を志願制に変更しました。

それまで兵役に就くことは直接税を払うことと同じとされ、それゆえ無産階級は兵役を免除されていました。マリウスの兵役改革は有産階級にとっては義務とみられていた兵役からの解放を意味し、無産階級にとっては志願して得られる職業を与えることになりました。

そのことは、はからずもグラックス兄弟が取組み、そして挫折した、階級間の格差是正にもつながります。志願してきた兵士には、農地を手離した失業者が多く含まれていたからです。

塩野七生が意味深長なことを言ってました。

「多くの普通人は、自らの尊厳を、仕事をすることで維持していく。ゆえに、人間が人間らしく生きていくために必要な自分自身に対しての誇りは、福祉では絶対に回復できない。職を取り戻してやることでしか回復できないのである。」

失業とは生活手段を失うだけでなく人間の存在理由まで蝕んでしまうということですね。

グラックス兄弟は農地を中産階級に取り戻して与えることや新植民地都市建設、その他の公共事業振興でその失業問題を解決しようとしましたが、兄弟の早すぎた死がその実現を阻みました。マリウスはこれらの失業者たちを軍隊に吸収したのです。

マリウスは、ローマ軍団の基本的な軍団編成の整備にも取り組み、それがローマ軍の戦力向上にも大いに寄与しました。

しかし、属州の反乱や蛮族の侵入が一段落すると不要な軍隊を抱えると言う問題が生じてきました。徴兵であれば国に帰った兵隊は元の仕事に戻るだけですが、職業軍人は失業してしまいます。

それにマリウスによる改革後のの軍隊では、ローマ市民の志願兵と同盟市民の招集兵との間に矛盾を生じ、ローマ市民とローマ同盟市民の間に大きな軋轢を生じてしまいました。

ポエニ戦役当時は、ローマ市民のみで編成された軍団が主力で、犠牲の大きな部分も被っていました。その分ローマの覇権拡大の利益の取り分もローマ市民がとっていました。

しかし、100年後の今、同盟市民にとって兵役は義務のままである一方で、ローマ市民には職業なのです。決してローマ市民の被る犠牲が大きいとはいえません。それなのに、ローマの覇権の拡大に対する利益分配もローマ市民に有利ということでは同盟市民の不満が募って当然のことになります。

その不満が昂じて、ハンニバルが夢にまで見たローマ連合の分断が起こってしまいます。

元老院もしぶしぶながら同盟市民にローマ市民権を付与せざるを得なくなったのです。そしてこのことこそグラックス兄弟が30年前に目指していたことでした。元老院階級が覇権拡大によって得た土地を自分たちの所有にしようとがめったことがそもそもの内側の敵というか獅子身中の虫でした。

物事を見通す正しい眼力があっても、変革には、それを実現できるタイミングと状況から勢いを得る実行力が必要ということですね。

戦時にはリーダーシップを如何なく発揮していたマリウスが、平時にはもたついていたという下りも面白く読みました。

そして平民たちから失望され、マリウスが執政官選挙の立候補を断念したB.C.99年に、マリウスの妻ユリアの実家に1人の男児が生まれました。その子はガイウス・ユリウス・カエサルと名付けられました。

ユリウス・カエサルの登場は8巻からです。次の7巻では、マリウスの下で経験を積み、後にはマリウスの最大のライバルとなり、マリウス派を粛清し恐怖政治を行ったスッラが登場します。

反動の反動で、スッラはグラックス兄弟とは反対に元老院体制強化で混迷打開を図ります。引いては押し寄せる波のように、変革には紆余曲折が必要だということでしょうか。

そのスッラの後のローマにはユリウス・カエサルの前の露払いのような存在になってしまいましたが、軍事面で天才的な能力を持ったポンペイウスが登場します。偉大なるポンペイウスの下でローマはその覇権を広げていくことになります。

by zoompac | 2018-09-27 08:47 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

世界柔道女子57㎏ のケツ股炸裂の芳田司が準決勝でライバル出口クリスタを破って悲願の初優勝!

f0090954_09280030.jpgアゼルバイジャン・バクーで行われている世界柔道選手権2018は22日、女子57kg級の競技が行われ、日本代表の芳田司(コマツ)が見事優勝しました。昨年度大会2位の芳田は、これが念願の初優勝でした。

芳田司の武器は一風変わった内股です。普通の内股は相手の股に脚を入れ、高くその脚を跳ね上げることで投げ飛ばします。芳田の技はいったん臀部を相手の脚にぶっつけ相手の体を浮かし気味にした後、脚をこじ入れ跳ね上げるものらしいそうで、自分で「ケツ股」と呼んで悦に入っていました。「跳ね腰」と「内股」のハイブリッド技のようです。

大会前の下馬評で、「三強」と目されたのは昨年度の銀メダリスト芳田司、今季ワールドツアーで5連勝(2月のヨーロッパオープン・オディベーラスとグランドスラム・パリ、4月のパンナム選手権、5月のグランプリ・フフホト、7月のグランプリ・ザグレブ、8月のグランプリブダペストの準々決勝で敗れ、破竹の一本勝ち連勝記録は26でストップ)を果たしている出口クリスタ(カナダ)と昨年度の覇者のドルジスレン・スミヤ(モンゴル)でした。

この3人はいずれももベスト4に勝ち進みはしました。

準決勝で芳田が出口を下し、ドルジスレンは伏兵スミス・デービス(英国)によもやの苦杯をなめました。

決勝では芳田にとってはこれまでの対戦で圧倒的に歩のいい相手でした。開始1分で内股を仕掛けデービスの体勢が崩れたところを体落としで追い込んで「技あり」、その15秒後には相手の仕掛けを出足払いで返して2本目の「技あり」、合わせ1本の楽勝でした。

芳田にとっての事実上の決勝は、2月のグランドスラムパリでの決勝で敗れた出口クリスタとの準決勝での戦いでした。

お父さんがカナダ人ですが長野生まれで長野育ちの出口クリスタ(丘中学、松商学園、山梨学院大)と京都生まれながら、柔道のため相原中学(神奈川県、相模原市の相武館吉田道場に入門のため)、敬愛高校(福岡県)、コマツという経歴をもつ二人は、共に1995年の10月生まれの22歳で、ジュニア時代からのライバルでした。

芳田司が中学3年時(2010年)の全国中学校柔道大会の個人戦57kg級で優勝を飾る一方、出口クリスタは松商学園高に進学した2011年に、当時宮崎日大高校3年だった志々目愛を破ってインターハイを1年生ながら優勝しているなどこの二人は早くから全国大会で頭角を現していました。

芳田司と出口クリスタは、高校3年のとき(2013年)のインターハイ個人戦での決勝では直接対決をしています。このときは芳田が出口を内股(ケツ股?)で下して優勝をしています。

ジュニア時代から何度か対決があり、最近では今年2月のグランドスラムパリの決勝で、技ありを先取した出口クリスタに芳田も技ありを取り返しイーブンになったところで出口がさらに技ありを重ねて合わせ1本で勝ちました。

そのリベンジを芳田司はこのバクーの世界選手権で達成したことになります。f0090954_09275137.jpg

試合はGS延長戦へもつれ込みました。ただ、疲れの見える出口を芳田はさらに圧をかけ、出口から偽装攻撃の2枚目の「指導」を奪い、さらに優位さを増しました。延長戦が始まって40秒、芳田が組み付きながら得意のケツ股を繰り出しました。相手をしっかりケツに乗せて引き手を巻き込みながら跳ね上げて勝負に決着をつけました。(写真2枚)

両者の対戦成績はこれで互いに3勝3敗となっています。

出口クリスタがカナダ国籍で柔道をする決心をしたのもカナダからの勧誘があったこともありますが、それ以上にこの芳田の存在が大きかったようです。

彼女は東京五輪の畳の上で柔道をしたいのですが、日本代表として東京五輪に出場するにはライバルの芳田司をはじめ、ジャカルタアジア大会で優勝した玉置桃、山本杏等と代表争いをしなければなりません、日本代表を勝ち取る狭き門より、選手層の厚くないカナダ代表になるほうが圧倒的に五輪出場の可能性が高かったのです。

ただ、彼女は今年の4月から日本生命に所属し、練習は、相手に不足の無い日本で積むことにしています。日本の柔道場で切磋琢磨しないと世界の舞台で戦えないことをよく知っているのです。

なお、出口クリスタは敗者復活戦に回り、この世界選手権@バクーで3位入賞を果たし、カナダに初の世界選手権のメダリストになりました。

本戦の残り21秒で「技あり」を先行されましたが、残り9秒の大内刈りで「技あり」を取り返し、延長戦で相手(ドイツのテレサ・ストール)を破りました。こうした粘りも出口クリスタが培った日本柔道ならではの事だと思います。

もう一つ余談ながら、芳田司の妹の芳田真(滋賀・比叡山高2年)が、20日の柔道高校選手権第@東京・日本武道館で行われた48㎏級の個人戦で初優勝しています。お姉ちゃんのケツじゃなかった、背中を追いかけています。

芳田司も出口クリスタも背負う国は違いますが強化選手として同じ釜の飯を食ったこともあるライバルです。互いに切磋琢磨し、東京五輪という夢舞台の決勝で戦って欲しいですね。芳田の妹の真の今後の活躍も楽しみです。

by zoompac | 2018-09-26 09:29 | スポーツ | Comments(0)

高校3年生 阿部詩がバクー世界選手権で初優勝の鮮烈デビューを飾る!

f0090954_09185438.jpg去年のブダペスト世界選手権の兄一二三の投げまくり優勝の衝撃を思い出しました。

凄いですね。彼女は確実に進化しています。

準々決勝ではブラジルのJ.ぺレイラを腹包みという返し技の流れからそのまま相手の腹を固めた変則の寝技で20秒押さえ込んで仕留めました。

準決勝ではこれまで3勝0敗と相性はいいものの世界ランキング1位のフランスのブシャールをおもちゃ扱いでした。開始26秒で相手の腕を固めてぐるぐる回りながらの腕関節を決め相手から「参った」を取りました。「腕絡み」という技で、相手は逃れようと回転しますがその度にますます強く肘関節が決まってしまう恐ろしい蟻地獄のような技です。

国内では、寝技、絞め技、関節技が代名詞のような角田夏実に、これまで腕ひしぎ十字固めで2回、巴投げで1回、で対戦成績を0勝3敗と苦手にしています。立技が武器の阿部は寝技を苦手としているのかと思っていました。「腕絡み」の技は中学生の頃から覚えて練習していたそうです。(私が柔道をやっていたときは、絞め技と関節技は高校生になるまで御法度になっていたのですが・・・。)

阿部詩の必殺技は袖釣込み腰が有名ですが、それだけではないですね。世界で通用する押え込みや関節技等の寝技も磨きました。相当練習したのだろうと思います。

去年のブダペストで女子52㎏の決勝は、志々目愛と角田夏実の日本人対決で、志々目が優勝しましたが、今年も阿部と志々目の日本人対決となりました。

2年連続で金銀独占のこの階級は日本チームのコーチ陣にとって鼻高々ですね。

2段階に伸びる内股を武器に持つ志々目愛は、2015年以来3年間、外国選手に負けていません。今回の大会でも対外国選手の連勝を48に伸ばしての日本人対決でした。

そんな外国人選手に強い志々目ですが、過去1年、日本人に2敗しています。去年12月のグランドスラム東京の決勝で阿部詩に、今年4月の選抜体重別の決勝で角田夏実に負けています。

特に阿部詩には相性が悪くこれまで4戦対決し1勝3敗でした。 そしてこの決勝でさらに負けを重ねてしまいました。

まるで志々目のお株を奪うかのような伸びのある内股で、阿部は延長戦(ゴールデンスコア)で志々目から電光石火の1本を取りました。

相手の得意技で勝つと、相手に与えるダメージは大きいと思います。これまで勝ったことがない角田を寝技で阿部が打ち負かす日もそう遠くないかもしれません。

まさにスター誕生ですね。立ってよし、寝てよしで、怪物のような強さの阿部詩を世界の舞台で確かに目撃しました。

ただ、水を差すわけではありませんが、1つ下の48㎏級にもウクライナの高校3年生・ダリア・ビロディドが決勝で去年の覇者の渡名喜風南を破って鮮烈なデビューを飾っています。(写真右)f0090954_09190421.jpg

田村亮子の18歳2ヶ月での優勝を更新する、17歳と345日の史上最年少の世界選手権チャンピオンの誕生です。これまでは日本人選手をはじめとするアジア人で締められていた48㎏級の女王の座が、1991年以来37年ぶりにヨーロッパ選手に渡りました。

今後、しばらくの間、48㎏級で、日本人選手はこのビロディドに苦杯をなめさせられそうです。

阿部詩とほぼ同じ年代です。48㎏級と52㎏級の今年の世界女王は共に高校3年生です。

この日は、お兄さんの阿部一二三も連覇を達成しました。決勝での1本の決め技も妹同様、内股でした。

同日、同じ舞台で、兄妹そろっての金メダルでした。去年12月の柔道グランドスラム東京でのアベック優勝以来ですね。二人の夢は、東京五輪でのアベック優勝だそうです。

今年は、グランドスラム大阪(11月23日~25日)になりますが、日本人(特に阿部詩)に滅法強い角田夏実(8月のアジア大会@ジャカルタでは優勝しています)、対外国人との戦いで3年負けなしの志々目愛、その志々目を決勝で投げ飛ばして初世界の女王となった18歳の新星阿部詩の熱い三つ巴の戦いが今から楽しみです。

「内弁慶」対「外弁慶」対決になります。

by zoompac | 2018-09-25 09:29 | スポーツ | Comments(0)

映画「検察側の罪人」_二宮和也の演技にビビりました!

f0090954_10215380.jpg木村拓哉と二宮和也の初共演がこの映画で実現しました。

TBS日曜ドラマで、今年の4月スタートの「ブラックペアン」ではオペ室の悪魔と言われた天才的なヒラメキを持つ熟練手業の外科医を二宮和也が演じ話題になりましたが、以前、2017年1月スタートの竹内結子と共演のTVドラマ「A LIFE〜愛しき人〜」で木村拓哉が、手術のシュミレーションに余念のない天才外科医を演じていました。

この二人が天才外科医役で共演したらどのようなドラマになるのだろうと思っていました。

設定こそ、師弟関係の検事役ということでしたが、共演が実現しました。

雫井脩介の同名ミステリー小説の映画化です。「クライマーズ・ハイ」「わが母の記」「日本のいちばん長い日」「関ヶ原」など、話題作や名作を多数手がける原田眞人監督がメガホンをとりました。

ある殺人事件(蒲田での老夫婦殺人事件)を巡る2人の検事の対立を描いていますが、法とは何か、あるいは法の限界とは何かについて含蓄の深い物語でした。

反面、この映画では、インパール作戦という日本軍の組織論的研究 の「失敗の本質」として扱われた体質が、今の日本の政治経済の組織にもそのまま引き継がれていることを示唆する他、原作にないエピソードを幾つか取り込んで幅の広い物語に仕立て上げていました。

ちょっと広げ過ぎて焦点がボヤっとした感じは否めませんでした。

監督は雑誌か何かのインタビューで「ドイツではあれだけ多くのヒトラーや、ニュルンベルク裁判を題材とした映画を作製して、大戦で起こったことを広く知らしめている一方、日本では頬かむりしてあの大戦を直視することなく「なかったこと」にしたい心情が働くのか、そうした映画が極端に少ない!」と言っていました。

だからと言って、この「検察側の罪人」という「法のあり方」を巡る深遠なテーマに、インパール作戦を持ってきて、平岳大が演じる新鋭の政治家が苦悩するスキャンダルを引き合いに、日本の政治経済の組織の意思決定のあり方が、インパール作戦失敗当時から何も変わらないというこれまた小さくないテーマをぶっつけてしまったら、言いたいことの焦点が定まらないですね。

せっかくの木村と二宮の二大スターの緊迫ある演技の鋭さが削ぎ落されるような違和感を覚えました。

原田監督には、日本軍という組織が上手く機能せずに戦局に大きく影響したノモンハン事件、ミッドウェーミッドウェー海戦、ガダルカナル、インパール作戦、レイテ作戦、沖縄戦等の失敗事例をテーマに、直球勝負の映画を作って欲しいです。

映画「検察側の罪人」の話に戻ります。

都内で発生した犯人不明の殺人事件(蒲田の老夫婦殺害事件)を担当することになった、東京地検刑事部のエリート検事・最上(木村拓哉)と、駆け出しの検事・沖野(二宮和也)が登場します。沖野が最上を理想の検事と崇めていることがよくわかります。

沖野は最上の下で働く機会を得てはりきっています。

沖野にとっては難易度の高いケースが待っていました。

過去に時効を迎えてしまった未解決殺人事件の容疑者だった松倉という男の存在が浮上し、沖野は取り調べに力を入れますが、松倉は否認を続け、手ごたえがありません。

しかし沖野もタダモノではありません、松倉の自尊心をくすぐり、時効になった事件についての自供を自慢話として引き出します。

その後、沖野は一気に松倉を追い込むシーンが出てきます。この映画で私が最も印象に残ったシーンです。二宮和也の役者としての天才的な集中力とド迫力を観ることができます。

沖野は、時効事件の供述は引き出せましたが、蒲田での老夫婦殺害事件については手掛かりを松倉から得られませんでした。沖野は松倉は老夫婦殺害に関係ないのではないかと思い始めます。

そんな矢先、時効事件の供述を聞いた最上は、執拗に松倉に執着し始めます。時効事件は最上の大学生の頃お世話になった寮の夫婦の娘の殺害事件だったのです。

沖野は次第に、最上が松倉を犯人に仕立て上げようとしているのではないかと、最上の方針に疑問を抱き始めます。

そして、最上は自分が作りあげたストーリーに松倉を追い込むため一線を越えた行動に訴えます。

これ以上は語れませんが、二宮 vs 木村の演技ということで言えば、二宮の天才的なヒラメキ演技の迫力に驚かされました。

共演の吉高由里子も、犯人松倉を演じた酒向芳も、演技とわかっていながら、その二宮のド迫力にビビったそうです。共演者がビビるほどですから、観客はもっとビビりますよね。私は吉高のビビり具合の反応に、反応してビビってしまいました。ビビりの連鎖です。

吉高由里子の役どころは、検察事務官です。「HIRO」という検察ものドラマでは、松たかこや北川景子が演じていた役です。

HIROのTVドラマ版で型破りな久利生検事を演じた木村拓哉のちょっととぼけた上司を演じていた松重豊も出演していましたが、この映画では諏訪部という闇社会の人物として登場しています。エリート検事最上と意外なところで繋がっています。

HIRO繋がりでいえば。八嶋智人も松倉の国選弁護人として出演していました。

弾ける二宮和也の演技には驚かされましたが、木村拓哉の抑えた演技もよかったです。

HIROの久利生検事のイメージを払拭するためか、ちゃんとスーツを着、髪型も短めのおっさんスタイルにしていました。木村クンのアップが時々「大沢たかお」に見えて苦笑させられました。

しかし、二宮クンが約10歳年上の木村のことをインタビューで「木村クン」と呼んでいたのにはちょっとビックリでした。「君(クン)」というのは、なんとなく同配か目下のものに対する呼び方で、私がそう呼ぶのは構わないのでしょうが。

いずれにせよ、この二大スターの競演は、組み合わせが絶妙だったように思います。よかったです。検察の暴走というテーマも興味深いものでした。

それにしても二宮クンの演技にはビビリバビビブー!でした。

by zoompac | 2018-09-21 10:22 | 読書・映画・音楽 | Comments(2)

TVドラマ 懐かしのバブル時代を映し出す「東京ラブストーリー」の再放送!

f0090954_09052907.jpg今日(9月20日)から27日まで開催される柔道世界大会@アゼルバイジャン・バクーを録画(フジTV)しようとしたときに、懐かしの「東京ラブストーリー」の再放送の枠を見つけました。

先週の金曜日に第1話でスタートしていました。

私が見始めたのは第2話からです。平日の午後に連日の放送となっています。

懐かしの緑の公衆電話とテレカが映し出されて若い人たちの服装もあの頃の時代を感じました。1991年の1月スタートのドラマでしたが、この頃は携帯電話ってまだなかったんですね。

携帯があれば、リカが雨の中でデートの約束を変更した完治を倒れるほど長く待ち続けることはなく、東京ラブストーリーの名場面も生まれなかったことになります。

そうするとこの名セリフもなかったことになりますね。

「もうだめ、ここまで。電池切れちゃったみたい。こんなに傍にいるのにね。こんなに遠くみえる。なんでかな?」

相変わらず、奔放で気持ちをストレートに伝えるリカに対して有森也実が演じる関口 さとみの優柔不断さにイラっとしてしまいました。

あの頃、感情移入しながら、リカは男の味方、さとみは男の敵なんて振り分けをしていた自分がいましたが、三つ子の魂百ですね。あまり変わっていない。

小田和正の主題歌「ラブストーリーは突然に」も懐かしく聴きました。

何から伝えればいいのか
わからないまま時は流れて
浮かんでは消えて行く
ありふれた言葉だけ

君があんまりすてきだから
ただ素直に 好きといえないで
多分もうすぐ 雨も止んで 二人 たそがれ

あの日 あの時 あの場所で
君に会えなかったから
僕らは いつまでも
見知らぬ二人のまま

50歳となった二人の「その後」が、「東京ラブストーリーafter25year」として、「女性セブン」連載を経て単行本化され話題になっていますね。

シングルマザー赤名リカの息子の名前が「赤名アフリカ」というのものけ反りましたが、夫婦となった永尾 完治と関口さとみの間に生まれた娘が、付き合っているのが赤名アフリカだという設定にも「赤い糸シリーズ」かい?と驚きました。

フジTV系列の今秋10月スタートのドラマは、織田裕二と鈴木保奈美の共演と聞いていたので、すっかり「東京ラブストーリーafter25year」だと思い込んでいました。

織田裕二主演で始まる10月スタートのフジTVドラマは全米メガヒットドラマのリメイク版「Suits スーツ」です。f0090954_09055336.jpg

織田裕二演じる甲斐正午弁護士はハーバード留学経験のある遣りて弁護士で、企業買収や提携などに辣腕を揮っています。その彼の所属する幸村・上杉法律事務所のパートナーである幸村チカを鈴木保奈美が演じています。甲斐正午の上司ということになります。

「Suits スーツ」を観る前に、東京ラブストーリーの完治とリカのイメージを払拭せねばと思いつつ、とりあえず今は、ずぶずぶと浸ってみようと思っています。

フジTVの月九・「Suits スーツ」も楽しみです。

その他、「下町ロケット」新章版(「下町ロケット ゴースト」の原作で気になった天才女性エンジニアの島津裕を太眉トレードマークのイモトアヤコが抜擢されていました。ちょっとイメージが違うのですが女優としてのイモトアヤコのお手並み拝見といきましょう!)、安藤サクラ主演の連続TVドラマ「まんぷく」、佐々木蔵之介、中山美穂の「黄昏流星群」、田中圭と黒木華が脇を固め、新垣結衣と松田龍平が主役の「獣になれない私たち」、戸田恵梨香とムロツヨシ主演の「大恋愛」等が面白そうです。

by zoompac | 2018-09-20 09:08 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

樹木希林さん死去 75歳

f0090954_09392983.jpg突然の訃報に驚きました。

2013年の日本アカデミー賞の主演女優賞受賞時に全身癌に侵されていることを発表していました。

そんなこともあって、2015年には彼女が出演した映画3本観た記憶があります。「あん」、「海街diary」、「海よりもまだ深く」です。

2015年は、見納めにならないことを祈りつつ、見納めになるかもしれないなという不安もありました。

2018年の今年に入って5月に山崎努との共演「モリのいる場所」、6月に入ってカンヌ映画祭で最高賞パルムドールを受賞した「万引き家族」の映画で、さすがの樹木希林と思わせる卓越の演技をみました。「万引き家族」では入れ歯を抜いての熱演で、「モリのいる場所」の熊谷秀子とは似ても似つかぬ柴田初枝がいました。

それに今年はもう1本10月13日銀座シネスイッチで「日日是好日」(にちにちこれこうじつ)が公開予定です。エッセイスト・森下典子による自伝エッセイ「日日是好日-「お茶」が教えてくれた15のしあわせ-」を原作とした、映画作品で、監督・脚本は大森立嗣。主役の典子役を黒木華、典子が通う茶道教室の先生役(武田先生)を樹木希林、典子と一緒に茶道教室へ通う従姉役を多部未華子が演じます。

樹木希林の映画を3本も観れるのは2015年以来でしたが、その活発な活動に、癌治療がうまくいって全て消えたか小さくなったのかと思って楽観的になった矢先の訃報でした。

苦しくてつらい闘病が続いていたことを知り今更ながら愕然としました。

しかし、生きざま(去り際というか散り際も含めて)はあっぱれだったですね。根っからの役者さんでした。

「日日是好日」が遺作になるのかと思ったら、初めて自ら企画も手がけた2019年公開予定の映画「エリカ38」が遺作だそうです。

年が明けてもまだまだ樹木希林にスクリーンでは出会えます。

年明けといえば、初春の日本を笑いの渦に巻き込んだ、フジカラーの綾小路さゆりのCM映像の記憶も昨日のように残っています。

享年75歳でした。

by zoompac | 2018-09-18 09:43 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

読書 「翔ぶが如く(九)」司馬遼太郎_1877年の2月15日~9月24日までの約7ヶ月の西南戦争の詳細が8巻から10巻に渡って書かれています。

f0090954_09102322.jpg7ヶ月の西南戦争を実況中継のような詳細描写で3巻に渡って展開するとはさすがに司馬遼太郎ですね。

ただ、只今放映中のNHK大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」では西郷隆盛の後半生はほとんど描かれないとの残念な噂も聞こえてきています。

9月後半に「西郷どん」ガイドブックの3冊目が発売されれば詳細が判明します。

そういえば、先週のTVドラマ「西郷どん」も、家茂死去から大政奉還まで一気に進んで、松田翔太が演じる第15代の征夷大将軍徳川慶喜の在位期間がわずか30分で終わってしまいました。

この西南戦争もそんなイメージで端折られるのかもしれません。

それはともかく、この「翔ぶが如く」9巻の目玉は西南戦争の最激戦の舞台となる「田原坂」での戦いでした。

雨は降る降る人馬は濡れる、越すに越されぬ アラ田原坂
右手に血刀左手に手綱、馬上豊かな アラ美少年
春は桜秋ならもみじ、夢も田原の アラ草枕
草を褥に夢やいずこ、肥薩の天地 アラ秋さびし

という歌の最初の句が有名ですね。

8巻まで遡って簡単に7ヶ月間の西南戦争をダイジェストでまとめてみます。

明治10年(1877年)の西南戦争は2月15日に薩軍が鹿児島を進発することによって始まりました。

簡単に抜けると思っていた熊本城でしたが、鎮台兵の籠城でフタをしたサザエのような堅固さをみせます。

政府からの征討軍団は2月20日に神戸を出発し22日に博多に到着し南進します。熊本城籠城の鎮台兵と合流し薩軍と戦うためでした。

その22日には薩軍は熊本城を包囲しており、熊本城攻撃の一方で、政府征討軍(官軍)を迎え撃つべく北上します。

両軍は高瀬で会戦となります。これが緒戦のヤマ場となります。

西南戦争の関ケ原と呼ばれた27日の高瀬の会戦では、銃弾が切れたという理由で篠原国幹軍が戦線を離脱してしまったため薩軍は敗退し田原坂・吉次越えの線に後退してしまいます。薩軍の天下無敵の神話が崩れた瞬間でもありました。

ここまでが8巻に描かれていました。

いよいよ9巻です。ここは中盤のヤマ場となる田原坂の激戦が描かれています。

3月4日に官軍は田原坂・吉次越えの薩軍に攻撃を仕掛けます。

田原坂・吉次越えの激戦は膠着状態となりますが、3月19日に黒田清隆率いる官軍の別動隊が海上から日奈久に上陸を果たすと、拮抗状況は打開され、官軍が田原坂を占拠します。

4月14日に西郷隆盛は熊本の本営を去り、再挙を図ろうと人吉に陣を張ります。

田原坂の激戦で、当初の薩軍の将領級の篠原国幹と永山弥一郎が死にます。

日奈久に上陸した黒田清隆軍はあれこれ言い訳を探しながら攻撃のスピードを緩めます。西郷隆盛が安全に戦地から脱出する時間を稼ぎたかったからです。

黒田清隆軍の日奈久上陸を境に薩軍は大きく退嬰防御への方針転換を余儀なくされていきました。

9巻で敗勢が決定的となった薩軍は、10巻では弾薬不足などで徐々に追い詰められ敗走に次ぐ敗走となるのですが、白兵戦となった局地、局地では無類の強さを発揮します。

5月の半ばに官軍が人吉を占拠すると、薩軍は肥後から日向(宮崎)へと逃げ回ります。7月から8月にかけて都城、宮崎、延岡へと移動しますが次々に官軍に占拠されてしまいます。そして9月に鹿児島に戻った西郷が24日に城山で自刃してこの7ヶ月余りに渡って繰り広げられた西南戦争の終結をみることになるのです。

「城山に立て籠る兵は三百余人。包囲する七万の政府軍は九月二十四日払暁、総攻撃を開始する。午前七時すぎ、西郷隆盛は二発の小銃弾を体に受ける。一度倒れ、起き上がった西郷は、薩軍幹部・別府晋介をかえりみて言った。「晋ドン、モウココデヨカ」。」

昨年(2017年)暮れに放映された里見浩太朗主演のTVドラマ時代劇「田原坂」の主題歌を堀内孝雄が声高らかに歌い上げていました。「遥かな轍」という歌です。作詞:小椋佳、作曲:堀内孝雄

「こうとしか生きようのない人生がある

いつかお前が したのまぶたに
涙浮かべて 熱く語った
あの日 二人の にぎりこぶしも
想い映して 汗ばんでいた

心の中に それぞれの
聞きわけの悪い わらべ心さわぎ
重なり合わぬ 虹飛んでいた

逢えばお前は 今も変わらず
燃えるまなざし 投げつけてくる

その眼の中で 愚かしく
いとおしむように 夢抱きしめなおす
自分に何故か 歓んでいる

こうとしか 生きようのない人生がある
せめて 消えない 轍を残そうか

男の中の 蒼くさい
狂おしい夢が 激しく 駆けぬけて
遥かな轍 描(か)き込んでいる

こうとしか生きようのない人生がある
せめて 消えない 轍を残そうか」

この哀愁を帯びた堀内孝雄の歌が好きです。

ということで、いよいよ最終巻の十巻に突入いたします。

この9巻を読んで、司馬遼太郎氏のちょっとした余談話に登場していた陸奥宗光並びに小村寿太郎の生涯に興味を持ちました。

津本陽の「叛骨 陸奥宗光の生涯」(あるいは、岡崎久彦の「陸奥宗光とその時代」)と名作との呼び声が高い吉本昭の「ポーツマスの旗 外相・小村寿太郎」を読んでみようかなと思っています。

by zoompac | 2018-09-14 08:44 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

稀勢の里、鼻血の四連勝!は戦術変更の賜物?

f0090954_09163061.jpg連日、薄氷を踏むような際どい取組みが続く稀勢の里ですが、心配された序盤を4連勝で乗り切ろうとしています。

まだ、左のおっつけは往年の力強さまで戻っていませんが、痛みはないようですね。

一応左からの攻めのパターンはできつつあります、ただまだ威力不足で一気に攻め込めないので、ややバタバタした相撲になっていますが、足腰は随分粘れています。

ちょっとアクロバティックでひやひやしますが、フットワークの軽さには驚かされました。往年のいやそれ以上の足さばきです。

際どい土俵際のせめぎ合いにも驚きの粘り強さを見せていて、勝つときは強いが負けるのもあっさりという往年の稀勢の里の印象が覆って別人のような感があります。

お口のフットワークの軽い舞の海秀平氏は、「まだ危ない!」と解説していましたが、私には、一気に決めきれないけど、粘って相手の攻撃を躱しながら、相手の焦りを誘って逆転勝ちという稀勢の里の新たな相撲の形ができつつあるようにみています。

バドミントンの桃田賢斗が腹筋を痛めながら、強烈なスマッシュは捨てて、フットワークで粘りに粘って世界選手権を優勝したようなイメージと重なってみえるのです。

舞の海さんがおっしゃるように、薄氷を踏もうが踏むまいが、冷や冷やしようがしまいが、勝った時の稀勢の里の冷静な顔をみるとそのように思えて仕方ありません。

案外本人は自信満々でその戦術変更に手ごたえを感じているのではないでしょうか。古今無双の左の馬鹿力を武器にできない以上、正当な戦い方の転換だと思います。

昨日も巨漢のブラジル人力士魁聖との長い一番を制した後したたる鼻血にもどこ吹く風の涼しげな表情の稀勢の里でした。一方の魁聖が土俵から引き上げる時息が上がって肩で大きく息をしていたのと好対照でした。

背水の陣を敷いた稀勢の里ですが、一番一番、稀勢の里の覚悟の相撲がみれることが嬉しいです。

彼の新しい武器は八艘跳びのフットワークです。応援しています。

by zoompac | 2018-09-13 09:29 | スポーツ | Comments(0)

TBS火曜ドラマ「義母と娘のブルース」_いよいよ大詰めです。来週が最終回となりました。

f0090954_09590783.jpg綾瀬はるか演じる義母・亜希子と娘・みゆき(小学時代は横溝菜帆、高校時代は上白石萌歌)の血がつながらない母と娘の物語です。巷では「ギボムス」って呼ばれているようです。原作は漫画ですね。

物語の前半(みゆきの小学生時代で9年前)では、癌で余命いくばくもない宮本良一(竹野内豊)が、自分の死後娘の面倒をみて欲しいと、バリバリのキャリアウーマンだった亜希子に結婚を申し込みます。

自分に与えられたミッションが困難であればあるほど生きがいを感じて解決に取り組む亜希子は、愛情とか恋愛というウエットな部分は無視して、その申し出を受けてしまいます。

仕事のようにはドライに割り切れない娘との関係構築や学校のPTA活動の在り方等の難問を亜希子なりの方法で解決していきます。

宮本良一と義母・亜希子と娘・みゆきのぎくしゃくした関係が納まった頃、良一が亡くなってしまいます。

この頃、後半の主役となる麦田章(あきら)が、バイク便の運び屋、軽トラの花売り、タクシー運転手、霊柩車の運転手等、謎の人物として、宮本一家というか亜希子の周りをチョロチョロしていました。

そして、9年経って、みゆきも高校生(受験生)です。子育てのため仕事に就かなかった亜希子も(実はデイトレで日銭稼ぎをしていて、娘みゆきから、私も将来は株や債券・為替等のネットトレーディングで生計を立てたいと言われたために)外に出て地道に働く自分の姿をみせようと決心します。

そこで彼女が見つけたアルバイト先が、何をやっても長続きしない麦田章が彼の父が営んでいたパン屋を継いだ「ベーカリー麦田」でした。

個人的には、小学校時代聡明にみえたみゆきが、おバカな高校生(上白石萌歌)になっていることにやや落胆していましたが、前半、チョイ役の佐藤健が俄然主役に躍り出たことには興味が湧きました。

同時進行中のNHK連続ドラマ「半分、青い」では、言葉少なで、煮え切らない萩尾律を演じる佐藤健ですが、こちらの麦田章は日本語音痴で敬語も使えずちょっとわざとらしいほどの言い間違えと書き間違えをするお馬鹿キャラです。

いちいち冷静な亜希子さんに間違いを指摘されている麦田ですが、単純でわかりやすい性格です。好感度は高いです。

売れなくて倒産間近のベーカリ-麦田の惨状に、亜希子の意欲は俄然燃え上がります。その亜希子と一緒に仕事をしていくうちに麦田の亜希子に対する恋愛感情も燃え上がってきます。

恋愛事に疎いというか鈍い亜希子はわかりやすい麦田の気持ちに気づきません。でも、麦田は自分の気持ちをストレートに亜希子に伝えます。

もっと麦田の事を知ろうと、麦田のこれまでの人生を聴いていく中で、いろいろな仕事に就きながら、亜希子の思い出の節目の一コマ一コマに関わっていた麦田の存在に気づきます。

というところで、来週の最終回を迎えます。ハッピーエンドの予感です。

お馬鹿キャラの麦田章とはまるで違ったややネクラ性格の萩尾律を演じている佐藤健ですが、「半分、青い」の楡野鈴愛(すずめ)との関係もそよ風のように爽やかなハッピーエンドであってくれればいいなと思っています。

by zoompac | 2018-09-12 10:08 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)
RELEASE INFORMATION NEW ALBUM

[通常盤]「Now On Sale!!」
TOCP-66380/¥2,548(税込)

[DVD付 初回生産限定盤]
「Now On Sale!!」
TOCP-66381/¥3,500(税込)

NEW SINGLE
WMP HIGH LOW
REAL HIGH LOW
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海外オフィシャルサイト
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