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映画「アラバマ物語」_「アラビアのロレンス」主演男優賞を阻んだグレゴリー・ペックの「アメリカの良心」の熱演

f0090954_13441659.jpg1932年の南部アラバマ州が舞台の映画です。

妻に先立たれ、幼い息子と娘と共に暮らす弁護士のアティカス・フィンチ(グレゴリー・ペック)は、白人女性へのレイプ容疑で逮捕された黒人トムの弁護を引き受けます。ですが、人種偏見に凝り固まった町の人々はフィンチ一家への態度を硬化させます。

それでも娘スカウトの父アティカスへの愛と尊敬は揺るぎません。

原作者ハーパー・リーの自伝小説で、幼い頃の想い出をもとに、自らの父をモデルに創出した作品で、娘スカウトが少女時代の彼女自身の投影となっています。劇中、夏休みに遊びにやってくるディルって口達者な金持ちのボンボンのような眼鏡少年が登場していますが、少年時代の作家のトルーマン・カポーティです。(右下の写真の一番右側の子)

二人は幼馴染でその後も交友が続きました。第78回アカデミー賞で主演男優賞をフィリップ・シーモア・ホフマンが受賞した映画「カポーティ」は、トルーマン・カポーティが代表作「冷血」を書き上げるにいたったドキュメンタリータッチの伝記映画ですが、事件の現場取材に同行する幼馴染で作家のハーパー・リー役をキャサリン・キーナーが演じていて、助演女優賞にノミネートされていました。f0090954_13444648.jpg

アティカスの熱弁にもかかわらず、黒人のトムは有罪になり、脱走したトムは射殺される悲惨な結果に終わります。それで終わりになるのではなく、アティカスの子どもの兄妹にも嫌がらせ以上の危害が及ぼうとします。

学校のハロウィン・パーティの帰りの夜、幼い兄妹が森を通っての帰宅の途中で何者かに襲われるのです。スカウトはだるまさんのようなぬいぐるみをすっぽり被っていて周りがよく見えませんでしたがそれが鎧のような役割をしてくれました。

そこで彼女は誰かが襲撃者と闘っているのを見ました。彼女は、事件後に助けてくれた人物は、彼ら兄妹や口達者のディルがその姿を見たことのない隣家のブーであることを確信します。彼が兄を家まで運ぶのを手伝ってくれたのです。彼女は無事でしたが、兄は骨折していました。そして襲撃者はトムが有罪となったレイプ事件の被害娘の父親でしたが、森でナイフが刺さって死んでいました。

骨折した息子がもみ合ううちに襲撃者を刺殺したのではと推測するアティカスでしたが、事件を調査した保安官は障害を持っているブーが正当防衛で襲撃者を刺殺したことを見抜き、ブーは人前に出ることを極度に嫌がることを察して、襲撃者が転んだはずみで持っていたナイフが襲撃者自身に刺さったと結論してしまいます。

この映画の原題は「To Kill a Mockingbird、モッキンバード(和名マネシツグミ)を殺すこと」です。

f0090954_13463246.jpgスカウトはませた口調で(ブーを人前にさらすことは)以前父親から教えられた「ものまね鳥を殺すこと」(原題の『To Kill a Mockingbird』に通じる)が罪だというのと同じだと語ります。スカウトはブーの立場になって物事を考えてみたのでしょう(Put Her Feet In His Shoes)。

スカウトは以前アティカスから言われた、「他の鳥を殺してもマネシツグミ(モッキンバード)を殺してはいけないよ、あれは他の鳥を真似するだけの害のない鳥だから」と言っていたのです。

人間が偏見により無実の心優しい黒人青年を死に追いやったという事件の後、憎悪から無邪気な子供たちを襲おうとした事件が続きました。最後には「ブー」が現れ子どもたちは最悪の危害からは免れました。

この映画の原題、「モッキンバードを殺すこと」とは鳥を殺すことではなく、誠実、良心を持ったなにものか、を「殺してはいけない」と言っているのでしょう。そのあたりのニュアンスは映画をみれば感じ取ることができると思います。

ブー”と呼ばれる不気味な青年を演じたのは若き日のロバート・デュヴァルで、本作品が映画初出演だったそうです。(写真左上)

by zoompac | 2018-04-26 13:47 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 ジャンヌダルク_英仏百年戦争のフランスの救世主の影に演出家のヨランド・ラゴンあり!

f0090954_13500365.jpg1948年のイングリッド・バーグマン主演作ではなく、1999年のリュック・ベッソン監督、ミラ・ジョボヴィッチ主演の作品を観ました。

ジャンヌ・ダルクの生まれから処刑までを描いた歴史映画となっていますが、ジャンヌを英雄としてではなく1人の神のお告げが聞こえたり神の姿を見たりできる幻視・幻聴少女としての視点を通してのシーンが多かった印象が残っています。

予言者としての神がかったシーンや、劣勢の自軍の軍隊に「フォローミー!」と叫びながら先導し勝利に結びつける神掛かったシーンがある一方で、ダスティン・ホフマンが彼女の心理的葛藤における理性の部分として別人格のような形で登場し、ジャンヌが心の葛藤に苦しむシーン等もありました。

映画「バイオハザード」シリーズ(2002年~2016年の6作品)ですっかりアクション・スターとなったミラ・ジョボヴィッチだけあって、戦闘シーンや城攻め(砦攻め?)のシーンは大迫力でした。ちょっと血しぶきが飛び過ぎている残虐なシーンも多かったかもしれません、そのあたりは、さすがに「レオン」の監督さんでした。

今でこそ、カトリック教会の聖人にその名を連ねているオルレアンの乙女・ジャンヌ・ダルクですが、当時は狂人あるいは魔女のような扱いで異端裁判に掛けられ19歳で火あぶりの刑に処されました。1431年の事です。

フランス王国の王位継承をめぐるヴァロワ朝フランス王国と、プランタジネット朝およびランカスター朝イングランド王国の戦いとして知られる百年戦争は、1337年11月1日のイングランドのエドワード3世(プランタジネット朝第7代国王)によるフランスへの挑戦状送付から始まったとされます。

フランスのカペー朝が王位継承者が途絶えたとき、イングランドのエドワード3世の母がフランス王フィリップ4世の娘イザベラだったことからその継承者に名乗りを上げたのです。

イングランド・プランタジネット朝初代国王ヘンリー2世の頃は、現在のイギリスとフランスの国教のあり様と違っていて、大雑把に言ってノルマンディー地方からばさっと西半分は南のボルドーまでイングランド領でした。

映画「冬のライオン」(ピーター・オトゥールとキャサリン・ヘップバーン主演)でも有名な話ですが、元々ノルマンディー公国も所有していたヘンリー2世と今のフランス全土の3分の1にも及ぶ広大なアキテーヌ、ガスコーニュ、ポワチエの女公でその領土の継承権を持ったエレノアが1152年に結婚したことから、膨大な領地がイングランド領となっていました。ワインで有名なボルドーもアキテーヌ、ガスコーニュの中にすっぽり入っていました。

プランタジネット朝の三代目でイングランドの失地王と呼ばれたジョン王がフランスのフィリップ2世に奪われたノルマンディ・アンジュー・メーヌ・トゥレーヌ・ポワトゥーを七代目のエドワード3世が取り戻そうとした戦いがこの英仏100年戦争だったとも言えます。

この百年戦争は、間欠的に続き、ジャンヌの登場は百年戦争が始まって約90年後で、この百年戦争の終盤になります。

このときのイングランドの国王はヘンリー6世で、フランス側が後にシャルル7世(ジョン・マルコヴィッチ)となる王太子でした。

ヘンリー6世の前のヘンリー5世のとき、フランスではパリの支配権を巡ってブルゴーニュ派とアルマニャック派(拠点:オルレアン)が争っていました。その内乱に付け込んで、イングランドのヘンリー5世はブルゴーニュ派と結び、アルマニャック派を攻め1415年にノルマンディーをフランスから奪還したのです。パリもブルゴーニュ派を通じてイングランドの手に落ちてしまいます。

1422年にヘンリー5世が亡くなり、ヘンリー6世の治政になります。フランスでは同じ年にシャルル6世も亡くなりました。

ノルマンディーでの勝利の後、イングランドはフランス(利益代表はブルゴーニュ公)とシャルル6世亡き後はイングランド国王ヘンリー6世に王位継承権があるという条約を結んでいました。その条約を後押ししていたのがシャルル7世の母親でアルマニャック派から淫乱王妃と呼ばれていたイザベラ・オブ・ヴァロア(ドイツ名:エリザベート・フォン・バイエルン)です。シャルル7世はそのため不貞の子ではないかと疑われていました。ヘンリー5世はシャルル6世の娘(シャルル7世の姉)と結婚しておりヘンリー6世にも王位継承権がありました。

フランスでのアルマニャック派とブルゴーニュ派の対立のそもそもの火種はこのシャルル7世の母親であるイザベラ・オブ・ヴァロアが蒔いたらしいです。

捨てる神があれば拾う神もあります。ここにアラゴン王女だったヨランド・ラゴン(フェイ・ダナウエィ)という女傑がシャルル7世に救いの手を差し伸べます。シャルル7世に自分の長女マリーを嫁がせシャルル7世の義理の母となります。f0090954_13505907.jpg

どうやらジャンヌ・ダルクをオルレアンの救世主として登場させた仕掛け人はこのヨランド・ラゴンだったらしいです。でないと田舎の農夫の娘がいくら神掛かっていたにせよ、王に謁見し、軍隊を任されること等ありえないですよね。

1429年のジャンヌ・ダルクの活躍は、シャルル7世にとって頼りのアルマニャック派の拠点オルレアンを前年1428年からイングランド軍に包囲されるという絶体絶命のピンチから解放し、王太子がランスで無事国王戴冠式を成功させました。

1431年にはイングランドのヘンリー6世もフランス国王戴冠式を敢行しますが、味方のはずのブルゴーニュ公は出席しませんでした。その後、1435年にアラスの和約というフランスとブルゴーニュの講和条約が締結され、ブルゴーニュ派は完全に英国と手切れになってしまいます。

このアラスの和約に向けて暗躍したのがヨランド・ラゴンでした。彼女のシャルル7世への強い働きかけでブルゴーニュ派の大物であるアルテュール・ド・リッシュモンを1432年にフランス王国大元帥に任命させたのです。

英仏百年戦争は、ジャンヌ・ダルクの死後なおも22年に渡って続けられることになるのですが、ジャンヌ死後にフランス軍を率いて活躍したのはリッシュモンでした。大元帥を拝命した翌1433年からリッシュモンは軍事・外交に手腕を発揮して各地でイングランド軍を駆逐、ブルゴーニュとフランスの和睦にも尽力して交渉をまとめ上げ、1435年に両国(両派?)の和睦を果たしたのです。

リッシュモンは1436年にパリをイングランドから奪還する手柄を挙げ、パリ解放後も活発な軍事活動を展開し、フランス奪還を進めていきました。

その後もイングランド軍掃討を続け1445年には正規軍制度を発足、大砲部隊も充実させフランス軍を精鋭部隊へと改良しました。

この軍隊を率いてリッシュモンは1449年にノルマンディーの大半を平定、翌1450年に奪還を図ったイングランド軍を撃破、勢いに乗りノルマンディーを全て制圧し、そして1453年にフランス軍はカスティヨンの戦いでタルボット将軍を討ち取り、ボルドー平定をもって百年戦争を終結させました。

余談ながら、タルボット将軍の名は、ボルドーのシャトー・タルボにも残っていますし、五大シャトーの1つのシャトー・ラトゥールの塔が、タルボット将軍が最後に立てこもった要塞の塔だと言われています。

イングランドは百年戦争直後の1455年から1485年ぼ30年間、ランカスター家とヨーク家の争いであるバラ戦争に突入します。

このバラ戦争にもヨランドの影がちらちらしています。彼女の死後の1445年、イングランドとフランスの休戦条件としてヨランドの孫娘であるマルグリット・アンジューは渡英(人質として?)、マーガレットと改めイングランド王ヘンリー6世と結婚したのです。やがてマーガレットは王妃として政治手腕を発揮、ヨーク家に対する薔薇戦争でランカスター家の主導的な役割を果たしていくことになるのです。遣りてお婆さんヨランドの血筋ですね。

ヨランド・ラゴンこそ隠れたフランスの救世主だった・・・・、ジャンヌ・ダルクも彼女の手駒の1つだったと思ったのですがどうでしょうか。

そして英国と仏国は百年戦争前と後でその領土の色合いを大きく変えたことにも注目です。百選戦争前は長い間ワインの聖地ボルドーが英国領(プランタジネット朝のヘンリー2世がエレノアと結婚した1152年から百年戦争で英国軍のボルドーのタルボット将軍が戦死した1453年までの300年間)であったということです。イギリス人はその名残もあってか、今でもボルドーワインのことをクラレットという愛称で呼んでいます。

by zoompac | 2018-04-24 13:51 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

初出場の高校生素根輝が優勝、連覇狙った朝比奈沙羅を準決勝で破る_ 第33回皇后盃全日本女子柔道選手権大会

f0090954_10144506.jpg素根輝(そねあきら)の急成長が眩しいですね。4月7日の体重別選手権は去年に続く連覇達成、そして初出場ながら22日の全日本女子柔道選手権大会では17歳(福岡県久留米市の南築高3年)にして全日本の頂点に立ちました。

今大会における高校生の優勝は1993年に優勝した当時福岡県柳川高校2年だった阿武教子(あんののりこ)以来25年ぶりの快挙でした。

しかしながら、選抜体重別とこの全日本選手権の両大会を制し名実ともに日本柔道界の国内女王となった素根は9月20日~27日@バクー(アゼルバイジャン)で開催される世界選手権代表には選出されませんでした。

国際大会での実績から代表に選ばれたのは、朝比奈沙羅(21歳、東海大学4年生・・・自己都合で柔道部を退部し大学生ながら所属はパーク24)でした。朝比奈は、2017年12月のグランドスラム東京、2018年2月のグランドスラムデュッセルドルフと連続で優勝を飾りましたし、なんといっても去年の世界選手権銀メダリストです。

素根は昨年12月のグランドスラム東京では朝比奈に敗れて2位、2018年2月のグランドスラムパリも3位でした。

素根は、9月の世界団体@バクー(世界選手権個人戦の後の団体戦)と8月に開催されるアジア大会@ジャカルタ・インドネシアの女子78㎏超級代表に選出されました。

個人的には、世界代表の追加2枠の内、52㎏級の阿部詩はともかくとして、70㎏級の新井千鶴より、この78㎏級の素根輝が選ばれるべきだと思っていました。そのあたりの選出は微妙な政治とか配慮が働いているのでしょうね。

52㎏級で世界選手権代表の切符を手にする最後のチャンスとして、阿部詩も志々目愛も伝家の宝刀・巴投げで破って4月の選抜体重別で起死回生の初優勝を遂げた寝業師・角田夏実も世界代表には選ばれず素根同様アジア大会の代表に選出されていました。

一方、同じく選抜体重別に優勝した63kg級 能智亜衣美(了徳寺学園職)と78kg級 高山莉加(三井住友海上)はアジア大会の代表にも選出されていません。アジア大会の補欠に回っていました。これでは国際大会の実績も積み上げられず、東京五輪代表争いに向けて悪循環となりそうです。

毎年4月の柔道日本一を決める、選抜体重別と全日本選手権大会の世界代表選出における重要度の低下に今更ながら驚きましたが、日本柔道と国際柔道は似て非なるものなのかもしれません。

国内市場完結型の日本の産業が国際競争という世界の舞台でいわゆるガラパゴス化してしまったこと等を考えますと、国際柔道大会での実績重視という日本柔道強化委員会の世界選手権代表選出方法にも一定の理解はできます。

素根選手も井の中の蛙とか内弁慶にならず(日本一で満足せず)、国際舞台での実績を重ねていって東京五輪代表の座を朝比奈選手と切磋琢磨して争ってもらいたいです。

by zoompac | 2018-04-23 10:20 | スポーツ | Comments(0)

公務員ランナー・川内優輝が大荒れの天候のボストンマラソンで31年ぶりの優勝達成!

f0090954_15104996.jpg川内優輝がやってくれましたね。

対レッドソックス戦で登板予定だった大谷翔平の延期が告げられたアナハイムほど(氷点下)ではなかったにせよ、異常な寒波に覆われたボストンの春の悪天候の中、公務員ランナー川内優輝がマラソンのメジャー大会のボストン・マラソン(2018年4月16日)で優勝という快挙を達成してくれました。

去年大迫傑が初マラソンながら、2時間10分28秒で3位に入ったときでさえ、1987年に優勝した瀬古利彦(2時間10分12秒)以来の30年ぶりの快挙と大騒ぎしましたが、31年ぶりの価値ある優勝を川内がもぎ取ってくれました。

川内の優勝タイムは2時間15分58秒でした。強く吹き荒れる雨風に気温も3.3度という厳しい条件下で、タフさがモノをいった消耗戦でした。

前半から勢いよく飛び出してトップ独走を続ける川内に、現地中継をしていたアナウンサーと解説者はマラソンを知らないド素人ランナーのような走りだと揶揄していました。案の定、中盤でトップ集団に吸収されトップ集団から置いて行かれるいつものようなパターンでした。しかし、後半で脅威の粘りを見せる川内がいつも以上の本領発揮で生き返りました。

水をはね上げ、歯を食いしばりながら、猛追をし、現地のマラソン解説者も驚嘆の賛辞を(しぶしぶ?あきれ気味に?)送っていましたが、40キロすぎに遂に昨年の世界選手権覇者ジョフリー・キルイ(ケニア)を抜いて、優勝のゴールテープを切ってくれました。

この優勝賞金(1600万円)が入って経済的な余裕がでたからでしょうか、川内選手は、来年4月を目途に公務員ランナーからプロランナーへの転向の決意を明らかにしました。

昨年のロンドン世界陸上の後、日本代表からの引退を宣言した川内ですが、その後も数々のレースに出場し、20年東京五輪代表選考レースのMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)出場権もすでに獲得しています。

公務員ランナーからプロのランナーに変身することで、虎視眈々と日本代表復帰の機会も視野に入れているのではないかと思います。

2020年の真夏の東京が、異常寒波に襲われたら・・・なんて想像にニヤニヤしています。五輪代表を巡って熾烈な戦いが繰り広げられそうですね、31歳の川内選手のますますの活躍を期待しています。

by zoompac | 2018-04-20 15:11 | スポーツ | Comments(0)

中学卒業有力駅伝ランナー不破聖衣来の進路情報_2018年

f0090954_09130301.jpg4月になってやっと情報解禁ですね。

やっぱりという感じですが、不破聖衣来の進学高は群馬の健大高崎でした。

去年は林英麻とお姉さんの不破亜莉珠のWエースの活躍で常勝の常盤高校を破って暮れの全国高校駅伝の代表校になった健大高崎ですが、Wエースは卒業してしまいました。

今後は新1年生エースの不破聖衣来を中心にまとまっていくと思うのですが、捲土重来を虎視眈々と狙う常盤も手ぐすね引いて待っていると思います。

健大高崎高 vs 常盤高の対決において不破聖衣来の活躍も楽しみです。

今年、2月の千葉クロカンで、不敗の不破が窪地に足を取られる間に、優勝を果たした当時の京都の中学生だった橋本充央は京都の福知山成美高へ進学していました。ちなみに彼女は去年の全中で4位でした。

京都では常勝軍団の立命館宇治が有名ですが、桂高、京都外大西も肉薄しており熾烈な争いが繰り返されています。福知山はあまり駅伝では名前を聞きません。ちなみに去年の京都府での予選では12位にランクインされていました。

去年の全中の覇者はもちろん不破聖衣来ですが、2位だった杉山明沙は千葉・鎌ヶ谷二中から千葉の市立船橋高へ進学です。(ちなみに全中3位は、千葉葛飾中の南日向でした。彼女は4月で3年生です。)

男子の注目は、なんといっても全中1500m、3000mの記録を塗り変えた石田洸介ですね。福岡北九州の浅川中から群馬の東農大二高に進学です。

東農大二高の先輩には、東洋大2年の西山和弥がいます。今年の箱根駅伝1区では1年生ながら区間賞、3月のアジアクロカンでは日本人トップの2位に入賞する大活躍でした。

石田洸介も今後の成長と活躍が期待されます。

by zoompac | 2018-04-19 09:13 | スポーツ | Comments(0)

「空海の風景(下)」司馬遼太郎_読めば読むほど味わいの深い名作!

f0090954_12502885.jpgこの「空海の風景」のあとがきで、この著作が連載であったことを知りました。著者は、連載中多くの識者から誤りの指摘を受け有難かったと述べていました。

千数約年前の人物など、時間が遠すぎて人情も通いにくく、小説の対象になりにくく思われたそうですが、空海が生存した時代の事情、その身辺、その思想などといったものに外光を当ててその起伏を浮かびあがらせ、筆者自身のための風景にしてゆくにつれてあるいは空海という実体に遇会できないかと期待したそうです。著者自身の期待を綴っていく経過を書き記したものがこの「空海の風景」だとあとがきに書かれていました。

司馬遼太郎氏の小説は、この「空海の風景」もそうですが、いろいろな角度から読むに足ります。ですから、何度読んでも、その読むときの読者の関心のあり方によってまったく印象の違った読後感を持つことができます。

「空海の風景」は、読み進めるにつれ空海が困難を切り開いていく成長物語(というには天才的に過ぎますが)であり、平安初期の時代背景を空海や天皇を中心に描いた歴史小説であり、仏教史でもあり、密教に関する入門書のようにも思えました。さらに、インド・中国・日本の思想の違いを比較分析され、中国・唐時代における遣唐使のあり方も活写されていました。まことに得難い作品だと思います。

上巻で空海がやっと苦労して長安に入ったかと思いきや、密教のことごとくを伝承し、20年滞在の予定を2年に縮めて早々と、下巻の序盤で長安を去ってしまいます。目的を達成したのだから長居は無用だったのでしょう。

それにしても、長安を去った後、越州に4ヶ月、九州に1年、さらに大和の槇尾山に2年逗留するのです。長安に2年しかいなかったのに、そこから京都への出現には3年余りをかけているのです。

自分が世の中の脚光を浴びるタイミングを推し量っているのかとも思いましたが、ページが進むにつれ奈良時代の複雑な事情が語られ、それによって空海の立ち位置の謎が薄皮を剥ぐように明らかになっていきます。

私は読んでいるときこの手法も司馬遼太郎氏一流の手練手管だと思っていましたが、あとがきを読んだ後は単に連載だったからこのような書き方になったのかもしれないと思い直しました。

結果として、新事実が後から後から出てきて空海の謎めいた行動の裏書をしているようで面白い展開になっていました。

例えば、桓武天皇は奈良の仏教勢力に見切りをつけて平安遷都を決行したこと、そして新仏教(大乗仏教)の天台宗を開いた比叡山延暦寺の最澄を庇護したこと、それに対し奈良の仏教六派は飛ぶ鳥落す最澄の勢いに空海を祭り上げることで力の均衡を得ようとしたこと、桓武天皇亡き後は、薬子の変等で宮中の政治が乱れたこと、やがて嵯峨天皇の統治となり、三筆(三蹟?)として橘逸勢、嵯峨天皇、そして空海が有名になっていくこと。真面目な最澄と天才肌の空海の微妙な心理的なやりとり等が非常に面白かったです。

出口治明氏の「0からの日本史 古代篇」を読んで奈良時代の時代背景がひととおり頭に入っていただけに余計この「空海の風景」を面白く読むことができたように思います。                                   

by zoompac | 2018-04-18 12:50 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

読書「ローマ人の物語3 ハンニバル戦記(上)」塩野七生_読んで楽しい、サビの効いた塩野七生節「ローマ人の物語_ハンニバル戦記」

f0090954_09215204.jpg冒頭、「読者へ」という題で、塩野七生氏が次のようなメッセージを書いていました。

「ハンニバルやスキピオをはじめとするこの巻の登場人物と私たちの間に、2200年の歳月が横たわっているとは思えない。それを書く私が愉しんで書いているのだから、読むあなたも愉しんで読む権利は充分にある。高校時代の教科書ではないのだ。プロセスとしての歴史は何よりもまず楽しむものである。」

続けて、日本の教科書の記述を引用していきます。

「イタリア半島を統一した後、さらに海外進出を企てたローマは、地中海の制海権と商権をにぎっていたフェニキア人の植民都市カルタゴと死活の闘争を演じた。これをポエニ戦役という。カルタゴを滅ぼして西地中海の覇権を握ったローマは、東方ではマケドニアやギリシア諸都市を次々に征服し、さらにシリア王国を破って小アジアを支配下におさめた。こうして地中海はローマの内海となった。」

確かに味気ないですね。塩野七生の著作を読むことで、愉しみでもあり考える材料も得られる大人のための歴史の世界に浸っていきましょう。

この「ローマ人の物語3 ハンニバル戦記(上)」では、BC264年から23年にわたる第一次ポエニ戦役と、BC218年に始まるその次の第二ポエニ戦役までの23年間、計46年間のことが書かれていました。

シチリアを舞台とする第一次ポエニ戦役でのローマとカルタゴの攻防戦では、この本のあちこちに掲載のシチリアの地図と見比べながらすっかりシチリア通になってしまいました。まだまだ、ハンニバルのお父さんの時代の物語です。

BC265年当時、シチリアは大雑把にいって、3分割されていました。イタリア半島を長靴にたとえるならつま先の部分となるカラーブリア地方の県庁所在地と、海を隔てて目と鼻の先がメッシーナです。その南に、メッシーナ同様ギリシア人の植民地から発展してきたシラクサがあり、島の西側はカルタゴが支配していました。戦役のそもそもの発端は、メッシーナとシラクサの争いだったのですが、その争いの仲介にローマが入ってきたことで、カルタゴが反応したのです。

ローマもBC264年当時、まさかシチリアへの進出が、23年にもわたるカルタゴとの正面切っての対決になろうとは夢にも思っていなかったでしょう。

メッシーナに続き、シラクサも「ローマ連合」の一員というか新興著しいローマの同盟国になったことが、フェニキア人の大国カルタゴの警戒を高めてしまったのです。

それまでのカルタゴはシチリア、コルシカ、サルディーニアにも拠点を持ち、「カルタゴの許可なくしてはローマ人は海で手も洗えない」という力関係だったのです。

この23年にわたるポエニ戦役では、それを上手く利用してローマが海軍力をつけました。結局、カルタゴは海戦に敗れ講和条約を結ぶことになります。

この講和条約の交渉役を務めたのが、後にローマ人の悪夢になるハンニバルの父親ハミルカルでした。

当時のカルタゴには大きな二大勢力があり、保守的な農業経済派(国内重視派)の一派と通商等を通じて海外進出派です。

ハミルカルは通商を富の源泉とするリーダー格で、シチリアを放棄したことでコルシカやサルディーニアも含めた一帯の地中海の制海権をローマに握られたことが面白くありません。

当時9歳になっていた長男のハンニバルを同行させ、国内重視派に不満を持つ勢力と共にカルタゴを去って、スペイン南部のカディスを中心とするカルタゴの植民地へ移住してしまいます。

ハミルカルが移住した後、9年でその植民地は本国カルタゴからほとんど独立をし領土もスペインの東南部を網羅するほど拡大しました。新カルタゴを意味する現カルタヘーナに拠点を設けます。ハンニバルは18歳になりました。

ということで、次巻のハンニバル戦記(中)にバトンタッチです。

塩野七生氏の前口上ではないですが、わくわくしています。早く読みたいです。

by zoompac | 2018-04-17 09:22 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

読書 「サピエンス全史(上)」 ユバル・ノア・ハラリ_近い将来の新たな認知革命を予感させる書!

f0090954_09233971.jpg歴史を、認知革命、農業革命、科学革命という3つの軸でぶった切って、その切り口からわかりやすく説明がされていました。

上巻では、認知革命と農業革命の二つが主に語られていきます。

農業革命もそれまでの狩猟を中心とした移動を常態とする生活様式から、定住を前提とする生活様式になったという点では画期的な変化を人類にもたらすことになるのですが、これは約1万年前からのことです。

何といっても私がこの本で学んだユニークな考え方は「認知革命」です。

約7万年前に起こった「認知革命」は、人類が人類たる所以を形作ったといっても言い過ぎでないかもしれません。

そのはるか昔(80万年前)に人類種は火を手なずけています。火のおかげで調理が可能となり、そのままでは消化できない食べものも食べることができるようになりました。

筆者は、人類と他の動物を大きく隔たりをもたらしたものをこの上巻で2つ挙げていました。1つが火で、もう1つが言語です。

そして、著者は、その人類のもつ柔軟で複雑な言語が認知革命を起こしたといっています。しかもそれは突然変異だったとも言っていました。

サピエンスは15万年前に東アフリカに住んでいたことが認められていますが、地球上のそれ以外の場所に浸出し始めたのが7万年前からだそうです。船やランプ、弓矢や針の発明もこの頃です。洞窟絵等もこの頃ですし、宗教や交易、さらには社会階層の証拠も7万年前から3万年前頃にかけて見つかっているそうです。

私たちの言語は、噂話のために発達したそうで、人間にはほかの動物と違ってフィクションというか存在しないものを信じる能力があるというのです。そこから、伝説、神話、神々、宗教が認知革命の産物として生まれたのです。

筆者は、さらに死者の霊を信じていた原始的な人々の虚構を信じる認知と現代の制度の中に生きる我々は同じであるということを強調しています。

集団で生活する動物なら猿の一種のマンドリルがいます。170匹くらいの集団で暮らすそうです。ほとんど血縁関係らしいですが、それ以上の数になると直接の信頼関係を築く認知はできません。

しかし、人間は、共通の神を仰ぐとか、帝国といった国の枠組みを信じるとか、貨幣という虚構の価値を持つ媒体や制度を信じることによって交易などを、見ず知らずの人たちと執り行うことが可能となっています。

法人という会社制度も私たちの集団的想像が生み出した虚構だと言っていました。

認知革命の中でも、特に宗教、流通経済をもたらした貨幣、そして政治、戦争、領土、民族などの規範や価値観をもたらした帝国などについてもページを割いて丁寧でわかりやすい説明をしていました。ダーウィンの進化論ではありませんが、様々な特徴を持った国々の間でグローバル化が起こるのもある程度必然の流れかなとも思わされます。

そして、今や人間の進化のスピードをはるかに凌駕するスピードで進化、変容するコンピューター技術、インターネット、そして人工知能を思うと、人類の叡知を超えた勢いでさらなる次元の異なる大きな認知革命がすでに起こり始めているのかもしれません。

そうした大きな変動を近い将来予感できるからこそ、こうした認知革命という切り口がより大きな説得力をもって感じられたのかもしれません。斬新な歴史書でした。

by zoompac | 2018-04-16 09:24 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

読書「オリジン(下)」ダン・ブラウン_事件の謎解きと人類の運命の謎解きという一粒で二度美味しいお得な小説

f0090954_10182457.jpgお馴染みの宗教象徴学者ロバート・ラングドン(映画ではトム・ハンクスが演じています)を主人公に描く長篇推理小説「ラングドンシリーズ」の5作目となるのがこの「オリジン」です。ちなみに前4作は、「天使と悪魔」「ダ・ヴィンチ・コード」「ロスト・シンボ」「インフェルノ」になります。

今作の舞台は伝統的なキリスト教国であり、500年以上続く王国でもあるスペインでした。スペインのバスクのゲルニカ攻撃をヒトラーに依頼した独裁者フランコの流れを汲む一派の影響もこの物語の重要な要素の1つになっています。

スペイン・バスクのビルバオのグッゲンハイム美術館から物語は始まっていました。六本木ヒルズにもある巨大なクモのオブジェ「ママン」(世界9ヶ所に展示されているようです)の紹介もありました。そこからマドリッド、そしてバルセロナをまたにかけてサスペンスが展開していきます。

上巻では、ラングドンの教え子であった天才プログラマーでもあり未来学者でもあったエドモンド・カーシュが人類の抱える「人類の起源」と「人類の運命」という最大の謎を解き明かす衝撃的な映像を発表する直前に銃弾で倒れました。

スペイン国王太子の許嫁で美人のグッゲンハイム美術館長とラングドンは逃亡しながら、カーシュが残した人工知能ウィンストンの助けを借りながら、カーシュが発表したかった内容を追求していきます。

逃げながら、目的遂行に突き進むいつものパターンですが、今回は人工知能ウィンストンが声だけの登場ながらウィットにも富んでおり際立ったキャラクターとなっていました。

ネタバレになるのであまりつっこめないのですが、愛すべきウィンストンのキャラそのものも目的遂行のために作り出されたものであって、究極の目的遂行のためには倫理とか道徳とか法律の枠で制御することが困難な厄介な存在となりうるAIの恐ろしい面も描かれていました。

最近読んだ、新井紀子氏の「AI vs 教科書が読めない子どもたち」の中にも、AIはコンピュータであり、コンピュータは四則計算をする機械でしかないと書かれていました。「論理」「統計」「確立」が4000年以上の数学の歴史で発見された数学の言葉の全てであり、この3つで数式に置き換えられないことには何も対応できないというのです。

コンピュータという機械は意味を理解できないのだそうで、人間の知能の営みの全てが論理、確立、統計に置き換えることができないというところがAIの限界だと言いきっていました。

空気を読めないだけでなく、意味を理解できないとすれば、究極の「読解力」不足です。

その一方で、先日(2018年3月14日)に76歳で永眠された天才物理学者で無神論者のホーキング博士は、「完全な人工知能(AI)が実現すれば人類は終焉を迎える」と予言めいた言葉を残しています。俗にいうシンギュラリティ到来の恐怖論ですね。

この「オリジン」では、事件の全容という謎解きもさることながら、凶弾に倒れたカーシュが発表しようとした「人類の起源」と「人類の運命」という人類最大の謎解きも大いなる興味でした。この答えは是非、本を読むことで自ら確認してください。ホーキング博士の悲観的な予言から一転したなかなか面白い発想の答えが用意されています。

バルセロナにある2026年完成予定のサグラダ・ファミリアにも訪問したいと強く私に思わせた小説でした。映画化されるのが待ち遠しいです。

by zoompac | 2018-04-13 10:24 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

「AI vs 教科書が読めない子どもたち」新井紀子_AIの脅威について一刀両断した返し刀で子どもの教育問題の脅威をあぶりだし!

f0090954_10203453.jpg著者は国立情報学研究所の教授で数学者です。ロボットは東大に入れるかという、俗称「東ロボくん」と名付けた人工知能に東大入試を受験させるプロジェクトに2011年から携わっておられ、そのプロジェクトを通じて気づかれたことをこの本に記されました。

先日(2018年3月14日)に76歳で永眠された天才物理学者で無神論者のホーキング博士は、「完全な人工知能(AI)が実現すれば人類は終焉を迎える」と予言めいた言葉を残していました。

一方、著者の新井紀子氏は、「シンギュラリティが到来する? 到来しません。」とこの著書の中で言い切っています。「いつか人間の能力を凌駕するというシンギュラリティの脅威は我々の目の黒いうちは到来しない」というのです。

AIはコンピュータであり、コンピュータは四則計算をする機会でしかないのだそうです。「論理」「統計」「確立」が4000年以上の数学の歴史で発見された数学の言葉の全てであり、すなわちこの3つで数式に置き換えられないことには何も対応できないというのです。

コンピュータという機械は意味を理解できないので、東大合格レベルに届かないのだそうです。

人間の知能の営みの全てが論理、確立、統計に置き換えることができないというところが、AIの限界だと言っています。

それにしても、この「東ロボくん」はMARCH(明治、青山、立教、中央、法政)の合格レベルはクリアしているのだそうで、逆にその方が脅威だとも思えました。

人間がAIに対して優位さを保てる領域の「読解力」ですが、今の教育制度を何とかしないと、「読解力」のない子どもが跋扈しているという現状に自ら驚いてこの本を書かれたようです。そのいきさつも詳しく書かれています。

というか前半は東ロボくんプロジェクトからAIの限界を述べ、後半は「読解力」のない子どもたちについての問題提起をするという二本立て構造になっていました。

単純明快な内容で、私のように「読解力」の低い読者にも、「AI」という専門用語が苦手な読者にも、易しい筆致で説明されています。

いずれにせよ多くの仕事が、近い将来人間からAIに取って代わられる世の中がくるのは間違いないようです。そうした中で生き残るにはAIの苦手とする高い読解力を持つ必要がありそうです。

この本でAIの基礎知識を学んだ方は、是非、ダン・ブラウンの小説「オリジン」も読んでみてください。AIはヒューマン・フレンドリーなのか、それとも目的遂行のためには倫理とか道徳とか法律の枠を超えた活動までする制御の効きにくい怖い存在となるのか・・・考えさせられます。

by zoompac | 2018-04-12 10:23 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)
RELEASE INFORMATION NEW ALBUM

[通常盤]「Now On Sale!!」
TOCP-66380/¥2,548(税込)

[DVD付 初回生産限定盤]
「Now On Sale!!」
TOCP-66381/¥3,500(税込)

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