木場シネマでグッドシェパードを視ました。
マット・デイモン主演、ロバート・デ・ニーロ監督作品です。
CIAの誕生秘話を描いた作品と聞いていましたが、むしろCIAの前身OSSからCIA誕生に関わった男のは話でした。半分は、家族の映画。そして、もう半分は「スカル・アンド・ボーンズ」の映画でした。むしろCIAの創設者たちが「スカル・アンド・ボーンズ」のメンバーだったという一種の暴露映画だったような気がします。
それとケネディ大統領のキューバ進攻の陰で暗躍していたのもCIAで、その失敗にエドワード(マット・デイモン)の息子が関わっていたことも・・・一種の暴露ものでしょう。スパイ映画”ボーン・アルティメイタム”のマットとはずいぶんイメージの違う社会派映画でした。
エドワードの妻クローバーを演じるのがアンジェリーナ・ジョリー。、「おっかない奥さん役」でした。結婚前の魔性の女っぷりと結婚後の、猛烈な仕事人間の夫の陰に隠れた貞淑な妻を足して2で割ると、このおっかなさが現れます。
「スカル・アンド・ボーンズ」入会儀式のシーンは結構印象に残ります。「スカル・アンド・ボーンズ」と聞いて、「あの秘密結社か」とわかる人は、日本人としてはかなりの事情通なのでしょう。「スカル・アンド・ボーンズ」とは、イエール大学の最エリート、毎年15人だけに入会が許される秘密結社だそうです。
現在のブッシュ大統領、そしてその父のパパ・ブッシュもボーンズのメンバーです。 2004年秋のアメリカ大統領選挙では、ブッシュ大統領とケリー上院議員が激しく争ったが、実はケリー上院議員もボーンズのメンバーであり、「ボーンズ同士のデキレースだった」という指摘もあるようです。
「フリーメーンン」が世界を支配しているというのはかなり胡散臭いが、「スカル・アンド・ボーンズ」に関しては、かなりの結束力と支配力を持っていることは否定できないかもしれません。
あくまで、個人的な見解ですが、イラク戦争の裏でもこの秘密結社が暗躍していたのではないかという印象を持ってしまいました。