目からウロコが落ちますね。合点がいきます。頭が切れる人に限って、鋭敏すぎて早くつぶれてしまうのですね。見切りが早すぎるのです。
私はあまりの鈍さに、鈍牛と呼ばれていたことがあります。ジャカルタへの赴任時代、そこでの大先輩からそう呼ばれました。まあ、よく言えば”大器晩成”でしょう。
この渡辺淳一氏は、どうしても日経朝刊の”失楽園”とか”愛の流刑地”とかのイメージが強いのですが、遠い落日とかという野口英世の伝記小説も書いています。これは、素晴らしいです。昔、小学校2年生のとき始めて買ってもらった伝記が野口英世だったので、この話の中身のギャップにちょっと驚きました。でも、この渡辺淳一先生はただものではないと思いました。
鈍感力なんて・・・、またまたセンセイの着想のよさに脱帽です。