渋谷の東急文化村のシネ・ラ・セットで視ました。
アフリカのタンザニア、ケニア、ウガンダに囲まれた、琵琶湖の10倍の大きさのヴィクトリア湖に外来種として大繁殖した肉食魚ナイルパーチはその湖の一部の資本家とEUに大きなビジネスをもたらしました。
ただグローバル・ビジネスの最下流で働く現地の人の多くは1日1ドルという貧民が多いという現実は動きません。来るときは武器を積んで帰りはナイルパーチを運ぶパイロットの相手をする娼婦が増え、そしてエイズが大流行・・・。一匹の魚に始まり、ビジネスがグローバル化する中、ダーウィンの箱庭と呼ばれた程魚の種類の多かったヴィクトリア湖はナイルパーチを主役にして、まさにダーウィンの悪夢と化してしまったのです。
人道的援助という物資・食料が武器の片隅で入ってくる一方、その何倍もの食料の魚が地元の人の口に入ることはなくEU諸国や日本に運ばれる現実は皮肉というかおぞましささえ感じます。何とEUに次いで日本が第2の買い手のようです。昔は白スズキの名で売られていたようです。さすがに今は品質表示がうるさくなってナイルパーチと表示されているようですが、外食産業や給食で白魚のフライや西京焼きになってしまえばわからないですよね!
地元の人が、戦争を肯定し金儲けのチャンスと言い切るほどの極貧の状況で、インタヴューする人の人道的な反論がむなしく響くほどでした。戦争では人を殺してあたりまえ、さもなくば自分が死んでしまうと言い切っていました。その説得力は怖いほど・・・衣食足りて礼節を知るということなんでしょうね。