何だかたんたんとした小説でした。
今川家では飼い殺しのめにあっていた山本勘助でした。上司が器量が小さく、大きな仕事をさせてもらえませんでした。若い頃から、諸国を遍歴し、軍略、築城術、兵法などに長じた勘助は、武田家につかえて、晴信(信玄)にその才能を活かしてもらいます。まさに水を得た龍のように・・・。
明日はどうなるかわからない乱世の戦国時代に運命を定めとして生きる人々の愛と夢の物語・・・でした。武田信玄の好色ぶりをアクセントにして貫く山本勘助と由布姫のラブストーリーと読めなくもありません。
”風林火山”は古代中国の軍略家”孫子”の言葉ですが、来年のNHKの大河ドラマと鳴っています。内野聖陽が勘助を演じるようです。晴信は市川亀次郎、謙信はガクト、由布姫に柴本幸だそうです。