若菜みどりの「クワトロラガッティ(上)」が拾いものでした。
安土桃山時代のキリスト教伝来に纏わる時代背景が丁寧に描かれていて関心しまいました。
そこには意外な人物がキリスト教を保護した人物として書かれていました。
近江国甲賀郡和田村の有力豪族和田惟政です。
はじめは六角氏に仕えていましたが、彼の父の代に足利義輝の幕臣として仕えました。
司馬遼太郎の「国盗り物語」では義輝が暗殺された後、興福寺に軟禁されていた弟・覚慶(後の義昭)が細川藤孝や明智光秀の手引で落ち延びますが、その先が山深い和田惟正の所領でした。
明智光秀同様、足利義昭と織田信長の仲介役として活躍した人物でもあったようです。
その和田惟政はフロイスと織田信長の仲介もしていますし、自らはキリスト教入信はしませんでしたが、イエズス会布教僧の保護や高山右近などのキリシタン大名の親交も深い人物だったことが興味深く書かれていました。
明智光秀と和田惟政も親交があったようですが「麒麟が来る」でどのような描かれ方をしているのか楽しみです。
読書(4冊)
* 「この国のかたち(1)」
[ 2020-02 -14 13:35 ]
*「クワトロ ラガッティ(上)天正少年使節と世界帝国」若桑みどり
[ 2020-02 -19 09:49 ]
* 「風神 雷神 Jupiter Aeoulus(上)」 原田マハ
[ 2020-02 -20 12:14 ]
* 「ミレニアム6 死すべき女(上)」 ダヴィド・ラーゲルクランツ
[ 2020-02 -21 11:26 ]
映画は「1917 命がけの伝令」がよかったです。スクリーンのこちら側からあちら側のドラマを鑑賞しているという距離空間がなく、いきなりスクリーンのあちら側に引きずり込まれ三人目の伝令として第一次世界大戦の西部戦線となったフランス北東部(ノルマンジー地区)の戦場を走り回っている不思議な感覚を味わいました。ストーリー性に富んでいるわけではありませんでしたが、五感に刺激を受けた新感覚体験映画でした。
映画(3本)
* 「男と女 人生最良の日々」
[ 2020-02 -17 10:23 ]
* 「1917 命がけの伝令」_私なら、第92回のアカデミー監督賞も作品賞もこちらに軍配をあげます!
[ 2020-02 -18 10:22 ]
* 「スキャンダル」
[ 2020-02 -25 15:25 ]
総括
* 2020年1月の読書と映画の総括
[ 2020-02 -03 11:01 ]