
日本武道館で開催された東京世界柔道選手権2019の大会2日めの8月26日は、男子66kg級と女子52kg級の2階級の競技が行われ、男子66kg級は丸山城志郎(ミキハウス)、女子52㎏級は阿部詩(日本体育大1年)が優勝しました。阿部詩は去年の初出場初優勝に続いての連覇。丸山は初出場、初優勝でした。
先週はTVで世界柔道を毎日観戦していましたが、この2日目の男子66㎏級の丸山城志郎の初優勝と大会最終日の団体戦決勝の対フランス戦での女子70㎏級の新井千鶴と78㎏級の濱田尚里の活躍が白眉でした。(大野将平は別格です。)
団体戦決勝で、景浦心が勝ち、芳田司が負け、大野将平が勝って、2対1でリードした後の第4戦目では衝撃の2回戦敗退の前回優勝の新井千鶴が70㎏級で今回初優勝したフランスのマリー=イヴ・ガイ(去年は新井に決勝で敗れて2位)を押え込み1本で破って留飲を下げました。
その後、村尾三四郎が敗れ、3対2にした後の最後の試合は、78㎏級で連覇を狙った濱田尚里が個人戦の決勝で敗れたフランスのマドレーヌ・マロンガを相手に団体戦の優勝が懸かった大一番でした。濱田は相手の体が崩れたわずかな隙を逃さず寝技に持ち込んで見事押え込み1本で団体戦優勝をもぎ取りました。個人戦決勝でのリベンジも果たしました。
濱田は団体戦全3試合とも出場し全て寝技で1本勝ちを収めました。相当、自信を深めたと思います。
団体戦の対ブラジル戦では78㎏超級の自分より一回りも二回りも大きいマリア=スエレン・アルセマンをうつ伏せ状態からひっくり返して腕関節で相手から参ったの1本を取りました。
本戦(個人戦)では屈辱の2回戦敗退の新井と決勝で相手に返し技で1本を許した濱田でしたが、来年に繋がる団体戦での活躍が光りました。
男子66㎏級では、阿部一二三が2017年、2018年の世界柔道を制して、東京五輪へ向けての代表者争いの先陣を切っていました。
ところが、昨年12月のグランドスラム大坂の決勝、今年4月の選抜柔道体重別選手権の決勝での直接対決で丸山城志郎が阿部一二三を立て続けに下したのです。
丸山城志郎にとって初舞台となるこの世界柔道選手権で真価が問われることになったのです。

今回は不幸にも決勝ではなく、準決勝での直接対決となりましたが、事実上の決勝だったと思います。(丸山に敗れた阿部は敗者復活戦に回り銅メダルを獲りました。)
天才肌の柔道家として中学時代大活躍をし、将来を嘱望された丸山も怪我で苦しみ、長らく低迷の憂き目にあいました。
この世界柔道の大舞台に立てたのが26歳にして初めてでした。
しかし初参加初優勝の快挙でした。阿部一二三との対戦で痛めた右膝靭帯を早く完治させ、来年の東京五輪に向けて益々の精進を願っています。
阿部との対決時にカメラがしばしば観客席で応援していた新妻の丸山クルミさんの様子を映していました。阿部を破った瞬間は、感極まったようでした。両手で顔を覆っての号泣シーンをカメラがとらえていました。
決勝で韓国の選手を首投げのような技で(腰車?)合わせ1本を獲って悲願の優勝を決めたときは、少し余裕もあったのか、両手で顔を覆いながらも歓喜の笑みをこぼしていたように見えました。
今は引退していますが、小野卓志という私の好きな柔道家がいました。やはり怪我で苦労した人ですが、81㎏級から90㎏級、最後は100㎏に体重が上がってきました。
81㎏級から90㎏級のときの剃刀のような電光石火の技の切れが魅力の選手でした。彼にも応援する美人妻がいましたが、小野卓志の全盛期と今回の丸山城志郎の活躍が重なってみえました。
「妻を(柔道)世界一(の妻に)にする」というのが、丸山の決意だったようですが、有言実行でしたね。夫婦のダブルパワーで、東京五輪でも活躍願いたいです。
なお、爺バカですが、中一の孫坊が、柔道部に入っています。
最後の世界柔道の団体戦は、家族で武道館で観戦したそうです。あこがれは100㎏級のウルフ・アロン選手とのことですが、団体戦には出場していませんでした。団体戦では100㎏超級でウルフ・アロンと東海大での同期か1年後輩の100㎏超級の景浦心が大活躍でした。
この景浦心も向こう1年で躍進するのではないかと思っています。