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「ファーストマン」_月面着陸という偉業を成し遂げた宇宙飛行士の影に隠れたプライベートな側面を活写した映画

「ファーストマン」_月面着陸という偉業を成し遂げた宇宙飛行士の影に隠れたプライベートな側面を活写した映画_f0090954_11080728.jpg"That's one small step for (a) man, one giant leap for mankind."

1969年、「この一歩は小さいが、人類にとっては大きな躍進だ」というアポロ11号のアームストロング船長が月面に降りた時の第一声をNHKの中継で同時通訳し、話題を呼んだのは、第二次大戦後、連合国軍総司令部(GHQ)や在日米国大使館の各顧問を務めた西山千氏でした。

私は高校生でした。

この偉業を成し遂げたニール・アームストロング氏のベールに覆われたプライベートな部分にもこの映画は光を当てています。

109シネマズ木場のIMAXで観ましたが、IMAXの音響効果もさることながら、ロケット内があれほど揺れるとは想像もつきませんでした。

当時の宇宙飛行士の訓練がかなり過激であり、タフな軍人でも訓練途中で気を失ってしまうシーンや訓練者の多くが吐き気に襲われるシーンがリアルに感じられるのも、この狭いロケット内の激しい振動のためでした。

装置も今から観ればずいぶんお粗末で、まるでブリキの玩具のようにみえましたが、本物の映像を織り交ぜながら専門家の目から見てもかなり実物に近いものだそうです。

ニール・アームストロングは、1951年から1952年の1年間、海軍に所属し、朝鮮戦争で78回、計121時間の飛行を経験しました。

後に、彼は個人的に、「合衆国の正義」を基にアメリカが「世界の警察官」として行動することには反対していますが、このときの経験からそう思うに至ったのかもしれません。

その後、除隊し大学で航空工学の学位を得ました。そのパデュー大学で後に妻となるジャネット・エリザベス・シェアロンと知り合っています。

大学を卒業して1年後の1956年に25歳で結婚しました。

その頃から、ニールは空軍に所属し新型ジェット機やロケット機のテストパイロットとして活動しました。卓越した操縦技術と冷静な対応力で数々の伝説を残したことが映画の冒頭で紹介されています。

ジャネット・アームストロング(クレア・フォイ)との間に子供は3人授かりましたが、第二子のカレンは脳の悪性腫瘍のため、体力が衰え、1962年に2歳で亡くなりました。

そのタイミングは、ニールが宇宙飛行士への応募の直前でした。

映画は、ニールがNASAのジェミニ計画の宇宙飛行士に選抜された1962年から1969年のアポロ計画の月面着陸までの軌跡をたどりますが、この間にニール自身も何度も死と隣り合わせのような状況に遭遇しますし、親しい宇宙飛行士仲間を何人も事故で失っていきます。それでもひたすらミッションに向かって仕事をこなしていくニールは職人肌の男でした。

記者会見のシーンも何度か出てきますが、ニールの受け答えはかなり事務的で、彼の性格がよく出ていました。

月に何を持っていきたいですかという記者の質問に対して、「できるだけ多くの燃料」と答えたニールでしたが、彼が実際持って行ったものが何であったかが映画の後半でわかります。

悲しみや不安を無表情の中に押し込めて仕事に一途に向き合う彼は、決していい父親でもなければ夫でもなかったと思います。溢れる愛情や家族への思いを上手く表現できない不器用さも描かれていました。

クレア・フォイが演じる妻・ジャネットが、その家族の不安や悲しみを説得力のある演技で描いてくれました。

地上に残された宇宙飛行士の妻たちの不安や悲しみも上手く表現してくれていました。

(クレア・フォイの「ファーストマン」での演技は素晴らしかったけど、「蜘蛛の巣を払う女」のリスベット・サランデル役はやはりしっくりこないです。リスベット・サランデルを同じ35歳の女優にやらせるんだったら、エミリー・ブラントの方が適役だと思うのですが。)

月面着陸の後、ニールが月面から見上げた三日月形の地球が青く妙にいつまでも心に残った映画でした。

月面着陸というプロジェクトが決して科学的に安全が裏付けされてはいなかった時代の命懸けの冒険を遂行した男の静かな佇まいが、何もない月の佇まいと重なった映画でした。

がたがた揺らされた後に静かで岩以外はなにもない月とそこから見える地球の神秘的な美しさは感動的です。

1950年代から始まった宇宙開発は、アメリカと旧ソ連の宇宙を舞台にした覇権争いのようなイメージでした。

ガガーリンの世界初の有人飛行等先行して成功の続く旧ソ連に対して、アメリカが国威をかけて総力で推進したのがこの人類初の月面着陸でした。

ニールは、アメリカの国威発祥の象徴となる偉業を達成しましたが、それはアメリカ一国のためだけでなく、人類のためという表現を選びましたし、旧ソ連のガガーリンの偉業も讃えました。

月面から、三日月形の地球を眺めたニールにはアメリカと旧ソ連の争いはどうでもいいことに見えたのかもしれません。

ニールは、月面着陸から2年後の1971年にNASAから退官し、シンシナティ大学で航空宇宙工学の教鞭を執りました。

人類で初めて月面を歩いた男に対して民主・共和両党から政治家への転身アプローチがありましたが、政治的な誘いには見向きもしませんでした。

立花隆氏は著書「読書脳」(2013年)の中で、ニール・アームストロングを「精神的に健康すぎるほど健康な人で、反面人間的面白みにはまるで欠けた人物。驚くほど自己抑制がきく人で、いかなる場面でもパニくるとか、感情が激するといったことがない。」と評していました。

大半は当たっていると思うのですが、この映画では、ニールの娘カレンの死に対してのトラウマのエピソードがいろいろ紹介されていました。

御年78歳の立花隆さんがそのエピソードを観てどう思われるかとフと気になりました。

by zoompac | 2019-02-21 11:08 | 読書・映画・音楽
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