錦織圭、大阪なおみ共にベストフォーで準決勝に進出ですね。
大阪なおみのメジャー4強は日本女子としては1996年の伊達公子のウィンブルドン以来22年ぶりです。全米オープンでは初の快挙。
4時間に渡った5セット(2-6、6-4、7-6、4-6、6-4)のマリン・チリッチ(クロアチア)との死闘を紙一重(特に第3セットのタイブレーク戦)で制した錦織とは大違いで、大阪はレシア・ツレンコ(ウクライナ)を6-1、6-1のストレートで下しました。
大阪は準決勝で、米国の次代の女王候補といわれている23歳のマディソン・キーズと対戦します。通算成績は3戦で大阪が全敗しています。キーズもパワーテニスが売りでその点では大阪も力んでしまってミスが連発というのがこれまでの負けパターンのようです。
準々決勝ではツレンコが不調(右脚を気にしていて得意のバックハンドでのミスが目立っていました)ということもあって楽勝の大阪でした。準決勝でもパワーのガチンコ勝負ではなく、強弱のメリハリを使った粘りのテニスで相手を翻弄して欲しいです。
錦織は準々決勝で天敵ノバク・ジョコビッチ(セルビア)です。ウィンブルドンでは準々決勝で当たって1セットだけ奪いましたが3-1で力の差を見せつけられました。勢いそのままノバク・ジョコビッチがウィンブルドンを2015年以来4度目となるチャンピオンに輝きました。
2018年のウィンブルドンを制して通算メジャー優勝回数を13と伸ばしたジョコビッチとメジャーでの優勝経験のない錦織の対戦成績は、錦織の2勝14敗です。
錦織の2勝はハードコートです。ハードコートに限った対戦成績は錦織の2勝8敗です。それもハードコートで勝っているのは2回とも準決勝での試合です。ちなみにハードコートでの準決勝の戦いということではこれまで5戦して錦織が2勝3敗となり、希望の光がさしてきます。
その錦織の2勝は、2011年のスイスのインドアでの準決勝ともう一つは忘れもしない2014年のこの全米での準決勝です。
準々決勝でスタン・ワウリンカ、準決勝でジョコビッチという難敵を立て続けに破った錦織は、その勢いに乗って当時は格下だったチリッチとの決勝を制して、日本人初のメジャー制覇かと私を含めたファンは大きく期待を膨らませました。
しかしその悲願の夢は、あっさりビッグサーバーのチリッチによって打ち砕かれてしまいました。
錦織がようやく2014年に落とした忘れ物を取りに帰ってきてくれました。
2014年の全米オープン覇者のチリッチを順序は逆になりますが準々決勝で下しました。次は、準決勝の対ジョコビッチです。
当時のビデオ映像を何度も観て錦織には勝ちのイメージを頭に焼き付けて欲しいです。錦織に必要なことは劣勢に立たされた時のメンタルの強さだと思います。
大阪なおみの準決勝は今日の午前中、錦織圭の準決勝は明日の早朝にWOWOWで放映予定となっています。