
今週木曜日(6月28日)までの上映だということで、東京ミッドタウンの4階にあるTOHOシネマズ日比谷で観ました。
2016年のマーティン・スコセッシ監督の映画『沈黙 -サイレンス-』でハリウッド・デビューを果たした小松奈々のこの映画の予告で流れていたランニングフォームの美しさが気になっていて時間に余裕があれば観たいと思っていたのです。
想像以上によかったです。
ちょうど先週の金曜日~日曜日に行われた日本陸上選手権での女子100mと200mでの福島千里のイメージ(100mは惜しくも2位でしたが、200mで2年ぶりの優勝)が残っていました。
去年の陸上選手権で100mは8連覇、200mは7連覇をミズノの市川華絵(今年27歳)に阻まれた福島千里(今年29歳)は今年は2年ぶりの女王の座奪還に燃えていました。
ところが、今年(6月23日)の100mでは、11秒64で走った伏兵CRANEの世古和(今年26歳)に、福島千里(11秒66で2位)も市川華絵(11秒67で3位)も涙を飲みました。
後がなくなった福島でしたが、200mを23秒65で走り抜け、23:83だった市川(2位)を押さえ、2年ぶり8度目の優勝を飾ったインタビュー前に、うるっとなっていました。
ところで、この映画で小松奈々演じる主役の橘あきらの100mの高校記録が11秒44という設定だったのです。今年の日本選手権に出場してこの記録だったらぶっちぎりの優勝でした。
ちなみに女子100mの日本記録保持者は福島千里です。(記録は2010年に出した11秒21)そして高校生女子の記録は、2012年に埼玉栄高の土井杏南が出した11秒43です。
先週末の日本陸上選手権をTV観戦したばかりだったせいでしょうか、劇中の100mを走る小松奈々のフォームがなんとなく福島千里の走り姿を彷彿させました。小松奈々の長い脚でのランニングフォームは美しかったです。
さえない45歳のファミレスの店長(大泉洋)とまっすぐ過ぎる17歳の女子高生(小松奈々)の人生の雨宿りのような恋を描いた物語でした。
小松奈々の真っすぐに睨みつけるような視線の強さが、三白眼のような眼光の福島千里のイメージと重なった映画でもありました。
福島も往年(2010年~2015年)のように11秒30割れのタイムで走ることが難しくなってきています。
そろそろ女子高校生に橘あきらのような待望の新星が現れて、福島千里に引導を渡して欲しいなと思いました。男子100mのように世代交代で新星が現れ切磋琢磨しないと、女子陸上短距離界は東京五輪での活躍が難しいでしょう。
映画では、抑え気味の弾けない中年オヤジと女子高校生の恋愛劇に終始していましたが、私としては映画で同タイムを叩き出した他校の生意気な関西弁の後輩(山本舞花)を橘あきらが怪我から復活して勝負で叩き潰すところまで描いて欲しかったです。
恋愛劇としても熱血スポーツものとしても蛇の生殺し感の残る映画でした。原作漫画はどのようになっているのかちょっと気になっています。
小松奈々は、2019年の公開映画「来る」に出演予定ですね。
澤村伊智の「ぼぎわんが来る」というホラー小説が原作ですが、この映画のキャストは注目に値します。
岡田准一、黒木華、小松菜奈、松たか子、妻夫木聡 ほか・・・だそうです。 今のうちから原作を読んでおこうかな?