第90回アカデミー賞のノミネート作品が発表されましたね。
最多ノミネートとなったのは、ギレルモ・デル・トロ監督のファンタジーロマンス「シェイプ・オブ・ウォーター」の13部門、次いで、クリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」が8部門で追随しています。
主演サリー・ホーキンスの女優賞の呼び声高いファンタジー・ロマンス映画「シェイブ・オブ・ウォーター」は日本の映画館で3月1日公開予定です。 「ドリーム」のオクタビア・スペンサーも共演していてユーモアあふれる作品のようです。幼い頃のトラウマで声の出せないイライザ(サリー・ホーキンス)ですが、研究所に持ち込まれた生き物(モンスター)と心が通じ合える過程がノスタルジックに描かれます。 時代は1960年代の米ソ冷戦時代で謎の生き物を巡ってスパイものという側面やミュージカルという要素も盛り込まれています。
同時に起きた1つの事件を、3つの異なる切り口と時間軸で、立体的に描いたクリストファー・ノーラン監督初の戦争映画「ダンケルク」は昨年の9月に日本の劇場で公開されていました。
無冠の名優ゲイリー・オールドマンの熱演が評判の「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」も作品賞、主演男優賞、撮影賞、衣装デザイン賞等6部門に名を連ねています。 主演ゲイリー・オールドマンの特殊メイクを担当した辻一弘氏が、メイクアップ&ヘアスタイリング部門にノミネートを果たしたことで日本のメディアで注目されています。 この作品は3月の公開予定です。 チャーチルの首相就任からダンケルクの戦いまでの知られざる4週間の真実が映画で明らかになります。 私が去年の9月に観た「ダンケルク」の戦いをチャーチル首相の視点から描かれているところが嬉しいです。
「ファーゴ」の怪演で主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンド(現60歳)主演の「スリー・ビルボード」は娘をを殺された母親が3枚の看板に怒りを込めるという設定のブラックユーモア・サスペンスです。 第75回ゴールデングローブ賞で作品賞(ドラマ)、主演女優賞(ドラマ)、助演男優賞、脚本賞の最多4冠に輝きました。マーティン・マクドナー監督・脚本のこの作品もアカデミー賞6部門のノミネートとなっています。 来週2月1日公開予定です。フランシス・マクドーマンドが演じる母親が看板にどのような怒りを込めるのか楽しみです。
「ブルックリン」でアイルランドからアメリカに移住する娘の独立の旅立ちをみずみずしく演じて私の心をつかんだシアーシャ・ローナンが主演の「レディ・バード」も私の数え間違いでなければ5部門にノミネートされていました。 何月かが定かではないのですが今年中には公開されるようです。 23歳の彼女が17歳の高校生役で登場するユーモアあふれる青春映画とか。
「胸騒ぎのシチリア」の監督ルカ・グァダニーノ監督の「君の名前で僕を呼んで(Call Me By Your Name)」は1980年代のイタリアを舞台に青年同士の恋愛を描いた作品です。ゴッサム賞作品賞を獲得しています。 こちらは4部門でノミネートされていました。 4月以降の公開予定です。
すでに日本で公開された話題作も名乗りを上げていました。 「ブレードランナー2049」は5部門、「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」は4部門にノミネートされていました。
3月に公開予定の「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」は、監督がスティーブン・スピルバーグで、トム・ハンクスとメリル・ストリープという大物オスカー俳優が共演するということで話題になっています。 1971年、ベトナム戦争に関する国防省の機密文書を隠蔽しようとする政府に立ち向かったジャーナリストたちの実話を描いています。 ウォーターゲート事件の全貌をすっぱ抜いて大統領を辞任に追い込んだワシントンポストの記者の活躍を描いたロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマン主演の「大統領の陰謀」を彷彿させますが、「ペンタゴン・ペーパーズ」の方はニューヨークタイムスのスクープ劇となっています。
トランプ大統領から「フェイク・ニュース」口撃の砲火を浴びている米新聞メディアですが、この映画も彼にとっては「フェイク」なのでしょうか。「ペンタゴン ペーパーズ」は作品賞とセクハラ・映画プロデューサーやトランプ大統領批判に遠慮のないメリル・ストリープの主演女優賞の2部門にノミネートされています。
第90回アカデミー賞授賞式は、3月4日(日本時間5日)に米ハリウッドのドルビー・シアターで行われます。