昨年10月29日の第35回全日本大学女子駅伝@杜の都・仙台では、大混戦を制し名城大学が12年ぶり2回目の優勝を果たしました。
結局、2区以降は名城大の独走になったのですが、その大会で注目を集めたのが最長区間である各校のエースが揃う5区に配されたのが1年生の加世田梨花でした。加世田は区間2位の走りで、1年生エースとして期待に応えたデビュー戦を飾り、名城大の優勝に花を添えました。
優勝請負人として鳴り物入りで名城大に入った加世田梨花は千葉の成田高校の卒業生です。
毎年11月に東日本女子駅伝があるのですが、それは本日行われる全国都道府県対抗女子駅伝(NHKで12時15分から放映)の東日本ブロック前哨戦のような駅伝です。
その1区を2016年、2017年連続で加世田は千葉県代表として走っています。2016年(成田高校3年時)が区間2位、2017年が区間3位(名城大1年時)でした。
そのとき長野県代表として1区を走ったのが和田有菜(長野東高3年)でした。2016年が区間1位、2017年はしまむらの阿部有香里に区間賞は譲ったものの区間2位で走り、加世田と学年は1年下ながら、加世田との鍔迫り合いに勝っています。(写真は2016年の東日本女子駅伝1区での先頭争いです。赤ハチマキが当時成田高校3年の加世田、背の高いのが当時長野東高2年の和田有菜です。この二人が来年からの名城大のチームメンバーとなります。)
前々からこの長野東の和田有菜が名城大に入れば名城大も黄金期を迎えそうだなと思っていました。
進路情報から、今年は昨年の加世田梨花に続いて、この長野東の和田有菜、さらには大阪薫英女のエース高松智美ムセンビ、さらにさらに和田有菜と同僚の長野東の松澤綾音が名城大に加わることを知りました。
一昨年から大物高校生ランナーを大量獲得した東海大学の女子版のようなことが名城大で起きています。
去年の名城大の優勝メンバー6人から抜けるのが赤坂よもぎだけですので、今後しばらく大学女子駅伝では名城大が連覇を重ねそうですね。
ちなみに2016年の東日本を制したのが和田有菜が走った長野県、2017年の優勝は加世田梨花が走った千葉県でした。
都道府県対抗女子駅伝は昨年は京都が優勝しましたが、今年は千葉県、神奈川県あたりが強そうですね。
千葉県の1区を加世田梨花が走りますが、長野県の和田有菜はスピード区間の2区を任されました。大阪の2区が今年名城大の同僚となる高松智美ムセンビですので、2区の和田と高松の対決が楽しみです。
去年4区で長崎県代表の高校1年生ながら12位からトップへと驚異の追い上げを見せ和製ラドクリフと呼ばれた広中凜梨佳は今年も4区を走ります。去年区間記録まで7秒差と迫った記録を塗り替えることができるかどうか注目です。
3区の中学生区間での群馬の不破聖衣来と千葉の南日向の対決も楽しみです。