11月5日に行われた兵庫県高校駅伝 2017「女子」の結果は以下の通りです。女子の部は、西脇工が1時間08分39秒で4年連続8回目の優勝を飾りました。
チーム総合結果
- 1:08:39 西脇工
- 1:09:07 須磨学園
- 1:13:47 小野
女子の県予選は、まさに強豪2校のマッチレースのような展開でした。1区~5区まで西脇工と須磨学園の2校が区間1位と2位で走り抜けました。
今年は、兵庫県の女子代表は須磨学園が有利かなと思っていたのですが、西脇工業の思い切った采配にしてやられましたね。
西脇工業は今年のインターハイ1500mと3000m日本人トップの田中希実(3)を1区に、昨年のインターハイ1500m3位の後藤夢(3)を2区に配して先行逃げ切りを図りました。(写真は、西脇工の田中希実から後藤夢にタスキ渡しのシーンですが、この県予選での写真ではありません。)
それが的中しました。区間賞は1区、2区が西脇工業、3区、4区、5区は須磨学園が取りました。区間賞の数こそ須磨学園の方が多いのですが西脇工の思惑通りの先行逃げ切りを許してしまいました。
西脇工エースの田中希実は1区から2区へのタスキ渡し時点で須磨学園の大西ひかり(2)に47秒の大差をつけ、2区の後藤夢も荒井優奈(2)に36秒差で、トップを走る西脇工業は3区への中継時点で須磨学園に1分23秒のタイム差を稼ぎ出しました。
3区の須磨学園の樽本知夏(3)が西脇工の今枝沙弥(3)に対して13秒縮め、4区の須磨学園の金山琳(2)が西脇工の南茉里奈(2)との差を5秒詰めただけでした。 西脇工のアンカー5区の礒野恵梨(3)がタスキを受け取ってから2位の須磨学園の太田麻衣(3)がタスキを受けるまでタイム差はまだ1分5秒ありました。それでも太田麻衣は懸命に走って37秒詰め、最終的には28秒差の2位となりました。
今年の県予選の経験者が3人残る須磨学園(大西ひかり、荒井優奈、金山琳)が来年こそ有利と思うのですが、須磨学園の臥薪嘗胆がまだ続きます。
個人的なことながら、私の駅伝観戦の熱を上げさせてくれた原点に元須磨学園の小林祐梨子がいます。2005年時の高校2年のときに1500m、3000m(8:52.33)の高校記録を打ち立てるや、翌2006年には高校生ながら1500mの日本記録(4:07.86)を樹立しました。
そしてその年の12月の高校駅伝では2区で20人抜きというパーフォーマンスを見せてくれたのです。走るというより跳んでいるような圧倒的なスピードでした。その後も横江里沙とか福田有似とかの名ランナーを輩出した須磨学園のタスキを暮れの都大路で観たいと思う私の臥薪嘗胆もまだ続いています。