平成29年度 全国高等学校総合体育大会「南東北総体2017」が2017年7月28日(金)に開幕し、陸上競技は7月29日(土)~8月2日(水)の5日間にわたり、山形県天童市のNDソフトスタジアム山形で開催されました。
ここでは南東北総体2017、陸上競技の中から、女子1500m、3000mの結果を切り取って掲載します。
女子1500mは、7月30日日曜日にNHKでTV中継されていました。
田中希実が終始、トップグループを形成する留学生ランナー4人に混ざって果敢に攻めの走りをしていたのが印象的でした。
写真は、留学生を従えトップで走っているように見える田中希美ですが、実はヘレン・エカラレに大差をつけられ2位でのゴールでした。
去年は西脇工の1年先輩の高橋ひなに続いての2位、今年は留学生ヘレン・エカラレに続いて2位でした。
去年の優勝者高橋ひなのタイムが4:15.82、田中希実のタイムが4:15.95で秒差なしでしたが、今年は大会並びに国内新記録樹立のヘレン・エカレラに9秒弱の差の2位でした。
去年は西脇工の後藤夢が4:16.69で3位に入り、西脇工の1~3位独占が話題になりましたが、後藤 夢は調子を崩していたのでしょうか、今年は4:25.76のタイムで13位でした。
ちなみに、1500mの高校記録というか日本記録は、須磨学園在学中の小林祐梨子が2006年のスーパー陸上で樹立した4.07.86です。 今回のインターハイではこの日本記録で走ってもヘレン・エカラレに敵わなかったのですね。
いずれにせよ、往年の小林祐梨子が高校生時に樹立した記録を凌駕する女子ランナーの台頭が待たれます。
世界の壁は高いですよ。エチオピアのゲンゼベ・ディババの世界記録は3:50.07です。世界陸上@ロンドンに出場しています。予選は5日土曜日、準決勝は6日日曜日で、決勝が8日火曜日です。こういう場で、日本人選手の活躍を観られないのは本当に残念です。
4位には、長崎の和製ラドクリフこと野球帽がトレードマークの廣中璃梨佳が怒涛のラストスパートで入りました。
女子1500m
1 4:07.06 ヘレン エカラレ(3) 仙台育英 宮城 NGR 日本国内国際高校新
2 4:15.90 田中 希実 (3) 西脇工 兵庫
3 4:17.61 マータ モカヤ (2) 大分東明 大分
4 4:17.82 廣中 璃梨佳 (2) 長崎商 長崎
5 4:17.86 カマウ タビタ (2) 神村学園 鹿児島
6 4:19.04 ナオミ ムッソーニ (2) 世羅 広島
7 4:19.25 御﨑 舞 (3) 筑紫女学園 福岡
8 4:19.69 和田 有菜 (3) 長野東 長野
女子3000mは、ヘレン・エカラレが昨年に続いて連覇、しかも今年の1500mに続いて2冠を飾りました。
1500mに続いて3000mも2位だったのが西脇工の田中希実です。喜ばしいことに、田中希実も遂に3000mで一流の証とされる8分台ランナーになりました。
3000mの高校生記録も2005年に当時須磨学園の小林祐梨子が出した8:52.33です。日本記録は、ワコールの福士加代子が2002年に出した8:44.40です。このインターハイの9位までに入った綺羅星のような高校生ランナー達が2020年の東京五輪に向けて記録を伸ばしてくれることを期待しましょう。 その一番手に田中希実がいます。
今年の日本選手権5000mで3位に入った小笠原朱里はインターハイ3000mでは9位に沈んでしまいました。まだ2年生ですので来年に期待しましょう。
女子3000m
1 8:54.36 ヘレン エカラレ(3) 仙台育英 宮城
2 8:59.83 田中 希実 (3) 西脇工 兵庫
3 9:01.73 カマウ タビタ (2) 神村学園 鹿児島
4 9:03.67 マータ モカヤ (2) 大分東明 大分
5 9:04.25 和田 有菜 (3) 長野東 長野
6 9:05.26 髙松 智美ムセンビ (3) 薫英女学院 大阪
7 9:05.66 廣中 璃梨佳 (2) 長崎商 長崎
8 9:06.52 矢田 みくに (3) ルーテル学院 熊本
9 9:07.17 小笠原 朱里 (2) 山梨学院 山梨