現代のロンドンを舞台に、名探偵シャーロック・ホームズが活躍する大ヒットドラマです。 そのシーズン4が、7月8日からNHKBSプレミアムで新シーズンとして始まる予定です。 その新シーズンの放送に先駆け、今、土曜日の夕方5時~6時半にこれまでのシーズン1~3までの作品が集中再放送されています。
シーズン1の3話中の2話まで観ましたが参りました。 ぶっとびに面白いです。
シャーロックがスマホやGPSを使うって現代版の設定も、シャーロックを演じるベネディクト・カンバーバッチの自己チューのエキセントリックぶりもぶっ飛んでいます。 その中でも私が気に入ったのはなんといっても助手というか相棒のジョン・ワトソンを演じるマーティン・フリーマンです。
ジョン・ワトソンはアフガニスタンで従軍をしていた若い軍医という設定で、トラウマを抱えてロンドンに帰ってきたところを、奇人・変人のシャーロックにルーム・シェアの相手に誘われます。
心の病から手が震え、杖がなくては歩けなかったワトソン君ですが、胡散臭い連続自殺事件に奔走するシャーロックの相棒として動き回るうちに手の震えも脚も治ってしまいます。
緊張のない平和な日常生活そのものが彼のストレスだったのですね。 常に戦闘モードの緊張・興奮が必要なこれまたエキセントリックな人物造形に仕立て上げられたなんとも素敵なワトソン君でした。 シーズン1の1話の「「ピンク色の研究」でシャーロックが犯人に殺されかけたときその犯人を離れた場所から撃ち殺すワトソン君の銃の腕も見事でした。
このドラマのシーズン1は2010年のBBCですから、マーティン・フリーマンが、2012年、ピーター・ジャクソン監督の映画「ホビット」(2012~2014 三部作)で主役のビルボ・バギンズを演じるより前にワトソン君だったのですね。
そういえば「ホビット」には、ベネディクト・カンバーバッチも邪竜スマウグ役で出演していました。
ちなみにIBMが誇る人工知能スパコン「ワトソン」はこのシャーロック・ホームズの相棒ジョン・ワトソンにちなんだものではありません。 IBMの事実上の創始者トーマス・J・ワトソンにちなんだものです。