3月20日の第39回全国高等学校柔道選手権男子団体戦の決勝(桐蔭学園対大成高)を観て、印象に残った選手が2人いました。
1人は次鋒として高校1年生ながら(3月20日現在)優勝に貢献の3人抜きを達成した神奈川県桐蔭学園高の「村尾三四郎」、もう一人はその村尾を破り3人抜き返して敗れはしたものの桐蔭学園の大将まで引っ張り出した愛知県の大成高(中高一貫校)の大将「東部直希」です。
「東部直希」は、今年の1月引退した、世界柔道選手権の2003年100キロ超級と07年無差別級を制した棟田康幸氏を彷彿させる選手です。 密着戦を得意とし、抱きかかえての反り投げや裏投げを武器としています。
現在、2年生となった90㎏級の村尾三四郎は、カデ(17歳以下=新高校3年生の早生まれまで)カテゴリで体重別柔道日本一を競う4月9日の平成29年度全日本カデ体重別柔道選手権@東和薬品RACTABドーム(門真市) に出場し、90㎏級で優勝を飾っていました。準決勝も決勝も1本勝ちでの圧勝でした。
彼は、2015年8月の全中の81㎏級のチャンピオンでもあります。このとき5戦オール1本勝ちで、平均試合時間が46秒でした。
66㎏級の阿部一二三は大学生になってしまいましたが、彼が「秒殺」1本で試合相手を次々仕留めていた試合運びを思い起こさせる頼もしい新人が現れてくれました。
名前もいいですね。三四郎です。得意技は大外刈りと大内刈りです。日本人離れした彫の深い顔で、ジェームス・コバーン似です。
彼の出身は兵庫の灘中学です。東大受験校としてのイメージが強いのですが、柔道も名門だったのですね。