5月で23歳となる伊藤有希は2006年時に小学6年で大倉山で初ジャンプを経験し、国内では2011年の蔵王で初優勝、しかしワールドカップ初優勝は今年2017年1月14日まで待たねばなりませんでした。 苦節10年ですね。
現在20歳の高梨沙羅選手は2009年に蔵王でデビュー後、2011年2月19日にワールドカップ初優勝でした。 デビュー後2年にして、最年少優勝記録(当時15歳)まで樹立しました。 その後優勝を53勝重ね、個人総合優勝も今季も9勝で4回目という天才ぶりを発揮しています。
遅咲きにの伊藤有希は、しかし、いったん優勝を経験すると、今季はなんと5勝の量産でした。 高梨とトップ争いを繰り広げながら、ここぞという大一番に委縮をみせる高梨を尻目に勝負強さを発揮していたように思います。
以下が、伊藤の今季のダイジェストです。
2016-17シーズンはワールドカップ開幕戦・第2戦のリレハンメルで連続2位(2016年12月2日、3日)、第5戦オーベルストドルフで3位(2017年1月7日)に入り、好位を維持しました。
そして、第7戦札幌で1本目に95.0mで首位に立ち、2本目はこの日の最長不倒となる96.0mを飛んで、2位の高梨沙羅を12ポイント以上の差をつけて、ワールドカップ初優勝達成(2017年1月14日)すると、翌週蔵王での第9・10戦で連勝(1月20日、21日)、韓国・平昌での第17戦(2月15日)、オスロでの最終戦(3月12日)で合計5勝を挙げ、自己最高の総合2位に入りました。
高梨選手は最終戦で2位となり最多優勝記録はタイ記録のままでした。
高梨と伊藤が切磋琢磨して、来季の平昌(ピョンチャン)でもワンツーで表彰台に立ってほしいですね。