1月に札幌での二試合(優勝はそれぞれ伊藤有希とノルウェーのマレン・ルンドビー)、蔵王二試合(こちらは二試合とも伊藤が優勝)と年明け早々日本での4戦で足踏みした高梨沙羅が、その後海外で3連勝して、勢いに乗ってきていました。
3年前のソチ五輪(4位)で取りこぼしたものを来年のこの地(冬季オリンピック会場の韓国・平昌ピョンチャン)でつかみ取りたいとの思いから、節目となる53勝目(オーストリアの男子グレゴア・シュリーレンツァウアーに並ぶ歴代最多優勝数、女子では高梨が歴代トップの優勝数を更新中)をこの平昌でという思いが強かったのでしょうね。 今季17戦目(彼女の参戦としては14戦目)となる初日(15日)こそ、伊藤有希に逆転うっちゃりを喰らってしまいましたが、18戦目の16日に決めてくれました。
2016年12月にフィンランドの鳥人マッチ・ニッカネンの持つ優勝回数46勝を越えたと思ったら、遂にオーストリアのグレゴア・シュリーレンツァウアーの史上最多優勝回数53勝に追いついてしまいました。(そういえば、一時期、関西お笑い芸人ネタになりそうな、ヤンネ・アホネンという選手もいました。 彼は通算36勝でした。ニッカネンもアホネンもフィンランド人やねん!)

グレゴア・シュリーレンツァウアーは53勝までに8年かかりましたが、高階沙羅は4年11カ月で達成しました。 彼はまだ27歳なのですが、2014年12月に優勝して以来優勝の記録が途絶えています。
大学生(日体大)になって、メイク(お化粧)で大いなる変貌を遂げた高梨沙羅は20歳です。 まだまだ優勝回数をメイクアップ(作り出す)できそうですね。
彼女は、 直近の海外戦2試合を休んで、白馬で合宿調整をし満を持して臨んだ冬季五輪会場のテストを兼ねた平昌大会2連戦の第1回目は、今季第17試合目にあたっていましたが、彼女にとっては14戦目でした。
その平昌の第一日目となる15日に、伊藤有希に逆転優勝を許してしまったものの、今季14戦で8勝を挙げていた高梨が、総合ランキング2位のマレン・ルンドビーが4位になり、自分が2位になったため、今季の残りの3試合の結果を待たず4度目となるシーズンの総合優勝を決めていました。
そして、今季18試合目となる平昌の二日目の16日に、高梨は今季参戦15試合目で9勝をあげることになり、遂に節目の歴代最多優勝回数の53勝に到達しました。
ちなみに高梨沙羅選手は、女子ジャンプが始まった2011/12年に15歳で初勝利をあげました。 そして、2012/13年に史上最年少の16歳でシーズン総合優勝を決めて以来、2013/14年も総合優勝連覇、2014/15年に一度2位となって、2015/16年と2016/17年と再び連覇したことになります。
レジェンドと呼ばれる葛西紀明44歳でさえ通算優勝回数17回なのですから高梨沙羅の53勝がいかにすごい記録かわかります。 通算89戦53勝で6割近い勝率なのです。 ちなみに女子の優勝回数2位は米国のサラ・ヘンドリクソンの通算13勝です。 もはやレジェンドの称号は高梨沙羅のものですね。
もはや53勝目が通過点であることは、彼女が2度とすっぴん顔に戻らないくらい明白なことです。 美しくなった彼女の表彰台は観客の1人として嬉しくもまた誇らしくもありますね。変身後の彼女のさら(沙羅)なる飛躍に期待しましょう!