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「マザーテレサの名言から幸せ八変化の話」

「マザーテレサの名言から幸せ八変化の話」_f0090954_65813100.jpgマザー・テレサの名言集に次のような言葉があります。

Be careful of your thoughts, for your thoughts become your words;
Be careful of your words, for your words become your deeds;
Be careful of your deeds, for your deeds become your habits;
Be careful of your habits; for your habits become your character;
Be careful of your character, for your character becomes your destiny.

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

否定的な考え方や、後ろ向きな言葉を発することを諫めています。

今読んでいる司馬遼太郎の新潮文庫版「城塞(中)」の85ページ~88ページにもマザー・テレサの言葉を裏付けるような箇所がありました。

「もし」と勘兵衛の寝顔に声をかけた。寝息を立てていた。お夏にとっては出鼻をくじかれた思いだった。
―あなたは諜者だそうですね。
と、いきなり斬り込んでやろうとおもっていたのである。お夏はいつも短刀で人の脇腹を刺すようにしか物を言えない娘で、そのためには相手が対決の姿勢をとってくれないとこまる。
・・・・・・
お夏は寝ている勘兵衛のひげを剃ってやろうと思い、剃刀がなかったので、短刀を取り出し勘兵衛ののどに当てます。
勘兵衛は気づき、内心慌てましたが、大声を上げたり、強い態度にでたりすることを憚りました。その拍子に相手に魔がさすことを恐れたのです。
「・・・・いつきたのかえ」と勘兵衛は薄目で、わざとのびやかに対応します。
お夏が、勘兵衛の頸動脈に短刀を押し付けたままなので、勘兵衛は老いた猫のようにふてぶてしく寝たまま「つまらぬ遊びをするものだ」と言います。
「たれも遊んではおりませぬ。勘兵衛殿を成敗するためにきたのです」

成敗、討ち果たすというもっとも烈しい言葉をお夏はえらんで口にしました。

前置きが長くなりました。 ここからの表現に注目ください。

「勘兵衛がもし諜者なら私の手で殺してしまう、という意味である。言ってしまうと、奇妙なことに気持ちがひたひたとその言葉通りになった。人間は気持ちを言葉にあらわすというのは存外うそかもしれない。言葉がまず飛び出して、気持ちがあとからくっついてゆくものであるのかもしれない。」

という箇所です。 どうです。 言葉先にありきといっています。 放った言葉に、気持ちが影響され、行動にも影響を及ぼすというマザー・テレサの言葉に相通じるものを感じませんか?

ちなみにお夏というのは大阪城で淀君の男秘書と呼ばれた大野修理治長の姪です。祖母の大蔵卿局とともに淀殿に侍女として仕えていいます。 大野治長に見込まれて軍師気取りの相談役となって大野家の屋敷に住む小幡勘兵衛に事実そうなのですが徳川の諜者ではないかとの噂がたちます。それを祖母の大蔵卿から聞いたお夏は内心あわてて、勘兵衛に直接確かめようと思い立ったのです。

お夏は、勘兵衛に半ば手篭めにされて以来、勘兵衛の獣のような男臭さに惹かれるようになっていました。 かといって一方的に弄ばれるわけでもなく、逆に意表を突いた行動をとって勘兵衛をからかったり煙に巻いたりもする食えない性格の持ち主という設定です。

お夏は司馬遼太郎による歴史小説「城塞」の創作上の人物です。

一方、この小説の主人公というより狂言回しといったほうがぴったりくる小幡勘兵衛は、家康が武田氏滅亡後に召し抱えた遺臣団の出身です。少年期は徳川秀忠に児小姓として仕えていましたが、武芸・軍略に対する関心が強く暇を乞うて浪人し、日本中を流浪して修練・研鑽を重ねました。その経歴と能力を買われ、大坂城攻略の間者として徳川家の本多正純に抜擢されます。間者として冷徹に徹するべきでありながら情が強く、斜陽の豊臣家に憐憫を感じたり義侠心に駆られるなど、時折自分の立場を忘れたような行動をとることもある不思議な人物として描かれています。

ちなみに、上記のお夏と勘兵衛の顛末は、小半刻経つと、勘兵衛の腰を揉むお夏がいて、(この男にはかなわない)とお夏が思い知らされるのでした。

上記のマザー・テレサの名言に似た表現を、以前、大分県の壁湯温泉「福元屋」の壁に掛けられた詩人須永博士さんの色紙にも見出したことがあります。

「しあわせ八変化」というものです。

自分が変われば相手が変わる
相手が変われば心が変わる
心が変われば言葉が変わる
言葉が変われば態度が変わる
態度が変われば習慣が変わる
習慣が変われば運が変わる
運が変われば人生が変わる
いま幸せな人はそのままでいいんです

といったものでした。

言葉と気持ちと行動・・・。 まずは前向きに、そして肯定的な言葉を選びましょう。 弱音ははかないことです。
by zoompac | 2016-10-16 06:58 | 琴線・ハウツー・ヒント
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