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映画 「シン・ゴジラ」

映画 「シン・ゴジラ」_f0090954_743792.jpg米国版ゴジラを何度見てもその度に期待外れで食傷気味だったのですが、この「シン・ゴジラ」は意外と評判がいいみたいで気になって観に行きました。

ちょっと、笑うてしまいました。 ゴジラの出現を災害と考え、その対策に、日本の官僚が政治家が自衛隊が圧倒的なリアリティをもたせて矢継ぎ早の長台詞で緊迫感を出してくれるのです。

ゴジラそのものより、その事態におおわらわで対応する日本の政治・官僚システムをリアリスティックに描くことで、ゴジラの存在を大きく浮き彫りにしてくれました。

そして、カメラの長回しではなく、出演者の長台詞です。 発言者の顔をアップでとらえ、長台詞を間を置くことなく、次の発言者に繋いで、信長の対武田軍団への長篠の戦いの銃のように連射していました。

これが庵野秀明監督のアニメ的技法なのかどうか、私は「新世紀エヴァンゲリオン」を観たことがないので、判断しかねますが、今まで経験したことのない新鮮さで瞠目しました。

役者一人一人のセリフが長くて、噛みそうな瞬間で話し終わるや、次の発言者が間髪入れずに、話を受け継ぎます。
この手の映画だと、この映画に使っている豪華な顔ぶれでなく、落語家にやらせればよかったのではないかとふと思ってしまいました。 速いしゃべりでの滑舌のよさ、相手との話の間合いの計算要らずということであれば、その方面のスペシャリストの落語家に勝る人はいないでしょう。

このスピードでの長台詞は、安倍首相には無理でしょうね。 噛んで何を言っているかわからなくなりますね。

巨大不明生物出現という有事に対応する政府関係者も、首相とその周辺の中枢の人たちと若手官僚の間に溝を作るなどの一工夫がよかったです。

中枢近くにいる上級官僚達は、平時の問題処理のルーティーンが体に染みついていて、官僚の縦割り縄張りルールを超越した発想ができません。

結局、この非常事態の対処で機能したのは、長谷川博美扮する内閣官房副長官・政務担当矢口蘭堂の指揮するオタク集団でしたでした。 上司である竹野内豊扮する赤坂秀樹(内閣総理大臣補佐官・国家安全保障担当)との有事対応について意見の食い違いを生じますが、結局、この映画のゴジラの対極にいる「巨大不明生物総合対策部」を、非常時に役立たない御用学者や常識にとらわれた役人を排除し、普段は少々変わり者で通っているオタクっぽい連中を集めて機能させました。 矢口蘭堂のチームを結束させるスピーチが何度か出てきますが熱い気迫が伝わってきます。

ゴジラの予測不能の動きと、短時間の進化に対処していきます。 ゴジラは海中に不法投棄された放射能をエネルギー源として進化しているという古くて懐かしいことが、この映画で強調されていましたね。 温故知新てやつですね。ゴジラの生物としての優位度は、人間を遥かに超えていて、飛行物体に対しては対空光線で迎撃機能を持つというところまで進化します。 恐るべき防衛本能です。

ただ、ウルトラマンの発想ではないでしょうが、光線や熱波を放出した後は、エネルギー内製に時間が必要でその間は動きが鈍くなるのです。 人間が昼は働き、夜寝るというリズムを持っていることと似ていますね。

そこに、米国が国連安保委を動かし、日本にいるゴジラに原爆を落とすことを決めてしまいます。 ゴジラがエネルギー補給に要する360時間すなわち15日以内というカウントダウンの中、矢口チームが「ヤシオリ作戦」なるものを展開していきます。

「ヤシオリ作戦」が何か、その結果については、映画をご覧ください。

以後、断片的な感想を続けます。

映画でゴジラの最初の上陸地は大田区でした。そこから品川区への移動の実況中継がニュース映像として映し出されますが、全世界でTV中継した米軍のイラク上陸した後のバグダッドへの侵攻を観ているようでした。 リアリティにこだわった庵野監督の工夫だったのですね。 この時の怪獣の姿はゴジラというよりモスラに似ていて目玉に愛嬌がありすぎでした。

防衛大臣役を余貴美子が演じていました。 観ているときは、なぜかずっと高島礼子と思い込んでいました。 稲田朋美氏が就任したのは今年の8月3日ですから、撮影時まで遡って、小池百合子現東京都知事がモデルだったのでしょうね。 そういえば私が高島礼子と間違えたあの余貴美子の髪型も顔つきも、小池百合子氏のイメージかもって今になって思っています。

石原さとみが日系米国人としてこのゴジラ出現問題について日本との米国代表交渉役として登場していました。 そこそこの英語をしゃべっていました。 こちらまで長台詞の早口言葉じゃんと笑ってしまいました。 逆説的ですが長台詞を早口でしゃべることで英語って流ちょうに聞こえるんだってことを発見しました。

帰りのエレベーターで、若い学生風のお兄ちゃんが二人、「石原さとみ、どこで英語勉強したんやろ、めっちゃうまいじゃん。」 「あいつ、イーオンのCMに出てるから、イーオンじゃないの。」 だって。 ライザップじゃないけど、石原さとみの英語もライザップ級のの宣伝効果をイーオンにもたらしたかもしれませんね。

それでも、石原さとみと竹野内豊が英語で会話するシーンは学芸会というかやはり日本人の英語劇に思えて、その恥ずかしさに背中がぞくっとしてしまいましたがね。

最初の政治家たちの右往左往、右顧左眄対応には、民主党時代の東北大震災時の原発事故への対処を見せられているようでやきもきしましたが、この映画では、若手官僚の優秀さと自衛隊員のわが身の危険を顧みない意識の高さが描かれていました。 これが現実であって欲しいと願うばかりです。

最後に、お帰り「ゴジラ」と言っておきたいです。 米国でパットしなかった「ゴジラ」が日本で歴史を刻む作品となって復活してくれました。 ゴルフプレーヤー石川遼の最近の日本の試合での活躍とこの「シン・ゴジラ」の観客動員数の多さが重なって頭をかすめました。
by zoompac | 2016-09-22 07:04 | 読書・映画・音楽
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