日曜日のTOHOシネマズ木場は、結構な数の観客が詰め寄せていました。 さすが、王様のブランチでも公開以来2週連続でトップにランキングされているだけのことはありますね。 見回すと高校生のアベックが多いようにみえました。 体の入れ替わり願望とまではいかなくても、この映画を観て感想などを共有できればいい思い出になるかもですね。
事前に、男女入れ替わり映画「転校生」をこの「君の名を」を観る準備のために観ましたが、及びでなかったですね。
男の子が女の子になって最初に行うことが、自分の乳に驚愕し、思わず自分で揉んでしまうシーンだけが共通でしたが、物語のスケールの大きさから作画の美しさはこの「君の名は」が圧倒していました。 「転校生」の尾道の丘から見た海と島の黄昏時の風景の美しさは印象に残ってはいますが・・・・。
主人公三葉(みつは)が、授業を受けているシーンで、女教師が古典の授業で、「黄昏」の説明をします。
「誰そ彼」という語源は、陽が落ちて誰かがいるのはわかるが、誰だかはっきり判別できない時間帯のことだという説明をします。 ここで「片割れどき」という説明も追加されていますが、これから観る人は是非集中して観てくださいね。 映画を観終わったとき、この「誰そ彼」が、映画の題名「君の名は」に共鳴し、「片割れどき」が映画の結末に繋がる伏線になってたことがわかります。
後で知ったのですが、このシーンに出てくる古典の女教師は、新海監督の前作「言の葉の庭」のヒロインである雪野百香里で、声の担当も同じ花澤香菜が務めたそうです。 Tsutayaで「言の葉の庭」のDVDを借りようとしたら、皆、考えることは同じようで、貸出品切れ状態が続いているとのことでした。
最近観た、「シン・ゴジラ」でも感じたのですが、この「君の名」からも、東北大震災いうか大災害についてメッセージのようなものがこめられていました。 観る人によってそのあたりのとらえかたは様々でしょうが、エポック・メイキングな作品として人々の記憶に長く残る作品だと思います。
隕石落下とその後3年という時間のひずみに関わるストーリーの複雑性は、ネタバレを避けながら説明しづらいですね。百聞は一見にしかずです、 是非、劇場で観てください。 宮崎駿監督作品のよき後継者があらわれたことに喜びを感じられるスケールと作画の美しさですよ。
新海誠監督+安藤将司作画監督+田中将賀キャラクターデザインのチームの才能と結集力に感謝です。 RADWIMPSの音楽もよかったですよ。