土曜日の8時15分のNHK番組、「トットてれび」も残すところ最終回だけとなってしまいました。
先週土曜日の番組は、トットちゃんが「お兄ちゃん」と呼ぶ渥美清さんとの様々なエピソードを紹介するものでした。
渥美さん演じる中村獅童が満島ひかり演じるトットちゃんのことを「お嬢さん」と呼ぶシーンが、なんとも微笑ましいものでした。
「男はつらいよ フーテンの寅さんシリーズ」ですっかり有名になった渥美さんがサングラスをかけお忍びで映画館に出かけ自分の映画を観ているシーンも紹介されていました。渥美清さんがよく映画やお芝居を観に行っていたというのは有名な話のようです。トットてれびでそのエピソードが紹介され、そこに登場した映画館のもぎり嬢を片桐はいりが演じていて、思わず笑ってしまいました。
片桐さんは、学生時代から通算7年、銀座和光裏の「シネスイッチ銀座(以前の銀座文化)」で実際にもぎりのバイトをしていました。
そのあたりのことは、彼女の書いた「もぎりよ今夜もありがとう」に詳しく書いてあります。
「銀座文化」時代には、銀座文化2が洋画で、地階はもっぱら邦画だったそうです。暮れから年明けにかけての寅さんシリーズは大入り満員で、毎年この時期は常にない忙しさだったそうです。
渥美清さんは、「男はつらいよ」の最終上映日には決まって銀座文化に顔を出し、その頃の売店のおばちゃんに声をかけていたそうです。そのおばちゃんは今のシネスイッチの支配人吉村さんのお母さんだったそうですよ。
そのシネスイッチ銀座/銀座文化の「男はつらいよ」の封切りの一コマをこのトットてれびが切り取ってくれて、もぎり嬢に片桐はいりを配役してくれたことはなかなかの演出だなと思いました。
満島ひかりもまるで黒柳徹子が乗り移ったような演技で楽しい番組ですね。黒柳徹子さんご自身も登場しているところが笑えます。
来週の土曜日が最終回となります。トットちゃんが久米宏と司会した伝説のTBS音楽番組「ザ・ベストテン」のエピソードが紹介されるようです。