師走ということだけで慌ただしいのですが、12月は私個人にとっても大変忙しいときです。
スポーツ観戦で、柔道、駅伝花盛りです。
第1週の週末は柔道グランドスラム東京(旧嘉納治五郎杯)の試合があります。 日本で開催される柔道の国際大会です。 そして第2週か第3週の週末に実業団女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城) 、 第3週か第4週かの週末が全国高校駅伝、 去年は23日天皇誕生日だったのですが、今年は30日に全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)です。
一方、読書の方も12月は情報満載になります。
ミステリーと歴史・時代小説の書評情報がてんこ盛りです。
11月22日発売のオール読物で「本屋が選ぶ時代小説大賞」、12月初旬発売の週刊文春の「ミステリーベスト10」、宝島社の「このミステリーがすごい」、文藝春秋1月号の「2015年私のベスト3」、12月12日発売の本の雑誌1月号の「本の雑誌が選ぶ2015年ベスト10」、そして12月下旬の週刊文春、週刊新潮、週刊朝日の年末・元旦合併号です。 特に週刊朝日の「歴史・時代小説ベスト10」がお気に入りです。 12月22日発売のオール読物では2016年上旬の直木賞候補作が発表され、1月中旬に直木賞が発表され、1月下旬には4月上旬発表の本屋大賞ノミネート作品が発表されます。 このシーズンの私の読書は、書評家のコメントに大きく影響されます。(笑)
さっそく、ピエール・ルメトールの「悲しみのイレーヌ」、米澤穂信の「王とサーカス」を読み始め、柚月裕子の「孤狼の血」、ウィリアム・ケント・クルーガーの「ありふれた祈り」は購入、そしてミッシェル・ウェルペックの「服従」、ジェフリー・ディーヴァーの「スキンコレクター」はまだ、アマゾンの中古でも2000円以上なので迷っています。 経験的に2000円以上の本はコスパが悪いです。
その点では、去年の「その女アレックス」今年の「悲しみのイレーヌ」は文庫本出版だったのでもで新刊本でも迷いなく買いました。
歴史・時代小説では、とりあえず「週刊朝日」待ちですね。
一昨年のオール読物の歴史・時代小説特集は私の琴線に触れたコメントが多かったですが、去年と今年の特集はマニアックなベテラン書店員の好みが全面的に出ていてあまり食指が動きませんでした。
今は、読掛本が五代友厚を題材とした佐江衆一の「士魂商才」です。
本棚在庫にある伊東潤の「死んでたまるか」と先週の日経書評にあった佐々木譲の「決定版 武揚伝」が気になっています。 木下藤吉郎に見いだされ、徳川家康によって出雲・隠岐の23万5千石を封じられた堀尾茂助を扱った中村彰彦の「戦国はるかなれど」は月刊文芸春秋の「私のベスト3」ですが、これも面白そう・・・・。
おっと、もうひとつ「このミス」の姉妹本「この時代小説がすごい」という雑誌がありました。この雑誌で気になったのが共に安部龍太郎の作品で、「維新の肖像」と冬を待つ城」です。 権力者安倍晋三の暴走気味が危うい世の中で、小説家安部龍太郎は、前者は豊臣軍15万と闘った奥羽南部一族、後者は戊辰戦争と満州事変を通り抜けた親子の物語で今何が必要なのかを示そうとしてくれている感じがします。
こうしてみると、今年司馬遼太郎の「世に棲む日々」「花神」を再読したせいか、気になっている本も明治維新・戊辰戦争関係が多いですね。 戊辰戦争関係と言えば佐藤賢一の「ラ・ミッション―軍事顧問ブリュネ―」も気になっています。