鉄瓶&佐ん吉落語ライブの第7回東京公演にいって参りました。 銀座線「三越前駅」近くの「お江戸日本橋亭」です。
笑福亭鉄瓶さんの演目が、紅羅坊奈丸という心学者に自分の「短気」を治すための相談に行く「天災」と植木屋さんが働く家の主人に酒と料理を御馳走になる「青菜」でした。
どちらの演目も、自分がそれなりに学んだことを咀嚼して長屋のご近所さんにおうむ返しに頓珍漢なことを伝えるところが笑える噺でした。
桂佐ん吉さんの演目は、「猫は3日飼っても恩(雄「オン」)を忘れる」がサゲになっていた「猫のサイコロ」という怪談噺と「池田の猪買い」でした。
「猫のサイコロ」は元々、講談師の南海(旭堂南海)さんの「赤壁講談」という講談噺を落語にアレンジし直したものだそうです。「猫定」と似た噺です。
佐ん吉さんの「池田の猪買い」は、冬のしんしん冷える時期に、大阪の北部の猪が出る山に住む鉄砲猟師を訪ね新鮮な猪を仕留めてもらってその肉を買う噺です。
一方、鉄瓶さんの「青菜」は暑い夏の盛りでの噺でした。
植木屋さんが自分の女房に裕福な家の奥さんのマネをさせようと奮闘します。一間しかない自分の住まいの別室から自分の女房を「奥や!」と呼ぶため暑苦しい「押し入れ」に押し込めて待機させるところが笑わせました。
夏本番の落語に、冬の季節の演目と夏の暑苦しい演目の対比がなかなかオツな組み合わせの落語会でした。
打ち上げ会は、神田ICHISUKE新日本橋店でした。