木場シネマのIMAX3Dで観ました。
荒廃した近未来を舞台に妻子を殺された男マックスの復讐劇を描いた「マッドマックス」(1979)のシリーズ第4作めです。
85年の「マッドマックス サンダードーム」以来30年ぶりの新作となり、過去3作でメル・ギブソンが扮した主人公マックスを、新たに「ダークナイト ライジング」「インセプション」のトム・ハーディが演じました。
トム・ハーディといえば、1977年9月生まれ(37歳)の英国人俳優ですが、2001年のリドリースコット監督の「ブラックホーク・ダウン」(01)でハリウッドデビューしました。
デビュー当初は、やや印象が薄かったトム・ハーディも「インセプション」で国際的知名度を上げ、「ダークナイトライジング」の悪役ベイン役で圧倒的な存在感を示しました。
「王様のブランチ」でもトム・ハンクス(58歳)、トム・クルーズ(53歳)と並び称されて3大トムなんて呼ばれていました。 彼の主演映画も目白押しで、この「マッドマックス 怒りのデス・ロード」、「オン・ザ・ハイウェイ その夜86分」@恵比寿ガーデンシネマ、「チャイルド44」@TOHOシネマズみゆき座の3作がただいま公開中です。
さて、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の話に戻りますが、資源が枯渇し、法も秩序も崩壊した世界で、人間の心も荒廃しきっています。設定された世界は、水と油を巡る国家間の争いがら核戦争が勃発し文明が崩壊してから45年後の世界ということになっていました。愛する者を奪われ、荒野をさまようマックスは、砂漠を支配する凶悪なイモータン・ジョーの軍団に捕らえられます。
そこへジョー配下の女戦士フュリオサらが現れ、マックスはジョーへの反乱を計画する彼らと力をあわせ、自由への逃走を開始します。
フュリオサ役でシャーリーズ・セロンが共演し、監督・脚本は過去3作同様にジョージ・ミラーが担当しています。
男の世界ってイメージのマッドマックスシリーズですが、この怒りのデスロードでは、男前で片腕のフェリオサ(シャリーズ・セロン)と5人の美女(荒野を支配する独裁者「イモータン・ジョー」の後継者作りのため囲われた子産み女)、さらにフェリオサの故郷のアマゾネス軍団も加わって、壮絶さの中にも一抹の涼風を感じられます。
マッドマックスシリーズは今作品が初めてだったのですが、はまりました。 印象としては、イモータン・ジョーの牙城から、フェリオサが五人の子産み女を連れだして彼女の故郷を目指し、到達した故郷も荒廃していたので、その故郷でのアマゾネス軍団とそこからUターンして主力がフェリオサを追跡して手薄になっていたイモータン・ジョーの牙城を乗っ取ってしまうという運動会のような追っかけごっこストーリーでした。
派手な仮装行列が町内一週したという感じなのですが、徹底したスタントの連続は凄まじいの一言でした。
アフリカのナミビア共和国の砂漠地帯をロケ地としてCGを排除したガチのリアル・アクション大作を堪能させてもらいました。
メル・ギブソン主役の過去の三作も「Tsutaya Discas」で借りて観たくなりました。