9月13日土曜日のNikkeiプラス1の「歴史・時代小説ランキング」が発表されていました。 歴史家、出版社編集部員、書店員等11人の選んだ上位10作品から選出したようです。
1位、 村上海賊の娘 和田竜
2位、 剣豪将軍義輝 宮本昌孝
3位、 壬生義士伝 浅田次郎
4位、 蜩の記 葉室麟
5位、 野望の憑依者 伊藤潤
6位、 光秀の定理 垣根諒介
7位、 みおつくし料理帖 高田郁
8位、 櫛挽道守 木内昇
9位、 等伯 安部竜太郎
10位、 天地雷同 伊藤潤
1位は、今年の本屋大賞受賞作品です。
2位、「剣豪将軍義輝」も3位、「壬生義士伝」も、やや年次の古い作品なのでちょっと意外でした。ただ、両作品とも出色の出来なので、この選出を嬉しく思いました。
映画「壬生義士伝」で主役の吉村貫一を演じた中井貴一氏が、同じく浅田次郎氏原作の「柘榴坂の仇討」で久々の時代劇に出演します。 幕末の桜田門外の変の生き残りの武士が明治維新後の社会の変化にとまどう様が描かれています。9月20日から丸の内ピカデリー、TOHOシネマズ日本橋などで公開予定です。
4位の蜩の記は10月4日から木場シネマで公開です。役所広司、岡田准一等が出演します。
このランキングの中で、買ったけど読んでいないのが6位の「光秀の定理」と10位の「天地雷同」、買ってもいなく、読んでもいないのが5位の「野望の憑依者」と8位の「櫛挽道守」です。
7位のみおつくし料理帖は、江戸の町で関西の上方料理に腕を振るうという設定が面白いです。上方と江戸の文化の違いを学べます、第一巻の「八朔の月」から第十巻の「天の梯」で完結しています。私は第一巻しか読んでいませんが、長男君が上方で居酒屋をやっていますので、このシリーズには興味があります。年に5~6回大阪の居酒屋に行っていますので、その行き帰りの新幹線を利用して読んでみたいと思っています。
今まで読みたいなと思って読んでこなかった作者に乙川優三郎と木内昇がいました。乙川優三郎は今年縁があって4冊読みましたので、是非、女流作家「木内昇」の作品にチャレンジしてみたいと思っています。この方は、新選組を描いた「幕末の青嵐」、「地虫鳴く」や御一新からの時代の変化に戸惑う遊郭の客引きとなった元武士と人気花魁の人間模様を描いた直木賞受賞作「漂砂のうたう」」等の作品で有名です。 8位の「櫛挽道守」も「黒船襲来、桜田門外の変、皇女和宮の降嫁」といった幕末の動乱を背景に、職人を目指すヒロインや家族が描かれているようです。
読んでみたい本が山積みです!