入院中に第1シーズン5巻(10話)のDVDをTsutaya Discasで見終わりました。
ジョージ・R・R・マーティン著のファンタジー小説「氷と炎の歌」を原作とした米国HBOのテレビドラマシリーズです。
日本ではスターチャンネルで2013年1月から放映が開始され、2014年7月から第4シーズンが放映されているようです。
Tsutaya Discasでは今、第2シーズンまでで、第3シーズンがまもなく解禁です。
1つの季節が不規則に数年間続く大陸「ウェタロス」と海を隔てた東の大陸「エッソス」が主な舞台です。
エッソスでは、ロバート・パラシオンによって倒された前王朝ターガリエン家の生き残りの姫デナーリスが亡命生活を送っています。華奢で可愛いデナーリスですが「炎と血」のタガーリン家の継承者として「鉄の王座」奪還に向けての執念は凄いです。
ウェスタロスでは、ロバート・パラシオン王の死去に伴って、七王国の間で「鉄の王座」を巡って思惑や駆け引きが始まり内戦状態へ突入しそうな様相です。
そのウェスタロス極北部には万里の長城をイメージさせる壁があり、壁の向こうには匈奴ではなく「ホワイト・ウォーカー」と呼ばれる光る眼をもつゾンビのような魔物が存在するようです。北の脅威から七王国を守るのはダイアウルフの紋章をもつスターク家でその軍団は、「ホワイト・ウォーカー」が夜の間だけしか目撃されないからか冥夜の守人「ナイト・ウォッチ」と呼ばれています。
物語の中心は、スターク家、ラニスター家、エッソスへ亡命中のデナーリス姫ですが、それぞれの家の父と母の出身の家等も複雑に絡み合い、個人個人の生い立ち、立ち位置、目指すもの等が丁寧に描かれています。
そして個人がとった軽はずみな行動が、それぞれの王家と王家のパワーバランスやかけひきに影響を及ぼす様は、池に投げ込んだ小石が大きな波紋を生むような広がりを見せるようで圧巻です。
架空の世界なのですが、学生時代の歴史の勉強で得た知識が残っているのか、妙に親近感や既視感があります。
第1シーズンの最終章で炎に身をさらしたディナーリスがドラゴンの子を抱えて焼け跡から現われるシーンでやっとこのドラマがファンタジーなのだと気づきましたが、戦闘シーンもさることながら、王家と王家の謀略、裏切り、駆け引きの壮絶さと愛欲と権力欲のストレートさにも圧倒されます。
ラニスター家の小人のティオリン・ラニスターが異彩を放つ存在で目が離せません。
壮大なスケールで登場人物も多いのでときどき相関図等を参照しながら観ています。
Tsutayaから第2シーズンのDVDが送られてくるのを首を長くして待っている入院生活です。