今年8月のロシア、チャラビンスクでの世界柔道選手権への代表決定選考も兼ねた福岡国際センターでの全日本選抜体重別選手権大会でしたが、決定された代表選手は2012年のロンドン・オリンピック代表決定時のようにはこの選抜体重別に重きを置かれていませんでした。
当時世界チャンピオンとして圧倒的な国際大会ポイントを積み上げていた浅見八瑠奈が2012年の選抜体重で初戦敗退という取りこぼしで、ロンドン五輪代表の座を、選抜体重で優勝した福見友子に譲ってしまったことは有名な話です。
今大会の女子52キロ級では、第一シードの橋本優貴を破った西田優香がこれまでの対戦成績が4勝7敗の中村美里に僅差で勝ち、涙止まらぬ歓喜の優勝に輝きましたが、非情にも世界選手権代表には、2013リオの世界選手権3位、2013東京グランドスラムチャンピオンの橋本優貴が選ばれてしまいました。
男子60キロ級の高藤直寿や、73キロ級の大野将平は2013のリオの世界チャンピオンで、この大会でも優勝しましたので、名実伴う、日本チャンピオンで代表入りとなりましたが、男子66キロ級のリオの世界チャンピオンの海老沼匡や90キロ級の東京グランドスラムチャンピオンのベイカー芙秋は、この選抜体重に優勝できませんでしたが、これまでの国際大会での実績を買われての代表入りとなりました。
相対的に日本チャンピオンの地位が格下げになった印象を受けた2014選抜体重別の試合でした。