1972年1月に公開されたポルノ映画の題名「ディープ・スロート」で一世を風靡した女優リンダ・ラブレースの半生をアマンダ・セイフライドが体当たりの熱演で魅せてくれました。アマンダ・セイフライドは「レ・ミゼラブル」もよかったけど、「タイム」や「ジュリエッタからの手紙」が最高です。
「ディープ・スロート」とは、ウオーターゲート事件でワシントン・ポストへ情報提供を行った人物のことだと思っていたのですが、どうやらワシントン・ポストの編集局次長のネーミングで、当時大ヒットしたポルノ映画にちなんだものだったようです。
「大統領の陰謀」(’76)という映画で、ワシントン・ポストの二人の記者をダスティン・ホフマンとロバート・レッドフォードが好演していました。彼らにウォーターゲート事件の内部告発をした政府高官が「ディープ・スロート」と呼ばれていました。
「ラブ・レース」は、ヒッピーカルチャーの中でポルノが反体制の旗印であった70年代初頭に「性の解放」の旗手として脚光を浴びた女優が、実はDVの被害者だったという「光」と「影」を描いた作品でした。
ポルノとしての「ディープスロート」は米国では社会現象になったほどの大ヒットでしたが、日本公演ではズタズタにカットされ他の作品と抱き合わせになったと聞いています。