プロメテウスはギリシア神話の英雄で神と人を媒介する英雄で、ゼウスの怒りを買い山の岩に鎖でつなげられたところをヘラクレスに助けられたそうです。水と泥水から人間を創りだしました。
スェーデン版ミレニアムでリスベット・サランデル役を演じた「ノオミ・ラパス」が主人公エリザベスを演じていました。最初にエリザベス役にオファーされていたのはシャリーズ・セロンだったらしいのですが、わけあって一度断ったため、シャリーズがこの映画で演じたのは人間かアンドロイドかわからない悪役でした。
人類はどこからやってきたのか・・・というテーマを追いかける旅物語ですが、そこはリドリー・スコット監督ですね。「エイリアン」を彷彿させるシーンが目立ちました。
アンドロイド・ディビット(マイケル・ファスベンダー)が首からちぎれるシーンは、私にとって衝撃のシーンであった「エイリアン」のアンドロイド・アッシュが白い体液をぶちまげながら首からちぎれなおかつ動いてしゃべってというシーンそのものでしたし、エレン・リプリー役のシガニー・ウィーバーが乗船員の一人を火炎放射器で焼き殺すシーンを今回演じたのはシャリーズ・セロンでした。
「エイリアン」では、シガニー・ウィーバーが乗船員の中で唯一の生き残りになりましたが、プロメテウスでは、ノオミ・ラパスが唯一の生き残りとなりました。
エリザベス役のノオミ・ラパスが、自分のお腹を帝王切開し、蛸かイカに似た地球外生物の胎児を摘出するシーンも「エイリアン」ではおなじみのシーンでした。
「エイリアン」を愛した人には、お楽しみポイントの多い、エイリアンのプロローグとして楽しめる作品です。 エイリアン5と位置付けてもいいかもしれません。
生き残ったエリザベスとちぎれたディビット、それに行方不明の人間かアンドロイドか不明のメレディス(シャリーズ・セロン)の織り成す次なる展開が約束されたようなエンディングでした。 早くもプロメテウス2が楽しみです。
弟のトニースコットに先立たれたリドリースコット監督ももう75歳。長生きして作品を提供し続けて欲しいです。