鈴木桂治選手が穴井隆将選手を破って久々の日本一の座へ返り咲きました。
徹底的に勝負にこだわっていたようで、積極的な攻撃柔道ではなく、返し技狙いの戦術が準決勝あたりから見え見えでした。これまで彼もいろいろ取りこぼしを繰り返し悔しい思いをしたからこその戦術なのでしょうが少々寂しい感じもしました。強さより上手さの目だったスケールの小さな柔道に見えてしまいました。
しかし誰が優勝してもおかしくない混戦を理詰めで制した勝負師根性は見上げたものです。何といわれようが結果が全てですから。
国際柔道への切符を自らもぎ取った今、今年の夏のフランスでの世界大会では世界戦にふさわしい別な戦術で戦ってくれるものと期待します。