最近、前から時間があればまとめて観たいと思っていた「プリズン・ブレイク」を「つたや」で借りています。1週間で1巻から10巻まで観ました。癖になって止められないですね。
そのDVDの影響から、本屋で前から気になっていた浅田次郎の「天切り松 闇語りシリーズ」を買って通勤時や就寝前等に読んでいます。
浅田次郎の筆が、そのまま天切り松の語りとなって進んでいくのですが、いいですね、名台詞、名調子で音楽のようです。大正・昭和の帝都東京を舞台に江戸っ子義賊安吉一家の活躍を今や生き証人となった松が牢屋で看守や囚人に語り聞かせる話です。プリズン・ブレイクとは色合いが違いますが闇語りシリーズもなかなかいいです。
「声に出して読みたい日本語」といえば、私にしてみればわざわざどこかの先生が編集したものでなくても、桂枝雀の落語、松井今朝子の「吉原手引き草」、そして浅田次郎の「天切り松 闇語りシリーズ」で十分だと思います。
「槍の小輔」が特にお気に入りです。山形有朋と掏りのおこん姉さんの命のやりとりになんともいえない緊張感とすがすがしさがあっていいです。