戦後の長命政権と言えば、佐藤栄作の7年8ヶ月、小泉純一郎の5年5ヶ月、次いで中曽根康弘の5年だそうです。
中曽根政権を支えた影に名官房長官後藤田正晴氏がいました。官房長官の役割を飛躍的に高めたことでも有名です。中曽根元首相に枠をはめられたくなかったので首相として官房長官に何を望んでいるかは決して聞かなかったそうです。ある程度物事を忖度しながら進めていったそうです。後藤田氏は外に出て行きたがる超タカ派の中曽根首相を憲法第9条で牽制したことでも有名です。決して仲は良くなかったそうですが、弱小派閥の中曽根首相と田中派の後藤田官房長官はいいコンビでした。JRの民主化で大きな仕事をやり遂げました。
郵政民主化で自民党を二分して、反対した連中に刺客を送ってまさにぶっ潰した小泉首相のやり方は、国民の喝采は得ましたが、政治家として禁じ手を使ったのではないでしょうか? 中曽根首相はその点弱小派閥に属していただけあって苦労しながら粘り強く反対者等をうまく推進プロジェクトに取り込んで大人の対応をしたと思います。そうした手腕があったからこそ大平氏の後の首相になりえたのでしょう。裏表をうまく使いながら懐の深い政治手腕がありました。結果JRを始め国営から民営へのその後もうまく路線に乗せました。
小泉首相が強引に推し進めた郵政民営化は同首相が退陣して政権も変わったことでトーンダウンしてしまいました。
そもそもの靖国問題を引き起こしたのも中曽根首相でした。中国からの猛抗議に参拝を止めてしまいましたが、抗議を突っぱねた小泉元首相が信念の人か抗議をかわしておとなしくなった中曽根元首相が風見鶏だったのか、政治家としてどちらがよかったのかは判断が難しいところです。
私は政治家としての力量は中曽根さんのほうが上だったと思います。今の政治家にない懐の深さがありました。名参謀後藤田正晴さん然りです。
小泉さんの後の首相は自民党も民主党も1年程度しかもたず、長期展望にたった政策決定が難しくなっていることは実に嘆かわしいですね。
全共闘体質を匂わせている・・・仙谷官房長官は、赤い後藤田正晴とかと呼ばれていますがどうなんでしょうか?多少の癖があっても少なくとも複数年は国のトップとしてリーダーシップを発揮していただきたいと思います。