遼君にとって得意のインでしたが、14番からのバーディチャンスをパッティング一筋違いでことごとく取りこぼして、絶体絶命の18番のバンカーからの2打目のショットでした。まさに奇跡のベタピンバーディを最後の土壇場でもぎとって高校の2年先輩だった薗田峻輔とのプレー・オフのマッチプレーとなりました!
そして4ランド目で遼君が相変わらず一筋違いのバーディチャンスを外したにもかかわらず、勝利の女神は遼君に微笑みました。
見ていて気の毒だったのは、薗田峻輔君。彼は勝負の女神に弄ばれていたように思います。本戦の15番パー5ではバンカーからの3打目をホームランしたにもかかわらずボールがグリーン奥の看板にはねかえってグリーンにオンしラッキーパー、自ら会心のショットでイーグルチャンスとしたときはカップになめられバーディ止まり・・・ピンチにはラッキーがチャンスにはカップに蹴られる女神の気まぐれさは、これで終わりませんでした。18番で大トラブルの薗田は、3打目でだるま落としとなり、4打目も大き過ぎ、ダボで遼君との2打差の貯金を使い果たしたと思った瞬間、ボールがピンフラッグにくるまれてカップの横に落ちたのです。奇跡のボギーでした。
私は、この瞬間一筋違いのパッティングに苦しんでいた遼君の優勝はなくなり、勝利の女神が薗田先輩に微笑んだのだと思いました。
勝負の女神は気まぐれでした。すごいドラマを用意してくれました。遼君の18番の奇跡のバンカーショットです。勝負運といってしまえばそれまでですが、薗田君にはこれでめげず、遼君と切磋琢磨を今後も期待したいと思います。それにしても遼君はよく我慢して運を引き寄せたなと感心しました。石川選手と園田選手以外にもうひとり気まぐれ女神が大活躍していたような印象をもった試合でした。