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読書「ワシントンハイツの旋風」_ちょっと期待外れのやんちゃな青春女性遍歴物語でした。

f0090954_10032652.jpg
1962年に中学三年生だった一元謙吾が、先に東京に移って代々木八幡の新聞販売店に住み込みで働いていた母と妹を頼って上京するところからこの山本一力の自叙伝というべき物語が始まります。

その彼が新聞を配達しながら高校を卒業し、就職し、KNツーリストの社員として活躍していく1972年までの20年の青春期が描かれています。

その20年間、1963年にケネディ大統領暗殺事件があり、日本では1964年に東京五輪が開催され、同年夢の超特急の新幹線が東京~大阪を走り始めました。この小説では特に触れていませんでしたが、1966年6月29日、ビートルズが日本に初来日しました。

そして、この小説ではKNツーリストの若手社員として謙吾が大活躍する1970年の大阪万博がありました。1972年は、これもこの小説ではほとんど触れられていませんが、札幌冬季オリンピックが開催されました。

上京した謙吾少年が担当した新聞配達の区域にワシントンハイツが含まれていました。

俗称ワシントンハイツは正式名合衆国空軍ワシントンハイツ団地ですが、現在の代々木公園、国立代々木競技場、国立オリンピック記念青少年総合センター、NHK放送センターなどを包括する一帯です。

第二次世界大戦敗戦後のGHQ統治下の日本において、日本を占領していた連合国軍の一部であるアメリカ軍が東京・代々木に有していた、兵舎・家族用居住宿舎などからなる軍用地の名称です。

ワシントンハイツは、1946年(昭和21年)に建設され、1952年に日本がサンフランシスコ講和条約の後、GHQ統治から解放された後も、日米安保条約の下(旧条約は1952年に失効、現行の条約が岸信介政権下1960年に発効)東京の都心に治外法権的存在、アメリカ軍用地・住宅地として存在をし続け、東京五輪開催の年である1964年8月に日本国に返還されて取り壊されました。

謙吾少年は、1962年から1964年までワシントンハイツで朝刊・夕刊を配るのですが。謙吾より年下の息子のいるある米国人一家と仲良くなり、知らず知らずに英語を身につけていくことになります。

その新聞配達で鍛えたバイタリティーは、KNツーリストの若手社員として、やがて訪れる万博見学国内ツアーの宿泊地確保競争でいかんなくなく発揮されますし、空前の海外旅行ブームにおいて「能ある鷹は爪を隠す状態」だった英語力も発揮の場が与えられ突然振られた海外旅行添乗の仕事においてモノをいってきます。

ただこの物語の根幹をなすものは性豪小説といった方がいいかもしれません。謙吾の女性遍歴がなかなかのもので山本一力がこの自伝的作品で自慢話を披露しているようにも思えます。

さすが結婚歴も3度という山本一力氏だけあって、高校生の頃から凄かったのです。

熟れきった人妻のピアノの先生から始まって、職場の同僚から、銀行員と次から次へと、二又を掛けることも頻繁なエピソードが満載です。

私としては、自慢話を控えめにしてもう少し時代背景を丁寧に描いて欲しかったです。

東京オリンピック前のワシントンハイツの様子はよく描けていましたが、オリンピック開催中のエピソードやビートルズの来日の様子等を東京の代々木八幡の新聞販売店に住み込んでいる工業高校の青年がどのように見ていたのかそこを知りたかったです。

著者山本一力の「あかね空」や「銀しゃり」等の清楚な江戸の町人暮らしの作品に触れていた私にとってはちょっと意外な印象でした。

ただ、私にとっての1962年から1972年を思い出しながらの読書は、それなりの同年代感を共有できた部分もあって楽しいものでした。

# by zoompac | 2019-04-23 10:11 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

読書「吉田茂 ポピュリズムに背を向けて(上)」北康利_昔の偉い人は養子が多かった?

f0090954_10423947.jpgワンマン宰相として名を馳せた吉田茂は、1951年9月8日のサンフランシスコ講和条約をアメリカ合衆国と締結し、条約発効の1952年4月28日に日本をGHQ統治下から解放しました。

本当にあったかどうかさえ怪しくなってきている大化の改新などは詳しく教えるのに、日清戦争くらいから駆け足になり、戦後に到達しないうちに学年末を迎え、「あとは教科書で読んでおいてください」というのが、私が中学・高校で学んだ日本史のおざなりな授業でした。

何故、現代を生きる若者が日本の立場を理解することに必要な現代史をおざなりに教育がなされるのか理解に苦しみますが、「臭いものに蓋」とか「嫌なことはなかったことに」という感じがしてうんざりしてしまいます。

上巻では、吉田茂のGHQ高官を相手取った丁々発止の交渉について筆は及んでいません。どちらかというと吉田茂の生みの親、育ての親、結婚相手のことや、吉田茂の外交官としてのキャリアのことが書かれていました。

その中に、吉田茂がワンマンと呼ばれるに至ったのエピソードが紹介されていましたが、GHQ民政局の連中が、「(交渉事などを相談できる相手は)(日本)政府(の中で)は吉田一人で、あとはあってもなきが如しだ」という意味で「ワンマン」と呼び始めたのだそうです。

唯我独尊で、なんでもかんでも自分の思う通りにせねば気が済まない人や社長等の形容詞として使われる「ワンマン」ですが、吉田茂に使われた”ワンマン”に関しては、元々はGHQ高官と敗戦後の日本の復興についての交渉は彼以外の日本の政府高官では話にならなかったということらしいです。

もっとも、その後の閣内での人事等をはじめ自分の想いを強引にごり押しする様から、もともといい意味で使われていた「ワンマン」が今使われているような意味になったのもご愛嬌といったとこでしょうか。

そのワンマンの吉田茂も日本の海千山千の党内派閥抗争だけに長けた政治家ではGHQの相手は務まらないと見切っていました。大蔵官僚の池田勇人や鉄道官僚の佐藤栄作等をスカウトしました。吉田茂の豪腕人事で、佐藤栄作は新人ながら内閣官房長官に大抜擢され、池田勇人も国会議員初当選でいきなり大蔵大臣に任命されました。

日本の財政・金融問題に関してGHQの幹部とまともに話ができる人材がいなかったからです。

池田勇人が緊縮財政の鬼と呼ばれたインフレファイター・ジョセフ・ドッジと渡り合い、元日本兵の受け皿だった国鉄の職員を大量解雇し、元鉄道省官僚だった佐藤栄作と激しく対立したのも有名な話です。

吉田茂は、高知県 幡 多 郡 宿毛 村・竹内綱 の五男として生まれます。

竹内家は土佐藩家老で 宿毛 の領主・山内家の家臣筋でした。

竹内綱は、征韓論に敗れて下野した土佐出身の板垣退助や後藤象二郎等と共に国会開設を訴える自由民権運動の中心に躍り出ます。

彼は挙兵準備のために、 英 一番館(横浜に店を開いていたジャーディン・マセソン商会の通称) からシュナイダー銃の調達をまかされていましたが、その交渉相手がジャーディン・マセソン商会横浜支配人が吉田健三でした。吉田健三も自由民権運動を支援していました。

竹内綱と吉田健三は意気投合しました。

吉田健三は福井藩出身でした。

幕末の福井藩主・松平慶永 が先進的だったこともあり、藩は開国後すぐ横浜に、今で言う藩のアンテナ・ショップを開きました。越前名産の 羽二重 などの絹製品が輸出され、当時貴重だった外貨獲得に貢献しました。

吉田健三もその横浜のアンテナ・ショップで働いていたのですが、川村純義・海軍卿(白洲正子の祖父) に食い込み、軍艦二隻の発注を受けました。

ジャーディン・マセソン商会を通じ英国に注文を出したところまではよかったのですが、当時の明治政府は財政難で支払いが遅延しました。

ジャーディン・マセソン商会と明治政府の間に立って真摯に交渉を重ねているうちに、彼の能力を認めたジャーディン・マセソン商会がスカウトし、吉田健三はジャーディン・マセソン商会横浜支配人に抜擢されたのです。

ちなみに、長崎の地で、ジャーディン・マセソン商会の代理店を任されていたのが、長崎名所のグラバー邸で有名なトーマス・グラバーです。

ジャーディン・マセソン商会視線で、明治維新を描けば、面白い小説が書けるかもしれません。

竹内綱の五男の茂は、こうした自由民権運動における縁で、吉田健三の養子になったのです。

余談ですが、竹内綱の長男の竹内明太郎、すなわち吉田茂の実兄は、小松製作所の創業者です。

日産自動車の前身となる快進社自働車工場も、田 健 治 郎( 田 英 夫 元参議院議員の祖父) や青山禄朗とともに立ち上げました。

国産自動車第一号となるダットサンは、田、青山、竹内の頭文字をあわせた〝DAT〟を〝 脱兎〟に掛けて命名されたそうです。

快進社自働車工場は、茂が吉田健三から相続した(吉田健三が亡くなったとき、茂は11歳でした)、東京府渋谷村麻布広尾88番地(現・東京都渋谷区広尾5丁目)に設立されました。

吉田健三は大磯にも、大正天皇の侍医であった 橋本綱常(軍医総監) から譲り受けた土地や三井家から買った土地などをあわせ広壮な屋敷を建てていました。

明治19年(1886年) に東海道線の横浜─国府津間の延長工事が始まり明治20年に大磯駅ができると、大磯には、伊藤博文、 西園寺公望 といった政府高官や三菱、三井など豪商の別邸が建ち並びはじめ避暑地として大盛況となりました。

この頃は軽井沢より大磯の方が避暑地としての人気が高かったようです。(森繁久彌主演の映画「小説吉田学校」を観ましたが、そこで描かれていた大磯ってただ風が強く波が高い荒海の寒村に見えました。ちょうどアルフォンソ・キュアロン監督の映画「ROMA」で描かれた子供が溺れかけたただ風が強く波が高い荒海のカリブ海にある避暑地のイメージと重なりました。)

吉田茂はやがて、大久保利通の次男の牧野伸顕の娘・雪子と結婚します、茂と雪子の間に生まれた三女和子が麻生太郎の母親です。ですから現副総理麻生太郎は吉田茂の孫というだけではなく、さらに大久保利通の子孫の1人でもあるのです。

吉田茂の長女桜子は外交官・吉田寛と結婚します。吉田寛は、岸信介や佐藤栄作の母方の従弟です。

岸信介の孫の安倍晋三と吉田茂の孫の麻生太郎はそういう意味では遠い親戚同士といえなくもなさそうです。

それと、吉田茂、牧野伸顕、岸信介等が皆養子だったことにも驚きですね。明治時代は養子縁組が大変盛んな時代だったようです。

GHQとの困難な交渉やサンフランシスコ講和条約へ向けての吉田茂の活躍については下巻になりそうです。

外交官のくせに英語の苦手だった吉田茂には英国留学の白洲次郎という頼もしい助っ人がつきました。講和への手掛かりを探るためにアメリカに渡った池田勇人には英語の達人の宮澤喜一が秘書として同行していました。意外な事ですが、インフレ退治の鬼と恐れられたジョセフ・ドッジがサンフランシスコ講和条約へ向けて助け舟を出してくれます。

乞うご期待!

# by zoompac | 2019-04-19 10:44 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画「ブラック・クランズマン」_黒人警官のKKK潜入捜査を扱った驚愕の実話の映画化作品

f0090954_09205693.jpg今年2月の第91回アカデミー賞では作品、監督など6部門にノミネートされ、脚色賞を受賞しました。

黒人映画の礎を築いてきた名匠スパイク・リー監督が脚色賞受賞で手にしたオスカー像を突き上げていた姿が印象的でした。眼鏡の形からでしょうかちょっとテリー伊藤に似た印象でした。

スパイク・リー監督の代表作としては「マルコムX」が有名です。

その主役を演じたのは名優デンゼル・ワシントンでしたが、彼の長男であるジョン・デビッド・ワシントンが今回の「ブラック・クランズマン」の主役のロン・ストールワースを演じていました。

1978年にコロラド州コロラドスプリングスの警察署で初の黒人刑事として採用されたロン・ストールワースの体験を綴った原作の映画化作品です。

黒人警官がKKKへ潜入捜査というだけで奇想天外の設定だと思うのですが、実話と聞いてまたビックリです。

署内の白人刑事たちから冷遇されながらも捜査に燃えるロンは、新聞広告に掲載されていたKKK(クー・クラックス・クラン、そのKKKの構成員のことを映画の表題にありますがクランズマンと言います)のメンバー募集に勢いで電話をかけ、黒人差別発言を繰り返して入団の面接にまで漕ぎ着けてしまいます。

しかし黒人であるロンはKKKと対面できないため、同僚の白人刑事フリップ(アダム・ドライバー、「スターウォーズ/最後のジェダイで演じた「カイロ・レン」は存在感たっぷりでした。何せレイア姫とハン・ソロの息子ですから。)に協力してもらうことになります。

電話はロン、対面はフリップが担当して2人で1人の人物を演じながら、KKKの潜入捜査を進めていくという筋書きです。

白装束に頭を覆う三角頭巾がトレードマークのKKKは白人至上主義のアメリカの秘密結社として有名です。黒人、アジア人、ヒスパニック系等の多人種に対する市民権に異を唱え続けています。この映画ではさらにユダヤ人に対しても差別していることを知りました。ネオナチと手を繋いだKKK思想はますます怖いですね。

瓢箪から駒のようなユーモラスな痛快劇にも思えたのですが、そこはスパイク・リー監督、ラストで現実に起きたヘイト関連事件の映像を引っ張り出してきました。

映画で登場するKKKの最高幹部の、「アメリカ ファースト」という発言に重ねて、トランプ大統領の姿を映す等のパンチの効いた脚色も印象的でした。

# by zoompac | 2019-04-10 09:19 | 読書・映画・音楽 | Comments(1)

映画「こどもしょくどう」_できることからはじめる小さな支援?

f0090954_09211272.jpg岩波ホール@神保町で観ました。

「子どもの貧困対策」の取り組みとして2014年後半からTVや新聞に取り上げられて全国に広がった自治体支援のNPO活動の紹介映画かと思っていました。

これは、そういう主旨ではなく、むしろ子ども視点を通じて「こどもしょくどう」の原点に立ち返ったかのような映画でした。

家業が食堂の小学高学年の男子(藤本哉汰)が、まずは同級生のシングルマザーの息子を、ついで父親と乗ってきた車に放置された姉妹(姉役を鈴木梨央)を食堂兼住居の自宅に連れ帰って食事をさせる姿が映し出されます。

あくまでも子ども主体で、食堂経営の夫婦(常盤貴子と吉岡秀隆)は半ば戸惑いながらも、息子の連れてきた子どもに食事を提供していきます。

無責任な親の都合で面倒は見てもらえないけど、子どもはやはりお腹がすいてしまうのです。

子どもは子どもなりに考えることもあって、そうした思いを内側に留めてしまいがちだけど、美味しそうに食事する瞬間は幸せそうにみえました。

登場する子どもそれぞれの事情が改善するということはありません。 姉妹もやがてホームに引き取られていきます。

息子が腹を空かせた子どもを連れてくることで、身近に食事も満足にとれない子どもがいる事を知った食堂を営む夫婦は、自分たちにできることから始めようと、お腹のすいた子どもにただで食事を提供することを決意するというお話でした。

こうした小さな自主性こそが「子ども食堂」の原点なんだろうなと思いました。

# by zoompac | 2019-04-09 08:45 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

読書「ローマ人の物語9 ユリウス・カエサル ルビコン以前(中)」塩野七生

f0090954_09214347.jpg塩野七生のアレクサンダー大王、ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)、フリードリッヒ二世の三英傑の物語、宮城谷昌光の三国志、司馬遼太郎の国盗り物語等を読みたいと2月7日のブログに書いて、早や2ヶ月余りが経過しました。

司馬遼太郎の「国盗り物語」にはまだ手がつけられていませんが、宮城谷昌光の三国志全12巻については、現在5巻まで読了しました。官渡の戦いで曹操が袁紹を破ったところです。司馬懿や諸葛孔明が間もなく登場しようかといったところです。

そして、塩野七生のユリウス・カエサルについては、ローマ人の物語の8巻~13巻の全6巻に描かれています。とりあえずルビコン以前の(上)(中)の8巻と9巻を読みました。

8巻については、3月12日のブログ記事にアップしましたので、今回は9巻についてです。

余談ですが、シェイクスピアによって書かれた政治劇・悲劇に「ジュリアス・シーザー」がありますが、あまり評判はよくありません。

この劇における主役がシーザーを暗殺したマーカス・ブルータスだからかもしれません。シーザーは劇が始まって早々に殺されてしまいます。

多くのシェイクスピア評論家と歴史家が、この劇が王権の継承についての当時のイングランドの一般的な心配を反映していると評しているようです。

この作品が創作・上演された時期、イングランド女王エリザベス1世は、高齢でありながら、後継者を指名するのを拒否していたのです。

そのため、彼女の死後、シーザー亡き後のローマと同様の内戦が起きるかもしれないという不安が持たれていたのですが、シェイクスピアが描きたかったのはそのことかもしれませんでした。(エリザベスの死後、彼女の意向もあり、イングランド王権は、メアリー・スチュアートの息子のスコットランド王エドワードが無事受け継ぎましたが。)

それにしても、塩野七生はシェイクスピアに手厳しいですね。シェイクスピアはプルタルコスしか読んでいなかったのではないかと言っています。

この9巻から、カエサルの8年に渡るガリア戦役のことが描かれます。B.C.58年からB.C.50年のことです。

9巻では、カエサルがガリア属州総督に就任し、ガリア戦役を手がけてから5年目までが描かれています。

物語では、ガリア人、ゲルマン人、ブリタニア人が出てきます。

個人的なことながら、ガリア人=フランス人、ゲルマン人=ドイツ人、ブリタリア人(ブリタニは、入墨を施した者の意)=アイルランドやスコットランドに多いケルト人、と解釈して読んでいます。

2007年にドイツのトーリアからモーゼル川経由でライン川を上り、フランスのアルザスに入ったとき、背の高いドイツ人から背の低いフランス人の対比に驚いた経験があります。

おそらく、ユリウス・カエサルも大男の狩猟民族のゲルマン人と農耕型集団部族のガリア人の体格の差をみて同様の感想を持ったに違いないと想像し愉快になってしまいました。

カエサルは、文筆家としての才能も高く評価されています。マルクス・トゥッリウス・キケロとともに、ラテン文学の散文における双璧をなしていると言われるほどで、特に「ガリア戦記」の雄渾で簡潔な文体は高く評価されています。

塩野七生も大絶賛で、「文は人なり」と手放しで褒めています。

血湧き肉躍る戦闘記の途中で、地形のことや、民族の比較や、ライン川橋渡工事の詳細情報を織り込むなどの、読者を焦らすタイミングが絶妙だと言っています。

自分の主観的な言葉だけでなく、キケロや小林秀雄の「ガリア戦記」の叙述の素晴らしさを評価した文章を引用して客観的に褒めることまでしていました。

そのカエサル自身が記述した「ガリア戦記」を大いに参考にしながら、塩野七生のガリア戦記の解説が続きます。これまた切れ味鋭い塩野節です。

B.C.56年にはルッカ(イタリア共和国トスカーナ州北西部の都市で、作曲家プッチーニの生誕地)でポンペイウス、クラッススと会談を行い、この三巨頭の連携により、その後のB.C.55年にポンペイウスとクラッススが執政官に選出され、カエサルのガリア総督としての任期が5年延長されることが決定しました。

カエサルはガリア人の問題が気候変動や食糧事情からライン川を渡河しガリア人居住地区に侵攻攻してくるゲルマン人部族の圧力であることを突き止めます。ガリア人部族からの依頼も受け、ライン川に橋を渡し、ゲルマン人領域に進攻し制圧することで以後の彼らのガリア進出を退けました。

またこれは、新市場を開拓したいローマ商人などの希望もあってでしょうか、B.C.55年と54年には海峡を渡ってブリタニア遠征も実施しました。

さながら、筆者であるカエサルが見聞しながらの冒険談執筆といった趣なのですが、先に申し上げましたように、民族の特徴や地形、戦い方の違いなど、情報を丹念に集め、分析して、簡潔に表現しています。

塩野七生女史の完結で分かりやすい文体も、このカエサルの「ガリア戦記」を大いに参考にして編み出されたものかもしれないと思ってしまいました。

塩野氏曰く、「私は、カエサルの叙述の仕方、ないし彼の肉声に、可能な限り近づこうと努めるだろう。何故なら、私の書こうと試みているのは、カエサルという人間である。そして、人間の肉声は、その人のものする文章に表われる。」

まるで塩野七生氏が、ユリウス・カエサルに憑依してこのローマ人の物語を書いているかのような楽しさです。

# by zoompac | 2019-04-08 09:07 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

読書「ベルリンは晴れているか」深緑野分_来週の火曜日、4月9日にいよいよ本屋大賞2019年が発表されます。

f0090954_09212176.jpg来週の火曜日、4月9日にいよいよ本屋大賞2019年が発表されます。

ノミネート作品は以下の10作品です。
・「愛なき世界」(三浦しをん/中央公論新社)
・「ある男」(平野啓一郎/文藝春秋)
・「さざなみのよる」(木皿泉/河出書房新社)
・「そして、バトンは渡された」(瀬尾まいこ/文藝春秋)
・「熱帯」(森見登美彦/文藝春秋)
・「ひと」(小野寺史宜/祥伝社)
・「ひとつむぎの手」(知念実希人/新潮社)
・「火のないところに煙は」(芦沢央/新潮社)
・「フーガはユーガ」(伊坂幸太郎/実業之日本社)
・「ベルリンは晴れているか」(深緑野分/筑摩書房)

瀬尾まいこの「そして、バトンは渡された」あたりが大賞受賞の本命一押しではないかと予想しつつも、私が読みたいのは深緑野分の「ベルリンは晴れているか」でした。

ということで、「ベルリンは晴れているか」を読みました。

ベルリンからポツダム街道を通って人探しの旅に出る話というかある殺人事件の容疑者探しの旅物語です。

正直言って、謎解きの部分は著者の御都合に合わせた稚拙さが目立ってしまい、読みながら突っ込みを入れたくなる部分が多くありました。

クリストフ・ローレンツという音楽家が毒入りの歯磨き粉で不審な死を遂げるところからこのミステリーが始まりますが、クリストフが死ななければならない理由はぼんやりと理解できたものの、クリストフが死ななければならないことをした動機が最後までわからず、モヤモヤ感が残ってしまいました。

ミステリー仕立てはイマイチでしたが、第二次世界大戦前後のドイツ史として読めば見方も違ってきます。

この小説の舞台は1945年の敗戦下のドイツ・ベルリンの4ヶ国共同統治時代なのですが、その時代のベルリンの緊迫した様子が描かれ、さらに時代を遡って、ヒトラーが政権を掌握したあたりから戦争に突入するまでの様子もフラッシュバックしながら克明に描かれていることには感心しました。f0090954_09272987.jpg

悲惨な体験をし生き延びた登場人物の描き方がとても丁寧でした。

敗戦後の日本同様、ドイツ人も飢餓を経験し、戦勝国の人に怯えたということが描かれ、さらに元ナチスの連中がつるし上げられ、ユダヤ人は手厚く保護され、4ヶ国の統治のそれぞれの境界線ではそれ相応の緊張があったこと等が丁寧な筆致で描かれていました。

記憶違いでなければ筆者は現地に行った経験はなく、本や写真などの資料を基にこれだけの説得力のある作品を書き上げたことになります。

日本人作家でも、資料を丹念に収集し分析すれば、まるで欧米人作家のように、これほど丹念に人物や街並みの様子を活字に蘇らせ、活写できる、その可能性の幅の広がりを見せてもらいました。

眼鏡をかけた松たか子ってイメージの深緑野分さん(写真左)の次回作にも期待しています。

# by zoompac | 2019-04-05 10:05 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」_シアーシャ・ローナン(メアリー)とマーゴット・ロビー(エリザベス)の競演!

f0090954_09204670.jpg「レディ・バード」のシアーシャ・ローナン(スコットランド女王メアリー・スチュアート)、「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のマーゴット・ロビー(イングランド女王エリザベス1世)が16世紀の英国を生きた2人の女王を演じた歴史ドラマです。

エリザベス1世(1533~1603)とメアリー・スチュアート(1542~1587)とが生きた16世紀は大航海時代の真っ只中でスペイン・ハプスブルク家が栄えた時代でした。

その時代は、ローマ教皇庁の免罪符販売からマルチン・ルターを筆頭とした宗教革命が起こり、カトリック対プロテスタントの争いがドイツはいうに及ばずフランス国内から、ベルギー、オランダへと燎原の火のように広がった時代でした。

メアリーとエリザベスの戦いも取巻きによるカトリック対プロテスタントの抗争だったと言えます。

各地のプロテスタントにはエリザベス1世率いるイングランドが支援をしていました。

日本も結果としてスペイン・ポルトガルというカトリック国との通商を禁じ、プロテスタント国のオランダ(出島)・イギリス(平戸)だけに通商の門戸を開きました。キリスト教は、カトリックであれプロテスタントであれ禁教扱いでしたが・・・。出島はオランダ東インド会社の、平戸はイギリス東インド会社の日本支店のような役割を果たしました。

話が日本に飛んだついでに言いますと、この16世紀は、日本も戦国時代から安土桃山時代を経て徳川家康の江戸幕府開設に至る弱肉強食の時代でした。織田信長(1534~1582)、徳川家康(1543~1616)の誕生年は9歳違いですが、偶然ながら同じ9歳違いのエリザベス(1533年生まれ)とメアリー(1542年生まれ)と1年違いで誕生しています。

メアリーはエリザベスに処刑されて45年の生涯を閉じますが、織田信長も本能寺の変で48年の生涯を閉じました。エリザベス1世も徳川家康も天寿を全うしたといってよいでしょう、エリザベスは70年、家康は73年生きました。

メアリーは生まれは家康より1年早く生まれ、信長より5年遅く亡くなったことになります。

豊臣秀吉の生誕が1537年で、死没が1598年ですから、エリザベスは織田信長より1年早く生まれ、豊臣秀吉より5年遅く亡くなりました。

ちなみに家康が亡くなった1616年ですが、シェークスピアやドン・キホーテの作者ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラも亡くなっています。

さて、この映画「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」は、スコットランド女王メアリー・スチュアートがスコットランドに帰国した1561年から始まります。

メアリーは生まれてすぐスコットランド王ジェームズ5世(ヘンリー7世の孫、ヘンリー8世の姉の子)が亡くなったため、0歳でスコットランド女王として即位しました。

幼い頃、エリザベス1世の父でイングランド王ヘンリー8世が彼の息子のエドワード6世とメアリーの結婚を画策しますが、メアリーの母親はその魔手・毒牙から逃がすようにメアリーをフランスの王宮へ遊学させます。メアリーが6歳のときです。

メアリーは15歳でフランス王太子と結婚し王妃となりましたが、メアリーが18歳のときフランス王となったフランソワ2世が崩御したため未亡人となりました。

その18歳のメアリーが12年ぶりに母国に戻ってきたのが1561年でした。

名実ともにスコットランド女王の座につきますが、前途多難でした。

当時のスコットランドではプロテスタント教徒の勢力が増しており、彼らは女性君主は神の意に反するとし、女王メアリーの存在を快く思っていませんでした。メアリーは家臣の陰謀や内乱などによって何度も王座を追われそうになり、厳しい運命に翻弄されていきます。

一方のエリザベス1世は、メアリーがスコットランドに帰還を果たす3年前に25歳でイングランド女王となっていました。

メアリーもイングランド王位継承権があることからエリザベス1世の取巻き連中はメアリーの存在が煙たくて仕方ありません。

やがて、23歳となった1565年にメアリーはスコットランドで第二の結婚をしスコットランドに加えてやがてバージンクイーンであるエリザベスからイングランド王国も継承することになるジェームズを生みます。

ジェームスはジェームス6世としてスコットランドの王位を継いでいましたが、エリザベス1世の死後はさらにジェームス1世としてイングランドの王位を継承することになっていくのです。

結果として、今の英国王室はメアリーの子孫ということになります。

自分と違い美しく、結婚もして子どもを産んだメアリーに、エリザベスは複雑な思いを抱いていました。

王位継承権をめぐりライバルもであるメアリーとエリザベスは、排除したい感情を抱きながらも互いに魅了されていき、男性社会の中で孤軍奮闘する女性として激動の時代を駆け抜けていきます。

史実ではありませんが、映画では二人の対面の場面も描かれていました。

結局は、エリザベス女王の取り巻きの男どもの権謀術数により処刑されるメアリーですが、赤いドレスに身を包み処刑場へ臨むシアーシャ・ローナンの姿が印象的でした。

メアリーが、用意周到に張り巡らされていた罠にかかってエリザベス暗殺計画なるものの首謀者として断首の刑に処されてしまったのは1587年のことでした。

マーゴット・ロビーも国と結婚することを選んだという毅然としたエリザベスのイメージではなく、常に迷い、なかなか決断できないというこれまでにないエリザベスを演じていました。

ケイト・ブランシェット演じるエリザベス女王像とは相当違ったイメージでしたが、これもありかなと思えました。

# by zoompac | 2019-04-04 09:30 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画「マイ・ブックショップ」_本屋の閉店を残念に思う気持ちがさらに煽られました。

f0090954_09203062.jpg私事ながら、4月半ばに、歩いて2,3分の場所にあるご近所の本屋さんが閉店となります。

応援の気持ちから、「陸上競技マガジン」や「本の雑誌」など月に6冊予約購読していましたが、焼け石に水でした。

「マイ・ブックショップ」では、それまで一軒の書店もなかったイギリス東部の小さな海辺の町に戦争で夫を亡くした未亡人フローレンス・グリーンが夫との夢であった書店を開くことを決意するところから物語が始まっていました。

主役のフローレンスを演じたのは、エミリー・モーティマーです。最近観た「メリー・ポピンズ リターンズ」で大人になったジェーンを演じていました。

表通りの人通りの多い場所ではなく、ひっそりとした路地裏というか場末にある「オールドハウス」と呼ばれる何年も空き家同然だった古い石造りの家に手を加えて書店に改造しました。

新刊を扱う本屋なのに趣はまるで古本屋です。

余談ですが、イギリスの古本屋といえばイギリス・ロンドンのトラガルファー広場の近くの「マークス書店」ですね。

1986年の映画「チャリング・クロス街84番地」に登場する古本屋です。その店主をアンソニー・ホプキンスが演じていました。

見かけは古本屋でも、新しい本屋ができるなんて私ならわくわくしてしまいます。

小中学生の頃、月刊誌が発売される日には、居ても立ってもおられず、早く入手したくて、何度も本屋に足を運んだ記憶があります。

本を読む人の少ない田舎町の店主フローレンスには、古い屋敷で世捨て人のような暮らしをしている老紳士(ビル・ナイ)が上得意客として物心共に力強い味方になってくれました。

しかし、古い田舎町特有の保守的な空気が重くフローレンスの挑戦を阻みます。

金持ちのレディ然とした女性・ガマート夫人(パトリシア・クラークソン)がこの町の権力者として、自分に従わないフローレンスを町から追い出してしまいます。

新刊を待ち望んだ人たちで賑わう等、一旦は軌道に乗りかけた書店ビジネスでしたが、保守的な伝統を守る法律等を駆使したガマート夫人の政治力にフローレンスは膝を屈することになります。

残念ながら本と文学を愛するフローレンスの夢は断ち切られてしまいましたが、奮戦した彼女を手伝っていた不機嫌顔の少女には彼女の思いが伝わっていました。

手放しで幸せな気分にさせてくれるエンディングではないと思いきや、ナレーションの声の主が判明し、時代が移り変わってその少女が大人になって手掛けている事業がわかり、ちょっと救われた気分にさせられました。

しかし、本屋の閉店はやはり淋しいですね。紙の本を売る商売がだんだん厳しくなってきている自分の周りの状況も鑑みて、はなはだ残念な思いはあります。

自分の居住地区にある本屋さんは、扱う本の種類は少ないのですが、それなりの私のお気に入りの棚があって、本屋さんが独自にお奨め本等を並べていました。

そうした個性をみつけることの楽しかったご近所本屋さんがまた1つ消えてしまいます。小さな本屋が郷愁を漂わす過去の遺物のようになっている現状がやや恨めしいです。

という私も大手町や日本橋の「丸善」や新宿の「Book First」等の大型店もよく利用しアマゾン等で古本を買ったり電子ブックを購入している矛盾を抱えていますが・・・・。

# by zoompac | 2019-04-03 09:04 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

2019年3月の読書と映画_読書は「ローマ人の物語ユリウス・カエサル ルビコン以前「上」8巻」が、映画は「ROMA/ローマ」がよかったです。

「三国志」と「ローマ人の物語」を読んでいると、戦争もつくづく政治や外交と切り離して論じることが難しいということがわかります。

米国の軍事力の庇護の下に平和を享受している日本ですが、トランプ政権が、在日米軍基地を撤収するというような大胆な決断をしたときどう対処するのか考えておいた方がいいかもしれません。

4月は、引き続き、「三国志」と「ローマ人の物語」を読み継いでいくのはもちろんですが、山崎豊子の「二つの祖国 」全4巻、北康則の「吉田茂 ポピュリズムに背を向けて」上下、深緑野分の「ベルリンは晴れているか」、宮本輝の「流転の海」等も読んでみたいと思っています。

読書(3冊)
* 読書「三国志 四巻」宮城谷昌光_乱世の姦雄・曹操の先見の明や行政手腕がみられる一方、徐州の民の大虐殺事件も描かれていました。
[ 2019-03 -08 10:52 ]
* 読書「ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以前「上」8巻」塩野七生_いよいよ、深謀遠慮の天才・ユリウス・カエサル登場です。
[ 2019-03 -12 10:07 ]
* 読書「三国志 五巻」宮城谷昌光_そろそろ司馬懿(司馬仲達)が登場してもいい頃ですが、諸葛孔明もまだです。
[ 2019-03 -28 08:57 ]

「翔んで埼玉」は春休み中遊びに来た孫坊におねだりされましたが、私がすでに観たことを告げ話の筋を話したところ、孫坊の両親が興味を示し、孫一家で別の日に観に行くことになりました。孫坊曰く、学校でも話題になっているそうです。埼玉県人にも大受けの映画のようです。自虐的な埼玉県人という表現は私の次男一家に関しては当てはまるなと思いました。

シネスイッチ銀座で観た「ROMA/ローマ」は、良かったです。たぶん「グリーンブック」と共に今年前半の映画のベスト3に入るでしょう。ノスタルジックな映画でアルフォンソキュアロン監督の女中愛溢れる作品でした。メキシコ版「三丁目の夕日」って感じです。

冒頭の玄関のガレージの床掃除の水を扱った画像が長く描かれますが、その水面に飛行機の機影を映し込んだ瞬間の画像に度肝を抜かれます。この画像で感じる不穏な水音は後半のカリブ海のある浜辺での一家の荒波での海水浴シーンの不穏な波音に通じるものがありましたし、映画のラストシーンで空に浮かぶ飛行機の姿は冒頭の掃除の水鏡に捉えられたそれであるという対比が小憎らしいほど見事でした。

メキシコの首都のメキシコシティの高級住宅街のローマ地区と呼ばれる場所にある一家の女中の目を通して語られる物語であることから、映画の題名「ROMA/ローマ」が採用されているようです。

起きた事件は1968年の学生デモ弾圧事件であったり、1985年のメキシコ大地震であったり、時期に幅がありますが、それらを1970年代前半の女中の妊娠、破水・流産という時間軸に、うまく落とし込んで物語を作りあげてくれました。

監督自身、小津安二郎の映画を意識していたと述べていましたが、小津安二郎作品にある静謐さがこのメキシコ映画「ROMA/ローマ」からも感じることができました。

4時間11分のロバート・デニーロ主演の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」も印象に残った映画です。1920年~1933年の禁酒法の時代から1960年代後半に至るアメリカ史をユダヤ系マフィアの生態を通じて描いた作品でした。物事全て「一炊の夢」だったかのようなラストシーンも印象的でした。4時間越えにも関わらず、途中ダレは一切ありませんでした。

映画(5本)
* 映画「メリー・ポピンズ リターンズ」_原作のシリーズ8作品の第2作目が第1作目の映画化から54年を経てスクリーンに登場!
[ 2019-03 -05 10:38 ]
映画「グリーンブック」_洗練された黒人ピアニストをマハーシャラ・アリが表情とセリフの間で見事に演じ切っていました。
[ 2019-03 -07 11:05 ]
* 映画「翔んで埼玉」_思い当たる節の多い良質?のギャグとして笑い飛ばせるか、観る人によって違った感想の出そうな映画でした。
[ 2019-03 -14 09:13 ]
* 映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」午前十時の映画祭@TOHOシネマズ 市川コルトンプラザ
[ 2019-03 -27 10:04 ]
* 「ROMA/ローマ」_メキシコ版「三丁目の夕日」って感じでした!
[ 2019-03 -29 09:16 ]

展望
* 3月から4月にかけて、今後みたい映画7本
[ 2019-03 -18 10:36 ]

総括
* 2019年2月の独と映画の総括
[ 2019-03 -01 10:08 ]

# by zoompac | 2019-04-02 09:23 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

「天国でまた会おう」_ピエール・ルメトールの原作の映画化で、フランス映画らしいお洒落で風刺の効いた作品でした!

f0090954_10034516.jpg原作は、2013年のフランス最高の文学賞、ゴンクール賞受賞の同名作品です。作者は「その女アレックス」等で一躍人気作家となったピエール・ルメトールです。

その原作者とアルベール・デュポンテル監督が共同脚本にあたりました。

久しぶりにフランス映画らしい映画を堪能できました。

この映画は、第一次世界大戦のフランスとドイツの戦争の終局場面から始まります。

終戦につき撤退という命令を受けながらフランス軍のある部隊の上官ブラデルはどさくさに紛れてドイツ軍への攻撃を仕組みます。偵察兵2名を前線に送りますが彼らはその上官から射殺されるのです。それをきっかけにその上官は部下兵士達を鼓舞し決死隊とし、彼らを率いて最後の華々しい戦功をあげ、結果的に戦後中尉から大尉へ思惑通りの出世をします。

ブラデルは新興貴族階級出身らしく、上昇志向の塊です。自分の出世とか金儲けのためなら、人を人とも思わぬ、非情のマキャベリストです。美男子なのですが品性最悪男です。

彼の部下兵士達の1人であったアルベール・マイヤールという中年の小心者が、その上官が仕組んだ卑劣な仕掛けの真相に戦地で気づいてしまいます。 彼はドイツ兵との戦いの最中、その上官によって証拠隠滅(目撃者隠匿)のため、生き埋めの憂き目にあってしまうのです。

その彼を土を掘って助けたのが、その直後にドイツ軍の砲撃で顔の下半分を吹き飛ばされてしまうエドゥアールでした。

彼は、富裕層の出身で大変な画才の持ち主です。でも父親に大変な反感を持っていて、アルベールに頼み込んで、身元不明の死んだ兵士に成り代わって別の人生を歩もうとします。 そしてアルベールに頼んで自分は戦死したとの手紙を家族に書いて送ってもらいました。

戦後、パリに戻ったアルベールとエドゥアールは貧しい共同生活をスタートさせます。そんな折、二人はかつて彼らの上官だったプラデルが財を築いていることを知ります。あろうことかエドゥアールの姉と結婚し、その一家の財産を元手に戦死者のための墓地の販売・管理で儲けていたのです。

二人はあるその元上官を貶めるため壮大な詐欺計画を企てるのですが、・・・・・・・・・・。

この映画でそのアルベール・マイヤールを演じているのはその名もアルベール・デュポンテルです。この映画の監督でもある彼が、主役というか狂言回し役のアルベールを演じる一人二役でした。

顔を半分失ったエドゥアールは、整形補修の手術を拒みます。相当なひねくれ者です。 のどの奥までむき出しなのですよ。

戦争の悲惨さ醜さの象徴とも思える様々な精緻な仮面をとっかえひっかえしながら、この強烈な反逆児が自分の得意な絵画で大がかりな詐欺事件を仕掛けます。

その様々な仮面が物語の異様さを煽り立てていました。

顔を半分失って死んだ兵隊となり替わった息子が、どのようににして大金持ちの父親と再会するのかについては詳しく書けません。 衝撃です!

そして中年の狂言回し役のアルベールにはある恋の予感が・・・・。

TOHOシネマズシャンテでの公開は異様に短い期間で切り上げられてしまいました、それを惜しむかのように2月最終週の公開最終日は大入りで混雑していました。

# by zoompac | 2019-04-01 10:05 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)
RELEASE INFORMATION NEW ALBUM

[通常盤]「Now On Sale!!」
TOCP-66380/¥2,548(税込)

[DVD付 初回生産限定盤]
「Now On Sale!!」
TOCP-66381/¥3,500(税込)

NEW SINGLE
WMP HIGH LOW
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