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NHK大河 「女城主直虎」から「西郷どん(せごどん)」へのつなぎ役は菅田将暉初代彦根藩主から安政の大獄の赤鬼16代佐野史郎井伊直弼

f0090954_08424091.png「女城主直虎」は菅田将暉が成人直政として登場以来、私は面白くなったと思っているのですが、視聴率は相変わらず12%前後で低迷していますね。

過去10年の大河ドラマでは2008年の「篤姫」の平均視聴率が24.5%でトップ、反対に幕末の長州藩を扱った「花燃ゆ」が吉田松陰の妹が主人公(井上真央)でしたが12%で最低でした。

来年は「西郷(せご)どん」でどうでしょうかね。

主人公・西郷隆盛の知名度は高いですし、視聴率の高かった「篤姫」繋がりもありますので人気は上々ではないでしょうか?

「篤姫」では小澤征悦が演じていましたが篤姫の輿入れの差配を取り仕切ったのが西郷隆盛でした。子に恵まれなかった篤姫は島津斉彬の意を汲んで家定の後継を一橋慶喜で大奥の意見統一しようと画策する様が裏面史として新鮮でした。

そのあたりの二匹目のどじょう効果もあるのではないでしょうか、瑛太の起用(「篤姫」では小松帯刀役、「西郷どん」では大久保正助(利通)役)もそのあたりの効果狙いの匂いがプンプンですよね。

宮崎あおいに比べて実力でやや見劣りする北川景子ですが・・・、主役ではないのでいい塩梅でしょうか。北川景子は大河ドラマ初出演となります。

大奥政争のフィクサー役の篤姫付きの女中頭「幾島」役が、斉藤由貴のスキャンダルで急遽南野陽子に変更というハプニングがありました。「篤姫」では幾島役を松坂慶子が演じていましたが、その松坂慶子は「西郷どん」では西郷吉之助の生母役です。子だくさんの貧乏な西郷家を表現するにあたって健康で太り過ぎな印象を演技でどのようにかばーしてくれるのでしょうか?

西郷吉之助(隆盛)役の鈴木亮平は以外でした。f0090954_08435781.jpg

漫画が原作の映画「俺物語」の剛田猛男役に抜擢され、役作りのため激太りしてどことなく西郷隆盛のようなイメージになっていたことを思い出しました。

一橋慶喜か徳川慶福(家茂)かの将軍継嗣問題の政争の最中島津斉彬が急死し、大老井伊直弼が仕掛ける安政の大獄の嵐が吹き荒れます。

そういう意味では、今年のNHK大河「女城主直虎」に登場する直政の系列子孫である近江彦根藩16代藩主井伊直弼に繋がっていきます。初代はもちろん赤備えの井伊直政です。 井伊直弼はその暴政ぶりから「赤鬼」と呼ばれました。 「女城主直虎」から「西郷どん」へ受け継がれるタスキが井伊直政・直弼だというのも一興ですね。

渡辺謙扮する島津斉彬の政敵井伊直弼は佐野史郎が演じます。

その政変というか、安政の大獄のあおりを喰らって指名手配の追われ人となった西郷は僧月照(尾上菊之助)と入水自殺を図りますが、命をとりとめ奄美大島に送られます。

陰謀渦巻く政争の中で島津斉彬の手足となって東奔西走していた西郷が、いきなり何もない自然豊かな奄美大島に島送りになります。

このあたりのコントラストが今回のドラマの前半の最大の見どころではないでしょうか。そしてそこには西郷の現地妻というか島妻になる愛加那(二階堂ふみ)がいます。

このあたりのドラマチックな転変が面白そうで、今から楽しみです。

左遷で地方の支社に飛ばされたサラリーマン諸氏の共感を呼びそうですね。

激変する江戸末期から明治維新、そして維新後の西郷の生き様を縦軸にして、彼に纏わる、前編が篤姫・北川景子、中編が島妻・二階堂ふみ、そして後編が西郷の三番目の妻(西郷のさいごうの妻なんちゃって!)となる糸(黒木華)の横串3本締めのドラマ建てとみましたがどうでしょうか?

ドラマを盛り上げるには悪役あるいは敵役が必須ですよね。西郷にとって、安政の大獄の仕掛け人井伊直弼が前門の虎とすればさしずめ後門の狼は島津斉興(鹿賀丈史、「翔ぶが如く」では大久保利通役でしたね)の側室のお由羅(島津久光の母)でしょう。

呪詛か毒殺かわかりませんが島津斉彬自身も含め彼の血筋の子供達が次々怪死していきます。このヘビ女のように怖~いお由羅を演じるのはかつて思春期の私が憧れた瀬戸の花嫁・小柳ルミ子です。

奄美大島までが青春篇、その後は怒涛の明治維新、征韓論政争、西南の役と再び革命、政争の身を置くことになります。

原作者林真理子・ドラマ脚本中園ミホの女性視点から、この男の中の男「西郷隆盛」がどのように料理されるのか楽しみです。

by zoompac | 2017-11-18 08:44 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

役所広司の演技が光るTBS日曜劇場ドラマ「陸王」

f0090954_08384796.jpg15日日曜日から始まった「陸王」の役所広司の演技がいいですね。

彼にとっての十何年かぶりのTV連ドラ出演になるそうです。TVドラマ半沢直樹シリーズや下町ロケット等の原作者で有名な池井戸潤氏の同名小説「陸王」を読んで出演を即決したようです。

埼玉県行田市の老舗足袋業者(こはぜ屋)が、役所広司演じる宮沢社長の下、会社の存続をかけて新たなランニングシューズの開発に挑むドラマです。

リストラを中小企業生き残りの道として半ば恫喝する銀行員を悪役として、相変わらず勧善懲悪物語街道まっしぐらの池井戸節に千両役者役所広司がぴったりはまっていました。

主人公の宮沢は、いつも資金繰りに困っているごく普通の悩める中小企業の社長です。だからこそ、応援したくなってしまうし、人が助け舟を出してくれるのです。 下町ロケットの熱い社長(阿部寛)からギラギラしたしたものを取り去ったようなアンチ・ヒーロー型の人物ですが、原作の人物造型を役所広司が粉砕し凌駕していたように思えました。 私の頭にあった原作を読んだときのイメージが完全に役所広司の演じる宮沢社長に置き換えられてしまいました。

意外や意外、阿川佐和子の足袋の縫子のまとめ役の演技もよかったです。原作を読んだときのイメージはあき竹城だったのですが、なりは小さくても阿川佐和子の声は大きいし気合の入り方も堂に入っていました。

懐かしいところでは、結成60周年を過ぎた「かしまし娘」(正司歌江(88歳)、照枝(84歳)、花江(81歳))の次女の照枝姐さんがこはぜ屋の縫子さん最長老役で出ていました。まだ3人とも元気で、今年2月の徹子の部屋に出ていました。ちなみに、黒柳徹子さんも照枝姐さんと同い年です。

若手のキャストは、大和食品という実業団陸上部の若きホープ役に竹内涼真、こはぜ屋の社長の息子が山崎賢人、その妹に上白石萌音でした。

来週は、いよいよ寺尾聡の登場ですね。蚕の屑を使った画期的な素材の特許をもった人物として登場します。こはぜ屋の社長はマラソン足袋のソールの耐久性と軽さという点でその素材にぞっこん惚れ込むのですが、貧乏企業にとっては手が出ないほど高額な特許使用料なのです。

寺尾聡と役所広司の演技ですよ、どんな掛け合いになるのでしょうか? 来週も楽しみです。

ちなみに、このドラマは実際に行田市にあるランニング足袋「MUTEKI」を作って売っている「きねや足袋」という会社がモデルなんですね。 著者の池井戸潤氏もこの小説を書くにあたって「きねや足袋」を取材されたようです。

それでは、ノンフィクションかというと、そこはやはりフィクションの世界なのですよ。 市販されているランニング足袋のソールの部分はさすがに天然ゴムだそうで、「陸王」で登場する蚕の屑から作られる画期的な素材ではないようです。

以前何かのニュースで足袋の街行田市のある幼稚園の子供達がランニング足袋のようなものを履いて雲梯(うんてい)で遊んでいる姿を紹介していましたが、このドラマをきっかけにいつか実際の駅伝などでこのランニング足袋を履いて走る選手が出てくれば楽しいですね。


by zoompac | 2017-10-19 08:51 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

NHKBSTVドラマ「クイーン・メアリー2」_ 愛と欲望の王宮(22回)

f0090954_06035341.jpg番組宣伝文句を次のとおり高々と掲げて、「クイーン・メアリー2」が始まりました。前回は8回と短かったように記憶していますが、今回は22回の長丁場です。

「実在したスコットランド女王・メアリー・スチュアートの愛と運命を、壮大なスケールと現代的なアレンジで描いた宮廷ドラマ シーズン2。

ついにフランス国王となったフランソワと王妃メアリーにさらなる試練が待ち受ける!」

ドラマではとてもそのような設定には思えませんが、史実では1558年にメアリーと結婚したフランス王アンリ2世の王太子フランソワの年齢はは14歳でした。メアリーはフランソワより2歳お姉さんの16歳でした。 同年メアリー・スチュアートの永遠のライバル・エリザベス1世がイングランド女王に即位します。このときエリザベスは25歳でした。

この「クイーン・メアリー」は、もっと史実に沿ったドラマ展開を願う私の気持ちを無視して、権力への執着、保身、愛を巡って殺人も厭わぬ修羅場がイラっとするほど丁寧に描かれています。

たとえばアンリ2世の奥方のカトリーヌ王妃は毒殺のプロです。自分の保身のためには手段を選びません。 その彼女の背後にはあの預言で有名なノストラダムスが控えています。 そして城から離れた森には得体のしれない邪教の人々と謎の怪獣のようなものが潜んでいます。

嫁と姑の争いと言ってしまえばそれまでですが、このメアリーとカトリーヌの争いの凄まじさはさすが王族級です。そういえば、何かの本に書いてありましたが、人間同士の序列がいったん決まってしまえば、人間は割と争いもなく上手く付き合っていけるのですが、その序列が定まらないうちは闘争心に燃えるものなんだとか。

ドラマの中で私の興味を満足させてくれるのは、メアリーを取り巻くカトリック派とエリザベス1世の戴冠によって勢いを増すプロテスタント派による宗教争いです。

繰り広げられる愛憎劇やオカルトっぽい味付けに辟易しながらも、メアリー・スチュアートとエリザベス1世を取り巻く宗教戦争の展開だけは見失うまいと堅く心に誓ってTVの前に座っています。

生後6歳にしてスコットランド女王となり、16歳にしてフランス王妃となり、その3年後には夫の早世により、スコットランドに帰国し、以後も、政治権力に絡む陰謀と宗教戦争に手を汚していく波乱万丈のメアリー・スチュアートの生涯を見届けたいです。

そして、この機会をとらえて、ツヴァイクの「マリー・アントワネット」、「ジョセフ・フーシェ」と共に三大長編伝記小説の一つとされる「メリー・スチュアート」を読んでみたいと思っています。

by zoompac | 2017-09-22 06:04 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

NHKドラマ 「眩(くらら)」_宮崎あおい主演で描いた北斎の娘の半生!

f0090954_05395876.jpg9月18日月曜日のNHKで宮崎あおい主演で放送されていました。

原作は、朝井まかての同名小説「眩(くらら)」です。

葛飾北斎を長塚京三、善次郎(後の渓斎英泉・けいさい えいせん)を松田龍平が演じていました。

番組宣伝文句をそのまま引用します。

「江戸の天才絵師・葛飾北斎の三女として生まれたお栄(後の葛飾応為:宮崎あおい)は、町絵師である吉之助と夫婦になったものの、箸を持つより絵筆を持つのが好きで、父であり、師である北斎(長塚京三)の元に嫁ぎ先から戻ってきた。そこから「超えられぬ高き壁・北斎」の絵の手伝いが始まった―。

そんな中、お栄は北斎の弟子筋の絵師・善次郎(後の渓斎英泉:松田龍平)にだけは、苦しみや悩みを話すことができた。それは思うに任せない、「出戻りお栄」の密かな恋心であった。

生まれながらにして北斎という大きな背中を見てきたお栄は、父・北斎を手伝う中で、「色」というものに執着を始める。そして北斎の代表作である「富嶽三十六景」が完成した時にも、そばにはお栄がいた。父が高齢となり、思うがままに筆を動かせなくなってからも、お栄は父の「筆」として北斎の絵を描き続ける。やがて時は過ぎ、心の中で常によりどころであった善次郎そして、北斎もこの世を去る。60歳を過ぎたお栄の手に残ったのはやはり絵筆であった――。」f0090954_05402846.jpg

私は、2015年のアニメ映画「百日紅~Miss Hokusai」(さるすべり)で葛飾北斎の娘・お栄を主人公にした物語を観ました。

蕎麦好き(ソバ好き連、通商「ソ連」の立ち上げ人)で、日本酒党で、江戸風俗研究家として、昔のNHK番組「コメディお江戸でござる」の解説者をしていて、漫画家でもあった杉浦日向子さんの代表作「百日紅」をアニメ化した作品でした。彼女は2005年に咽頭癌を患い46歳の若さで亡くなってしまいました。

両国橋を行き交う人波から垣間見えてくる往時の風俗や、江戸の町の人々の暮らしが季節の移り変わりを通して伝わってくる、杉浦日向子ワールドに彩られた映画でした。

f0090954_05434518.jpgお栄と北斎という親子にしてともに浮世絵師である二人の関係を軸に物語が進行します。お栄を主人公に、絵師としての矜持、家族への愛情、揺れる恋心が語られます。

貧しくとも、人生を謳歌する人々の喜怒哀楽が江戸を舞台に描かれていました。

お栄は枕絵も描くのですが、その絵に色気がないと言われ、男娼を買いに行く下りなどは、さすが杉浦日向子さんの創作だと思わず笑ってしまいましたよ。

男娼婦は買いに行きませんでしたが、このTVドラマでは、松田龍平扮する善次郎がお栄を吉原に連れて行っていました。芸に奥行きを出すのに色事は必須なのですかねぇ?

江戸後期の浮世絵師・葛飾北斎の作品は、後に、フィンセント・ファン・ゴッホなどの印象派画壇の芸術家を始め、工芸家や音楽家にも影響を与えました。シーボルト事件では北斎はも摘発されそうになりましたが、なんとか難を逃れました。TVドラマでもシーボルトが熱心にオランダからの買い付けの仲介を取っていた様子が描かれていました。f0090954_05474226.jpg

ありとあらゆるものを描き尽くそうとした北斎は、晩年、銅版画やガラス絵も研究し試みたようです。また、油絵に対しても関心が強かったようですが、長いその生涯においても、遂に果たせませんでした。

1999年には、アメリカ合衆国の雑誌である『ライフ』の企画「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」で、日本人として唯一選ばれています。 門人の数は極めて多く、孫弟子も含めて200人に近かったといわれています。(ドラマでは制作費用の関係からでしょう、さすがにそこまでの人数ではありませんでした。)

シーボルトの関与に興味を覚え、朝井まかての「眩(くらら)」を読もうかなと思って、アマゾンを検索しましたら、このドラマに反応してか、中古の値段が高騰しており送料を入れると新品より高くなっていました。とりあえず購入するのを控えました。


by zoompac | 2017-09-20 05:49 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

TBS日曜劇場「陸王」_時代劇を彩る勧善懲悪を現代企業ドラマに仕立て上げた池井戸潤節

f0090954_08082445.jpg埼玉県行田市の老舗足袋業者が、役所広司演じる社長の下、会社の存続をかけて新たなランニングシューズの開発に挑むドラマです。

原作は池井戸潤の同名小説です。

元三菱銀行に勤めていた池井戸潤の小説にお決まりの「雨の日に傘を貸さない」銀行の融資課が登場します。なんと上方落語家の桂雀々が演じます。 これまで池井戸潤原作ドラマでの落語家と言えば立川談春が定番でしたが、埼玉県を舞台としたドラマに大阪コテコテの雀々とは意表を突かれました。

原作小説に登場する埼玉県行田市にある足袋製造会社「こはぜ屋」と、その会社が新商品として開発したランニングシューズの「陸王」は、架空の話かと思っていましたら、モデルが存在しました。 びっくりぽんだす(古いね!)。

実際に行田市にある「きねや足袋」という会社が、ランニング足袋「MUTEKI」を作って売っているんですね。 著者の池井戸潤氏もこの小説を書くにあたって「きねや足袋」を取材されたようです。

それでは、ノンフィクションかというと、そこはやはりフィクションの世界なのですよ。 市販されているランニング足袋のソールの部分はさすがに天然ゴムで、小説「陸王」で登場する蚕の屑から作られる画期的な素材ではないようです。

プロのシュー・フィッターの存在も架空のようです(モデルは、瀬古や谷口、高橋尚子やイチロー等の靴の面倒をみた伝説のシューフィッター三村仁司ではないかという憶測もありますが。)

2年前に、このドラマの原作「陸王」を読んだとき、ドラマ化の配役を予想していました。 今回の実際のドラマの配役を括弧書きにしました。

「あの強烈な個性のシューフィッター飯山の役は、平田満(寺尾聰)にやらせたいですね。 足袋業者社長の宮沢は堤真一(役所広司 )で、息子大地は坂口健太郎(山崎賢人)かな? 村野役は石丸幹二(市川右團次)って感じでどうでしょうか? 今更ながら、池井戸潤の小説にはこれっといった女性がでてこないですねぇ。縫製担当のおばさん連中のボス役にあき竹城(阿川佐和子)あたりをいれておけば万全ですね。

どうせTVドラマか映画化されるでしょうが、一人くらい当たって欲しいですね。」

全外れでした。

実際に今年1月のニューイヤー駅伝での撮影なども行ったそうです。 そして人気上昇中の竹内涼真が…「ダイワ食品」新人陸上部員「茂木裕人」を演じます。 茂木は、箱根駅伝で注目され入社した期待の新人でしたが、膝を痛めてしまいます。 フォームの改良に挑むなか「こはぜ屋」のランニングシューズ「陸王」と出会うのです。

小5の孫君にとっては仮面ライダードライブ役のお兄さんってイメージが強いようですが、サッカー少年だった竹内涼真のランニング姿も楽しみですね。

by zoompac | 2017-09-18 08:18 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

NHK「連続テレビ小説・わろてんか」_吉本興業の創業者吉本せいがモデル、笑い上戸の明治女子の細腕繁盛記!

f0090954_06343511.jpg2017年度下半期放送のNHK「連続テレビ小説」第97作目の作品は「わろてんか」です。2017年10月2日から2018年3月31日に放送される予定となっています。

ヒロインの藤岡てんは、吉本興業の創業者吉本せいがモデルです。明治後期から第二次世界大戦終了直後の大阪を舞台に、彼女の寄席経営に挑む姿を描いています。

京の老舗・薬問屋の娘「てん」(葵わかな )は俗にゲラと呼ばれる笑い上戸です。一方、「藤吉」(松坂桃李)は笑いが好きなのですが芸の才能のない旅芸人です。 実は大阪の老舗の米問屋のぼんぼんです。

「てん」の幼少期を「直虎」の子役を演じた新井美羽が務めます。「直虎」の子役の音羽のイメージを払拭するのに苦労しそうですね。「直虎」と言えば高橋一生も青年実業家役で「わろてんか」にキャスティングされています。

吉本せいをモデルにした小説では、山崎豊子の直木賞受賞作「花のれん」が有名ですが、これがTVドラマの原作ではないようです。

戦前の上方の寄席小屋や大阪商人の世界を、商売一筋に生きた一人の女性の人生に沿って情緒豊かに描いているようです。 山崎豊子の「花のれん」には、桂春団治、エンタツ・アチャコなども実名で登場していたそうですが、この「わろてんか」ではどうなのでしょうか。

上方(大阪)は、素人さん・一般の人達が、日常の中に「笑い」と共に暮らしています。だから、お笑い芸人の芸に対しては皆辛口です。「あんなんやったら、わいの方がなんぼかおもろいでぇ~。」と自分たちの日常レベルに引き下げて比較されるのだそうです。

笑いに関しては、玄人と素人の間の敷居が低いようです。

笑い上戸女子が、そんな笑いの単価が低い(笑いを商売にし辛い)大阪という街でどのようにして寄席経営を成功させていくのでしょうか? 楽しみですね。

これを機会に、山崎豊子の「花のれん」を読んでみたいと思っています。


by zoompac | 2017-09-17 06:34 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

NHKBS韓国ドラマ「オクニョ」も面白くなってきました!

f0090954_06044469.jpg全51話構成の第23話まで終わりました。

22話でオクニョは奴婢として海州(ヘジュ)へ送られる途中で山賊に襲われ、根城に連れていかれてしまいます。ユン・テウォンがオクニョを襲った山賊の根城を突き止め、救出に来ますが、しかし、オクニョはすでに連れ出された後でした。

オクニョは自力で山賊を倒し逃げ出すが、その際に大ケガを負ってしまいます。なんとか海州の役所にたどりついたものの門の前で倒れ込んでしまいます。 そこに海州へ左遷されたソン・ジホンが現れるというなんとも都合のいいストーリーについにやけてしまいました。

物語は、起承転結の転に入りました。

平賀源内流の起承転結でいくと「京の三条の糸屋の娘、姉は十八妹は十五、諸国大名は弓矢で殺す 糸屋の娘は目で殺す」というたとえでいくと、「諸国大名は弓矢で殺す」の段です。

新天地、新展開の中、オクニョはソン・ジホンと自分の出生の秘密に迫れそうな予感がしています。ユン・テウォン、王様・明宗(ミョンジョン)、ソン・ジホンと次々に入れ替わり立ち替わり助っ人が現れてきますね。これまで影の薄いソン・ジホンが大きく物語を引き回す役どころになってくれそうです。

23話ではドラマの中で宮中に勤めていたカビという名の女官がオクニョの母かと思わされる下りがありました。

多くの人は周知のことでしょうからネタバレにならないと思っていますが、この物語のツボは、実は王女という身分でありながら牢獄で生まれ育つことになった主人公オクニョの波乱万丈の人生です。常識外の環境で法律、観相術、明の言葉、武術まで身につけた彼女が、それらを武器に艱難辛苦に立ち向かう様が痛快無比です。オクニョを取巻く二又、いや三又も男性関係も気になるところです。

観相術を使って、オクニョは神がかった巫女になりすまし、長官の伽から免れる奇策に笑ってしまいました。

父ユン・ウォニョンの力で、大きな権力を手にしたユン・テウォンの動きも気になります。

物語は大きな転換期を迎え、紆余曲折が続きます。


by zoompac | 2017-09-11 06:05 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

WOWOWTVドラマ 「三国志 ~趙雲伝~」 趙雲と馬珠柔の恋の行方を巡っていよいよのクライマックス!

f0090954_05550581.jpg2日土曜日に、51話、52話が放映され、9月30日の最終59話まで残すところわずかとなりました。

少女時代「ユナ」の二役(夏侯軽衣と馬玉柔)がなんとも愛らしいですね。

相思相愛だった「夏侯軽衣」が亡くなり想いを断ち切れない趙雲の前に現れたのが、馬騰の娘で、馬超の妹の「馬玉柔」です。ユナが演じていますので、当然のことながら「夏侯軽衣」に瓜二つです。性格も似ています。

「馬玉柔」は、周大荒の小説「反三国志」に登場する架空の人物「馬 雲騄/馬雲緑(ば うんりょく)」がモデルのようです。

「反三国志」の馬雲緑は、天女のような美貌と男勝りの武勇を持ち、父・馬騰からはこよなく愛される娘として描かれています。 馬騰は雲緑を名高い英傑に娶らせようと考えています。 馬騰が曹操に殺害されると、雲緑は復讐の念を燃やし、兄・馬超と共に戦場を駆け巡ることになります。その後、馬超が劉備に帰順すると、劉備の勧めで馬雲緑は趙雲と結婚する設定となっています。

さて、ユナ演じる馬玉柔もモデルと思しき馬雲緑の物語同様の展開で晴れて趙雲子龍と結ばれるのでしょうか?

第51話では、父・馬騰が心配しているからと兄・馬超が迎えにやってきます。 それで西涼(せいりょう)に帰らないといけなくなった馬玉柔は、子龍に自分の想いを打ち明けるのですが、公孫宝月から馬玉柔は正体を偽っていると聞かされていた趙子龍は馬玉柔を冷たく突き放してしまいました。 最悪の別れになった趙雲子龍と馬玉柔の恋の行方が心配ですね。

「時間がかかってもいつかは私の方に(子龍の想いを)振り向かせて見せる!」という馬玉柔の決心が揺らがなければいいのですが・・・・。

しかし、最終回の1つ前の第58話のタイトルが「子龍、花婿になる」とあります。おそらくですが、趙雲子龍と馬玉柔は、「反三国志」の物語同様ハッピーエンドとなりそうです。この期に及んで公孫宝月と結ばれることはないと思っています。

なんだかんだいって、三国志の話をサイドストーリーとした、ケニー・リンとユナが演じた趙雲と夏侯軽衣に生き写しの馬玉柔の美男美女恋愛ストーリーでしたね。 三国志、豪傑・英雄好きには少々物足らない中国歴史ドラマだったかもしれませんが、私は途中からこれは恋愛がメインの物語だと割り切りました。そう割り切ると結構楽しめました。 って、まだ終わっていませんが。 9月30日の最終話まで後7話分楽しめます。

by zoompac | 2017-09-05 05:56 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

NHK海外ドラマ 「女王ヴィクトリア 愛に生きる」_興味深いヴィクトリア王朝の内幕!

f0090954_05482646.jpg日曜日午後11時のNHK海外ドラマの「女王ヴィクトリア 愛に生きる」を興味深く観ています。

全8回の連載ですが、20日日曜日に第4回が放映されてしまい、はや折り返しとなってしまいました。

ヴィクトリア女王は、わずか18歳で即位(1837年)しながら、63年7ヶ月(1901年まで)の長きにわたって国を治めました。(余談ながら、ヴィクトリアの玄孫に当たるエリザベス2世は、2015年9月9日に高祖母の在位記録を更新しています。)

大英帝国とは、イギリス王冠のもとに結合された植民地帝国の俗称です。エリザベス1世時代の海外探検に始りアメリカ植民地の独立にいたる期間の,北アメリカ,西インド諸島,インドへの植民地支配体制を第1次帝国と呼び,19世紀に入ってからの,カナダ,インド,オーストラリア,ニュージーランド,南アフリカなどの地域への支配を第2次帝国と称します。しばしばこの大英帝国には「太陽の没するところのない」との形容句がつけられています。

そういう意味では、女王ヴィクトリアは1877年に初代インド女帝に就き、この大英帝国の黄金期に英国のみならず英連邦を治めた「大英帝国の母」という呼び名にふさわしい女王です。

彼女の治世はそうした輝ける大英帝国の繁栄を讃えヴィクトリア朝と呼ばれます。政治・経済のみならず、文化・技術面でも優れた成果を上げました。この時代のものは、政治、外交、軍事、文学、科学、家具などいずれであれ、「ヴィクトリア朝の〜」と形容をされることでも有名です。

先に申し上げた通り、この時代、イギリスは世界各地を植民地化して、一大植民地帝国を築き上げました。その名残でヴィクトリア島(カナダ)、ヴィクトリア湖(ケニア・ウガンダ・タンザニア)、ヴィクトリア滝(ジンバブエ・ザンビア)、ヴィクトリア・ハーバー(香港)、ヴィクトリアランド(南極大陸)、ヴィクトリア(世界各地の都市名)、ヴィクトリア・パーク(世界各地の公園)など、女王の名にちなんだ命名も少なくありません。

私は、仕事の関係で1978年に8ヶ月香港に駐在しましたが、ホテルのすぐ近くにヴィクトリア・パークがあり、セントラルにあるヴィクトリア・ピークにトラムで登って、その頂上からヴィクトリア湾(ヴィクトリア・ハーバー)越しに九龍の街並みですが100万ドルの夜景と呼ばれるネオン輝く街並みをよく眺めていたことを思い出します。アヘン戦争の賠償としての英国が統治した香港にもヴィクトリア女王の名称が数多く残っていました。香港のホテルのガードマンにインド人が多いのも東インド会社からの名残ですね。インド国内の侵略戦争のみならずビルマ、マレー半島、シンガポール、香港等における主要軍事はベンガル地方出身のインド人傭兵(セポイ)で占められていました。

ドラマでも、ヴィクトリアの負けず嫌いの様子が多くのエピソードで語られています。ヴィクトリアは帝国主義政策においても最強硬派・主戦論者として政府に発破をかける役割を果たすことが多かったようです。その一方で、旧習を破って、「慈愛」を見せることも多かったようです。

ドラマでは、チャーチスト運動(選挙権が認められなかった都市の労働者階級による、普通選挙を議会に要求する請願運動。「人民憲章」(People's Charter)に普通選挙などの要求を盛り込んで誓願したので、彼らは憲章のチャーターからチャーティストと言われました。)の過激派が武装蜂起して捕縛され、打ち首(ギロチン)の刑に処されるところ、女王の一言でオーストラリアへの島流しへ減刑となるエピソードが語られていました。

ヴィクトリア女王の「大英帝国の母」の「母」という呼称にはこの「慈愛」の意味が込められています。そしてそのイメージは世界各地の植民地の臣民たちを一つに結び付け、大英帝国の維持・拡大に大きな礎となったようです。

これまた余談ながら、オーストラリアは、アメリカの独立により、1788年からアメリカに代わり流罪植民地としてイギリス人の移民が始まっていました。1828年に全土がイギリスの植民地となり、開拓が進み、やがて1850年にゴールドラッシュを迎えます。オーストラリアは、ヴィクトリアの治世が終わる1901年に事実上の独立を果たしますがその後も英連邦の一員としてイギリス国王への忠誠を続けイギリスが参加した戦争には度々参加しています。

さらに余談ながら、英国の労働党の源流が先ほど述べたチャーチスト運動です。もちろんオーストラリアの労働党にもその流れは受け継がれています。反逆罪として多くの過激派チャーティストが島送りされましたから。極悪非道の犯罪者というより知的な政治犯?というイメージでしょうか?

ドラマは、若き日のヴィクトリアの愛の物語となっています。結構、偏屈な感じのアルバートですが、ヴィクトリアも偏屈な性格に描かれていますので、偏屈同士で仲がよくなるのでしょうね。しかし、この偏屈もの同士二人が結婚したら大変そう。国の統治(内政、外交)と家庭の差配(育児、教育)といろいろありますから。

(ちなみに、ヴィクトリアのお母さんがドイツ人です。イギリス王家の血にドイツ人の血が濃く混ざり合うことを忌み嫌って、イギリス人政府高官や王室関係者たちの多くは、ドイツ人のアルバートとヴィクトリアの婚姻を歓迎していません。幸せそうな二人を取巻く空気に不穏なものを感じつつ、物語は次週に続きます。)


by zoompac | 2017-08-22 05:48 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

TVドラマ_待望の新シリーズ「ツイン・ピークスThe Return」by WOWOW

f0090954_06180403.jpg待望の新シリーズ「ツイン・ピークスThe Return」が遂にWOWOWで先週から始まりましたね。

私が前作を観たのは、1992年10月からの地上波TBSの土曜深夜の放送でした。

あれから25年だそうです。

熱病に罹ったように引き込まれて観ていましたが、あまり内容は覚えていません。なんやらわかったようなわからなかったような煙にまかれてしまったような印象と、映像が独特でミステリアスで音楽がそれに輪をかけたような雰囲気を作っていました。

登場人物で事件を担当したクーパー捜査官がドーナツとコーヒーを食するのをみて、私もすっかりコーヒー好きになりました。砂糖入りから少し時間はかかりましたが、今や全くのブラックコーヒー派となりました。

果たしてどのような物語が展開するのかわくわくしながら25年ぶりに帰還した「ツイン・ピークスThe Return」第1話を先週の土曜日に観ましたが、不可解さは相変わらずですね。 音楽は以前と同じようです。耳に馴染みのあるリズムでした。f0090954_06184423.jpg

右の写真は、第一話で印象に残った登場人物二人です。 二人が絡みあっている最中になんやら不可解な事件が起きます。 見てのお楽しみ!

たぶん、わけのわからないまま見続けることになりそうです。 それでも楽しめるそういうドラマです。

クーパー捜査官役だったカイル・マクラクランの他、全裸肢体の高校生ローラ・パーマを演じたシェリル・リーも何の役かわかりませんが出演するようですね。死んだはずだよお富さんが生きて出てくりゃびっくりぽんだす。

綾小路きみまろのあれから40年では、その笑うに笑えない変化を自虐的に笑ってしまうギャグが満載ですが、シェリル・リーの25年後はどうでしょう。まさに女盛りでしょうか? まさか、昔、「乙女」、今、「太目」の綾小路きみまろのギャグ通りってことはないでしょうね。

by zoompac | 2017-07-29 06:19 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)
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