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原沢久喜が決定戦のエース対決を制して日本中央競馬会が実業柔道団体戦を連覇!

f0090954_05571056.jpg団体戦で実業柔道日本一を争う第67回全日本実業柔道団体対抗大会は6月4日、アルビス小杉総合体育センター@富山県射水市で最終日の競技が行われ、最高峰カテゴリである男子第1部は日本中央競馬会が2年連続4度目の優勝を果たしました。

決勝で最大のライバルと目された旭化成Aと対戦した日本中央競馬会は、1-1で5戦を終えて迎えた代表決定戦のエース対決となりました。

その決勝戦では、学生時代からのライバル原沢久喜(日大卒)が全日本選手権の覇者・王子谷剛志(東海大卒)を大外返「一本」で下して優勝を決めました。

原沢は実は王子谷が大の苦手で、これで彼の王子谷との対戦成績は3勝6敗2分けとなりました。

リオ五輪銀メダリストの原沢は五輪後の公式戦でなかなか結果を残せませんでしたが、ライバル王子谷に一本勝ちして一矢報いました。 やっとエンジンがかかってきましたね。

8月の世界柔道@ブダペストに、王子谷と共に代表選出されています。二人でフランスの王者リメールを倒して日本に悲願の100㎏超級の金メダルを持ち帰って欲しいです。

決勝戦の備忘録

こうしてみると旭化成Aの面々はすごいですね。 永瀬、羽賀、王子谷と世界代表3人擁しています。比べて日本中央競馬会は原沢1人です。団体戦の面白いところです。

日本中央競馬会  ①代-1  旭化成A
(先)原沢久喜× 引分 ×垣田恭兵
(次)高木海帆〇 内股(3:30) △永瀬貴規
(中)長島啓太△ 反則(3:51) 〇尾原琢仁
(副)池田賢生× 引分 ×王子谷剛志
(大)レイズカヨル× 引分 ×羽賀龍之介
(代)原沢久喜〇 大外返(1:25) △王子谷剛志

by zoompac | 2017-06-12 05:57 | スポーツ | Comments(0)

柔道グランドスラム・エカテリンブルグ大会@ロシアの結果と手負いのウルフアロンの近況

f0090954_08490413.jpgグランドスラム・エカテリンブルグ大会は5月20日、21日、ロシア・エカテリンブルグで競技が行われ、日本勢男子は、60kg級の永山竜樹(東海大3年)、73kg級の橋本壮市(パーク24)がともに圧勝で優勝を飾りました。

90kg級の長澤憲大(パーク24)も優勝でした。

永山と橋本は8月の柔道世界選手権@ブダペスト代表に選ばれていますが、長澤は選ばれませんでした。リオ五輪金メダリストベイカー茉秋が負傷で90㎏級の代表派遣は見送られ、長澤は涙をのみました。

東海大出身で、ベイカー茉秋の1年先輩です。打倒ベイカー茉秋に闘志を燃やしていましたが、今一歩届かないですね。 まだ23歳ですので頑張って欲しいです。

女子では、48kg級の近藤亜美(三井住友海上)、78kg級の梅木真美(ALSOK)と78kg超級の朝比奈沙羅(東海大3年)の世界選手権代表3人が優勝しました。

この大会に出場予定だった100kg級のウルフアロン(東海大4年)は、今月9日の稽古時に右胸鎖関節を亜脱臼し欠場となってしまいました。(写真)

4週間の加療を要する見込みと診断され、入院や手術の予定はなく、今後リハビリをしながら回復具合の様子を見ていくことになりそうです。

ブタペスト世界選手権(8月28日~9月3日)に100kg級の第1代表として派遣されるウルフは、現在ワールドランキング21位です。優勝者にポイント1000点が付与される今大会に勝利すれば本番でのシード権獲得(8位以内)に希望が持てる皮算用でしたが、この欠場でその可能性はほぼ潰えました。

残るグランプリ2大会に連勝しての1400点獲得という数字上のシナリオは残りますが、開催地はメキシコ・カンクン、中国内モンゴル自治区のフフホトといういずれも決して交通至便とは言い難い都市で、怪我からの回復状況と世界大会への残りの時間を考えても参加の可能性はなさそうですね。ウルフは初めての世界選手権をノーシードで戦うことになりそうです。

6月30日~7月2日開催予定のグランプリ・フフホト大会には、男子代表選手としては、100kg級 羽賀龍之介(旭化成)と100kg超級 王子谷剛志(旭化成)、女子代表選手としては、52kg級 角田夏美(了徳寺学園職)と78kg級 佐藤瑠香(コマツ)が参加する見通しです。


by zoompac | 2017-05-27 08:49 | スポーツ | Comments(0)

全日本柔道選手権大会2017_流血戦を制したドラキュラ王子谷剛志の連覇!

f0090954_10012818.jpgまるでプロレスの流血乱闘試合を彷彿させる決勝戦でしたね。 流血の怪我をすると普通の人間は意気消沈するのですが、王子谷は逆に火が付いたように「人間ブルドーザー」並みの怒涛の攻めに転じました。

23日のリーガルエスパニューラのサッカーの対レアルマドリード戦でバルセロナのメッシが試合中の接触で口から流血後勝利に貢献する2得点を挙げた燃えるメッシの獅子奮迅の滅私奉公活躍を彷彿させました。(写真は口から血を流しながら優勝カップを受け取る流血王子の王子谷! 血をしたたらせながらの笑いが不気味!)

体重無差別で男子柔道日本一の座を争う全日本選手権は29日、世界選手権(8月28日開幕、ブダペスト)の100キロ超級代表選考会を兼ねて東京・日本武道館で行われました。 口から流血の人間ブルドーザー王子谷剛志(旭化成)が決勝でウルフ・アロン(東海大)を下し、2年連続3度目の優勝を果たしました。

大会連覇は2004、05年大会を制した鈴木桂治以来12年ぶりの快挙でした。

去年この大会で優勝しながら、国際試合での実績不足から、リオ代表の座を原沢久喜に奪われてしまった王子谷が溜飲を下げる連覇を達成しました。

王子谷は準決勝で初優勝を目指した七戸龍(九州電力)に一本勝ち。決勝では出身大学の後輩に当たるウルフに圧力をかけ続け、延長戦で相手が通算二つ目の指導を受けて優勢勝ちしました。

延長戦の途中でもつれあって王子谷の歯がウルフの顎に当たり、ウルフは顎から、王子谷は口から出血する乱戦になりました。 流血でのドクターストップを懸念したのか、自分の血に逆上したのか、ここから王子谷のブルドーザーエンジンがぐっと加速しました。 東海大出身の王子谷が現東海大のキャプテンのウルフを破って先輩の意地をみせました。 試合後、王子谷は口の傷口を14針縫ったそうです。(今頃、腫れあがって、優勝の喜びを噛みしめる度に、ズキズキ痛みマシマシなのでしょうね。)

ウルフも試合中、顎からの出血のため包帯で顔をぐるぐる巻きにされ痛々しい感じでした。 太ったドラキュラ対小柄なフランケンシュタインの対決のようでした。(写真右はドラキュラ王子谷のブルドーザー並みの馬力に体が浮くフランケン・ウルフ)f0090954_10015176.jpg

2年ぶりの優勝を狙ったリオデジャネイロ五輪100キロ超級銀メダルの原沢久喜(日本中央競馬会)は、なんとなんと3回戦で百瀬優(旭化成)に一本負けでした。 得意の内股を仕掛けてもつれたところを本日の試合を最後に引退宣言を行っていた百瀬の送り襟締めに落とされてしまいました。
しゃれではないのでしょうが、試合後のインタビューで、「落ちる(絞め技での失神に掛けていた?)ところまで落ちた。 また一から出直す。」と屈辱に耐えるように言葉を絞り出していました。

個人的には、原沢の100キロ超級での王子谷と二人での代表選出の可能性も潰えてしまったと思いました。 直近の試合で原沢に2連勝の若手の景浦心にチャンスが回ってきたかと予想しましたが、代表の二人目はえっと驚く原沢でした。

全日本柔道連盟の強化委員会は、世界選手権で100kg超級の王者リネールの兜首を狙うには、若手の景浦よりリオで対決経験の原沢のほうが有利とみたのでしょうね。(景浦も東京での予選会で取りこぼしてこの全日本選手権大会に出場できなかったことが痛かったですね。)

8月のブダペストの世界選手権には、王者リネールに、人間ブルドーザー王子谷とどん底から這い上がるチャンスに賭ける原沢の二人が刺客として送り込まれることになりました。

100㎏級もすでに代表が決まっていたウルフ・アロンに加えて、羽賀龍之介(旭化成)の五輪メダリストが追加されました。 90kg級はベイカー茉秋(日本中央競馬会)の負傷を受けて、残念ながら選手派遣が見送られました。

東京五輪へ向けてのスタートで原沢は王子谷に大きく差をつけられてしまいましたが、世界柔道で成績を残せばまだ失地回復の可能性があります。

同年代のライバルとして王子谷と原沢の切磋琢磨を期待したいですね。

リオ五輪73キロ級金メダルの大野将平(同)は初戦の2回戦で池田賢生(日本中央競馬会)に延長戦の末、一本負けでした。 やはり体重差の違いからか延長戦では大野も相当息が上がっていましたね。 


by zoompac | 2017-04-30 10:17 | スポーツ | Comments(0)

新旧世代交代を印象付けた全日本女子柔道選手権大会2017_朝比奈沙羅、初優勝

f0090954_06000220.jpg体重無差別で日本一の座を争う柔道の第32回全日本女子選手権は16日、世界選手権(8月28日開幕、ブダペスト)の78キロ超級代表選考会を兼ねて横浜文化体育館で行われ、朝比奈沙羅(東海大、写真右)が決勝で昨年準優勝の28歳の田知本愛(ALSOK、写真左)に優勢勝ちし、初優勝を遂げました。 この78㎏超級の第一人者は20歳の朝比奈沙羅であるとの印象を強くしました。

朝比奈は、渋谷教育学園渋谷高校へ進学直後に初出場した2012年の全日本柔道選手権大会で、準決勝で山梨学院大学の山部佳苗に払腰で敗れたものの、わずか15歳にして3位に入る健闘を見せました。 しかし、その後はメダルに届かず、念願の初優勝をこの2017年のこの大会まで待たなければなりませんでした。

一方、田知本愛にとっては、リオ五輪代表争いで山部佳苗にリードしながら、去年のこの大会の決勝で山部との直接対決となり敗れたためリオ代表の夢が潰えた鬼門の大会でした。決勝戦の途中で左膝を痛め試合どころか立ち上がるのもやっとの痛々しい状況で「技あり」から「押さえ込み」1本で山部に完敗となりました。まだ、去年のこの大会以来初の公式戦だったのではないですかね。 選抜体重別も欠場しこの大会に絞ってきたこの大会の決勝戦で相まみえたのはライバル「山部」ではなく、新鋭「朝比奈」でした。想定していた「山部」でなかったことが原因だったかどうかわかりませんが、決勝に上がってくるまでの見違えるような攻撃の早い柔道スタイルが様変わりし守りに徹したようなやや消極的な受けの柔道に変わっていました。

朝比奈が重く技がかからないということも田知本の攻撃力を削いでいたようです。

がっぷり四つの新旧対決は、スタミナで勝る朝比奈に軍配が上がりました。朝比奈が序盤から積極的に攻め、指導一つのリードで迎えた残り20秒に払い巻き込みで有効を奪って逃げ切りました。

昨年のこの大会で田知本を退け覇者となったリオデジャネイロ五輪78キロ超級銅メダルの山部佳苗(ミキハウス)は、3回戦で敗退しました。

78キロ超級の世界選手権代表には朝比奈が選ばれました。 昨年12月のグランドスラム東京、2月のグランドスラムパリの国際大会を2大会連続で優勝し、この全日本女子選手権を制したのですから文句無しですね。

その他、48㎏級の渡名喜南風、52㎏級の阿部詩も、それぞれの級の2人目の代表として追加選出されていました。

by zoompac | 2017-04-17 06:02 | スポーツ | Comments(0)

待ってろよベイカー茉秋! 男子柔道90㎏級に期待の新人参上、村尾三四郎、高校2年生!

f0090954_05541654.jpg3月20日の第39回全国高等学校柔道選手権男子団体戦の決勝(桐蔭学園対大成高)を観て、印象に残った選手が2人いました。

1人は次鋒として高校1年生ながら(3月20日現在)優勝に貢献の3人抜きを達成した神奈川県桐蔭学園高の「村尾三四郎」、もう一人はその村尾を破り3人抜き返して敗れはしたものの桐蔭学園の大将まで引っ張り出した愛知県の大成高(中高一貫校)の大将「東部直希」です。

「東部直希」は、今年の1月引退した、世界柔道選手権の2003年100キロ超級と07年無差別級を制した棟田康幸氏を彷彿させる選手です。 密着戦を得意とし、抱きかかえての反り投げや裏投げを武器としています。

現在、2年生となった90㎏級の村尾三四郎は、カデ(17歳以下=新高校3年生の早生まれまで)カテゴリで体重別柔道日本一を競う4月9日の平成29年度全日本カデ体重別柔道選手権@東和薬品RACTABドーム(門真市) に出場し、90㎏級で優勝を飾っていました。準決勝も決勝も1本勝ちでの圧勝でした。f0090954_05535784.jpg

彼は、2015年8月の全中の81㎏級のチャンピオンでもあります。このとき5戦オール1本勝ちで、平均試合時間が46秒でした。

66㎏級の阿部一二三は大学生になってしまいましたが、彼が「秒殺」1本で試合相手を次々仕留めていた試合運びを思い起こさせる頼もしい新人が現れてくれました。

名前もいいですね。三四郎です。得意技は大外刈りと大内刈りです。日本人離れした彫の深い顔で、ジェームス・コバーン似です。

彼の出身は兵庫の灘中学です。東大受験校としてのイメージが強いのですが、柔道も名門だったのですね。

by zoompac | 2017-04-13 05:55 | スポーツ | Comments(0)

100kg級はウルフアロンが2連覇、最重量級は王子谷剛志が初優勝_ 全日本選抜柔道体重別選手権最終日

f0090954_09042801.jpg体重別で柔道日本一を争う平成29年全日本選抜体重別選手権は2日、福岡国際センター(福岡市)で最終日の男子4階級、女子3階級の競技が行われました。

男子100kg級はウルフアロン(東海大4年)が連覇しました(写真)。

準決勝でグランドスラム・パリ王者の飯田健太郎(国士舘大1年)を内股「技有」、決勝ではリオデジャネイロ五輪銅メダリストの羽賀龍之介(旭化成)を合計試合時間12分を超える消耗戦の末に「指導2」で破りました。

羽賀龍之介の息が上がってウルフアロンの引きつけの強さを逃れるような攻撃を掛け逃げと判断されてしまいました。 ウルフアロン、恐るべきスタミナです。

男子100kg超級は王子谷剛志(旭化成)が初優勝でした。決勝は大学の後輩の影浦心(東海大4年)の背負いを押しつぶし送襟絞「一本」で仕留めました。

本命と目されたリオ五輪銀メダリストの原沢久喜(日本中央競馬会)は準決勝で影浦に内股透と背負投で2つの「技有」を失う完敗でしたね。 影浦には2月のグランプリ・デュッセルドルフの決勝戦に続く連敗となりました。

できれば、王子谷と原沢の直接対決を観たかったのですが、それは4月29日の全日本柔道選手権の楽しみとしましょう。 このクラスの世界選手権代表は、4月29日の結果をもって決定されます。 今のところ、原沢のリオ五輪の銀メダルの評価と最近のメジャーな試合で優勝している王子谷の評価の比較ということでしょうが、王子谷が一歩リードしていますね。

男子81kg級は大本命の永瀬貴規(旭化成)が4連覇。準決勝では丸山剛毅(パーク24)を延長戦の末に隅落「技有」、決勝では渡邉勇人(了徳寺学園職)をこれも延長戦で内股「技有」と、2番手の座を伺う強者2人をいずれも投げて下し、危なげない勝ちぶりでした。

少々時間がかかりましたが、試合をコントロールしていたのは始終永瀬でした。 見ようによっては理詰めの柔道でした。 リオ五輪代表で安定的に勝利しているのは永瀬貴規ただ1人ですからよしとしましょう。 もちろん文句なしの世界選手権代表選出となっていま

男子90kg級は昨年の学生王者向翔一郎(日本大4年)が初優勝でした。今大会が復帰戦となったリオ五輪金メダリスト・ベイカー茉秋(日本中央競馬会)は1回戦で肩を脱臼、棄権負けで畳を去りました。 古傷ですので手術が必要となってくるかもしれません。 このクラスの代表選出は保留となっています。

女子52kg級は志々目愛(了徳寺学園職)が決勝で角田夏実(了徳寺学園職)を破って初優勝でした。グランプリ・デュセルドルフを圧勝で制して期待された阿部詩(夙川学院高2年)は準決勝で志々目に内股「技有」で敗れました。

世界選手権代表には、志々目愛は国際試合での実績不足と判断されたのでしょう、角田夏美が選ばれました。阿部詩は、お兄ちゃん一二三と共に世界選手権での舞台に立てない、厳しい結果となってしまいました。

女子48㎏級は、名勝負でした。 リオ五輪銅メダリストの近藤亜美(三井住友海上)と渡名喜風南(帝京大4年)の21歳同士が決勝で世界選手権代表の座を巡って激しく闘いをGS延長を含めての8分間に渡って目まぐるしい攻防をみせてくれました。

両者激しい連続攻撃に一歩も引かない攻防に決着をつけたのは近藤でした。 組際の一瞬の隙に付け入ってGS延長の4分近くで右大外刈りで渡名喜を上手く刈り取りました。 久々に手に汗握るいい攻防をみせてもらいました。 代表となった近藤にエールを送ります。

私の応援していた岡本理帆(ひらまつ病院)は、準決勝で渡名喜風南に指導三の反則負けでした。

by zoompac | 2017-04-04 09:09 | スポーツ | Comments(0)

阿部一二三、永山竜樹の活躍が目立った、全日本選抜体重別柔道選手権大会第1日め

f0090954_07343265.jpg全日本選抜体重別柔道選手権大会@福岡国際センター(福岡市) の第1日め、男子66㎏級決勝で、阿部一二三が二連敗と苦手としていた寝業師高市賢吾(旭化成)を歯牙にもかけない感じで投げ飛ばしました(写真)。 決勝を含む3試合すべて1本勝ちの貫録でした。

阿部は、12月のグランドスラム東京と2月のグランドスラム・パリでも優勝しており、この体重別選手権連覇達成で世界選手権(8月27日~9月3日、ハンガリー・ブタペスト)の日本代表の座を文句なしで確実なものにしました。

試合後のインタビューでは「3年間突っ走って、東京オリンピックで金メダルを獲ると決めている。今年の(初出場となる)世界選手権も(1本を取って)優勝する」と力強く語っていました。

東京五輪の星阿部一二三も競技は違えど、フィギュアの羽生結弦同様、有言実行の「看板に偽りなし」男です。 期待しましょう。

60kg級は永山竜樹(東海大3年)がグランドスラム東京に引き続き決勝で大学の先輩である髙藤直寿(パーク24)に1本勝ちで選抜体重別初優勝を決めました。相手が体を反らしたまま完全に畳から浮き上がる鮮やかな小外刈「一本」でした。

このクラスの代表選出は難しいですね。 新ルール適用初となる2月のグランドスラムパリ優勝の高藤直寿(永山は2回戦敗退)の国際試合での実績を優先させるのか、国際試合での実績がまだGS東京の優勝だけにもかかわらず、講道館杯、GS東京、選抜体重別選手権優勝の永山か? 永山がGS東京、選抜体重別の決勝での高藤との直接対決を共に一本勝ちで制していることをどう評価するのか?(今朝の新聞では、男子60㎏級の代表は、高藤と永山の二人になっていました。)

女子78㎏超級では、講道館杯、GS東京、GSパリと3連勝の第一人者朝比奈沙羅が、選抜体重別でまさかまさかの1回戦敗退でした。
高校2年生16歳の素根輝が準決勝でリオデジャネイロ五輪銅メダリストの山部佳苗(ミキハウス)を合計試合時間11分に迫る消耗戦の末に背負投「技有」を獲得して勝利を挙げると、決勝でも稲森奈見(三井住友海上)をこれも延長戦の末に体落「技有」で破って優勝を決め、ビッグタイトル初優勝という大金星を掴みました。 (このクラスでの)高校生優勝は21年ぶりの記録だということらしいです。

素根輝に国際試合経験がないため、代表は朝比奈沙羅で決まりだと思います。 4月16日の全日本女子柔道でもう一度素根輝の柔道をじっくりみたいですね。 朝比奈沙羅との直接対決があればなお嬉しいです。

女子70㎏は、GS東京の決勝で新添左季に敗れた新井千鶴が、その後のGSパリ(新添は7位)、グランプリ・デュッセルドルフ(新添は3位)を立て続けに制し、選抜体重別も決勝で新添を押さえ込み1本で退けました。 代表は新井千鶴で決まりですね。


by zoompac | 2017-04-03 07:31 | スポーツ | Comments(0)

春の武道館の団体優勝校は桐蔭学園(男子)と阿部詩擁する夙川学院高(女子)_高校柔道

f0090954_06005381.jpg第39回全国高等学校柔道選手権は20日、最終日の団体戦の競技が行われ、男子は桐蔭学園高(神奈川)が決勝で大成高(愛知)を破って12年ぶり2度目の、女子は夙川学院高(兵庫)が決勝でこれまた大成高(愛知)を破って初優勝を飾りました。

大成高は男女アベック優勝の機会を逃しました。

優勝候補筆頭と目された桐蔭学園は、ポイントゲッター村尾三四郎(準決勝対宮崎の延岡学園、決勝対愛知の大成共に3人抜きの活躍)の活躍が大きかったですね。

決勝戦では、村尾の3人抜きの後、大成の大将東部直希に3人抜き返されましたが、桐蔭学園高の大将関根聖隆が疲労困憊の東部を攻め立て「指導」3つを奪って勝利しました。大成の東部はこの日だけで11試合を戦う奮闘を見せましたが、最後に力尽きました。

この関根と東部は前日19日の男子無差別級の個人戦の準決勝でも対戦しており、そのときも関根が「指導3」で東部を下していました。個人戦決勝では関根が高校2年の村松颯祐(島根・開星高)に「指導2」で敗れて2位、東部は3位でした。f0090954_06015226.jpg

この大会に参戦して3回目となる桐蔭学園高の高松正裕監督(元81㎏級の2010世界選手権銅メダリスト、2012年に現役引退)は、「全国優勝は甘くないなと痛感した大会」と熱戦を振り返りました。初戦から予想外に苦しい戦いが続いたようです。「選手時代の優勝より何倍もうれしい」と指導者として初の全国制覇の喜びも付け加えていました。

女子団体戦は、絶対的エース阿部詩を擁して優勝候補筆頭と前評判の高かった夙川学院高(兵庫)が決勝で大成高(愛知)を破って初優勝を飾りました。

決勝の対大成高こそ1-1の内容差での勝利でしたが、エースの次鋒阿部詩が5戦全勝でチームを牽引する活躍で決勝までは前評判に違わず圧勝を重ねて勝ち上がりました。

エースの阿部詩は前日の個人戦でも、決勝で児玉風香(愛媛・新田高)と対戦し、開始僅か21秒に豪快な袖釣込腰を決めて勝利。大舞台に強い阿部らしく派手な「一本」で優勝を飾りました。

阿部詩はまだ高校1年生(4月から2年)ですが、今年2月のグランプリ・デュッセルドルフの金メダリストですから格が違うのは仕方ないですね。 先が楽しみです。

by zoompac | 2017-03-22 06:06 | スポーツ | Comments(0)

全日本柔道選手権予選 東京ブロック予選大会で波乱!小川雄勢が初優勝! 父子鷹の世界への飛翔の第一歩!

f0090954_07091144.jpg全日本柔道選手権(4月29日・日本武道館)の東京ブロック予選を兼ねる東京都柔道選手権が5日、東京武道館で開催され、小川雄勢(明治大2年)が初優勝に輝きました。決勝は香川大吾(東海大2年)を旗判定(2-1)での優勢勝ちでした。

昨年11月の講道館杯は3回戦で敗れ、その後のグランドスラム東京や欧州の国際大会には出場できませんでした。

東京五輪へ向けた最初の年で、同世代に差をつけられたという思いもあったと思いますが、この東京都柔道選手権に優勝することで全日本選手権の出場権を獲得できました。

遅ればせながら「新たなスタート」と位置づけた大会で結果を残せて 自信も深めたことでしょう。 全日本選手権で活躍しさらなる高みを目指して欲しいですね。

雄勢の父直也は1992年のバルセロナ五輪の銀メダリストですが、彼も明治大学3年時の1989年大会で東京地区予選を制し、本大会でも初優勝し、その勢いで、同じ年の世界選手権で金メダルに輝きました。

その後、1993年まで全日本柔道選手権を5連覇、1年置いて95年と96年に2連覇をし、日本一を7回達成しています。 これは山下泰裕氏の1997~85年の9連覇に次いで歴代2位です。

雄勢も4月の全日本選手権の優勝と、8月にある世界選手権での飛躍を今年最大の目標に置いています。 もちろん見据える先は東京五輪です。

4月29日の全日本選手権にはこの東京ブロック予選大会の上位9名が進出できます。

グランドスラムパリ100kg級を制した飯田健太郎(国士舘高3年)は4回戦で丸山剛毅(パーク24)に敗れ、グランプリ・デッュセルドルフ100k超級優勝の影浦心(東海大3年)、ヨーロッパオープン・ローマ優勝の太田彪雅(東海大1年)も敗退してしまいました。

冬季欧州遠征で活躍した期待の若手たちがいずれも本戦に進めない結果となったのは残念です。 肩透かしを喰らったようで淋しい限りです。

全日本選手権へ進出が決まった上位9名は次の通りです。

優 勝:小川雄勢(明治大)
準優勝:香川大吾(東海大)
第三位:後藤隆太郎(慶應義塾大)、丸山剛毅(パーク24)
第五位:池田賢生(日本中央競馬会)、北野裕一(パーク24)、ウルフアロン(東海大)、尾崎央達(日本大)
第九位:一色勇輝(日本大)
第一補欠:熊代佑輔(ALSOK)
第二補欠:海老泰博(旭化成)

by zoompac | 2017-03-10 07:10 | スポーツ | Comments(0)

柔道グランプリ大会@デュッセルドルフ、女子52㎏級で16歳の阿部詩が史上最年少優勝の快挙!

f0090954_06000908.jpg2月の第2週に行われた柔道グランドスラムパリでは男子では66㎏級の阿部一二三と90㎏級の飯田健太郎、女子では70㎏級新井千鶴と78㎏超級の朝比奈沙羅の金メダル奪取の活躍が目を引きましたが、その2週間後に行われた柔道グランプリ大会@デュッセルドルフでは女子の活躍が目立ちました。

まずは、女子52キロ級で16歳の阿部詩(兵庫・夙川学院高)ですね。男子66㎏級の阿部一二三の妹が決勝でフランス選手に優勢勝ちして優勝しました。得意の内股がさえ、決勝戦(4試合め)までの3試合では一本勝ちの快勝でした。(写真は準々決勝で志々目愛に1本勝ちの瞬間)

お兄ちゃん同様彼女も一本を取れる柔道と新ルールの相性の良さを見せつけてくれました。国際柔道連盟(IJF)によると、16歳の阿部詩 の優勝はGPなどを含む主催国際大会「ワールドツアー」の史上最年少制覇だそうです。

女子70キロ級では23歳の新井千鶴(三井住友海上)が決勝でフランス選手に一本勝ちし、12日のグランドスラム・パリ大会に続いて優勝を重ねました。一方、講道館杯、グランドスラム東京を制して新井千鶴のライバルとして台頭してきた新添左季(山梨学院大)はGSパリと同様準々決勝で敗退しました。 8月の世界選手権@ブタペストへの日本代表の座を巡っての争いで、新井千鶴が大きく1歩リードしましたね。

代表争いといえば、男子100㎏級ですが、ウルフ・アロン(東海大)はこのグランプリ大会@デュッセルドルフの決勝でベルギー選手に一本負けを喫してしまいました。 今のところGSパリを制した高校3年生飯田健太郎がやや有利って感じです。

その他、男子100キロ超級決勝で21歳の影浦心(東海大)がリオデジャネイロ五輪銀メダルの原沢久喜(日本中央競馬会)に優勢勝ちしました。原沢は五輪後初の実戦だったのですが、ちょっと痛い取りこぼしでしたね。 この階級は、原沢とGSパリで優勝した人間ブルドーザー王子谷剛志(旭化成㈱)の一騎打ちとなりそうです。

その他、女子48キロ級で21歳の渡名喜風南(帝京大)、女子78キロ級ではリオ五輪代表の梅木真美(環太平洋大)が決勝でフランス選手に一本勝ちして優勝を収めました。

世界選手権代表の切符を巡っての戦いは、いよいよ4月1日、2日の柔道体重別選手権大会、4月16日の全日本女子柔道、4月29日の全日本柔道での直接対決というヤマ場にさしかかってこようとしています。

by zoompac | 2017-02-28 06:00 | スポーツ | Comments(0)
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