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映画「モアナと伝説の海」_6歳の孫には怖かった16歳のモアナの冒険物語

f0090954_07464241.jpg私には海の美しい映像が印象に残ったのですが、その共感を得ようとして尋ねたお孫嬢のこの映画を観た直後の感想は「こわ~い!」でした。

族長の娘モアナはお姫様なのですが、ロマンティックな夢見る乙女ではなく冒険心に溢れた行動派女子です。

島の危機を救うため、モアナは生まれ育った島を離れ冒険の旅へ出ます。

おばあさんから語り継がれた古い物語から、かつて世界を生んだ命の女神テ・フィティの心が、伝説の英雄と言われた半神マウイによって盗まれ、世界に闇が広がりました。島の作物や海の魚たちに異変を起こした闇から世界を救うには、いまもどこかで生きているマウイを探し出し、テ・フィティの心を象徴する宝石を元あった場所(女神テ・フィティの島)に戻すことが必要だと知り、父親の反対を押し切り大海原に旅立ったのです。

途中からモアナとマウイの二人芝居を観ているような様相になりますが、次々起こる困難を克服し、ハッピー・エンドを迎えるお約束通りの映画でした。

「アナと雪の女王」の雪景色が、南海の海に変わり、物語はアナ雪に比べたらよりシンプルになったと思ったのですが、お孫嬢にすれば、「アナ雪」方がよかったということになるらしいです。

お孫嬢が怖かったとするのは、テ・フィティの心を狙うココナッツの海賊カカモラの一団の襲撃でしょうか、それとも海底にある魔物の国「ラロタイ」で暮らす、体長15.2mの巨大なヤシガニだったのでしょうか。

私もちょっと怖いなと思ったのは、溶岩の悪魔テ・カァです。 テ・カァはマウイにより「心」を奪われた女神テ・フィティの別の姿でした。海しかなかったこの世界に島、植物、動物を誕生させた命の女神テ・フィティ は、「心」を奪われたため溶岩の悪魔テ・カァに姿を変えると、我を忘れて世界に闇を広げてきたのです。 そして、女神テ・フィティは、緑の植物に覆われた巨大な島そのものなのですが、モアナとマウイが「心」の宝石を返そうとしたとき立ちはだかったのが巨大な溶岩島と一体化した溶岩の悪魔テ・カァでした。

6歳のお孫嬢には海の美しさや世界に緑と命を取り戻したモアナの勇気ある大冒険より、ココナツの海賊、巨大なヤシガニ、溶岩の悪魔への恐怖感が印象に残ったようです。 彼女が泳げないということも恐怖感を余計にあおったのかもしれません。

モアナ役の屋比久知奈は大規模なオーディションで選ばれ、主題歌『どこまでも~How Far I’ll Go~』などを劇中で熱唱しています。モアナと一緒に冒険の旅に出る伝説の英雄マウイの声を尾上松也、モアナを見守るタラおばあちゃんを夏木マリが演じ、それぞれ歌を披露していました。

日本での興行収入は、3月10日公開の1週間は1位でしたが、翌週に「SING/シング」が公開された後の3週間は、SING/シングにトップの座を明け渡し、2位に甘んじています。(「王様のブランチ」のランキング情報です。)

それにしても、今年の映画は、「ラ・ラ・ランド」のミュージカルに始まり、「モアナと伝説の海」、「SING/シング」と、歌を前面に出した映画のヒットが続いていますね。

4月21日には、ディズニー・アニメーションの人気作をディズニー自ら実写化したミュージカル映画「美女と野獣」も公開が予定されています。 ラ・ラ・ランドのエマ・ストーンに続いて「美女と野獣」のエマ・ワトソンも活躍してくれそうです。

浦安の東京ディズニーランドにも、「美女と野獣」エリアが誕生する(2020年までに?)ということもニュースで流れていました。

by zoompac | 2017-04-09 07:59 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「SING/シング」

f0090954_08451267.jpg歌を通じてそれぞれの問題を抱えた動物キャラクター達がその問題を乗り越えていくってストーリーでした。

といって、説教調ではなく、ゴリラの自己反省、ゾウの内気の殻からの脱却、パンクロッカーのヤマアラシの相棒の浮気、父親が残してくれた劇場を守ろうと孤軍奮闘するコアラ支配人等の問題をサラリと語りながら、名曲&ヒット曲で包んで元気にしてくれます。歌の持つ力を実感できまる作品でした。オールディーズ好きにはお勧めです。

私は、孫と観たため日本語吹き替え版でした。

欲張りで自己中心的なジャズ・ミュージシャンのネズミ「マイク」役の山寺宏一の「マイ・ウェイ」がよかったです。和製フランク・シナトラでした。

オリジナル版は「テッド」の声と監督の「セス・マクファーレン」のようですね。 彼の「マイ・ウェイ」も絶品と好評のようです。

ブタのグンターの声は、歌ウマでいい声芸人として話題の斎藤司(トレンディエンジェル)でした。レディー・ガガの代表曲「バッド・ロマンス」を歌い上げていました。これもよかったです。

吹き替え版で長澤まさみが声を担当したヤマアラシのオリジナル版はスカヨハ、子豚育てに奮闘する母豚(人気声優の坂本真綾)はリース・ウィザースプーンだそうです。

坂本真綾 さんは、ブタのグンターとのコンビネーションが重要な要素となっており、テイラー・スウィフトの「シェイク・イット・オフ」を熱唱していました。

ゾウのミーナ役がMISIAでした。

歌で皆前向きになれるって、ただそれだけの映画でしたが、よかったですよ。 機会があればオリジナル版も観てみたいです。

余談ですが、世界約60か国で公開されている本作は、すべての国が英語のセリフや歌に字幕を入れて上映しているそうで、唯一日本だけが例外だそうです。

日本では、字幕版と日本語版を同時に公開することが米国の製作者から承認されました。

米国製作者たちの厳しい審査をクリアして、世界で唯一、セリフに加えて一部を除く全ての楽曲も日本語に吹き替える許可をもらったのだと「王様のブランチ」で紹介していました。

日本語版の演出には数々のアニメ作品などに携わる三間雅文、日本語吹替え版音楽プロデューサーに、YUKI、Superfly、ゆず、back numberなど、幅広いアーティストが本作に参加しています。


by zoompac | 2017-04-08 08:45 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

WOWOW映画「三匹の侍」_勧善懲悪時代劇

f0090954_06031983.jpg30年くらい前になりますが、インドネシアのジャカルタで働く機会がありました。

サーリパシフィックホテルの近くにオフィスがあり、そのオフィスの近くの「よしこ」という和食やさんでよくランチを摂りました。

ゴルゴ13、サイボーグ007や影狩り等の漫画が置いてあり、漫画目的のランチでした。料理にはあまり印象がないのですが、汁が旨かった記憶があります。 注文していたのは決まって、潮汁(うしおじる)でした。

読んだ漫画の1つの「影狩り」(さいとうたかお)が、”三匹の侍”でした。

江戸幕府が地方の各藩のお取り潰し狙いで、不祥事を暴くため影と呼ばれる公儀隠密を放ちます。それを狩るのが雇われの三匹の侍というわけです。室戸十兵衛、日光、月光という腕の立つ剣客三人衆でした。

その「影狩り」の三匹の侍を想像して観たのですが、三匹の浪人は同じでしたが、内容は別物でした。

時は文政年間、宿場から宿場へと、あてどのない流浪の旅を続ける三匹の凄腕浪人が、庶民を苦しめる権力や悪人と闘うという時代劇でした。

「三匹の侍」は元々勧善懲悪のテレビドラマでした。 演出を担当したのは当時フジテレビのディレクターだった五社英雄です。

五社は後に映画界へ進出しましたが、「三匹の侍」は映画監督として五社英雄が名を成す足がかりとなった作品で、かつてない斬新な殺陣とカメラワーク、刀で人を斬る際の効果音を初めて取り入れた時代劇で、そのリアル感をが髙く評価されました。

私が観たテレビものの映画化1作目の「三匹の侍」(1965)では、リーダー格を丹波哲郎、残る二人をニヒルな平幹二朗と当時浅草のコメディアンだった長門勇が演じました。

この作品で、まだ無名だった長門勇が、「おえりゃあせんのう」という岡山弁を駆使し一躍人気俳優になったのも有名な話です。

話の筋は、凶作と重税に泣く百姓が、代官の娘を人質にして強訴を企てている騒動に出喰わした丹波哲郎が持ち前の侠気から百姓に加担することを決め、その後の展開で、食べ物欲しさから農民に加担するハメになった長門勇、最初は代官の用心棒だったが丹波哲郎の義侠心に心を動かされた平幹次郎が「三匹の侍」としてチームの結束を誓うといったものでした。

百姓の強訴が江戸から帰る領主に知れることを恐れた代官が不良浪人を集めて百姓たちに圧力をかけようとしますが、結束を固めた三匹の侍がそれを迎え撃つといった物語でした。

士農工商という明白な身分制度の中で、浪人といえど侍が、百姓のために命を懸けてひと肌脱ぐといった展開がちょっとウソ臭かったけどそれなりに楽しめた「時代劇」でした。 弱きを助け、強きをくじく、典型的な勧善懲悪の「時代劇」の1つといっていいでしょう。

by zoompac | 2017-04-07 06:04 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

WOWOW映画「ユージュアル・サスペクツ」_仕掛け満載のサスペンス名作!

f0090954_05581494.jpgこの映画は、緻密な仕掛けが至る所に施されています。どれだけその仕掛けを発見できるかは、たぶん観た回数と観る人の感性に比例して多くなるのではないでしょうか。

最後のシーンはショックですね。尋問に律儀に答えていたロジャー・“ヴァーバル”・キント(ケヴィン・スペイシー)は、尋問をしていた特別捜査官クイヤン(チャズ・パルミンテリ)をして、犯人は以前も自分の死を偽装した元汚職警官ディーン・キートン(ガブリエル・バーン)に違いないと確信させます。

ところが、ところが、その真摯にみえた証言は、分析力に優れた捜査官をして方向違いの結論を導いていたのです。

捜査官視線に慣らされた観客は、ラストで左側の手足に麻痺があると思われる動作をしていたヴァーバル・キントの足取りの変化にびっくりさせられます。そのとき観客は、思い出すのです、謎の人物、カイザー・ソゼは左利きであり、左手で銃を扱う男だったことを。

うわっ、これネタバレの地雷を踏みそうでこれ以上話が続けられませんね。 踏みそうどころか十分踏んでしまって自爆してしまったような気もしますが。

この映画、正直言って、最後の意外などんでん返しには何度もびっくりさせられるのですが、何回か見直さないと、時間軸がごちゃごちゃで、シーンとシーンの繋がりがよくわかりません。ただ、見直すと、噛めば噛むほど味が出るスルメイカのように、緻密な筋立てと、会話の意味合いになるほどと唸ってしまいます。

今、村上春樹の「騎士団長殺し」の下巻を読んでいるのですが、ジャンルは違いますが、この名作サスペンス映画と散りばめられた精密な仕掛けに共通点ありと感じています。(こちらはこちらで面白いです。大人版&和製版、アリス・イン・ワンダーランドのような感じ)

1995年のアメリカ映画で、回想によって物語を錯綜させる手法で謎の事件を描く作品であり、アガサ・クリスティの「アクロイド殺し」を下敷きにしたという計算された脚本が話題を呼びました。アカデミー脚本賞の他、ケヴィン・スペイシーも本作でアカデミー助演男優賞を受賞しています。

観た方も多いと思いますが、もう一度映画史に残る衝撃のラストの脚本にとにかく圧倒されてください。何度見てもショックを受けます。だからある程度のネタバレは大丈夫だと思っているのです。 言い訳にすぎませんが。

by zoompac | 2017-04-06 06:04 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

型破りな家族映画 「湯を沸かすほど熱い愛」

f0090954_06155076.jpg今年の日本アカデミー賞で宮沢りえが主演女優賞、杉咲花が助演女優賞を受賞した作品です。

去年の10月29日公開の映画なのでもう無理だと思ったのですが、さすがはヒューマントラストシネマ有楽町ですね。細々ながらもまだやっていました。(先週末に終映しました。)

杉咲花といえば、「トト姉ちゃん」の三女役というより、印象は、味の素「Cook Do」のCMで”ぐっさん”こと山口智充が食べようとした回鍋肉を横取りする挑発的で攻撃的な少女ですよね。憎ったらしいほどバクバクうまそうにホイコーローを食べるイメージが強すぎて、えっ、学校でいじめられ役???って感じでした。

その内向的な役が意外と言ったら失礼ですが、ハマっていました。

全体の印象ですが、余命何ヶ月のお涙頂戴的な鼻につくテーマを扱った作品としてはかなり個性的で面白い作品でした。

ひねりのある人情味あふれた物語の構成に、役者の演技も光っていました。賞を獲った宮沢りえ(激やせ双葉役、一時拒食症で”やせりえ”は珍しくもないかと思っていましたが、鬼気迫っていました!)も杉咲花もよかったですが、私には賞なしノミネートさえなしのオダギリジョーがよかったです。 この重いテーマの映画を少しオトボケで優柔不断ながら、暖かい雰囲気で包んでくれていました。

よく言えばさりげない遊びを取り入れた演出ともいえるのでしょうが、私にはさりげないどころかおふざけが過ぎてやや監督の悪趣味にげんなりする場面も目につきました。

宮沢りえのおかあちゃん双葉が、娘杉咲花演じる安澄 (設定はたぶん中学生?)に水色の下着をプレゼントします。「彼氏はいないの?これはここぞって時、勝負する時に付けなさい」と娘に伝えます。

後ほど、娘はこの下着で勝負に出るのですが、えーっ、ここでかよと驚愕するとんでもない場面が展開することになるのです。ネタばれになるので、これ以上は語りませんが、この映画の見どころの1つでしょうね。私には趣味の悪いブラックユーモアに映りましたが。

さらに、安澄 は、実母においてけぼりにされオダギリジョーの連れ子となった義理の妹(鮎子)が誕生日に母を待ちくたびれておもらしをしたパンツを(かつて鮎子とその母とオダギリジョーが共に暮らしていた家の)ドアノブに掛けて、「鮎子、ここにあり」との置手紙を残すのです。 これも、安積が気を利かして鮎子の代わりに施したいわば勝負パンツのつもりだったのかもしれません。 ここは少々書きすぎました。ネタバレ容赦あれ!

最後の最後に、この映画の題名を象徴する出来事が起きますが、この落とし所の奇抜さに感心しながらも、「そらないわ~!」と苦笑いのエンディングでした。ここも肝心な個所ですので、お口チャックにしておきます。興味あれば、DVDかなにかで観てください。

孫が遊びに来たら、うちも「しゃぶしゃぶ」を定番にするかな~、とぼんやり思った映画の帰り道でした。

by zoompac | 2017-03-30 06:23 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

福居弁満載でミュージカル風味の映画 「チア・ダン」

f0090954_05564422.jpg福井県のフツーの女子高生と鬼教師がチアダンス競技で全国制覇の先の本場全米大会制覇を目指します。

実話に基づいた成功談ということで、映画を観る前から話の展開はある程度想像できたのですが、それでも素人丸出しのキャラクターの寄せ集めのチアリーダー部が一丸となって目標に向かって邁進する姿にやはり感動の涙をタレ流してしまいました。

授業中から、休憩中も広瀬すず等部の連中が、足でリズムを取る練習を重ねるシーンが印象的でした。脚のアップから、カメラが徐々に引き、校庭中庭の全員(全校生徒)が足踏みをしているシーンは、最近観た「ラ・ラ・ランド」のノリのミュージカルを観ているようでちょっと幸せな気分でした。

夜のショーウィンドウで1人踊る山崎紘菜を見つけ、広瀬すずが合わせて踊りだしそこに中条あやみが加わるシーンもミュージカルのノリでよかったです。

欲を言えば、「フラガール」の蒼井優や松雪泰子のフラダンスように広瀬すず、天海祐希、陽月華等に本格的に踊るシーンを差し込んで欲しかったです。

天海祐希が松岡修造のノリでスパルタ指導するシーンを期待していたのですが、「フラガール」の松雪泰子に軍配ですね、私は。

クライマックスの集団ダンスはなかなか良かったです。f0090954_05572973.jpg

全米チアダンス選手権で優勝を果たし、その後年が経過し、やがて同校のチアリーダー部のコーチとなる広瀬すずが、天海祐希から聞かされた名セリフも生徒たちにえらそ~に上から目線で一席ぶっている姿には思わず笑ってしまいました。

最近国会での質疑応答にプロの政治家らしからぬ発言の防衛大臣も福井出身ですが、それはさておき福井弁も満載で楽しい映画でした。好感度の高い映画だったです。

「この映画、観るっかないやろ!」 「ほやの~!」 「ほやほや、観に行こっさ!」

映画の中でも笑顔だけが取り柄のような広瀬すずでした。 スポコンっぽい映画が本当に似合います。「海街ダイアリー(サッカー)」、「ちはやふる(競技かるた)」等ですね。

密かに今年の日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞は広瀬すずだと予想し応援していたのですが、「湯を沸かすほどの熱い愛」の宮沢りえに主演女優賞を、同作の共演の杉咲花に助演女優賞を持っていかれてしまいました。広瀬すずは、「ちはやふる」で主演女優賞、「怒り」で助演女優賞にノミネートされていました。

ちなみに、作品賞は「シンゴジラ」で、この作品は、監督賞(庵野秀明)、撮影賞、編集賞、美術賞も獲得していました。優秀アニメーション作品賞は、「君の名は」を抑えて、「この世界の片隅に」が取りました。「君の名は」の新海誠監督は脚本賞を受賞されていました。

by zoompac | 2017-03-23 05:58 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

WOWOW映画「スピード」

f0090954_11170345.jpg昨日の小平菜緒のスピードスケート記事に続いて、スピード関連で、WOWOW録画映画「スピード」を取り上げてみました。

爆破されたビルのエレベータからの脱出時にスカートがめくれて若い女性の下着が露わになるシーンが印象的だったのですが、その映画作品を何故か「ダイハード」シリーズだったとずーっと記憶違いしていました。

この「スピード」を再度観てそのシーンを再確認することで、その感違いのモヤモヤが吹っ飛んでくれました。

キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックの出世作ですね。

キアヌ・リーブスが短髪の坊主頭で何故かリオ五輪柔道90㎏級金メダリストの「ベイカー 茉秋」とイメージが重なってしまいました。 高速バスを運転するハメになるアニー役のサンドラ・ブロックもほっぺがふっくらして初々しかったです。

元警察の爆発物処理班員ペインが逆恨みで、警察を挑発しリベンジを果たそうとします。

最初の乗客の乗ったエレベーターに仕掛けられた爆弾はロサンゼルス市警察SWAT隊員のジャック(キアヌ・リーブス)等の活躍で排除され、乗客は無事救出されました。ペインは簡単には諦めません。今度は、路線バスに爆弾を仕掛け、ジャックに対応させるよう仕向けたのです。

爆弾はバスの速度が時速50マイルを下回ると爆発することになっています。その爆発を阻止するため走行中のバスに飛び乗ったジャックでしたが、乗客の一人が誤って発砲し、運転手が負傷してしまいます。やむを得ずスピード違反で免停中のためバス通勤していた若い女性、アニー(サンドラ・ブロック)がそのハンドルを任されることになったのです。

お決まりの、暴走バスによるクラッシュシーン続発のパニック映画でした。結構楽しめました。こういうのをジェットコースターアクションというのでしょうね。

1994年の公開映画で、1995年のアカデミー賞で2部門(録音と音響編集)を受賞するなど世界的な規模で高い評価を受けた作品でした。


by zoompac | 2017-03-19 11:18 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「アサシン クリード」_粗雑なストーリー設定に消化不良感の残った映画!

f0090954_06090631.jpgイメージとちょっと違った映画でした。

アラビアのロレンスこと、トーマス・エドワード・ロレンスがまだオクスフォード大学の2年生(21歳)だった1909年にバックパッカーとしてべイルートで下船し今のシリアを約半年に渡って旅した足跡を牟田口義郎の「アラビアのロレンスを求めて」という本から知ることができました。

その彼の足跡はシリアの古城巡りといったものでしたが、その中にシリアの内陸のマスヤフの山城がありました。 十字軍時代(第1回1096年~第9回1272年)に名を轟かしたアサシン(暗殺者の語源となりました)教団の根城があったところです。

アサシン教団の根城の南東には11世紀の初めにイスラム教徒の太守によって築城された天下の名城とされるクラク・デ・シュヴァリ古城があります。

この城はやがて十字軍戦争でキリスト教徒の手に渡り、12世紀半ばには聖ヨハネス騎士団に譲渡され増改築を繰り返し13世紀に最盛期を迎えました。 2000人を収容できるこの城は、イスラム世界からは、「喉元に突き刺さった骨」と呼ばれ、反十字軍勢力からすれば驚異の的でした。

聖地エルサレムに存在した修道院が元になり、巡礼者の保護のために軍事化したという点では、聖ヨハネス団騎士団はテンプル騎士団より歴史は古いですが、 第一次十字軍の後はこの2つの騎士団はほぼ同様の活動を行っていたようです。

ただアサシン教団の活動は、キリスト教世界に対する攻撃という単純なものではありませんでした。 教団の創始者はスンニ派で、シーア派をも敵対視し攻撃していたようです。

映画を観る前の私の想像は、時代はこの11世紀~12世紀の十字軍時代で場所はイスラムの地のアサシン教団根城対聖ヨハネス騎士団の拠点での二大敵対勢力の争いだったのですが、映画では15世紀のレコンキスタでスペインからテンプル騎士団によってイスラム勢力が最後の拠点グラナダから駆逐される中アサシン教団の精鋭の兵士達が最後の抵抗を試みる展開が描かれていました。

地中海世界がサラセン人に圧倒され、イベリア半島は718年~1492年までイスラム勢力に覆われた歴史を持っています。レコンキスタというキリスト教徒によるイベリア半島再征服活動により、イスラム勢力はイベリア半島の南に押しやられ最後の拠点となったグラナダが陥落したことですべての領土を失ってしまうのです。

そのグラナダの最後のスルタンの王子をテンプル騎士団の魔の手から守る役をアサシン教団の最後の兵士としてマイケル・ファスベンダーが暗躍するという設定になっていました。

全世界で人気の同名ゲームシリーズを扱ったもののようですが、私はそのゲームに関する知識はありません。またこの15世紀のイベリア半島におけるレコンキスタの中で、テンプル騎士団とアサシン教団との間に映画のような確執があったのかどうかについては詳しく知りません。史実ではなく、ゲームでの設定ということかもしれませんが、いずれにせよ私の想像とは違った話でした。

映画では、時代が錯綜して話がややこしくなっていましたが、15世紀のスペインを追体験しながら、レコンキスタの戦いの中で、暴力といったキーワードで何か世界征服ができそうな秘宝をグラナダのスルタンから手に入れるため王子を誘拐したテンプル騎士団に、アサシン教団の伝説の兵士が立ちはだかるといった構図の話でした。

アサシン教団が正義で、スルタンから王子を誘拐して秘宝を手に入れ世界征服を狙うテンプル騎士団が悪者という設定のようでした。

2016年と15世紀を行ったり来たりの映画でしたが、2016年のテンプル騎士団組織についてはさすがにもう少し説明を加えるべきだと思いました。

テンプル騎士団といえば、莫大な財をもっており、ルネサンス時代にはフィレンツエのメディチ家がその財の運用に銀行業にいそしんだことで有名です。 テンプル騎士団は公には14世紀にローマ法王によって解させられています。その財の一部はテンプル騎士団のメンバーだったポルトガル王(エンリケ航海王)にも渡り、イエズス会からザビエルが日本に布教にやってきた資金をその航海王が援助したと司馬遼太郎氏が「街道をゆく 南蛮の道編」で紹介していました。

解散後のテンプル騎士団は、ルネサンスから大航海時代に移行する中、財を海賊紛いの貿易、交易で運用し財を膨大なものにしやがてフリーメイソンという組織が立ち上がってきます。アメリカの独立宣言に署名した56人のうちの53人がフリーメイソンのメンバーで、ジョージ・ワシントンもその1人だとかは有名な話ですよね。ロックフェラー財閥もフリーメイソンのメンバーだと言われています。

作家の広瀬隆によると、ロス・チャイルド家がそもそも、フリー・メイソンで、兄弟で、ドイツ、イギリス、フランス等にそれぞれ分散し根を下ろしたようです。 フランスではワインで有名なロートシルト(ムートン・ロートシルト)です。

日露戦争の折、イギリスで日本の国債を買ってくれたのもロス・チャイルド/フリーメイソンだという話も有名です。

現在500万人とも言われるフリーメイソンのメンバーですが、この映画ではイギリスのロンドンでしょうか、テンプル騎士団員の最高会議が開催されているシーンがありました。

なんとなく、宗教を悪用して権力と富を追求している組織には思えるのですが、ゲームでもそのような勧善懲悪調に描かれているのでしょうか。

ゲームを知らない者にも理解できる映画にしてもらいたかったですね。

私にとってのアサシン教団員は、金正男毒殺に係った若い女性のイメージのほうがしっくりくるのですが。マイケル・ファスベンダーがカッコよすぎでした。

映画では、アサシン教団員のDNAを持った死刑囚(マイケル・ファスベンダー)が2016年のテンプル騎士団系の財団の研究室(CEO役にジェレミー・アイアンズ、遺伝子記憶再生装置の開発者でCEOの娘: マリオン・コティヤール)の開発した装置で、DNAから過去に遡って、当時のテンプル騎士団の入手した秘宝を現代から送り込んだアサシンのDNAを持つ男に探させる物語となっていました。

そんなことができるのなら、いったんテンプル騎士団が入手したお宝の行方なんて、テンプル騎士団のDNAを持った自分たちで探せばどうなのよと思いつつ、なんだかボタンの掛け違い感いっぱいの映画でした。

マリオン・コティヤール扮する女性研究者の立ち位置も掴めず、消化不良感の残る映画でした。

by zoompac | 2017-03-09 06:08 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「スノーデン」_日本にも覆われている米NSAの監視包囲網!

f0090954_07072233.jpg2月にTOHOシネマズスカラ座で観ました。

ハリウッドを代表する社会派監督オリバー・ストーンが、アメリカ政府による個人情報監視の実態を暴いた元CIA職員エドワード・スノーデンの実話を、ジョセフ・ゴードン=レビット主演で映画化した作品です。

「いや~、それにしても、ここまで問題は大きくなっているのか~」って感じの映画でした。

「大統領の陰謀」を先月DVDで観たばかりでしたので、余計感じ入ってしまいました。(タイプライターを叩く音がリズミカルで、緊迫感と疾走感を煽り立ててくれていましたね。時代性も感じられお勧めの映画です。)

ワシントンDCのウォーターゲート・ビルの民主党本部でおきた盗聴進入事件から始まった当時のアメリカ最大規模のスキャンダルとされたウォーターゲート事件でしたが、このスノーデンによって暴露された規模の大きさに比べるとかわいく思えてしまいます。

それだけ世界を駆け巡る情報量が1972年のウォーターゲート事件から約40年後の2013年のスノーデン事件では隔世の感があるということです。IT社会の到来でこの情報量は爆発的に増殖中で、またその情報を検索、分析する技術も飛躍的に向上しています。ある意味、この国家による監視網構築はビッグデータの時代の落し子といえるかもしれません。

最先端IT技術とハッカー集団を駆使してアメリカ国家安全保障局NSA(National Security Agency: 米国防長官直轄)やCIAがやっていることは、ウォーターゲート事件の教訓は何も活かされてないようにも思えます。

それどころか、盗聴、ハッキングのターゲットは国内の政敵という枠から国境を飛び出し、仮想テロ集団から、あらゆる国の政治・軍事・産業の中枢のみならず、世界中の個人のFace Bookやメールにまで及んでいるのですね。

うかつに米国大統領の悪口を書こうものならたちまちキーワード検索でNSAの監視アンテナに引っ掛かり、逆に発信元の個人のスキャンダラスなプライベート生活まで監視下に入るという怖いエピソードが紹介されていました。

ウォーターゲート事件はアメリカで起きたことと割り切れましたが、このスノーデンが暴露した事実は他人事ではありません。

この映画でも、スノーデンがしばらく日本の米空軍横田基地内にあるNSAの日本本部で働いていたエピソードが紹介されていました。日本で飛び交う情報ももしっかりNSAの世界監視網の管轄下にはいっているのです。

何故、日本のメディアがこの問題をしっかり取り上げないのかわかりませんが、2013年に強行採決された(特定)秘密保護法って不気味ですね。(2011年の3.11の東北大地震の福島第一原発のニュースも海外のメディアでは日本のメディアが報じないことまで流れていたことが思い出されます)

スノーデン自身が、日本の安全保障のために特定の情報は秘匿されるというその法案をデザインしたのはアメリカだと言っているようです。

国家の安全保証のための情報が、本来の目的を外れて、国家権力者が自分の政権を守るため、政敵や特定人物の弱みを握って蹴落とすといったことなどに悪用されていたとしたら許せないですよね。

「これはおかしい」と、行動を起こした元CIA職員 スノーデンの感覚は正しいと思いますよ。その勇気ある行動を起こした男が身を潜めている先がロシアというのも皮肉な話です。

ポールダンサーのインストラクターをしていたスノーデンの妻のリンゼイもモスクワに渡り共に暮らしているとの後日談を語った字幕が救いになっている映画でした。

スノーデンが早い機会にアメリカに無事戻れる日がくればいいのですが。

国を愛する平凡な若者だったスノーデンが、なぜ輝かしいキャリアと幸せな人生を捨ててまで、世界最強の情報機関に反旗を翻すためガーディアン誌にその情報を提供したのかといういきさつがよく理解できる映画でした。

マイクロソフト、グーグル、ヤフー、フェイスブック、AOL、スカイプ、YouTube、アップル等の各社のサーバーに政府お抱えのITオタク職員達が直接アクセス(侵入?)し、国民本人の知らぬ間に自身の個人的な情報が筒抜けにされる秘密捜査の実態は、知るにつけ恐ろしくも不気味なホラ~映画を観ているような気分にさせられました。

メール、チャット、ビデオ通話、ネット検索履歴、携帯電話などの通話等、世界中のあらゆる通信経路を通過する情報のすべてが標的にされればたちどころにNASAに筒抜けと思った方がいいようです。

ということは、このブログも・・・?

ブッシュはともかく、オバマまでそうした監視システムを擁護していた事実をこの映画で知り少々意外感をもちました。一部の狂信的な人がこの情報監視網を自在に操れるとしたら、自由も民主主義も阻害される可能性大ですね。

ジョージ・オーウェルの「1984年」を読みたいと思いました。

by zoompac | 2017-03-04 07:08 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画「ラ・ラ・ランド」_2017年度アカデミー賞、6部門受賞!

f0090954_06204131.jpg作品賞受賞作として「ラ・ラ・ランド」のタイトルが読み上げられ、壇上に上がった「ラ・ラ・ランド」チームが歓喜の受賞スピーチを始めるも、その後本当の受賞作は『ムーンライト』であることが判明して大混乱のうちに幕を閉じた第89回アカデミー賞授賞式でした。

作品賞のプレゼンターを務めたのは、「ボニーとクライド/俺たちに明日はない」のウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイでしたが、どうやらアカデミー賞授賞式運営サイドから間違った封筒を渡されたようです。

ウォーレン・ベイティが封を開けたところ、直前に主演女優勝を獲得したはずの “エマ・ストーン「ラ・ラ・ランド」”のカードが出てきて、戸惑った様子でフェイに目配せしたところ、フェイはそのまま「ラ・ラ・ランド~!」と読み上げてしまったということらしいのです。

間違い発覚の後、騒然とする舞台からフェイは姿を消し、ウォーレンは壇上で上記の言い訳を司会者に(汗をかきながら?)していました。

長年にわたり同賞の投票の集計および管理を請け負っている一流会計監査事務所プライスウォーターハウス(PWC)の男性社員のミスだったとのことです。 授賞式の模様のツイッターでの実況中継に夢中だったとか・・・。 お粗末な話ですが、「ラ・ラ・ランド」の幻の作品賞のハプニングは長く語り継がれることになりそうです。

発表の前から「受賞は間違いなし」といわれてきた「ラ・ラ・ランド」の作品賞は、ブラッド・ピットが製作総指揮を務めた『ムーンライト』に譲る結果になりました。それでも、監督賞や主演女優賞など6部門を獲得したのは下馬評通りの強さでした。

去年の授賞式が白人優先と非難されたことから今年は黒人受賞者のバランスを考えたかの印象をもちました。それにしてもハリウッドは完全に反トランプの嵐でしたね。司会者の大統領に対する皮肉と揶揄が受けていました。

さて、「ラ・ラ・ランド」の話です。

デイミアン・チャゼル監督の「セッション」を観終わった後は、そのスクリーンにアップで映し出されたJ・K・シモンズのド迫力とその迫力をはね返そうと血まみれの手でドラムをたたき続ける主人公のド根性に圧倒され、ぐったりして劇場み明かりがともった後もしばらく動けませんでした。

その重量感とは打って変わってこの「ラ・ラ・ランド」の軽さは何でしょう。心も体もふわふわ浮き上がりそうな映画でした。ただ、最後に夢を実現したかわりに二人が失ったものも突き付けられていて、観客が現実の世界に戻る前にワンクッションを入れられた感はありました。ちょいとほろ苦い大人の童話って感じですが、「セッション」とは違って手に汗握らず気楽に楽しめます。甘酸っぱい映画です。

ここから先はネタバレ満載です。まだ映画を観ていない人はここまでにしてください。

夢と現実の境界線が明白でない青春時代の象徴なのでしょうか LAを見下ろす夜の公園は駐車した車を探すために歩いていたミアとセバスチャン(セブ)二人が矯めつ眇めつの動きからいきなりという感じではなくいつの間にかという感じでダンスが始まります。薄暗がりの中ミアの纏った黄色のドレスにまで命が吹き込まれたかのような絶妙長回しのカメラ撮影技術も光っていました。さりげなくミアをリードするセブもイケていました。

売れない女優ミアとジャズピアニストセブの夢の実現への葛藤と互いの夢の実現を励ます寄り添う恋を、往年の名作ミュージカル映画を彷彿させるゴージャスでロマンチックな歌とダンスで描いていました。(と言って、私がこの場面はあのミュージカルのあの場面だと言えるほどミュージカルを観ているわけではありません。ミアがセブとの待ち合わせ時間に遅れて映画館にやってきて上映中の映画のスクリーンの前に立ち上がってセブを探すシーンは何かの映画のオマージュだと思うのですが・・・。)

ミアがプリウスに乗ったり、スマホを使ったりで、時代は現代のなのでしょうが、1950年代の雰囲気を醸し出す場面も取り入れられていたためか、懐かしい感じのする不思議な映画でした。

ミュージカルっぽく感じたのは冒頭から前半にかけてです。 LAのハイウェイの入り口での大人数の歌と踊りが、ミアのルームメイト4人の歌と踊りに、そして次第にミアとセブ二人きりの踊りにスケールダウンされる中、歌も口を大きく開けて叫ぶようなものから弾き語りのせつない哀愁を帯びたものに変化していきました。 従来のミュージカルとは異質の作品に思えました。ドラマとミュージカルの境界線が曖昧で、その変化に徐々に慣らされていったためそう感じたのかもしれません。

夢中で夢を追っかけその実現のため別れた二人が5年後に、再会した場面が、何故か、映画「カサブランカ」のボガードとバーグマンの再会のようでした。(女優を目指すミアの部屋にバーグマンの写真が飾ってあったため無意識のうちにそう思ったのか、監督の計算づくの仕掛けにやすやす嵌ったのかよくわかりませんが)

「カサブランカ」では「リックのバー」にバーグマンが演じる主人公が夫婦で現れますが、この映画では「セブのバー」にミアが夫婦で音楽に誘われて入ってくるのです。(この再会は偶然じゃなく、必然の運命のようにも思えました。)そこでセブがミアにとってそして観客にも懐かしい(懐かしく思える)曲をピアノで奏でます。(さすがにアカデミー賞の歌曲賞と作曲賞を獲得しただけはあります。い~曲です。)

そこからの走馬灯のようなコマ送りもよかったですね。現実の世界は長回しで思い出や妄想の世界はカット写真の早コマ送り七変化です。二人が共に疾走した過去が回顧され、そこからミアとセブのありえたかもしれないもう一つの運命がパラレルワールドのように立ち上がってきます。 そして、音楽も走馬灯の妄想も終わり、やがて現実に立ち戻り失ったものの大きさに立ち尽くす二人の表情が印象的でした。夢のようなふんわりしたミュージッカル映画の興奮から、ちょっぴり苦い現実を突き付けられ我に戻って観客はそれぞれの日常に戻っていくって映画でした。

エマ・ストーンは今まであまり意識したことのなかった女優さんでしたが、この作品で私の評価は一変しました。彼女のダンス(身体表現力)や演技、特に顔芸というか、オーディション一発不合格の痛い表情から喜びへの七変化、そしてセブとの再会のときの複雑な表情が絶品でした。大きな瞳の動きで実に細かい感情の変化を表現できる彼女の才能に驚きました、セブ役のライアン・ゴズリングが表情で演技する役者ではないので、そのさりげない彼の演技との組み合わせも効果的でよかったです。

ミュージカル映画の中での無粋な車のクラクションもいい小道具になっていました。 最初は最悪の出会いでしたが、とにかく出会いのきっかけを作ってくれました。 2回目は彼女への呼び出しの合図、ミアの満面の笑顔と上ずった声の台詞が印象的でした。 そして3回目はミアに運命の知らせをセブがミアの実家付近に運んできたシーンです。 今後も車のクラクションを聞くたびにミアは条件反射を起こしてしまうかもしれませんね。

映画好きの人が見ても、それほどでない人が見ても、程度の差こそあれ青春の挫折を経験した人なら、心に響くものがある、そんな映画です。

by zoompac | 2017-03-01 06:22 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)
RELEASE INFORMATION NEW ALBUM

[通常盤]「Now On Sale!!」
TOCP-66380/¥2,548(税込)

[DVD付 初回生産限定盤]
「Now On Sale!!」
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