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WOWOW映画 「グッドモーニングショー」_ワイドショーの舞台裏暴露映画?

f0090954_06201707.jpg2016年公開のこの中井貴一主演のこの映画に、2016年のジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツ競演のアメリカ映画「マネーモンスター」という投資に関するのTV番組ジャックの話の二番煎じの印象をもち映画館に足を運びませんでした。 この度、WOWOWで放送という運びになりましたので、録画して観ました。

中身は似て非なるものでした。

一言で言えば、「マネーモンスター」が社会派のサスペンス調だった、一方で「グッドモーニングショー」はやや巻き込まれ型のコメディタッチでした。

共通項は、それぞれの番組の司会を務める主人公が、直接的にしろ間接的にしろ番組をジャックされるところです。

「マネーモンスター」は直接放送局のスタジオがジャックされる一方、「グッドモーニング・ショー」は外部の立てこもり事件犯から名指しで司会者が現場に呼ばれます。

「マネーモンスター」はスタジオですから当然実況中継されます。 「グッドモーニングショー」は中井貴一扮するキャスターが隠しカメラを媒介に実況中継します。

緊迫度は、「マネーモンスター」が圧倒していました。TVドラマ「24」のようにリアルタイム感を出していたのに比べて、「グッドモーニング・ショー」はやや中だるみ感のあるテンポでした。

「マネーモンスター」ではキャスターが犯人と共謀してある事件の真相を掴もうするので二重の緊張感がありましたが、「グッドモーニングショー」の立てこもり犯の動機にイマイチインパクトがありませんでした。

「マネーモンスター」の犯人は結局射殺という現実味を帯びた結末になりますが、「グッドモーニング・ショー」の犯人は人質事件であるにもかかわらず射殺という結末ではありませんでした。そのあたりが緊迫感の欠けた印象に繋がっているのかもしれません。

濱田岳演じる犯人が起こした立てこもり事件の現場が私の職場の大崎駅周辺という設定でしたので、勤めているオフィス周辺から、駅周辺を何度かうろついてみたのですが、検討がつきません。よくよく調べたら、立てこもり犯をリポートしたロケ地は千葉ポートスクエアになっていました。

初の女子アナ役に挑む長澤まさみが噛まないかということに緊張した以外はさしたる印象もなく、映画館に足を運ばなかった自分の選択にささやかな満足感を得た映画でした。


by zoompac | 2017-09-23 06:19 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「ダンケルク」_同時に起きた1つの事件を、3つの異なる切り口と時間軸で、立体的に描いたクリストファー・ノーラン監督初の戦争映画

f0090954_07181811.jpg映画の冒頭で、The Mole:One Week(防波堤:1週間の出来事)、The Sea:One Day(海:1日の出来事)、The Air: One Hour(空:1時間の出来事)との表示がでてきます。

これら3つの異なる事項と時間帯は、同じ場所で同時に起きている出来事を異なるアングルから切り取った3つのエピソードです。1時間の空中戦は1日の民間船の脱出劇にも1週間のダンケルク港への終結劇にも含まれる出来事です。

1940年5月末から6月4日までの、約1週間に起きた奇跡の撤退劇が描かれていました。

ドイツ軍に追われた英仏連合軍兵士約40万人がフランス北部のダンケルクに追い詰められます。この一帯は遠浅の砂浜の続く海岸線で、中型以上の艦船が使えるのはダンケルク港に突き出る桟橋だけでした。ドイツ空軍の空からの攻撃に集結した撤退兵もろごと桟橋も撤退用の艦船を撃破されてしまいます。

そうしたドイツ軍の攻撃に対して、イギリスの海軍が動員したのはイギリスの民間の小さな漁船やプレジャーボートでした。これなら遠浅の海岸線まで乗り入れることが可能で、ドイツ空軍の集中攻撃を防ぐことができます。さらに、ダンケルク上空にはイギリス空軍からスピットファイアがドイツのメッサーシュミットに対して送り込まれました。

脱出の足となる民間の船の代表格にはマーク・ライアンス扮するミスター・ドーソンが昔取った杵柄といわんばかりの元海軍魂を見せつけ、救出のカギとなるスピットファイアにはトム・ハーディ演じるパイロットが燃料切れとなるまでメッサーシュミットの攻撃から民間船の脱出を守り抜きました。そして、ドラマの軸となるダンケルクからの脱出のスポットライトを浴びた若い英国兵士トミーを演じたのはフィオン・ホワイトヘッドでした。この3人が直接交じり合うことはありませんでした。それぞれがそれぞれの役割を演じていました。パイロットがダンケルクの砂浜に不時着し、捕虜になる覚悟で自機に火を放つシーンがやるせないですが、英仏海峡を渡りイギリスにたどり着いた敗残兵を暖かく迎えるイギリス国民の態度には救いがありました。

戦争映画といっても、激突の場面は出てきません。と、いうか、敵のドイツ兵の姿はスクリーン上登場してこないのです。

撤退兵は迫りくる目に見えぬ敵に怯え、民間船の船長は途中助けた英兵がダンケルクに戻るのを嫌がる獅子身中の虫と戦い、パイロットは敵機メッサーシュミットとだけではなく、燃料切れの時間と戦っていました。

観ている観客も心理的な圧迫と緊張感を強いられる映画でした。

北朝鮮との緊張感が漂うこの頃ですが、こうした脱出劇のスリルとサスペンスは映画だけの世界で勘弁してもらいたいと思いました。

クリストファー・ノーラン監督が、初の戦争映画だそうです。CGを使わずリアルな映像を届けてくれました。

今年の後半でおそらく私のベスト3本の指に入る作品だと確信しています。


by zoompac | 2017-09-14 07:18 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「新感染 ファイナル・エクスプレス」疾走するテンポのいいゾンビ映画!

f0090954_05361906.jpgバイオハザード系も含めてゾンビ系の映画はあまり好きではないのですが、王様のブランチの紹介をみて韓国版新幹線とゾンビ増殖のスピード勘に興味を惹かれました。

まさに疾走感あふれるサバイバルパニック映画でした。新感覚の映像を楽しめました。

謎のウィルスの感染から噛みつきゾンビが生まれ、それが人に噛みつくことで感染拡大するのです。

そんな中、ソウルとプサンを結ぶ高速鉄道の中に1人の感染患者(すぐにゾンビに変貌)が紛れ込みます。

そこにはソウルでファンドマネージャーとして働くソグと彼の幼いひとり娘のスアンが乗っていました。スアンは誕生日にプサンにいる母親にひとりで会いにいくと言い出し、ソグは仕方なく娘を別居中の妻の住むプサンまで送り届けることになっていたのです。

ソウルを出発してプサンに向かう高速鉄道KTXの車内では1人から始まって増殖をするゾンビに大パニックとなります。まさに阿鼻叫喚の地獄絵図です。感染者に噛まれれば自分もゾンビになってしまうという極限状態の中で、生き残りをかけて決死の戦いに挑みます。そうした極限状態でのそれぞれの反応とそれぞれの人間ドラマが描かれていました。

他人を蹴落としてまで生き残ろうとする競争社会で成功してきた主人公ソグが極限状態の中、意外や意外、自分の娘や他人である妊婦を助けようという家族愛、人間愛に目覚めていく様が不自然ではなく上手く描かれていました。

ゾンビの造型がよく、中だるみのない疾走感あふれる映画になっており、結構楽しめました。 怖いながらも笑えるシーンもたくさんありました。 怖すぎて笑えるという不思議な体験です。

あの妊婦さん、チョン・ユミだったんですね。韓国ドラマ「トンイ」の脇役から抜擢されて、「イニョプの道」で主役を務めていました。

子役のキム・スアンの熱演には、心揺さぶられました。落涙必至です。 そのあたりはさすがに韓国映画お得意の濃い目の味付けになっていました。ラストもなかなか印象深い仕上げになっていました。

余談ですが、私の好きな新幹線ものの小説に伊坂幸太郎の「マリアビートル」ってのがあります。自分の幼子の復讐のためある男が東北新幹線「はやて」に乗り込みますが、その瞬間から物語の大暴走が始まります。何故かその新幹線にはあらゆるキャラクターの殺し屋がうようよ乗っていたのです。物語が意外な展開となる中でそれぞれが妙な因縁で絡み合って交錯していくところが見事に描かれています。凄惨な殺しのシーンも満載なのですが疾走感あふれる一気読みの小説でした。ジャンルは違うのですが、この「新感染 ファイナル・エクスプレス」の技法を取り入れてスピード感あふれる中だるみ無しの「マリアビートル」の映画化に期待したいです。

この映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」 は、韓国のアニメーション界で注目を集めてきた新鋭ヨン・サンホ監督が初めて手がけた実写長編映画です。この映画の前日譚となる物語ですが、同監督が手掛けた長編アニメ「ソウル・ステーション パンデミック」が今秋に日本公開となることが決定しています。 また、来年にはエセ宗教を題材に社会の闇をえぐり出した長編第2弾「我は神なり」の日本公開も予定されています。興奮の冷めやらぬうちですので、とりあえず長編アニメは観ようと思っています。

by zoompac | 2017-09-12 05:39 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画「関ケ原」_役所広司演じる家康の造型が面白し過ぎ!

f0090954_06450039.jpg109シネマズ木場で観ました。

映画冒頭のナレーションで司馬遼太郎氏が引用していたヘンリー・ミラーの言葉が妙に心に残りました。 これって原作の「関ケ原(上)」のP.2(文庫版)にありますね。

”いま、関ケ原という、とほうもない人間喜劇もしくは「悲劇」をかくにあたって、どこから手をつけてよいものか、ぼんやり苦慮していると、私の少年のころのこういう情景が、昼寝の夢のようにうかびあがった。

ヘンリー・ミラーは、「いま君は何かを思っている。その思いついたところから書き出すとよい。」といったそうだ。”

私もその方式でこのブログを書き進めます。

いきなり余談から入ります。

9月1日の日経夕刊に、英軍が1815年にナポレオンを破った古戦場「ワーテルロー」と関ケ原が「姉妹古戦場」の協定を締結したニュースが掲載されていました。
岐阜県の古田知事が2015年の「ワーテルローの戦い200年」イベントに感銘を受け、関ケ原の合戦から420年となる2020年に向けてのイベント開催への取り組みの参考にしたいと思ったことがきっかけだったそうです。意外ですが、我々日本人が思っている以上に「関ケ原」は欧州の人々に知れ渡っているようです。

このあたりの岐阜県知事の取組は今に始まったことではありません。1998年に著した司馬遼太郎氏の「歴史と風土」に「関ケ原私感」を書かれています。その「関ケ原私感」に岐阜県の知事さんや県庁の方々がウォーターロー(ワーテルロー)まで行かれて関ケ原保存の研究をされているエピソードが紹介されています。ということは、岐阜県知事や関ケ原町長さんの努力も筋金入りですね。少なく見積もっても20年以上は続いています。

閑話休題

この映画「関ケ原」は、司馬遼太郎の同名小説を原作にしています。ただ、意外だったのが、司馬遼太郎原作の映画化は1999年公開の中井貴一主演の「梟の城」以来18年振りなのだそうです。司馬遼太郎原作のNHK大河ドラマがあまりに多いものですから映画化作品がそこまで少ないと思いませんでした。確かに司馬氏の大作は2時間前後の映画で描き切るのは至難の技かもしれません。

そのような難題に、司馬遼太郎氏の小説が愛読書という原田眞人監督が取り組んでくれました。20数年暖めた構想の中、主人公を島左近にしようか、徳川家康にしようかとさんざん迷った末、石田三成に決めたそうです。

そういう構想の迷走ぶりを反映してか、私には映画の中の島左近や徳川家康の方が石田三成より輝きを放っているように思えました。

三成に三顧の礼をもって迎えられ破格の高禄を食む側近として仕えた島左近は、「治部少(三成)に過ぎたるものが二つあり 島の左近と佐和山の城」と謳われるほどの逸材でした。映画では三顧の礼ではなく竹藪でいきなりのヘッドハンティングでした。

その島左近は筒井順慶に仕えていた時期がありましたが、そのときの同僚が柳生石舟斎宗厳です。

映画ではその同僚同士で語らい合うシーンがあって、私には印象に残ったエピソードでした。島左近が石田三成の家臣になることを伝えると、柳生宗厳は二人の息子(兄宗章_五郎右衛門、弟宗矩)を徳川家に仕えさせると言います。

余談ながら、やがて島左近の娘・珠(たま)は、柳生宗厳(石舟斎)の長男・柳生厳勝の子柳生利厳と結ばれることになっています。島左近の血は徳川家に仕える柳生家の子孫の中に流れ込んでいくのです。

それはさておき、この映画には、徳川家に仕官することになった柳生兄弟の兄宗章(五郎右衛門)が、家康の命によって小早川秀秋に元に仕えることになったことも描かれています。剣術指南役兼護衛といったところでしょうか。

その家康の配慮は、小早川秀秋が朝鮮の役での失態を責められ、秀吉によって筑前30万石から越前15万石に転封させられるときに行われました。柳生宗章を譲るだけでなく機会があれば元の30万石所領の復帰を約束しています。映画では語られていませんでしたが、家康は口約束のままにせず、秀吉亡き後、実際に秀秋の筑前30万石の復帰に骨を折っています。

家康はさらに秀秋と高台院(寧々)を訪ね尾張派(三成や淀気味の近江派に対して)の結束を固めることまでしていましたね。ちなみに小早川秀秋は高台院の兄の木下何某の子で高台院の甥っ子になります。秀秋が豊臣家の養子になれた裏には高台院との関係や口利きがあったことは言うまでもありません。

家康も、役所広司が演じるとどこか滑稽ですね。人の悪い狸親父というよりも秀吉流の人を誑し込む術策を律儀に踏襲する努力家ぶりがうまく演出されていました。

原作を読んでも、映画でも、西軍小早川秀秋への裏切り勧誘工作は万全のように思えるのですが、実際の戦争ってすんなりと(家康の)思い描いたようにはならないのですね。小説では、家康が小早川陣に鉄砲を撃ちかけて、恐怖心をあおって裏切りに加担させたという筋立が語られていましたが、私は個人的には原田監督が描いたように小早川秀秋の決断というより家康の(元)家臣五郎右衛門(柳生宗章)が秀秋の躊躇を無視して暴走した仕業とした方が説得力があると思いました。それにしては関ケ原の後の柳生宗章の処遇に目を見張るものがないという難点もありますけれど。

この関ケ原での戦いのサイド・ストーリーとしての三成と初芽の恋物語もよかったですね。 原作では初芽は伊賀者ではありませんでした。私は、断然原作のストーリーの方が好きです。

原作では、初芽の実家が藤堂高虎の家来筋だったことから、高虎に「淀殿にさまざまの告げ口をし、光成とのあいだを割くように」と命ぜられ、そのために淀殿のそばに送り込まれたという設定でした。

藤堂高虎は秀吉子飼いの大名でありながら江戸内府(徳川家康)の走狗となっていることで有名です。

その後、初芽は淀殿の許しを得て、光成の屋敷に奉公するという運びになりますが、そのうち高虎の意に反して、光成の人となりを存外気に入っていく様が年頃の女の無敵の直感力として微笑ましく語られていました。

司馬遼太郎に女心を語らせたら絶品ですね。これほど女心の機微をうまくとらえる作家を他に知りません。(藤沢周平がいました!)

話しが変わるわけではありませんが、司馬遼太郎氏の「戦雲の夢」という長曾我部盛親を主人公にした小説があります。ちょうど関ケ原の戦いから大坂夏の陣あたりの時代を描いた小説です。

盛親が関ケ原の西軍に就くか東軍に就くか去就に迷って、京を下見しているときに河原の乞食に混ざっていた百々(どど)雲兵衛という伊賀ものが自分を売り込むシーンがありました。

映画で初芽役の有村架純が光成へ語る「犬と思うてくだされ(人間としての扱い無用)」という台詞そのものはこの「百々雲兵衛」が盛親へ言った台詞でした。「拙者を人とは思うてくださるな。このさきもおなじことでござる。放ち飼うてさえくだされば、いずれに寝ぐらをとろうと、犬は自在でござるでな。」

それにこの「戦雲の夢」で、長曽我部盛親の下に秀頼の密書を送った石田三成配下の山伏は甲賀ものでした。甲賀忍者と言えば近江甲賀郷ですね。光成は甲賀ものを使って全国各地の武将に西軍(秀頼)の味方を募っていました。

東軍の徳川家康が伊賀もの、西軍の石田三成が甲賀ものという構図だったと思っていたのですが、映画「関ケ原」では、初芽をはじめ、赤耳と名乗る伊賀ものが光成の下で働いていましたね。徳川家康の側に仕える阿茶の局が蛇白という伊賀の忍びの女だという設定は面白いと思いました。伊藤歩が演じていました。

岡田准一氏が、2014年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」に主演した際には、黒田官兵衛役として石田三成(田中圭)と対立し、三成を小馬鹿にしていたような印象でした。秀吉の側に仕える軍師対小姓という感じで確執がありましたね。大風呂敷の軍略家「官兵衛」役からが小まめな官僚「三成」役に転身したというイメージが邪魔してか、あまりにも個性豊かに演じられた島左近(平岳大)と徳川家康(役所広司)の毒気にあてられてか、岡田准一の存在が薄く感じられました。

「独竜の毒をもって毒蛇どもの毒を制した」と自画自賛する三成の「窮鳥懐に入れば猟師もも殺さず」シーンが皮肉に思えましたね。役所広司の毒気に圧倒されていましたよ。徳川家康の造型が面白すぎてそちらに注意が囚われがちでした。

案外、島左近や小早川秀秋を主人公に据えた方が映画としてはまとめやすかったかもしれません。戦後安芸広島と備後鞆49万8,000石を得た 福島正則目線での「関ケ原」の物語も面白いかもしれません。

東出昌大が演じているのでピンとこないかもしれませんが、小早川秀秋はこの関ケ原の合戦時はまだ満18歳でした。関ケ原勝利の後、戦功により徳川家康より岡山55万石を賜ります。元、宇喜多秀家の所領ですね。しかし関ケ原の2年後の1602年に20歳の若さあっけなく死んでしまいました。アルコール中毒による内臓疾患が原因だそうです。

跡継ぎがいないので岡山55万石の小早川家はお取り潰しというかお家断絶になってしまいました。江戸幕府の創設は翌1603年なのですが、世継ぎがいないとお家断絶という徳川幕府の以後の方針を決定づけたモデルはこの小早川秀秋のケースでした。小早川秀秋の家臣も敗れた西軍の武士同様、相当苦労したのではないかと思われます。そんな家臣の目線から俯瞰した関ケ原の合戦を2020年に向けて書き上げてはどうでしょうか。 ついでにワーテルローの戦いに言及しながら岐阜県知事や関ケ原町長あたりの国際的な活動にも言及されれば相乗効果のある宣伝になると思います。

いずれにせよ、忖度できない官僚型というか監査の仕事にぴったりの頭でっかちの三成が、政治家型の人心収攬の技を秀吉から実戦で学び取ってきた海千山千の家康と戦っても、経験値の違いが大きすぎて勝負にならなかった「天下分け目」の合戦でした。結果論ですが、戦う前から勝負はついていましたね。

by zoompac | 2017-09-09 07:09 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「おしゃれ泥棒」_衣装も車も会話もおしゃれ満載なパリを舞台のラブコメサスペンス!

f0090954_05422888.jpg午前十時の映画祭8@TOHOシネマズ日本橋で観ました。 8日金曜日まで同劇場で観ることができます。

オードリー・ヘップバーンと言えば、都会で光り輝く作品が多いですね。ローマの「ローマの休日」、ニューヨークの「ティファニーで朝食を」そしてロンドンの「マイ・フェア・レディ」等がそうです。

そういう観点からすれば、パリはこの「おしゃれ泥棒」でしょう。

と、私は思っているのですが、実は、パリを舞台にした、オードリーの映画作品は調べたところたくさんありました。「昼下がりの情事(’57)」、「パリの恋人(’57)」、「シャレード(’64)」、パリで一緒に(’64)」等です。

「おしゃれ泥棒で」の冒頭から目を引くのは、乗馬帽のような白の帽子に白のサングラスに白ずくめの衣装です。白ずくめの魅力的な彼女が乗りこなすのは真っ赤なミニ車です。イタリア製のアウトビアンキですね。(写真)

映画「グラン・ブルー」でジャン・レノ扮するエンゾがボロボロの泥だらけのこの車アウトビアンキを乗り回していましたが、乗る人が違うとここまで雰囲気が違うのですね。 オードリーが乗るともうそれだけでファッションです。f0090954_05431291.jpg

ちなみに、ピーター・オトゥール扮するシモン・デルモットが乗り回していたクリーム色の車は、ジャガーE Typeです。シモンが手に怪我をしたため、オードリー扮するニコルが運転することになったのですが、この車が乱暴なニコルの運転に反応しじゃじゃ馬ぶりの走行を繰り返していました。主人の乱暴な運転ぶりに素直に反応した野生の馬ってイメージのジャガーETypeでしたが、敏感な反応は他に理由があったのかもしれません。 運転するニコルはこのときネグリジェ姿でした。

この映画でも彼女の衣装はジヴァンシィが手がけていましたが、ファッションと言えば、映画の半ばあたりで出てくる昼下がりのホテル”リッツ”のバーだと思うのですが、シモンと待合せをしていたときのニコルの衣装もなかなか印象的でした。

f0090954_05444416.jpg実は、この時彼女はよからぬ相談をシモンに持ち掛けようとしていたのです。その後ろめたい気持ちを隠すかのように彼女はせいぜい地味な格好をして目立たないことを心掛けたつもりだったのでしょう。顔と腕を黒のヴェールで覆い全身黒を基調としたドレス姿に片方だけ白い手袋といういでたちだったのです。本人の意識とは逆に羨望の眼差しの集中砲火を浴びるほどの際立った美しさでした。大人の色香を解き放っての黒ずくめファッションもなかなか印象的でした。

このときのピーターの表情のおかしさったらありません。彼女との待ち合わせだから、当然探します。すまし顔のニコルの顔を2度見ても気づかないのです。3度目にそれとわかったときのピーターの驚愕の表情にこちら(観客の1人)まで心臓がバクバクしてしまいました。彼はこのときニコルとの恋の深淵に真っ逆さまに墜ちていったに違いありません。

1966年のこの映画の12年前に、オードリーを「ローマの休日」で世界的なスターにしたウィリアム・ワイラー監督が、またオードリーの妖精のような魅力に大人の色香(脚線美を強調する場面も多くありました)を上手くブレンドしたコメディ+ロマン+サスペンス映画を世に出してくれました。37歳のオードリーが輝いていました。

ピーター・オトゥールは、「アラビアのロレンス」の影響が大きすぎてシリアスな印象が強いのですが、この映画では軽妙な演技でGood Looking Man(美男)ぶりを披露しています。オードリーとピーターの息もぴったり合っていました。

ヴィーナス像を見事盗み出した後に「私、泥棒したの初めてよ」と言ったオードリーに対して、「僕もだよ」というピーターのおとぼけ表情が最高でしたね。 破顔一笑でした。

by zoompac | 2017-09-04 05:45 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「ラストエンペラー」_浅田次郎著作の「天子蒙塵」を興味深く読むためにうってつけの映画!

f0090954_06065660.jpg「ラストエンペラー」(The Last Emperor)は、1987年公開のイタリア、中華人民共和国、イギリス合作による、清朝最後の皇帝で後に満州国皇帝となった愛新覚羅溥儀の生涯を描いた歴史映画です。

この映画の歴史的背景を軽く振り返っておきます。

朝鮮の支配を巡り1894年に日清戦争が起きますが、この戦争に負けたこと、その後義和団という排外運動が鎮圧され、日・露等八か国の連合軍により首都北京が1901年に列強の手に落ちることによって、清王朝の半植民地化が決定づけられます。

そんな中、民族資本家の孫文が外国で成功していた民族資本の華僑に呼びかけその勢力を結集、1905年に東京で中国同盟会を立ち上げ、民族独立、民権伸長、民生安定の三民主義を揚げ、近代化をを主張します。

清朝、最後の皇帝愛新覚羅溥儀は、その1年後の1906年に、3歳で清朝第12代皇帝にして最後の皇帝となるのです。 孫文の民族資本の革命運動が全国に拡大し、武装蜂起に繋がった辛亥革命の起きた1912年、宣統帝溥儀が退位し清朝が滅亡するのです。

映画では、しかし溥儀は紫禁城の外のことは何も教えられず、彼が紫禁城から追放されるのは1924年なのです。

ピーター・オトゥール演じる英国人(厳密にはスコットランド人)レジナルド・ジョンストンが溥儀の家庭教師となるのは1919年ですし、溥儀が正妻、第二夫人と結婚するのは1922年です。 そのときの溥儀は紫禁城の主でしたが、もはや中国国家の主ではありませんでした。

今、浅田次郎の「天子蒙塵」を読んでいます。というか、浅田次郎の「天子蒙塵」を興味深く読むために、この映画 「ラストエンペラー」を観たというのが実のところです。

一巻では、ラストエンペラー溥儀の離婚劇が離別する側妃・文繍の視点から描かれています。映画ではよくわからなかった宮中でのしきたりや人間関係がよくわかります。

映画では、結婚したばかりの溥儀が正妻と布団の中でいちゃいちゃしていたところに側室の文繍がまるでお遊びのような感じで私も仲間に入れてと布団にもぐり込んでいわゆる3Pのシーンが印象的でしたが、「天子蒙塵」では、正室、側室の家柄のことや、正室と側室の分岐となった要因等がまことに興味深く語られています。

まだ三分の一しか読んでいないのですが、映画で一通りの展開は頭に入っているので、これからの展開が楽しみです。

映画では坂本龍一の演じた片腕の甘粕正彦大尉や川島芳子(清朝の皇族・第10代粛親王善耆の第十四王女。川島家の養女となり、諜報活動に従事した事で有名です。映画では甘粕の愛人のようにも捉えられていました。)が強烈なカリスマ性を発揮していたことも大変印象に残りました。満州国は日本軍の傀儡政権だったってことですね。「天子蒙塵」の二巻では、その謀略に石原莞爾や後の総理大臣吉田茂ら日本人が絡んでくるようです。

東亜という日(日本)、満(満州)、支(支那)を核にして、南方の国々も満州化(日本の傀儡、植民地化)しようとした大東亜共栄圏構築に向けて、大東亜戦争の足音が迫ってくる中、この物語の展開から目が離せなくなってきそうです。

ちなみに、「天子蒙塵」とは、天子が塵をかぶって逃げ出すことです。 紫禁城脱出のときのイメージでしょうか。

by zoompac | 2017-08-28 06:08 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 スパイダーマン ホームカミング_いろいろな意味でお帰りって言いたくなる映画!

f0090954_07422923.jpg新鋭ジョン・ワッツ監督が、ピーター・パーカー役のトム・ホランドにイメージ造りに推奨した映画があったそうです。 彼が撮影期間中に10回以上観た映画とは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」です。 そういえば、ちょっと間が抜けていてイケていないピーター・パーカーとマーティ・マクフライは相通ずるものがありますね。

そういえば、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でも高校生のダンスパーティのシーンがありました。 マーティ・マクフライが苦労して過去の時代のお母さんとお父さんをくっつけようと努力していました。

高校生のダンスパーティってプロムって言うのかと思っていましたが、いろいろな種類のパーティがあるようです。

ホームカミングも高校のパーティという意味で使われるそうですが、卒業生も加わるパーティらしく街を出た彼らが帰郷して参加することからホームカミングと呼ばれるようです。

この映画「スパイダーマン・ホームカミング」におけるパーティにはピーター・パーカーはスパイダーマンとして忙しく抜け出してばかりでした。

ただ、この「ホームカミング」のネーミングには複数の意味合いを持たしているようですね。

マーベル・コミックが生んだスパイダーマンでしたが、映画ではソニー・ピクチャーズに権利が移っていたようです。 その映画化の権利をマーベル・シネマティック・ユニバースが取り戻したことを記念して、「スパイダーマン、マーベルの世界にお帰り!」って意味も含んでいますね。

それと、もう一つ、映画を観ればわかりますが、 ピーターがいろいろな事件を通して成長し、最後の最後に予想外の決断をします。彼自身の居場所を自ら選択したという意味でもホームカミングだったと思います。

そのホームにはメイおばさん(マリサ・トメイ)がいました。

ピーターにスパイダーマン・スーツを提供するトニースターク(アイアンマン)を演じていたロバード・ダウニー・Jrとピーターと同居しているメイおばさん役のマリサ・トメイといえば、映画「オンリー・ユー」が懐かしいですね。 イタリアのポジターノも登場するラブコメ・ロードムービーでしたが、そんな懐かしい映画を思い出させてくれたという点で私にとってのホームカミング映画(夢中で映画を観まくっていた頃の映画の1つで、そういう意味で郷愁を感じる懐かしい映画という意味で)でもありました。

「スパイダーマン」の敵役として登場したのは「バルチャー(禿鷹)」です。 地球外物質を使った強力なウィングスーツに身を包み飛行する「バルチャー」を演じたマイケル・キートンには、彼が主役を務めた「バードマン、あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡」での「バードマン」に通じるものを感じました。 この悪役にはもう一つの驚くべき家族思いの顔があります。 映画を観てその意外な取り合わせに驚いてください。

孫嬢は怖がっておばあちゃんと途中退場、せっかちな孫君はエンドロールの途中で出ようというので、エンドロールの後に流れ出た映像を見逃してしまいました。 続編がありそうです。

by zoompac | 2017-08-20 08:01 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画「メアリと魔法の花」_7年に一度しか咲かない禁断の魔法の花「夜間飛行」を巡っての物語

f0090954_06392620.jpgキャラクターの造型等よくも悪くもジブリの色が濃く残った作品と言われればそうだし、ジブリのようでジブリでない作品と言われればそうだとも思える作品でした。

もともと、「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」のような静かな物語で有名な米林宏昌監督ですが、その路線からするとスケールが大きく、ジブリ作品のレベルからはやや小ぶりのスケールに思え中途半端な感じがありました。

魔女や魔法の世界にどっぷりはまるのでもありませんでした。 主人公たちが魔術を結局否定し魔法の呪縛から多くの動物たちを解放したからそう思えたのかもしれません。

それは、とりもなおさず米林宏昌監督が、ジブリの呪縛から自らを解き放とうとしていたメッセージのようにも、医学・科学技術の発展を制御不能になった魔法にたとえ、現代人の科学技術への盲信を諫めるメッセージのようにも思えました。

小1の孫嬢にとっては、意外ながら「パイレーツ・オブ・カリビアン」より、この「メアリと魔法の花」の方が怖かったそうです。

2011年の東北大震災の翌日に生まれた孫嬢です。2011年後、浮き彫りになった過信した原子力技術の脆弱さとリスクの大きさを彼女の潜在意識が魔法によって意の染まぬ形に変えられた動物達の悲しみと重ねたためかもしれません。

by zoompac | 2017-08-19 06:39 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画「忍びの国」 小説より断然わかりやすかった銭ゲバ伊賀忍者軍団!

f0090954_05431693.jpg小説を読んだときピンとこなかった描写が、この映画では目からウロコが落ちるように理解できました。 やや原作とは違った筋たての部分もありましたが、原作を読んだ後の映画としてはよかったです。

大野智演じる「無門」も、原作にあった残忍さは影を潜め、無類の怠け者の面が強調されていました。 パイレーツ・オブ・カリビアンのジョニー・ディップ演じるジャック・スパロウの遊び心満載の演技に通じるものを感じました。

私が少年時代(約50年前)に読んだ忍者漫画(伊賀の影丸やカムイ伝、忍者武芸帳等)や映画漫画「サスケ」等では、上忍、下忍の主従関係は下忍の絶対服従が常識でした。 ところが、この「忍びの国」の面白さは、主従関係の厳格さはさておいて、カネの切れ目が主従関係の切れ目というドライさもあるという斬新な設定にあったと思います。

カネのためなら命も惜しまぬ働きに意欲を示すのですが、伊賀の国を守るという一銭の得にもならないことにはいたって無関心な銭ゲバというか傭兵根性丸出しの忍者の習性を描いていました。 割とリアリティのある設定のように思えました。

郷土愛があまり旺盛でないという点では、イギリスの統治下にあったインドのベンガル人を中心とする傭兵(セポイ)に似ていると思いました。彼らセポイはイギリスにお金で買われ、インド各地へのイギリスの侵略戦争の尖兵となって獅子奮迅の働きをしました。さらには、インド国外においても、当時のビルマとかマレー半島とかシンガポール、香港でのイギリスの軍事活動の中心的役割を果たしたのがセポイと呼ばれるインド人傭兵でした。

今でも、香港とかシンガポールのホテルでインド人のガードマンがいますが、セポイの末裔ですね。

そのセポイが反乱を起こしたことがあります。インドの独立運動に立ち上がったという高尚な理由ではなく、新しく配られた銃の薬莢に牛脂や豚脂が塗ってあったというのが原因でした。ムガール人の多くはヒンズー教徒やイスラム教徒で、前者は牛、後者は豚が問題でした。ヒンズーは牛を神聖視し、イスラムは豚を不浄視していたのです。その銃の弾込めに、薬莢を噛まなくてはならなかったらしく、宗教上の問題から、セポイが一斉にイギリス人上官に逆らったことから起きた事件でした。宗教上の問題がお金より国より大事だったのです。この反乱後イギリス軍の猛反撃を受け、結果としてインドのムガール帝国は滅亡し、逆にイギリス国が直接(それまでは東インド会社経由)統治に乗り込んでイギリスの植民地政策を盤石なものにしてしまいました。

映画「忍びの国」でも、伊賀の忍び集団が、第一次天正伊賀の乱で信長の警告にもかかわらず独断専行した織田信雄の軍を破ったものの、それがかえって藪蛇となり、信長を本気にさせ、第二次天正伊賀の乱で織田軍の猛攻に遭い伊賀の国は滅んでしまいました。 そういったところも第一次天正伊賀の乱はセポイの反乱と似ていました。

小説「忍びの国」 ではさらっと読んでしまった第一次天正伊賀の乱での忍者対武将の戦闘シーンも、ビジュアルではここまでの高揚感をもって観ることができるのかとすっかりこの映画に魅せられてしまいました。

忍者によるスケールの大きい合戦を観るのは初めての体験でした。 土遁の術や、木の皮になり切る隠蔽的擬態術も満載です。 忍者と言えば団体戦ではなく、個人競技でしょという人にも、ちゃんと応えてくれています。

原作でそうした設定があったのかどうかをはっきり覚えていないのですが、「川」の字の中での一騎打ちです。 鈴木亮平演じる下山平兵衛と無門の一騎打ちが滅茶滅茶迫力ありました。 ダンスの得意な大野智ならではなのでしょうが、相手との呼吸がピタリと合った殺陣を披露していました。 手に汗握る二人の戦いはすごいとしか言いようがなかったです。

一緒に観ていた小5の孫君もあっけにとられていました。和田竜の原作小説の映画「のぼうの城」を観たことのある孫君にとっては和田作品第二弾の「忍びの国」もとても満足のいく映画だったようです。歴坊(歴史物好きの坊や)誕生の予感がします。

by zoompac | 2017-08-18 06:00 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」_世代交代を感じた映画

f0090954_06503383.jpg孫君・孫嬢が夏休みのお泊りにやってきました。 いつもは通勤時間となるやや混みこみの電車に乗って、109シネマズ木場に行ってまいりました。

1本目は、孫嬢のリクエストのアニメ「メアリと魔女の花」、続いて2本目が孫君のリクエストのこの「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」でした。

小5の孫君は気合が入っていました。夏休みのこの映画鑑賞に備えて、学校の図書館で「パイレーツ・オブ・カリビアン」を2巻ほど借りて読んだそうです。 映画のシーン等の挿絵もあったそうで、実際の映画で確認ができたことを喜んでいました。

ただ、主人公のジャック・スパロウは読書で思い描いていたイメージと違って「あまり格好良くなかった」そうです。

今回帰ってきたジョニー・デップ演じる金歯がぎらりのジャック・スパロウもまた一段とおふざけの度合いを増していましたね。

最初は怖そうだからと観ることを躊躇していた小1の孫嬢は、このおふざけジャックがいたく気に入ったようで、「全然、怖くなかったよ~!」だそうです。むしろ、「メアリと魔女の花」で動物等が魔法で姿・形を変えられるシーン等があって、そちらのほうが怖かったと言っていました。

私は、呪われた海の死神サラザールが怖かったです。 というか、彼の登場したシーンは孫嬢がビビりはしないかと心配で、余計恐怖を覚えました。

半分、骨と皮だけになったサメ3匹が、ジャック達が乗ったボートを襲うシーンも結構迫力がありました。

「王様のブランチ」の映画コーナーでも取り上げられていましたが、あのシーンで海にダイビングし岸まで泳ぐ演技のカヤ・スコデラリオは、ハードな役柄のため骨折した肩をコルセットで固めていたそうですが、そのせいで?露出が少なかっただけで演技に不自然さはありませんでした。

こういう映画を孫君・孫嬢と観ると映画に登場するキャラクターの世代間の差にも敏感になりますね。

キレのよいアクションや花のある見せ場は若いもんに任せ、ジャック(ジョニー・ディップ)、バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)、サラザール(ハビエル・バルデム)のオジサン達は権謀術数に励んでいるようにみえました。

ウィル・タナー(オーランド・ブルーム)とエリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)の息子ヘンリー・タナー(ブレントン・スウェイツ)とカリーナ・スミス(カヤ・スコデラリオ)の新しい世代の物語の始まりのようにも見えました。

私は、エンドロールを最後まで観ずに立ち上がったのですが、次回予告かと思わせる映像が映し出されたそうです。 これからこの映画を観られる方はお見落としなく!

それにしても、ウィル・タナーとエリザベスの息子のヘンリー・タナーが活躍する映画を孫嬢、孫君観るとさすがに世代交代を感じますね。 世代交代の感が強かった映画出演のキャラクター達ということだけでなく、映画観戦者の立場からも。


by zoompac | 2017-08-11 06:50 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)
RELEASE INFORMATION NEW ALBUM

[通常盤]「Now On Sale!!」
TOCP-66380/¥2,548(税込)

[DVD付 初回生産限定盤]
「Now On Sale!!」
TOCP-66381/¥3,500(税込)

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WMP HIGH LOW
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