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2018年の私の注目映画_何はさておき「ペンタゴン・ペーパーズ」、「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」と「シェイブ オブ ウォーター」

f0090954_08515692.jpg今年の映画では、3月に公開予定の「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」が面白そうです。 監督がスティーブン・スピルバーグでトム・ハンクスとメリル・ストリープという大物オスカー俳優の共演が話題になっています。 1971年、ベトナム戦争に関する国防省の機密文書を隠蔽しようとする政府に立ち向かったジャーナリストたちの実話を描いています。

ウォーターゲート事件の全貌をすっぱ抜いて大統領を辞任に追い込んだワシントンポストの記者の活躍を描いたロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマン主演の「大統領の陰謀」を彷彿させますが、「ペンタゴン・ペーパーズ」の方はニューヨークタイムスがスクープしていました。

無冠の名優ゲイリー・オールドマンの熱演が評判の「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」も3月の公開予定です。 チャーチルの首相就任からダンケルクの戦いまでの知られざる4週間の真実が映画で明らかになります。

主演サリー・ホーキンスの女優賞の呼び声高いファンタジー・ロマンス映画「シェイブ・オブ・ウォーター」は3月1日公開です。 「ドリーム」のオクタビア・スペンサーも共演していてユーモアあふれる作品です。幼い頃のトラウマで声の出せないイライザ(サリー・ホーキンス)ですが、研究所に持ち込まれた生き物(モンスター)と心が通じ合える過程がノスタルジックに描かれます。 時代は1960年代の米ソ冷戦時代で謎の生き物を巡ってスパイものという側面やミュージカルという要素も盛り込まれています。
同じ3月1日には、クリント・イーストウッド監督の「15時17分、パリ行き」も公開されます。欧州旅行中のアメリカの若者三人がパリ行きの特急列車で554人の乗客をターゲットにした無差別テロを阻止する話のようです。 本人役の彼ら三人をはじめ実際に居合わせた乗客の多くが出演し、事件が起こった場所で撮影され究極のリアリティを追求した意欲作だそうです。

「ファーゴ」で主演女優賞を獲ったフランシス・マクドーマンド(60歳)主演の「スリー・ビルボード」は2月1日公開予定です。娘をを殺された母親は3枚の看板にどのような怒りを込めるのでしょうか? ブラックユーモア・サスペンスです。

「胸騒ぎのシチリア」の監督ルカ・グァダニーノ監督の「Call Me By Your Name」は1980年代のイタリアを舞台に青年同士の恋愛を描いた作品ですが、ゴッサム賞作品賞を獲得しています。 こちらは4月以降の公開予定です。

6月には、「女神の見えざる手」や「ユダヤ人を救った動物園」で私が嵌ってしまったジェシカ・チャスティン主演の「モリーズ・ゲーム」が公開されます。トップアスリートから転身し違法賭博を仕切る経営者となった女性のスキャンダラスな実話に基づいた映画のようです。

SWのアナザーストーリーがまた12月と思いきや今年は「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」が6月29日に公開されます。 ハリソン・フォード演じる人気キャラクターのハン・ソロの若き日を新進俳優オルデン・エーレンライクが演じるようですが、レイア姫が登場するのか否か、登場するとすれば誰が演じるのか非常に気になります。

去年の暮れに観た「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」はレイア姫役のキャリー・フィッシャーの突然死(心臓麻痺とか薬物中毒とかで2016年12月に)によって彼女の遺作となってしまいました。 映画の中の美しい彼女の姿に喪失感を覚えました(レイア姫ロス!)。

正月早々新年会の2次会で赤坂のジャズバーに行き彼女のお父さんであるエディ・フィッシャーの歌をしんみり聴いてまいりました。 (ちなみにキャリー・フィッシャーのお母さんはミュージカル映画「雨に唄えば」でジーン・ケリーと共演のデビー・レイノルズです。)

「ブルックリン」でアイルランドからアメリカに移住する娘の独立の旅立ちを好演したシアーシャ・ローナンが主演の「レディ・バード」も今年公開予定となっています。 23歳の彼女が17歳の高校生役で登場するユーモアあふれる青春映画とか。

ローラン・ビネのゴンクール賞最優秀新人賞受賞作「HHhH」の映画化作品も2018年中に公開予定となっていました。
去年観た「ハイドリヒを撃て~ナチの野獣暗殺作戦~」(主演は「ダンケルク」に出演したキリアン・マーフィと「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」で主演のジェイミー・ドーナン)と同じテーマを扱っていますので比較が楽しみです。

原作の舞台は1942年のプラハでロンドンに亡命したチェコ政府が送り込んだ二人の青年がナチによるユダヤ人大量虐殺の首謀者であったラインハルト・ハイドリヒ(「金髪の野獣」とか「第三帝国で最も危険な男」と呼ばれていました)暗殺計画の決行、それに続くナチの報復、青年たちの運命が描かれていました。

タイトルの「HHhH」はHimmlers Hirn heiβt Heydrich(ヒムラーの頭脳はハイドリヒと呼ばれる)の頭文字をとったものです。

ハインリヒ・ヒムラーはアドルフ・ヒトラーの側近で親衛隊(SD、英語でSecurity Service)や秘密警察ゲシュタポを統率しました。 ヒムラーがハイドリヒを見出してナチスドイツの親衛隊の長官に任命したことから、ハイドリヒはヒムラーの右腕とも呼ばれていました。

この映画を観る前にもう一度原作を読んでみたいと思っています。

アンジェリーナ・ジョリー監督のカンボジア映画「最初に父が殺された」も今年公開されると思っているのですが。 こちらはアカデミー賞外国語部門の候補作の1つです。

小川哲の「ゲームの王様」上巻はポルポトによる大虐殺という不条理の時代を生きる少年・少女の物語でしたが下巻を読んでアンジェリーナ・ジョリーの映画を観たいと思っています。

アカデミー賞外国語部門の候補作としては、カンヌ映画祭女優賞を受賞したドイツの「女は二度決断する」も面白そうです。ダイアン・クルーガー主演でテロで家族を失った女性の復讐を描いています。

邦画で私が興味のあるのは、小説を原作とした映画が多いですね。 1月27日公開の「祈りの幕が下りる時」(阿部寛主演の「新参者」シリーズ)、5月12日公開の主演が役所広司、共演松坂桃李の広島弁の炸裂が楽しみな「虎狼の血」、 そして6月15日公開の「空飛ぶタイヤ」で、長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生等が池井戸潤の出世作となった原作をどのように演じてくれるか楽しみです。 9月28日公開の「散り椿」もあります。原作は去年12月23日に亡くなった葉室麟の同名小説です。 主演は同じ12月23日に宮崎あおいとの入籍が報道された岡田准一です。 木村大作と小泉堯史の黒澤組が初タッグを組んで「美しい時代劇」を制作してくれそうです。

シリーズものとしては、5月25日の「妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ」あたりに興味があります。 「家族はつらいよ」シリーズは平田家の面々8人の群像劇ですが、今回は夏川結衣に焦点があたって「主婦はつらいよ」の趣になっているようです。

他には吉岡里穂、阿部サダヲの「音量を上げろタコ! なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」が気になっています。 吉岡里穂がボケチン(TVドラマ「ごめん愛してる」より)からタコになるのでしょうか? 後、子供の貧困をテーマにした日向寺太郎監督の「こどもしょくどう」も。

by zoompac | 2018-01-08 08:54 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

WOWOW録画映画 「評決」_年末にいい映画を観ました。

f0090954_10093932.jpg「評決」(ひょうけつ、原題: The Verdict)は、1982年製作のアメリカ映画で、私の好きな監督の1人のシドニー・ルメット監督作品で、医療過誤訴訟を主題とした法廷ものです。

ハンサムな青い目の色男のイメージを払拭しアルコール中毒症の初老の弁護士を演じたポール・ニューマンの演技が高く評価されています。 このとき彼は57歳で、この映画は作品賞を含めて5部門にノミネートされましたが受賞は叶いませんでした。

自身も6度目の候補にあげられながら、主演男優賞も「ガンジー」のベン・キングスに奪われてしまいました。

カトリック教会が設立した病院で起きた医療過誤を扱った作品であったため、その映画が教会関係者や医療関係者に対する攻撃になっているという批判が微妙に彼の受賞に影響したという指摘もあります。 ニューマンは、作品のテーマは一人の人間の贖罪であると述べて、それらの批判に反論していました。

無冠の帝王と揶揄された彼の貢献が認められアカデミー名誉賞が授けられたのは1985年、60歳の還暦でした。

皮肉なことに、その1年後、「ハスラー2」で遅すぎたアカデミー主演男優賞を受賞しています。

様々な駆け引きや政治が蠢く法廷ゲームで、長いものに巻かれないという正義感を貫き通そうとして手痛いしっぺ返しをくらい離婚を含むどん底にまで落とし込められたボストン在住のアルコール中毒の弁護士フランク・ギャルビンは、仕事にも恵まれず、新聞の死亡欄から遺族に近づき仕事を漁るハイエナのような生活をしていました。

そんな姿を見かねた先輩弁護士ミッキー(ジャック・ウォーデン)が、簡単に済みそうでお金にもなる訴訟を彼に回してくれました。

出産のために入院した主婦が麻酔時のミスにより植物状態に陥ったという事件でその妹夫婦が訴訟人でした。 事を穏便に済ませたい病院側が示談に応じるのは見え見えでした。事実、背後にカトリック教会を控える病院側の大手弁護士事務所は多額の和解金を提示してフランクの示談に応じるよう申し入れてきます。 権威におもねる判事もこれを飲むよう忠告します。

しかしフランクはその簡単な選択を蹴ってしまいます。 1つは権力を笠に着る判事への反発(「長いものに巻かれたくない」という彼の悪癖)、1つには医療過誤によって昏睡状態の患者の写真を撮っているうちにこの事件を簡単に示談で闇から闇へ葬ってはならないという(青い)正義感、医療ミスを証言してくれるという有力証人の協力を得られそうになったためこれまでの汚名を雪ぎ再起するチャンスと捉えたこと等がその理由にあげられると思います。

しかしその選択はすぐに捕らぬ狸の皮算用と化してしまいます。 頼みの綱の有力証人が休暇を取って証人喚問の日に間に合わなくなるのです。

権力を持ち、政治家とのつながりもある弁護士コンキャノン(ジェームズ・メイソン)は職業倫理に反してでも、訴訟に勝つためならばどんなことでもする男です。 彼の戦略チームが有力証人に手をまわしてカリブ海への休暇に飛ばしたように思えました。

勝ち目が薄くなったフランクは、しかしショットバーで謎の女性(シャーロット・ランプリング)に出会い信頼を寄せ愛し合うようになります。 窮地に追い詰められた彼にとっては敵に立ち向かうための精神の拠り所でもありました。

事態はしかし複雑でした。フランクが信頼し愛すに足ると信じて疑わなかった女が、ギャルビンの親友であり先輩ミッキーによって、彼女の重大な裏切りが告げられるのです。 この先のネタは映画を観てもらいましょう。

この謎の女の登場がこの法廷ドラマにサスペンス調の味付けをし深みのある映画に仕上げてくれました。

法廷ドラマとしても、大人の男と女の心情(シャーロット・ランプリング演じた女も単純に裏切ったと決めつけられない部分があることが最後の鳴りやまない電話の呼び出し音で濃厚に表現されていました。)というか人間観察としても秀でた作品でした。

法廷でのゲームでは負けますが、フランクは陪審員の良心と正義にすべてを委ねるべく最後の締めのスピーチをします。これがまた映画観客へ感動を与える内容でした。そしてその戦略のヒントを彼に与えたのはなんとなんと謎の女でした。

この映画大好きです。 アル・パチーノの「セント オブ ウーマン」と並んで私のお気に入りの掘り出し物映画となりました。

by zoompac | 2017-12-30 10:10 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「冬のライオン」_簡単な中世イギリス史のおさらい!

f0090954_09095545.jpg映画「冬のライオン」(The Lion in Winter)、は1968年にイギリスで制作されたイングランド王室の争いを描いた映画で、アカデミー賞7部門にノミネートされ、主演女優賞(キャサリン・ヘップバーン)、脚色賞、作曲賞の3部門受賞した名作です。

1183年のクリスマス・イブの夜、イギリス国王ヘンリー2世は、後継者を決めるために一族を召集しました。そしてその中には、王の居城から離れて軟禁されていた王妃エリノア(キャサリン・ヘップバーン)の姿もありました。

国王と王妃の二人はそれぞれの思惑をかかえ、別々の後継候補の後押しをする……王位継承をめぐる争いを描いた歴史ドラマです。

1183年といえば、日本では木曽義仲が倶利伽羅峠で平氏を破った年です。 1180年に源頼朝が挙兵し、1185年に平氏が壇ノ浦の戦いで滅亡し、1192年に頼朝が征夷大将軍になり鎌倉幕府を創設します。

そんな時代、フランスの大諸侯がフランスに領地を保持しつつイングランドの国王も兼ねるという時代でした。

9世紀頃、人口増加とそれに伴う耕地の不足からノルマン人のヨーロッパにおける大移動が起きます。 北方人であるノルマン人はスカンディナビア半島に住んでおり、別称ヴァイキングと呼ばれていました。

その一部はフランスに侵攻し、西フランク国王のシャルル3世からフランス北西部でイギリス海峡に臨む地方のノルマンディーの支配を認めさせました。 これが911年に成立したノルマンディー公国です。 この国はノルマン人進出の新たな出撃基地として大きな意味を持ちました。

1066年にはノルマンディー公ウィリアム(征服王)がイングランドを征服しそこにノルマン朝を開き、ノルマンディーはイギリス領になりました。

というよりフランスという大企業の取締役が、イギリスという子会社の代表取締役を兼任していると考えた方が近いかもしれません。

しかし12世紀半ばにこのノルマン朝も断絶してしまいます。 そのあとを継いで1154年に成立した王朝がプランタジネット朝でその初代の王様がこの「冬のライオン」の主人公ヘンリー2世でした。

ノルマン朝と同じくこの王家もフランス西部アンジュー地方支配していたフランス大諸侯アンジュー伯でした。

ノルマンディー公国はセーヌ川河口から下流を持っていましたが、アンジューはロアール川とその三つの支流が流れる肥沃な河川流域地帯です。 ですから、「冬のライオン」の舞台はアキテーヌにあるシオン城です。

冒頭でも申し上げましたが、「冬のライオン」ではイングランド国王ヘンリー2世と王妃エレノア、二人の間の3人の息子たちとの後継争いと愛憎を描いています。主な登場人物と配役をご紹介します。。
・ヘンリー (イングランド王ヘンリー2世):ピーター・オトゥール
・エレノア(イングランド王妃エレアノール、前夫はフランス王ルイ7世):キャサリン・ヘプバーン
<息子たち>
・リチャード(後のイングランド王リチャード1世):アンソニー・ホプキンス
・ジェフリー(ブルターニュ公ジョフロワ2世): ジョン・キャッスル
・ジョン(後のイングランド王ジョン):ナイジェル・テリー
<その他>
・アリース(フランス王ルイ7世の娘):ジェーン・メロウ
・フィリップ(フランス王フィリップ2世、アリースの異母弟):ティモシー・ダルトン

映画を見ているとヘンリー2世と王妃エレノアの夫婦間の圧倒される迫真の論争と、その合間に見える人間味を深く感じる愛憎に、ググッと映画の中に引き込まれていきます。この二人の対決だけでも大いに見る価値があると思います。

特にアカデミー主演女優賞を生涯4度受賞した(1933年「勝利の朝」、67年「招かれざる客」、68年「冬のライオン」、81年「黄昏」)キャサリン・ヘップバーンの演技が白眉です。 心理描写の表情が素晴らしいです。
ヘンリー2世とエレノアは心の底では昔ひかれあった心を残しているものの、ヘンリー2世は若いアリースを愛してエレノアと別れようとします。
そんな中、ヘンリー2世の3人の息子たちは、我こそが次期王に相応しいとヘンリー2世や王妃に詰め寄り言い争いになります。そこに愛人アリースやフランスのフィリップが絡み、様々な策略が張り巡らされていきます。
イングランド王室の家庭が崩壊していく様子が感じ取れます。

ちなみにブランタジネット朝の2代目の国王はリチャードⅠ世、そしてその弟ジョン王に引き継がれていきます。

ジョンは当時のフランス国王フィリップ2世と争って、ロワール川流域のアンジュー地方を失ったため「失地王」とか「欠地王」と呼ばれました。またローマ教皇から破門され、また戦費を増税によって賄おうとしたため、貴族の反発を買い、国王の課税には高位聖職者と大貴族の承認が必要となる文書(マグナ=カルタ)を認めることになってしまいました。1215年のことです。マグナ=カルタはイギリスの憲法のようなものです。大憲章と訳される基本法典です。

その後、1339年~1453年に英仏間で100年戦争、1445年~1485年の王位継承をめぐるランカスター家(赤バラ)とヨーク家(白バラ)の内乱が起きます。(日本で言うところの応仁の乱1467~1477年のようなものですね、時代も重なっています。)

バラ戦争を終結させ頂点にたったのはテューダー家でした。ヘンリー7世が1485年にテューダー朝を開きます。諸侯の勢力が弱体化し国王権力が強まりました。

by zoompac | 2017-12-24 09:46 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「風とライオン」_未見の男同士の意気を描いた映画

f0090954_07422476.jpgWOWOWかNHKBS1かどちらか忘れましたが、録画で観ました。録画の在庫がたまってきていて消化不良気味です。

「風とライオン」(かぜとライオン、原題:The Wind and the Lion)は、1975年のアメリカのモロッコを舞台とした歴史アクション映画です。

20世紀初頭のアフリカ・モロッコを舞台に、「血とコーランからなる」砂漠の王者ライズリーと、アメリカ第26代大統領セオドア・ルーズヴェルトが互いにまみえぬ仲ながら威信を賭けて激突します。

ちなみに、イスラムの守護者を自認する主人公のライズリー(英語版)は実在したベルベル人の族長であり、1904年に誘拐事件を起こしたそうです。

映画の冒頭でその誘拐事件が発生します。 場所はモロッコの港町タンジール。

白昼堂々と街を駆け回った馬賊の群れが高台にあるアメリカ人富豪のペデカリス家の豪邸に押し入り、次々と家人を皆殺しにした後、女主人イーデン・ペデカリス(キャンディス・バーゲン)とその12歳の長男ウィリアム(サイモン・ハリソン)と9歳の娘ジェニファー(ポリー・ゴッテスマン)の3人を誘拐して去っていきました。盗賊一味の首領は預言者ムハンマドの血を引く砂漠の王者を自認するムレー・アーメッド・ムハメッド・ライズリ(ショーン・コネリー)です。

ライズリ一がイーデン母子を誘拐した目的は、欧米列強の言いなりになるライズリの甥でモロッコ太守のサルタン・アブデルアズィーズ(マーク・ズーバー)をけしかけて武力紛争を起こし、列強を撃ち払うためでした。

一方、イーデス親子誘拐の知らせを聞いたセオドア・ルーズベルト大統領(ブライアン・キース)は、さすがに政治家ですね。 この事件を国威の昂揚に利用すべくイーデス親子の救出を高々と宣言します。

その頃、ライズリ一味はイーデン親子と共に砂漠と海が見える台地を進んでいました。 やがてイーデン夫人は母子に紳士的に接し野蛮ながら男らしく誇り高いライズリに惹かれていき、二人の子供もライズリーの一味と仲良くなっていきました。

セオドア・ルーズベルトは日露戦争の停戦を仲介したアメリカの大統領です。 その功績でアメリカ人として初のノーベル平和賞を受賞しています。 彼の愛称はテディです。 熊狩りが趣味でしたが、その熊狩りをしていたある日瀕死の熊に出会い、その熊を助けたことがニュースになり、そのちょっといい話に乗っかってお菓子屋さんがクマのぬいぐるみを作り、テディ・ベアと名付けたのが現在世界中で人気を博した熊のぬいぐるみの発端だそうです。

映画では、可愛いテディ・ベアではなく、グリズリーが立ち上がって攻撃的な姿勢を取る剥製がルーズベルト大統領の誘拐事件を起こしたモロッコに対する姿勢を象徴していました。
モロッコに展開していたアメリカ大西洋艦隊から海兵隊を上陸させモロッコ太守のサルタンを拘束し、ライズリに対してイーデン母子を解放すれば自由を保障すると取引を持ち掛けます。まさに目には目をですね。

これは罠だと主張する地元の首長とイーデン夫人の警告にも関わらず、ライズリは取引に応じてイーデン母子の身柄を海兵隊に引き渡しますが、ライズリはドイツ軍に捕らえられてしまいます。

映画では欧米同盟軍の中での力関係で、米軍はライズリとの取引の約束を守りたかったもののモロッコで強い立場を保つドイツの思惑に不本意ながら従わざるを得なかったようです。

約束を違えるだまし討ちに怒りを覚えたイーデン夫人は映画とはいえ典型的なヤンキー娘でした。海兵隊もまたはねっかえりのイーデンのヤンキー魂に同調し共に、収監されたライズリ奪還のためドイツ軍の砦に乗り込んでいきました。

激戦の末にライズリは救出され、混乱に紛れてアメリカ軍はドイツ軍やフランス軍相手に武力行使を開始、ライズリ救出に駆け付けたライズリの手下たちも加わって壮絶な死闘へと発展し、戦いはアメリカ軍とライズリ一味連合の勝利に終わり、ライズリは仲間と共にイーデン母子に見送られて荒野へと去っていきました。

後日、ホワイトハウスのルーズベルトの元にライズリから手紙が届きました。手紙には「あなたは風のごとく、私はライオンのごとし。あなたは嵐を巻き起こし、砂塵は私の眼を刺し、大地は乾き切っている。私はライオンのごとく己の場所に留まるしかないが、あなたは風のごとく己の場所に留まることを知らない」と書かれており、読み終えたルーズベルトは何かを考え込むように立ち尽くしていました。

互いに会ったことはありませんが、真の男は真の男を知る・・・・といった感じの映画でした。 キャンディス・バーゲンのイーデン夫人もなかなかの「男前」ぶりでした。

よき日のアメリカやヤンキー魂も描かれていました。ライズリの相手がトランプ大統領だったらこうした映画のような(映画ですが)エンディングにはならなかっただろうなと思わされた映画でもありました。

by zoompac | 2017-12-23 07:44 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画「オリエント急行殺人事件」_ケネス・ブラナーの押し出しの強い名探偵「ポワロ」!

f0090954_07462209.jpg冒頭のシーンはエルサレムの「嘆きの壁」から始まりました。

12月6日にお騒がせ大王・トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都をエルサレムに承認し米大使館をエルサレムに置くと発言したばかりで、世界中が大騒ぎになっています。

偶然の一致とはいえ、2017年の重大な出来事を象徴する場所であるエルサレムの「嘆きの壁」の大写しが印象的でした。

ケネス・ブラナーが制作・監督・主演の映画です。

それでなくても押し出しの強いケネス・ブラナーが前作のA・フィニーの髭に比べてやたら立派な大きな口髭でさらに目立っていました。

映画「ダンケルク」でもやたらアップで撮影された海軍中佐役のケネス・ブラナーのイメージがまだ記憶に新しく、並み居る豪華キャストの陰を薄くするかのようなこれみよがしの口髭を誇るケネス・ブラナーの私立探偵「エルキュール・ポワロ」に少々食傷気味になってしまいました。

オリエント急行内のスタイリッシュなセットや外からの俯瞰撮影はよかったですが、個人的には。シードニー・ルメット監督作品の方が好きです。

ポワロ役のアルバート・フィニーの(ケネス・ブラナーと比較して)抑えた演技が、豪華キャストの華やかさを引き出したように思えました。 イングリッド・バーグマンがアカデミー助演女優賞を受賞した1974年版を2016年の新・午前十時の映画祭で観たばかりでしたので記憶にまだ新しく残っていました。

1974版は同年度アカデミー主演男優賞など6部門でノミネートされ、イングリッド・バーグマンが神経質な下層階級(元メイド)出身の宣教師役で助演女優賞を受賞しました。

自作の映画化に乗り気でなかったアガサ・クリスティもこの映画の出来には満足だったようで、その後次々と彼女の小説の映画化の転機となった記念すべき映画が1974年版「オリエント急行殺人事件」でした。

映画に出てくる「アームストロング事件」は1930年代という時代設定から、誰しも想像がつく「リンドバーグ事件」が下敷きになっています。

オリエント急行の起源は国際寝台車会社「ワゴン・リ」社)により1883年に運行がはじめられたパリ ~ コンスタンティノープル(イスタンブル)間の列車(当時は一部船舶連絡)のことですが、1930年代にはフランス北部のカレーにまで伸びていたようです。

私は、約10年前に、ベルモンド社がバンコクとシンガポールの間で運行を行っている「イースタン・オリエント急行」(E&O)に乗ったことがあります。 3拍4日の旅でした。

1920年代から30年代の国際寝台車会社の車両を復元した観光列車というだけあって、映画の「オリエント急行殺人事件」のコンパ―トメントも食堂車も、まさにE&Oでの車内風景の記憶を呼び起こしてくれました。 社内のインテリアには優美な寄木細工とチーク材のパネルがふんだんに使われていました。 コンパートメント/キャビンは冷房完備で、シャワー、トイレ、洗面台に大きな車窓がありました。

私が乗ったときは映画とは違ってさすがに蒸気機関車ではなく電車でしたが、映画を観ながらそうした薄れかけた記憶の甦りも楽しめました。

ちょっと押し出しの強さが鼻に突きますが、灰色の脳細胞を誇るポワロは元々鼻持ちならないキャラクターです。 オリエント急行殺人事件の一作で終わってしまったA・フィニーに対して、ケネス・ブラナー版ポワロの活躍はシリーズ化しそうです。 次回作品(ナイル殺人事件/ナイルに死す?)も楽しみです。

by zoompac | 2017-12-18 07:48 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「否定と肯定」_感情抑え難し!

f0090954_06453282.jpgTOHOシネマズシャンテでやっているレイチェル・ワイズ主演の「否定と肯定」を観ました。 考えさせられるところがあってなかなかよかったです。

「ホロコーストはねつ造」と声高に主張するイギリスの歴史家が起こした裁判の被告となるユダヤ人歴史学者をレイチェル・ワイズが演じていました。

なんだか、ティモシー・スポール演じるホロコースト否定論者のイギリス歴史学者が平気で差別発言を繰り返すトランプ大統領に重なって見えて仕方なかったです。

裁判というゲームに勝つ戦略と主人公の犠牲となったユダヤ人のための思い入れが微妙に食い違う様が面白かったです。 主人公を弁護するチームの戦略にとって一番のリスクがその主人公の思い入れだったのです。

大学で生徒を相手に弁論をかます歴史学者が、口を閉ざし、弁護団という他人に裁判の舵取りを全て任すことの困難さもよく描けていました。それにしても一流の弁護士の仕事ぶりの見事さにうっとりしてしまいました。

裁判で有効なことは情に訴えることではなく、理詰めで相手の論述の根拠を叩くことだということがよくわかります。

弁舌を生業としている被告が戦略のためとはいえ何も主張しないということに異様な感じは否めないのですが、偏見まみれの虚説に立ち向かうには、感情的になることは相手の思う壺。 言論のあり方や解釈に関して考えさせられる映画でした。

この映画のホロコースト否認もそうですが、否認の背景にはやっかいながら差別感情があります。

お隣韓国との慰安婦問題も、日本側は差別感情を排除し、韓国側は感情に訴えることを抑え、この映画の弁護士チームのように理性的な対応はできないものかと思ってしまいました。感情だけは簡単に理性で押さえ込むことも敵いませんが 感情で互いを誹謗している限り歩み寄りは難しいですね。

ふと、坂本龍馬の斡旋で、薩長同盟に歩み寄ろうとする西郷隆盛に対し、彼を禁門の変(蛤御門の変)で幕府側に立って長州藩を京から追い出した主犯とみていた長州の桂小五郎(木戸孝允)は、薩長同盟こそ受け入れましたが、西郷に対する個人的な恨みつらみの感情を、維新後の新政府となった後も拭い去ることはできなかったことが思い浮かびました。 言うは易しですが、感情抑えがたしですね。

トランプ大統領の北朝鮮への誹謗のトーンが上がる度、ヒヤヒヤします。

by zoompac | 2017-12-17 06:45 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「グロリア」_1994年の映画「レオン」(仏・米合作)の原型となった1980年のアメリカ映画!

f0090954_05562922.jpg11月の終わりに午前十時の映画祭@TOHOシネマ新宿で観ました。

最近、シャリ姐の「アトミック・ブロンド」やジェシカ姐の「女神の見えざる手」っていう男前の姉御映画を観ましたが、元祖男前映画と言えばこの「グロリア」でしょう。

ジーナ・ローランズが渋いですね。この映画製作時点で50歳だったそうですよ。

元マフィアのボスの情婦というか日本式に言うと姉御だったグロリアが、ニューヨークのサウス・ブロンクスにある同じアパートに住む組織の会計係を担当していた男の妻から子供(6歳の男児フィル)を託されます。

会計係の一家はグロリアが庇護したフィルを除いて全員爆殺されてしまいます。

アパートを脱出した2人は組織から追われる羽目になります。子供嫌いのグロリアですが、昔の仲間を敵に回してまでも少年フィルを守り抜くことを決意します。

はじめはお互い毒づき合っていたわだかまりのある二人が、数々の危機を切り抜けていくうちに次第に心を通わしていく様がなかなかいいです。

そしてやがて逃げ切れないと悟ったグロリアは、フィルと別れ、捨て身で単身組織に乗り込みます。

3時間たっても戻って来なかったら、ピッツバーグへ行けというグロリアの指示に従って約束の墓地でフィルは待ちますが、グロリアは現れません。

諦めたフィルが適当な墓に向かってお別れの挨拶をしていると、1台のイェロー・キャブが止まり、そこから老婦人が降り立ってきました。 変装したグロリアでした。

男女は入れ替わりますが、映画「レオン」のレオン(ジャン・レノ)とマチルダ(ナタリー・ポートマン)とこの映画のグロリアとフィルが合わせ鏡のように思える映画でした。製作は「グロリア」(’80)の方が「レオン」より14年早いです。

by zoompac | 2017-12-13 05:56 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画「アトミック ブロンド」_シャリーズ・セロンが見せてくれた身体能力の高さ!

f0090954_06051117.jpg舞台は1989年の壁が崩壊する直前・直後のベルリンです。

簡単にベルリンの歴史を振り返っておきます。この歴史がわかっていると何故アメリカ、イギリス、フランス、ソ連(1991年に崩壊、今はロシア)のスパイ達がこの映画で跋扈しているのか理解できます。

1945年に敗戦国ドイツの首都ベルリンはアメリカ、フランス、イギリス、ソ連の4ヶ国によって分割統治されていたのです。

日本がGHQによって統治されたのと同じです。ただベルリンの場合は4ヶ国の共同統治だったのです。

日本は1951年のサンフランシスコ条約でGHQの統治から独立できましたが、ベルリンは一筋縄ではいかず、社会主義国家のソ連とその他自由主義国の対立が深刻になり1961年に東ドイツが築いた壁によりベルリンが東西に分断され、その壁はアメリカ(イギリスとフランスも含めて)とソ連の東西冷戦の象徴とされました。

その壁を取り払おうとする抗議活動の若者のエネルギーがうねる中、4ヶ国のスパイもそれぞれの複雑な事情を抱えて入り乱れて騙し騙されの諜報合戦が続きます。

そしてシャリーズ・セロン姉御がマッドマックス・怒りのデスロードでお馴染みとなった派手な暴力アクションをここでも披露してくれています。

彼女の所属はイギリスのM16です。 Lorraine Broughton(ロレーン・ブロートン)がセロン姉御が演ずるスパイの名前です。 M16が誇る最強の女スパイでロシア語にも堪能、窮地からの脱出、情報収集、戦闘能力に長けています。 彼女は、M16の諜報員がKGBの殺し屋(KGBを裏切った一匹狼)に奪われた世界中で暗躍する各国機関のスパイの名前が記録されたリストを奪還するためベルリンに入ります。

英語でのこの映画の謳い文句を引用します。

Sensual and savage, Lorraine Broughton is the most elite spy in MI6, an agent who's willing to use all of her lethal skills to stay alive during an impossible mission. With the Berlin Wall about to fall, she travels into the heart of the city to retrieve a priceless dossier and take down a ruthless espionage ring. Once there, she teams up with an embedded station chief to navigate her way through the deadliest game of spies.

謎の二重スパイ・サッチェルの存在や英国諜報機関幹部の役を演じていたトビー・ジョーンズの存在がジョン・ル・カレの「裏切りのサーカス」を彷彿させていましたが、そこまでの複雑性はなく、派手なアクションがトレードマークのジェイムズ・ボンドの女性版という感じでした。

諜報員のリストが埋め込まれた腕時計の争奪戦(そのリストを見れば誰が二重スパイか判明する)がテンポがよく演じられます。そのドサクサの中シャリーズ・セロン姉御の威風堂々の背面ヌードも登場します。(冒頭の痛んだ体を氷水の風呂でアイシングした後、鏡に向かうシーンです)。

最後の最後まで何回ひねるの白井君って感じで息着く暇もないストーリーの展開にも驚かされました。そして2重スパイどころか驚きの3重スパイの正体が明かされて幕となります。

CIAの大物エージェント役のジョン・グッドマンの渋い演技も光っていました。

私は結構好きなタイプの映画です。セロン姉御はこの映画のアクションで肋骨を折ったとか聞いておりますが、女ジェームズ・ボンド(ロレーン・ブロートン)のシリーズものとして定着してくれたら嬉しいです。

by zoompac | 2017-11-30 06:06 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「不都合な真実2」

f0090954_07043131.jpg第79回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞、主題歌賞の2部門を受賞し、ドキュメンタリー作品としては異例のヒットを記録した2006年製作の環境ドキュメンタリー「不都合な真実」の第2弾でした。

前作ほどのインパクトはありませんでしたが、異常気象は確かに10年前に比べて地球上のここかしこで目撃することが頻繁になってきたことを実感させられており、相変わらず強い共感を覚える映画でした。

「ブレードランナー2049」にも象徴される白い靄のかかった空は、何も映画の中のロサンゼルスの未来図ではなく、今の北京やムンバイでは現実のことなのですね。

パリ協定(COP21)締結までのプロセスが、パリのテロ事件というハプニングに遭遇しながらも見ごたえのあるサスペンス調にまとめられていました。

国を豊かにするために石炭をこれから大量に使用したいと主張するインドに対して太陽光のエネルギーをビジネスを度外視してインドに誘致するアル・ゴアの懸命の努力には頭が下がりました。

このインド批准にこぎつけるまでのる駆け引きがスリリングで面白かったです。

それにしてもこの期に及んでちゃぶ台返しをしたトランプ大統領が、アメリカの良心と指導力を象徴しているアル・ゴアの前に大きく立ち塞がった現実をどう受け止めたらよいものやらまことに複雑な心境です。

前作で地球環境問題の啓発に貢献したとしてノーベル平和賞を受賞したアル・ゴア元アメリカ合衆国副大統領のナレーションで見入った映画でしたが、温暖化現象の悪化と共に、ゴア氏の肥満化もかなり進んでいました。省みて、私の温暖化防止努力は、まず自分の体の管理(肥満化防止)をすることから始めようと思いました。

by zoompac | 2017-11-21 07:10 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「女神の見えざる手」_米国の銃社会に鉄槌を下した女ロビイストの毒!

f0090954_05543148.jpgトランプ大統領の決定にもロビイストの「見えざる手」が影響していたのだろうなと思わされた映画でした。

良くも悪くもアメリカの政治の一部で欠かせないロビイストの存在を「ゼロ・ダーク・サーティ」(オサマ・ビンラディンを追跡するCIA分析官役)で男前(女前?)の演技を見せてくれたジェシカ・チャスティンがここでも男前の敏腕ロビイストを演じました。

真っ赤な口紅、黒いネイル、黒いスーツが、男社会を象徴する銃社会に鉄槌を下すために闘う戦闘服に見えました。

冒頭、所属する会社から銃規制法案を潰す仕事を依頼された敏腕ロビイストエリザベス・スローン(ジェシカ・チャスティン)がその大手ロビイ会社を辞め、部下共々小規模ながら銃規制を掲げる会社に転職することからこの2時間12分の映画が始まります。

なんというタイミングなのでしょう。 この映画が日本で公開される10月20日にはまだ記憶が生々しいラスベガスの銃乱射事件が10月初めに起きたばかりでした。

メガホンをとったのは、「恋におちたシェイクスピア」のジョン・マッデン監督です。

「恋におちたシェイクスピア」といえば、これまた10月に過去30年に渡ってのセクハラが炎上したハービー・ワインスタインがプロデュースした作品としても有名ですね。

大物ではメリル・ストリープ、シャリーズ・セロンの名が、若い世代ではこのジェシカ・チャスティンの名もハービーのセクハラ犠牲者のリストにありました。 激しい口調で非難したメリル・ストリープやシャリーズ・セロンに対してジェシカ・チャスティンは告発しなかったことを非難されていましたが、そのセクハラを知っていた男優達(「グッドウィルハンティング」のベン・アフレックやマット・ディモンの名等が挙がっていました)は何をしていたんだと切り返して反論していました。

この映画のテーマである銃規制にも、女性有権者の影響力に目をつけたスローンの戦略が展開されます。

異性交遊はコールボーイを金で買うというスローンの男前ぶりには恐れ入ります。

目的達成のためには正義まで手段にしかねない彼女の手法には驚かされますが、やがてチームごと移動した際に1人だけ元の会社に残った元部下(TVドラマ「ニュースルーム」のアリソン・ビル)の探し当てた彼女(スローン)の過去の仕事ファイルにあった書類から不正ロビー活動が暴露され大ピンチに陥ります。

丁々発止の駆け引きに有利・不利の攻防が目まぐるしく変わりますが、最後に笑ったのは果たして・・・・。

最後の大どんでん返しに驚かない人はいないと思います。

天才的な戦略を駆使してというか、それ以上にCIA顔負けの諜報活動まで取り入れてのロビイ活動には唖然とさせられますが、彼女の勝利の方程式のフレーズを最後に紹介しておきましょう。 日本語は映画を見たとき字幕で確認してください。

Lobbying is about foresight, about anticipating your opponents moves, and devising counter measures.
The winner walks one step ahead of the opposition.
It's about making sure you suprise them, and they don't suprise you.

将棋の勝負にも適用できそうなフレーズですね。 opponent、opposition、themを映画鑑賞客に置き換えれば映画作りにも適用できるし、仕事や資格勉強などにも幅広く活用できそうです。

この映画は声を大にしてお勧めです。 ただし、今週中に終映予定している映画館もありますので、早目に見ることを勧めます。

by zoompac | 2017-11-19 05:55 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)
RELEASE INFORMATION NEW ALBUM

[通常盤]「Now On Sale!!」
TOCP-66380/¥2,548(税込)

[DVD付 初回生産限定盤]
「Now On Sale!!」
TOCP-66381/¥3,500(税込)

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WMP HIGH LOW
REAL HIGH LOW
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