GORILLAZ
GORILLAZ

Would-be ちょい不良親父の世迷言


映画、読書、ワイン、旅、駅伝、柔道、スポーツ観戦、趣味の世界
by zoompac

カテゴリ
以前の記事
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
お気に入りブログ
最新のコメント
突然のコメント、失礼いた..
by 本が好き!運営担当 at 22:42
情報、ありがとうございま..
by zoompac at 16:14
村尾選手の居た灘中は姫路..
by yy at 13:17
お読みになってなかったの..
by machi at 19:34
コメント、ありがとうござ..
by zoompac at 08:00
南陽からの移籍組は渡邊、..
by 田中 at 12:45
どういたしまして! ブ..
by zoompac at 09:58
情報ありがとう
by 駅伝ファン at 00:51
tarukosatoko..
by zoompac at 06:43
この本、読みましたよ。い..
by tarukosatoko at 08:27
メモ帳
最新のトラックバック
venushack.co..
from venushack.com/..
whilelimitle..
from whilelimitless..
http://while..
from http://whileli..
亡くなっても続く、その愛..
from 笑う社会人の生活
http://www.v..
from http://www.val..
揺らぐこころ
from 笑う社会人の生活
ボッティチェリの初期から..
from dezire_photo &..
「消えた声が、その名を呼ぶ」
from ここなつ映画レビュー
美しき三角関係?プラトニ..
from dezire_photo &..
美しき三角関係?プラトニ..
from dezire_photo &..
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

映画 「否定と肯定」_感情抑え難し!

f0090954_06453282.jpgTOHOシネマズシャンテでやっているレイチェル・ワイズ主演の「否定と肯定」を観ました。 考えさせられるところがあってなかなかよかったです。

「ホロコーストはねつ造」と声高に主張するイギリスの歴史家が起こした裁判の被告となるユダヤ人歴史学者をレイチェル・ワイズが演じていました。

なんだか、ティモシー・スポール演じるホロコースト否定論者のイギリス歴史学者が平気で差別発言を繰り返すトランプ大統領に重なって見えて仕方なかったです。

裁判というゲームに勝つ戦略と主人公の犠牲となったユダヤ人のための思い入れが微妙に食い違う様が面白かったです。 主人公を弁護するチームの戦略にとって一番のリスクがその主人公の思い入れだったのです。

大学で生徒を相手に弁論をかます歴史学者が、口を閉ざし、弁護団という他人に裁判の舵取りを全て任すことの困難さもよく描けていました。それにしても一流の弁護士の仕事ぶりの見事さにうっとりしてしまいました。

裁判で有効なことは情に訴えることではなく、理詰めで相手の論述の根拠を叩くことだということがよくわかります。

弁舌を生業としている被告が戦略のためとはいえ何も主張しないということに異様な感じは否めないのですが、偏見まみれの虚説に立ち向かうには、感情的になることは相手の思う壺。 言論のあり方や解釈に関して考えさせられる映画でした。

この映画のホロコースト否認もそうですが、否認の背景にはやっかいながら差別感情があります。

お隣韓国との慰安婦問題も、日本側は差別感情を排除し、韓国側は感情に訴えることを抑え、この映画の弁護士チームのように理性的な対応はできないものかと思ってしまいました。感情だけは簡単に理性で押さえ込むことも敵いませんが 感情で互いを誹謗している限り歩み寄りは難しいですね。

ふと、坂本龍馬の斡旋で、薩長同盟に歩み寄ろうとする西郷隆盛に対し、彼を禁門の変(蛤御門の変)で幕府側に立って長州藩を京から追い出した主犯とみていた長州の桂小五郎(木戸孝允)は、薩長同盟こそ受け入れましたが、西郷に対する個人的な恨みつらみの感情を、維新後の新政府となった後も拭い去ることはできなかったことが思い浮かびました。 言うは易しですが、感情抑えがたしですね。

トランプ大統領の北朝鮮への誹謗のトーンが上がる度、ヒヤヒヤします。

# by zoompac | 2017-12-17 06:45 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

大阪食べ歩き_カレー、麻婆豆腐、お好み焼き等

f0090954_06482003.jpg11月の大阪への旅では、食べ歩きも楽しみました。

先ずは、カレーです。

「船場カレー」を難波駅構内で、「インディアンカレー」を淀屋橋駅構内で食べました。「船場カレー」は今回初めて食べました。隠し味にイカ墨を使っているとのことで黒いカレーでした(写真左)。

次は、浪速区というか、通天閣の近くにある居酒屋「あなぐま亭」です。食べログ等の口コミでも外観・内観はともかく工夫した料理や昼呑み等が好評です。客層もバラエティに富んできました。私の行ったときは、有名な映画字幕翻訳者が東京からということでしたが来られていました。知人と映画の話を大声で交わしていたのですが、今から思えば冷汗ものでした。f0090954_06490253.jpg

三番目は「真田丸」の跡地として有名になった玉造駅近くの中華料理「しゃんらん」です。 前回、真田丸跡地巡りのついでに訪れたときは昼どきでランチを平日(その当時はランチは金曜日と土曜日限定でした。)はやっていなくて1年間悶悶としていました。

今回は夜伺ったのですが、予約した6時半より30分早く到着してしまいました。6時頃店に入ったら、混んでいて、1人で切り盛りされているご主人から、今日はもう予約でいっぱいですと断られかけ少々焦りました。予約していてよかったです。

麻婆豆腐が絶品でした。(写真右)四川麻婆豆腐と四川省の麻婆豆腐という2種類のメニューがあって、その違いは、後者の方がより辛く本格的な香辛料を使われているとの事でした。とりあえず幻の味という評判高い四川省の麻婆豆腐をいただきました。確かに食べやすくやみつき状態で箸は進む不思議な味でした。辛さが思ったより間隔を開けた時間差攻撃でその刺激もなかなかのものでした。ちなみに痺れる辛さの四川省の麻婆豆腐は夜限定メニューのようです。

f0090954_06505557.jpg御主人は、近い将来、このお店をたたんで蕎麦で有名な兵庫県豊岡市出石町でオーベルジュを営まれる計画だそうです。今回食べられて本当によかったです。来年だと閉店になっている可能性がありました。

最後は、大国町駅近くのイタリアンお好み焼きの「瀬川」です。 ヒラメのカルパッチョ、イカ墨ソースの焼きそば、トマトとたっぷりチーズのお好み焼き(写真左)等をいただきました。 大国町とは思えないお洒落な店でした。

皮肉なことに最後に食べた普通の豚玉のお好み焼きが一番美味しく感じました。 普通と言ったら語弊があるかもしれませんね。 そんじょそこらのお好み焼きと違って生地がふわっとして出汁も効いていました。

# by zoompac | 2017-12-16 07:01 | 酒・ワイン・珈琲・旅 | Comments(0)

司馬遼太郎記念館と山崎豊子の生家の昆布の小倉屋

f0090954_06132704.jpg11月末に大阪に行ったとき、ブラ歩きの目玉の1つは今や外国人観光客の巡礼スポットのメッカのようになっている伏見稲荷とNHK大河「西郷どん」でも節目節目で登場するであろう京の水路での玄関口伏見にある「寺田屋」でした。

もう一つが、「司馬遼太郎記念館」と作家山崎豊子の実家である「小倉屋山本」という昆布屋を訪ねることでした。

司馬遼太郎記念館に行くときは、近鉄奈良線「八戸ノ里駅」から徒歩約8分で、帰りは近鉄奈良線「河内小阪駅」へ向けて歩きました。 徒歩で約12分でした。

八戸ノ里駅からの経路の方がわかりやすかったですが、河内小阪駅からの経路の方が商店街アーケドを潜り抜ける分歩いていて楽しかったです。

記念館は、建築家・安藤忠雄氏が、「蔵書で囲われて、闇に包み込まれたような、かすかな光の空間のイメージ」というコンセプトをもとに、周辺の環境とも調和するよう設計したもので、さすがと思わせる佇まいが外観からも内部の地下1階から地上2階への吹き抜けのような蔵書室からも感じられました。

この記念館で購入した文庫本「翔ぶが如く第3巻」に司馬遼太郎記念館特製のカバー(無料)をつけてもらい、今少々ご機嫌で通勤読書を楽しんでおります。f0090954_06135736.jpg

その河内小阪駅から難波に出て四つ橋線で四ツ橋駅下車、そこから斜め北東方向に歩いたところにある山崎豊子の生家の「小倉屋山本」にも立ち寄りました。 住所は大阪市中央区南船場4丁目10番26号になります。

こちらは何の変哲もないただの昆布屋さん。

ですが、江戸時代より続く老舗昆布屋「小倉屋山本」なのです。

現在、その暖簾を守る4代目は、山崎豊子の甥にあたると聞いていました。 「何事堪忍」が社訓だそうです。

山崎豊子の小説家デビュー作「暖簾」のモデルがこの「小倉屋山本」でした。

山崎豊子は2作目の「花のれん」で直木賞を受賞します。 今、NHKの連続ドラマ「わろてんか」の主人公のモデルの吉本興業の創業者「吉本せい」の半生を書き綴った小説です。 ただTVドラマ「わろてんか」の内容とはだいぶ設定が異なっています。

ここら辺が船場と呼ばれていたエリアの南西の端に近いところだったんだなあと思いながらそぞろ歩きをしました。うどん屋さんが多い印象でした。


# by zoompac | 2017-12-15 06:14 | 酒・ワイン・珈琲・旅 | Comments(0)

伏見稲荷から中書島へのブラ歩き_1711

f0090954_05424403.jpg11月末に休暇を取って大阪に行ってきました。

大阪淀屋橋にある三井ガーデンホテルに連泊しながら、今回の旅の目玉は京都の伏見でした。

淀屋橋駅から京阪電車に乗り全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本社である伏見稲荷田大社に行きました。

ひところ東京の銀座を占拠していた中国人旅行者を最近見ないなと思っていましたが、大挙して伏見稲荷に移動していたのですね。千本稲荷の鳥居が通勤ラッシュの身動き取れない状況でした。スマホとか自撮り棒操作でやたら進行に支障をきたしていました。

千本鳥居をくぐり抜け京都市街が一望できる高台まで登りました。 俳優西村まさ彦氏の実家という西村屋食堂は月曜日のためお休みでした。

伏見稲荷の参道のお店ではすずめの姿焼を売っていました。スズメは稲を荒らす害鳥だそうですが、それにしても毛をむしられた頭の骨が気色悪く肝試しかいと思ってしまいました。外国人旅行者に、究極の和食はすずめの姿焼きとか思われないことを願います。

伏見稲荷参拝の後、少し南へ電車で移動し中書島駅で下車、昔の水路で京都の玄関口にあたると言われた伏見港近くの寺田屋旅館を見学しました。 こちらは伏見稲荷と違って外国人旅行客がいなくて閑散としていました。f0090954_05430978.jpg

地下水が酒に向いているのか周りは酒蔵だらけで、黄桜、松竹梅、月桂冠、玉乃光等の全国的に有名な伏見の酒造屋が並んでいました。

寺田屋は龍馬の京における定宿でした、当時の女将はお登勢さん、おりょうと龍馬が知り合った場所でもありました。 来年の大河ドラマ「西郷どん」でも登場します。1862年4月に起きた京都伏見の寺田屋事件(薩摩藩の過激攘夷派が島津久光によって静粛された事件)に関連した行動で、西郷吉之助は(暴挙の企てを阻止しようと下関待機の命を破った)で久光の怒りを買い、1月の奄美大島からの帰還もつかのま6月には徳之島へ再び島送りとなります。西郷吉之助(隆盛)、36歳のときです。そこからさらに遠い沖永良部島への移島され、帰還できたのは1864年(西郷38歳)のときでした。

その1864年6月には池田屋事件が起きます。 池田屋は伏見の寺田屋と違って京都三条木屋町にある長州藩・土佐藩の志士がよく集まっていた宿です。 その尊王攘夷の志士達の集まりを新選組が襲撃したのが池田屋事件です。この事件で新選組がその名を天下に轟かした半面、多くの志士を失った長州藩は7月に禁門の変を起こします。

その禁門の変で皇居に押し寄せた長州軍を撃退したのが島送りから帰還したばかりの西郷隆盛率いる薩摩軍でした。 この禁門の変で薩摩藩はライバル長州藩を京都から追い、政局の主導権を握ることができました。

皮肉なもので、追い払った長州から最大の敵とされた西郷は、その後、勝海舟や坂本龍馬と知己を経て、次第に倒幕、そのための長州同盟に傾き始めます。

そのようなとき、1866年に龍馬が襲われた寺田屋事件が起きます。

寺田屋事件は 1862年と1866年の2つの事件を指しています。

文久2年(1862年)に発生した薩摩藩の尊皇派志士の鎮撫事件と慶応2年(1866年)に発生した伏見奉行による坂本龍馬襲撃事件です。

入浴中のおりょうが素っ裸で伏見奉行からの暗殺者の出鼻をくじき、龍馬共々屋根伝いに高瀬川に入り、近くの薩摩藩邸に逃げ込みました。そこから西郷の計らいで日本で初めてのハニームーンちゅう旅をし霧島で温泉三昧したがやです。

寺田屋旅館の近くの船着き場にはもはや京大阪を結ぶ三十石船はありませんが、高瀬川を十石船で遊覧しました。ちょいと幕末の志士気分を味わえました。

また、中書島駅の近くの桃山駅に伏見城跡があり、安土・桃山時代の安土が信長の建てた安土城を指し、桃山は秀吉の建てた伏見城を指すことが理解できました。

安土・桃山時代、そして幕末(鳥羽・伏見の戦いも含めて)の歴史の中心地である伏見の地を旅して感懐深いものがありました。


# by zoompac | 2017-12-14 05:43 | 酒・ワイン・珈琲・旅 | Comments(0)

映画 「グロリア」_1994年の映画「レオン」(仏・米合作)の原型となった1980年のアメリカ映画!

f0090954_05562922.jpg11月の終わりに午前十時の映画祭@TOHOシネマ新宿で観ました。

最近、シャリ姐の「アトミック・ブロンド」やジェシカ姐の「女神の見えざる手」っていう男前の姉御映画を観ましたが、元祖男前映画と言えばこの「グロリア」でしょう。

ジーナ・ローランズが渋いですね。この映画製作時点で50歳だったそうですよ。

元マフィアのボスの情婦というか日本式に言うと姉御だったグロリアが、ニューヨークのサウス・ブロンクスにある同じアパートに住む組織の会計係を担当していた男の妻から子供(6歳の男児フィル)を託されます。

会計係の一家はグロリアが庇護したフィルを除いて全員爆殺されてしまいます。

アパートを脱出した2人は組織から追われる羽目になります。子供嫌いのグロリアですが、昔の仲間を敵に回してまでも少年フィルを守り抜くことを決意します。

はじめはお互い毒づき合っていたわだかまりのある二人が、数々の危機を切り抜けていくうちに次第に心を通わしていく様がなかなかいいです。

そしてやがて逃げ切れないと悟ったグロリアは、フィルと別れ、捨て身で単身組織に乗り込みます。

3時間たっても戻って来なかったら、ピッツバーグへ行けというグロリアの指示に従って約束の墓地でフィルは待ちますが、グロリアは現れません。

諦めたフィルが適当な墓に向かってお別れの挨拶をしていると、1台のイェロー・キャブが止まり、そこから老婦人が降り立ってきました。 変装したグロリアでした。

男女は入れ替わりますが、映画「レオン」のレオン(ジャン・レノ)とマチルダ(ナタリー・ポートマン)とこの映画のグロリアとフィルが合わせ鏡のように思える映画でした。製作は「グロリア」(’80)の方が「レオン」より14年早いです。

# by zoompac | 2017-12-13 05:56 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

読書「西郷どん(せごどん) 下」林真理子

f0090954_05163491.jpg複雑に入り組んでいるとしか思えなかった幕末がさくっとわかりやすく読めます。

林真理子流の断捨離で枝葉末節に大鉈を振ってとかく不可解な印象の強い西郷隆盛像が手際よく料理されていました。 人間西郷隆盛の生涯が俯瞰できます。

印象に残った林真理子の手法は次のようなところです。

明治維新前の動きが、徳川慶喜対西郷隆盛といった1対1の勝負のような切り口で語られています。 徳川慶喜は西郷の恩師ともいうべき島津斉彬が擁立のため西郷や篤姫に下働きをさせていた人物ですが、実際、将軍についた後の行動は期待外れのことが多く、それだけ一層西郷は慶喜憎しの想いを深めてしまいました。

薩長同盟も勝海舟を要にして坂本龍馬と西郷隆盛が合わせ鏡のように行動して成し遂げていきます。

明治維新後は大久保利通との対立構図が際立ってきます。殖産興業・富国強兵に邁進する大久保に対して、西郷隆盛は復古主義のようです。江戸幕府の始祖・徳川家康のような農本主義に傾倒していきます。 このあたりの対立構図は、個人的には「翔ぶが如く」の司馬遼太郎の複眼的で深堀の観測のほうに軍配を上げますが、林真理子の単純明快さも印象に残りました。

農業を切り捨て、格差が日に日に拡がっていく現代の日本と、西南の役が勃発した時代には共通することが多いかもしれませんね。

この林真理子の物語は、西郷隆盛の息子菊次郎が父隆盛の人生を語る形式を採っていますが、この形式も3つの点で面白いなと思いました。

1つめですが、菊次郎は西郷が奄美大島に流されたときの現地妻・愛加那とのラブ・ロマンスの末に生まれた子供です。女性作家の目線は、そうしたエピソードからしっかり人間西郷隆盛を捉えています。余談ですが、作者は1866年に発生した伏見奉行による坂本龍馬襲撃事件@寺田屋の後の龍馬が負った怪我の治療のため、西郷と小松帯刀が龍馬とおりょう夫妻を霧島に案内しハネムーンのお膳立てをしたことにもしっかりページを割いていました。

2つめは菊次郎は西南の役に参戦して右足を失った人物です。降伏して兄隆盛とは敵味方になった弟従道に拾われ生き残ります。菊次郎の体験として西南の役における父・隆盛が語られますが司馬遼太郎の「翔ぶが如く」に比べると誠に潔い簡潔な記述にとどめていました。このあたりの枝葉末節の切り捨て方は潔いですね。 逆に感心させられます。

3つめはこの小説上巻の冒頭で西郷菊次郎が二代目の京都市長に任じられるところからこの小説を始めたことです。西南の役を起こし一時は朝敵とされた西郷隆盛が、賊名を解かれ御一新を成し遂げた英雄として正三位の栄誉を与えられた後のことでした。その計らいには西郷を慕ってやまない明治天皇の強い意志が働いていたことも記されていました。西郷隆盛(息子菊次郎の事も含めて)について多くの人が知っていそうで知らないことを冒頭に持ってきた林真理子の手腕が印象に残りました。

# by zoompac | 2017-12-11 05:16 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

読書「盤上の向日葵」柚月裕子_盤上に咲くゴッホの向日葵!

f0090954_08020888.jpgいやー、柚月裕子、恐るべし!です。

この600ページ近い小説がまるで将棋一局の真剣勝負のような迫力がありました。

冒頭、いきなり1994年の山形県天童市の行われたタイトル戦・竜昇戦(竜王戦がモデル)開催の場面が出てきます。

今年の12月5日に羽生善治氏が鹿児島県指宿市で開催された竜王戦に勝って史上初の「永世7冠」を達成した快挙のニュースを聴いたばかりでしたが、そうしたタイミングでこの小説を読む巡り合わせに私自身はさておき、柚月裕子氏の運の強さも感じました。

羽生善治氏が棋士史上初となる7冠達成したのは25歳の時でした。

この小説の羽生がモデルと思われる壬生芳樹も竜昇戦(竜王戦)のタイトルを保持できれば6冠をキープしながら次年度の王棋戦(王将戦)を獲れば7冠達成という設定になっていました。

羽生善治の永世7冠への第1歩がこの小説の舞台に使われているのです。 奇遇と言えばそれまでですが、やはり柚月裕子の引きの強さを思わざるを得ません。

実際にはこの1994年の竜王戦の羽生の対戦相手は佐藤康光でしたが、この小説では壬生の対戦相手は東大卒のエリート棋士・上条佳介で、3勝3敗で最終戦を迎えていたという設定になっていました。

その4か月前に埼玉県の山中で白骨死体が発見され、その現場から400万円の値が付く希少な将棋の駒が発見されていました。

その捜査にあたったのが頭は切れるが態度が不遜なベテラン刑事と26歳まで将棋の奨励会でプロを目指していた若手の刑事でした。

コツコツとその希少な将棋の駒の持ち主を求めて全国を渡り歩くさまは、松本清張の代表作の1つである「砂の器」における年配刑事と若手刑事コンビの捜査を彷彿させます。

その捜査の展開の中に巧みに上条佳介の人間ドラマが盛り込まれていきます。

さらに麻雀放浪記の将棋版という賭け将棋を生業とする真剣師が登場するやいなや緊迫感がぐっと加速され、その緊張感が一気に冒頭の壬生と上条の最終戦の息詰まる終盤の秒読み勝負の描写シーンへ引き継がれていきます。

この序破急のメリハリが凄いです。

その緊張感の中でさらにタイトルにある向日葵の秘密が明かされます。 ゴッホ、狂気の血、母の故郷に咲く花、そして盤上の勝負時に自分を導いてくれる閃きといったらいいのでしょうか・・・・・、これは読んでもらって感じていただくしかないですね。 私は視覚的な向日葵の残像が頭に残りました。

小説の後半になって壬生と上条の盤上での怒涛の畳みかけの応酬シーンを読んでいるなかで頭の中に向日葵が色鮮やかに立ち上がってきたときは驚きでした。 まるで私が上条佳介とシンクロしているようでした。

読者の1人として、終盤は柚月裕子にいいように翻弄され、心地よく投了させられました。

まだ読んでいない人がうらやましいです。 謎の白骨死体と共にあった将棋の駒と天才棋士の因果巡る重厚で、重層的な糸車ドラマを楽しんでください。

今年の週刊文春ミステリー国内編の堂々第2位の小説です。 将棋ブームの追い風も味方につけ、来年1月の直木賞とか来年4月の本屋大賞の候補作となる可能性大だと思います。

# by zoompac | 2017-12-10 08:06 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

読書 「東の果て、夜へ」 ビル ビバリー_文庫の表紙の青は原題ドジャーズのチーム・カラー?

f0090954_06462781.jpg作者ビル ビバリーはこの小説がデビュー作です。1965年生まれですので遅咲きといえますが、トリニティ・ワシントン大学で教鞭をとる米国の文学研究者で様々な小説ジャンルに精通する素地は持ち合わせていたようです。

この一作で英国推理作家協会賞の最優秀新人賞のみならず最優秀長篇賞(ゴールドラガー)まで獲得し、その他全英図書賞、LAタイムズ文学賞までかっさらう四冠獲得の離れ業を成し遂げました。

麻薬斡旋所の見張り役を務めていた15歳の黒人少年イースト(邦題はこの名前と東への旅をかけているようです)がボスの命令で殺し屋の弟(13歳ですよ)達と4人(17歳と20歳の黒人少年)でLAから東の五大湖と接するウィスコンシンへと2000マイルの車の旅を続けることになります。そこにいる裁判の証人を殺すというミッションでした。

犯罪小説、ロード・ノベル、黒人少年の成長物語という視点を転がしながらそれぞれの要素を巧みに織り交ぜた構成となっていました。

描かれるのは残酷かつ冷酷な世界なのですが、風景描写や人物描写に詩心があるというか抒情詩的で、ふとめくるページを止めたときに映画スクリーンに映し出された情景が浮かんでくるようなまことに不思議な体験をさせてもらいました。

イメージとして近いのが、物語の展開は全く違いますが、抒情詩的という点で本年度アカデミー作品賞に輝いた黒人少年から青年、大人への成長物語の「ムーンライト」でした。

原題は「Dogers」です。 文庫の表紙もドジャーズ・ブルーを印象付けているようです。

4人の少年がLAを出発するときにLAドジャーズのTシャツや帽子を身につけます。 車の旅でいかにも野球ファンを装う意図があったのでしょうか? それとも野球好きの白人に警戒されないためでしょうか?

そのDogersのシャツ、帽子に由来する原題のDogeには、身をかわす(ドッジボールですね)という意味や困難などを巧みに切り抜けるという意味もあります。

一筋縄ではいかない作品ではありますが、新鮮な感覚で読了しました。

池上冬樹、新保博久、北上次郎等の書評家が今年の翻訳ミステリーとして高い評価を下していますが、それだけのことはあるなと実感できた小説でした。

昨日発売された「このミステリーがすごい!2018年版」では第3位でした(1位はフロスト始末、2位は13・67)。


# by zoompac | 2017-12-09 06:50 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

読書 「ホワイトラビット」 伊坂幸太郎_言葉の魔術師の真骨頂炸裂!

f0090954_05422099.jpg伊坂幸太郎節が炸裂しています。

いわゆる「語り」というか私から言わせれば「騙り」なのですが、伊坂幸太郎マジックに驚かされます。

舞台は仙台の高台にある新興住宅地です。そこで人質立てこもり事件が起きます。その裏に潜む誘拐ビジネスの実体にも驚かされますが、作者は複数の錯綜するストーリーを時間を前後させながらわかりやすく解説してくれるふりをしながら謎をどんどん深めてくれます。

種を明かしても明かしても、えっ? えっ?という新たな謎が仕掛けられているのです。まるでロシア人形のマトリョーシカのように。

手の内を明かすふりをしながら読者をだまし続けなおかつ読者に不快感を与えないプロのすご技に脱帽です。

そしてしばしば作中に引用されるオリオン座の蘊蓄とユゴーの「レ・ミゼラブル」に出てくる会話が、ガマの油の口上文にすぎない騙りをおしゃれな会話に飾り立ててくれています。

まことに希代の言葉のマジシャン、伊坂幸太郎の真骨頂満開の傑作小説に出会いました。

今年のミステリー国内部門には「AX(アックス)」とこの「ホワイトラビット」の2作が上位にランクされそうな予感です。いや~、騙されるって気持ちのいいもんなのですね。

なんてことを書いていたら、昨日発売の週刊文春の今年のミステリーベスト10の国内部門の第3位にランクインされていました。同氏の「AX(アックス)」は第7位でした。

ちなみに第1位は屍人荘の殺人(今村昌弘)、第2位には私がまさに読み終わろうとしている柚月裕子の「盤上の向日葵」が入っていました。


# by zoompac | 2017-12-08 05:43 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

柔道グランドスラム東京2017の女子は日本勢が全階級金メダルの快挙!

柔道グランドスラム東京2017の女子で日本人選手が全階級制覇を達成しました。8年ぶりの快挙だそうです。

48㎏級:近藤亜美は準々決勝のライバル渡名喜風南との対決を横四方固「一本」で制すと、ムンバトを寝技1本で仕留め2年ぶり5度目の優勝を果たしました。渡名喜は3位でメダルを確保しました。来年の世界選手権代表の座を巡って近藤と渡名喜の争いは続きそうです。

52㎏級:日本人対決が注目された52kg級は、講道館杯を圧勝で制したホープ・阿部詩(夙川学院高2年)が初優勝を飾りました。試合前の阿部は、今季の世界選手権金メダリスト志々目愛、銀メダリスト角田夏実に次ぐ三番目の選手という印象でしたが、準々決勝で世界選手権覇者の志々目愛を下し、その勢いで優勝にまでこぎつけました。兄の一二三とアベック優勝を成し遂げた恐るべき高校2年生です。

57㎏級:57kg級は芳田司(コマツ)が優勝しました。決勝では11月の講道館杯を制し復調しつつある山本杏(パーク24)をGS延長戦の末に一本背負投「技有」で破りました。芳田は柔道GS東京三連覇です。

63㎏級:田代未来(コマツ)が優勝しました。田代は準決勝でリオデジャネイロ五輪王者のティナ・トルステニャク(スロベニア)を寝技で下すと、決勝では鍋倉那美(三井住友海上)から足車で「技有」を奪って優勢勝ちしました。ブロンズコレクターと言われた田代が柔道グランドスラム東京初優勝で一皮むけるかどうかといったところですね。ドングリの背比べと揶揄され今年の世界選手権代表見送りとされた63㎏級の第一人者として定着するには今後の国際試合においても結果を出し続ける必要があります。

70㎏級:70kg級は大野陽子(コマツ)が決勝でブダペスト世界選手権王者の新井千鶴(三井住友海上)を「指導3」で破り初優勝しました。新井はこの大会で優勝して来年の世界選手権代表入り内定を決めたかったと思うのですが、大事に試合を運び、何とか一矢報いたい大野の猛攻にGS(ゴールデンスコア)時間に「指導」をもらう無様な負けとなってしまいました。

78㎏級:78kg級は濵田尚里(自衛隊体育学校)が優勝しましたね。講道館杯、柔道GS東京と立て続けの優勝です。今夏の世界選手権日本代表が2人の対戦となった3位決定戦では佐藤瑠香(コマツ)が同大会2位の梅木真美(ALSOK)を破って3位を確保しました。佐藤と梅木の争いの中、スルスルと濱田が頭角を現してきました。

78㎏超級:78kg超級は、マラケシュ世界無差別選手権を制したばかりの朝比奈沙羅(東海大3年)が優勝。大会連覇を果たし、国内一番手の座をしっかり固めることとなりました。世界選手権@ブダべストの覇者ですから、来年の世界選手権の代表の座もほぼ手中にしました。

女子は、78㎏超級の朝比奈沙羅を除いて、まだまだ熾烈な代表争いが続く印象を持ちました。そんな中、成長著しい52㎏級の阿部詩の活躍が目立ちました。いずれにせよ全階級日本人選手が金メダルを獲得したことは明るいニュースでした。


# by zoompac | 2017-12-07 05:57 | スポーツ | Comments(0)
RELEASE INFORMATION NEW ALBUM

[通常盤]「Now On Sale!!」
TOCP-66380/¥2,548(税込)

[DVD付 初回生産限定盤]
「Now On Sale!!」
TOCP-66381/¥3,500(税込)

NEW SINGLE
WMP HIGH LOW
REAL HIGH LOW
OFFICIAL SITE
海外オフィシャルサイト
http://www.gorillaz.com/
日本オフィシャルサイト
(PC&携帯共通)
http://toemi.jp/gorillaz/
excite MUSIC