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DVD映画 「飢餓海峡」

f0090954_531894.jpg昭和の匂いをぷんぷん振りまく左幸子がよかったです。

杉戸八重という青森県下北半島の大湊の花街の酌婦の役を演じます。

彼女の健気で一途な演技がなんやら懐かしく心落ち着くなんて、私も昭和にどっぷり浸かった古い人間なのかもしれません。といっても戦後直後の国民総貧窮時代を直接経験したわけではなく、親の世代から間接的に知っているだけというお気楽な立場なのですが。

逃走中の殺人犯犬飼多吉が登楼し八重と一夜を共にします。

八重の貧しい身の上話にほだされたのか行きずりの男多吉は八重に大金を新聞紙に包んでポンと与えて去ります。

八重の運命は大きく変わります。

ここのところは落語の人情噺「芝浜」のようにいいのです。

うすうすまともな金ではないと感じながらも八重は人生の立て直しにかかるのです。 借金を清算し花街の店を辞め、父にも金を渡したうえ、心機一転東京に出ます。

まだ戦後の混乱は残る東京でしたが彼女はやり直す機会を与えてくれた多吉に感謝しながら懸命に働きます。

ここが「芝浜」を彷彿とさせるところですが、出稼ぎに出た東京で、親元に送金した残りをこつこつ貯めて、逆に貰った金額以上に増やしていくのです。後生大事に、金を包んであった新聞とそのときの多吉役の三國連太郎が残した爪を肌身離さず持ったまま。

そうして多吉に出会って10年経ったある日、新聞で大金を寄贈したニュースの人物写真を見て、彼女は10年前の自分の窮地を救ってくれた大恩人に間違いないと確信し、その写真の人物に会いに東舞鶴へ行きます。

そして、その人物と会った翌朝、彼女は海岸に浮かぶ死体となって発見されるのです。なんという悲しい運命でしょうか?

三國連太郎の人間臭い演技もよかったです。幼い生い立ち、貧乏暮らし、戦後の悲惨な大陸からの引き揚げ経験に、彼の顔の表情から人間性が掻き消え、野獣性が宿るのです。それは残忍だということとはちょっと違います。生きるために肉食動物が捕食するときのような日常的な当たり前の表情なのです。その表情でたんたんと人を殺すのです。 三國連太郎のアップされた表情が、平時ではない戦争と戦後間もない混乱期のむき出しの人間の生存本能を見事に描いていたと思います。

恩人として八重が尊敬する人の手で絞殺された彼女の人生も、あっけない幕切れではありましたが、ある意味全うした生きざまだったようにも思えました。

戦後まだ間もない頃の昭和22年9月20日に北海道地方を襲った猛烈な台風10号により、青函連絡船・層雲丸が転覆して多数の死傷者が出るというところからこの物語が始まり大きなうねりをもたらします。

現場で遺体収容に従事した函館警察は、身元不明の遺体を2体発見します。そして、それらの遺体は、連絡船の乗船名簿に該当者がいませんでした。

同日、北海道岩幌町の質店に強盗が押し入って大金を強奪したうえ、一家を惨殺し証拠隠滅に火を放ちます。火は市街に延焼し、結果的に街の大半を焼き尽くす大火となっていました。 放火犯は3人組とされます。

このあたりの物語の下敷きは、発生年度が異なりますが、実際の洞爺丸事故や北海道の岩内大火を題材に着想されています。

洞爺丸事故(とうやまるじこ)は、1954年(昭和29年)9月26日に青函航路で台風第15号によりもたらされた国鉄所有の青函連絡船洞爺丸が沈没した海難事故です。死者・行方不明者あわせて1155人に及ぶ、日本海難史上最大の惨事となりました。

岩内大火(いわないたいか)も同年同日に北海道岩内郡岩内町で発生した大規模な火災です。洞爺丸台風(台風15号)襲来時の出火という悪条件により、市街の8割・3298戸が焼失した大惨事となりました。

強盗・放火犯が3人組と断定した伴淳三郎演じる函館の弓坂刑事は、1人となった犬飼多吉をその捜査網から逃してしまいます。 多吉は青函連絡船の遭難者救助ボートで津軽海峡を漕ぎ下北半島に渡ったのです。

この映画の題名となった飢餓海峡というのはその青森県と北海道に跨る津軽海峡のことです。

台風による青函連絡船転覆で多くの乗船客の命を飲み込んだこの海峡を、大惨事のどさくさで強盗押し込みの共犯者2人の命までこの海峡に投げ捨てて逃げおおせた一人の男の命までその10年後に飲み込むという因果応報の帰結が印象に残った映画でした。

主人公の三國連太郎と杉戸八重の接する時間は10年に2度だけ、それも短い時間でしたが、それぞれの運命をよきにしろ悪しきにしろ大きく変えた邂逅でした。 いろいろ考えさせられました。
by zoompac | 2016-09-30 05:31 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

読書「風のマジム」原田マハ

f0090954_7592149.jpg原田マハの「沖縄モノ」を初めて読みました。

知らなかったのですが、彼女の小説は大きく分けると「美術関連」と「沖縄モノ」なのだそうです。

前者には、「楽園のカンバス」や「暗幕のゲルニカ」があります。後者は「カフーを待ちわびて」や「太陽の棘」等です。

さて、「風のマジム」です。マジムは真心という意味で、この小説の主人公の名前です。

伊庭まじむは、那覇市にある民間企業の派遣社員でした。

おばあの影響で、お酒好きの彼女は、会社の新規事業開発キャンペーンの企画で社員全員を対象とする社内ベンチャー制度に、沖縄産のサトウキビでラム酒を造りた~いとの一心から応募します。

無謀とも思えた夢が、周りの助けと、彼女の行動力で、数々の壁を乗り越えていく成長物語です。

金城裕子さんというラム酒製造会社(株)グレイスラムの社長の実体験を下敷きにまことにもって興味深いサクセスストーリーを小説にしてくれました。

原田マハの引き出しの多さに感心しました。彼女がカルチャーライターとして働いていた2004年に金城さんにインタビューする機会があったそうです。その頃の金城さんはまだラム酒造りに悪戦苦闘していたらしいのですが、小説家を夢見ていた原田マハが、「(2004年当時から)5年経って、私が小説家になり、金城さんの造ったラム酒が多くの人に飲まれていたら、金城さんの体験を小説にしたい。」と申し入れたそうです。

ですから、この小説は、金城さんだけではなく、原田マハの夢の実現サクセスストーリーとして思い入れの深い作品なのです。もっとも彼女の小説家デビューは2006年の「カフーを待ちわびて」でした。そして、この「風のマジム」は約5年構想を温められて、熟成酒よろしく、2010年に刊行されました。

この一冊を読み終わる頃はあなたもすっかり沖縄言葉に魅了されてるさ~。で~じ~、おもしれ~小説であるわけさ~!

小説で「風のマジム」と銘々された純沖縄産ラム酒は、「コルコル」という名で売られています。アマゾン等で買えます。

コルコルはロシア語でコルーホーズという意味で収容所の意味合いが強くあまりいい言葉として使われていません。 一方、韓国では「ゲラゲラ」という笑い声の擬語で使われていますのでたぶんこちらの言葉をとった酒なのでしょう。
by zoompac | 2016-09-29 07:59 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「後妻業の女」

f0090954_5481115.jpgひゃ~、さすがに大阪やねぇ~、後妻業という犯罪の匂いぷんぷんの物語を、笑いで包みよったでぇ~!

直木賞作家・黒川博行の受賞後の第1作めの「後妻業」を、大竹しのぶと豊川悦司の共演で映画化です。 豊川悦司はさすが大阪ネイティブですね。奈良出身の尾野真千子と共に水を得た魚のようでした。 メリハリのある大阪弁で色と欲とカネの物語をすいすい泳いでいました。

アラカン女優の大竹しのぶは、私はファンではないのですが、味のある表情を咄嗟に作るのが実に見事で、豊川悦司との掛け合いのテンポやリズムにも不自然さは感じませんでした。 東京出身の彼女もそこは明石家さんまとの私生活での掛け合いで鍛えられとったのかもしれませんね。

演技派、個性派俳優が勢ぞろいというキャスティングで、恋の街大阪で、後妻業コンビの豊悦と大竹しのぶのえげつないホンマの意味での老人コロシの数々の手口をとくと御覧じろ。

日経の映画評価は☆2つであまり高くありませんでしたが、大阪弁炸裂の強烈な映画を期待した私にはある程度納得の出来でした。 コロシに手を染めたら笑えんやろという突っ込みもできますが、ピカレスク・コメディとして観れるかどうかですね。 好き嫌いで結構評価が分かれそうな映画ではありました。

ホステス役の水川あさみ(彼女も大阪出身)のこれは、豊悦にはく言葉ですが、「あほ、ぼけ、かす、しょーもな!」という罵倒にぞくっときてしまいましたよ。

大阪府寝屋川市出身の豪栄道も全勝優勝を果たしたし、大阪弁乱射映画も観たし、明日からの通勤は少し肩を揺らせながら歩いているかも知りまへんでぇ・・・。 大阪弁フェチの人にお勧めの映画です。
by zoompac | 2016-09-28 05:48 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

第64回 全日本実業団対抗陸上競技選手権大会 女子 中長距離の結果概要

女子のルーキーとして、ジュニア3000mを制したのは、岡本 春美 (三井住友海上)、2位に倉岡 奈々 (デンソー)で、3位は一山 麻緒 (ワコール)でした。豊田自動織機の期待の島田美穂は6月以降走れていないみたいですね。前田梨乃 (豊田自動織機)が9位にはいっていました。

5000mは、1位、アン カリンジ (豊田自動織機)、2位、ローズメリー ワンジル モニカ (スターツ)、3位、ムルリ マリアム ワイディラ (九電工)でした。以下、4位、加藤 岬 (九電工)、5位、スーサン ワイリム (デンソー)、6位、松﨑 璃子 (積水化学)、7位、グレース ブティエ キマンズィ (スターツ)、8位、阿部 有香里 (しまむら)、9位、福田 有以 (豊田自動織機)でした。

10000mは、1位になんとなんと松田瑞生 (ダイハツ)でした。急成長ですね。 2位に加藤岬 (九電工)、3位がフェリスタ ワンジュグ (ユニバーサル)、4位に石井寿美 (ヤマダ電機)でした。 以下、めぼしい名前では、7位に横江 里沙 (豊田自動織機)、9位に今期自己記録を伸ばしている林田 みさき (豊田自動織機)でした。

ヤマダ電機のトリプルエースの1人竹地 志帆が11位、西原加純が25位で、森唯我は不出場でした。石井寿美が急成長ですが、今期のヤマダ電機は今のところ不調ですね。

今期は、九電工が元気そうですね。豊田自動織機は鳴かず飛ばずですが、エース高島由香(資生堂へ移籍)の抜けたデンソーよりは選手層は厚いように見えます。
by zoompac | 2016-09-27 05:43 | スポーツ | Comments(0)

読書 「怒り(上)」 吉田修一

f0090954_5512630.jpg先週から封切りとなった映画の原作です。 私はあまり芥川賞受賞作家との相性はよくないのですが唯一の例外が吉田修一です。

2011年8月に八王子市郊外で起きた若い夫婦惨殺事件の現場に残された血文字の「怒り」がこの小説の題名です。

犯人は山神一也と特定されるのですが行方は杳として知れず捜査は難航します。

手掛かりは、一重瞼、左利き、そして右頬に3つ縦に並んだホクロ。

事件から1年後の夏、房総の港町、東京、沖縄のそれぞれの地に犯人の特徴を持つ見知らぬ人物が3人現れます。 地域や家庭や共同体に不器用ながら溶け込んでいきます。 人々の反応は様々です。 警戒する人もいますが、真面目な働きぶりに少しづつ心を開いていくのです。

3つの土地で描かれる3人の流れ者とその土地の人々の織り成す物語が、精緻な筆で見事に描かれています。

この3人のうち、2人の物語はダミーのはず?(3人とも関係なかったり、3人が微妙に絡み合っていたりする可能性は除外できないですが・・・)ですが、上巻では、とにかく3人の流れ者に交差する出来事や人々の物語が丁寧に描かれています。

それぞれ流れ者の特徴というか引っ込み思案でネクラな感じなのですが、接してみると意外に素直なのです。

物語はまだ穏やかです。彼らの正体が定かでないことは最初からわかっていたのに、彼らが共同体に深く入り込むにつれて周りの人の彼に対する信頼が揺らいでくる様も実に巧みに描かれています。 身を隠して潜んでいる彼らにどのような事情があるのでしょうか?

借金の取り立てから逃げているとか、殺し屋に追われているとか、あるいは殺人を犯した逃亡犯かもしれません。

さて、怒涛の下巻に一気に読み進むか、それとも映画を観るか、思案六法です。

映画での一重瞼の怪しい3人が、松山ケンイチ、綾野剛、森山未來ってちょっと笑えますね。
by zoompac | 2016-09-26 05:49 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「ある天文学者の恋文」

f0090954_6501893.jpg「ニュー・シネマ・パラダイス」「鑑定士と顔のない依頼人」で知られるイタリアの名匠ジュゼッペ・トルナトーレが、名優ジェレミー・アイアンズとオルガ・キュリレンコを主演に迎えて描くヒューマンミステリーです。

厳密にはミステリーと呼ぶには抵抗のある人もいるかもしれませんが、えっと思わせる仕掛けがあって、死んだはずの老天文学者の指示に従ってロンドンからスコットランドやイタリア北部の湖水地方を行ったり来たりします。

ジェレミー・アイアンズは、2013年の「リスボンに誘われて」以来ですね。その前も、私にはTVドラマ「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」ですっかりお馴染みの俳優さんでした。

オルガ・キュリレンコの名前が覚えにくい人に私の記憶法を伝授します。オルガンの上にきゅうりとレンコンが乗っている絵をイメージして、「オルガンの上にきゅうりとレンコン」と3回唱えれば覚えられます。2008年の「007慰めの報酬」のボンド・ガールです。その時の活躍を彷彿させるアクションもこの映画で出てきます。どういう状況下はあえて言いません(彼女、バイトでスタントマンをやっているのです。あっ、言っちゃったよ~( ;∀;))。 露出もボンドガール役だったときよりこちらの映画の方がムフフです。

音楽はトルナトーレ監督作おなじみのエンニオ・モリコーネが担当です。

ジュゼッペ・トルナトーレ(ジェノバの田舎っぺ、通るなら通~れ)監督は、「鑑定士と顔のない依頼人」同様、趣向を凝らした作品を再び世に出してくれました。私は、何故か、彼の初期作品の「ニューシネマ・パラダイス」のシンプルさが好きですけどね。時の流れの無常観と喪失感という意味では、この「ある天文学者の恋文」と「ニューシネマ・パラダイス」には共通点はあったかもしれません。そう意味でいえば、「鑑定士と顔のない依頼人」もそうでした。

ちなみに、WOWOWで「ニュー・シネマ・パラダイス」が10月17日(月)夜9時に放映予定です。

著名な天文学者のエド(ジェレミー・アイアンズ→ジェノヴァのイヤミー、あ~イヤ~ンズ)と教え子のエイミー(オルガンのきゅうりとレンコン)は、周囲には秘密で年の差の恋愛を満喫していました。

ある日、大学で授業を受けていたエイミーのもとに、出張中のエドから「もうすぐ会える」というメールが届くのですが、エドの代わりに教壇に立っていた別の教授から、エドが数日前に亡くなったという訃報を知らされます。

ところが、その後もエイミーのもとにはエドから手紙やメール、贈り物が届き、疑問を抱いたエイミーはエドの暮らしていたスコットランドのエジンバラの街を訪れ、さらにイタリアのスイスの国境に近いコモ湖等で有名な湖水地方の幻想的なサン・ジェリオ島にあるエドの別荘を訪ねます。

そこでエイミーは、彼女自身が誰にも言えずに封印していた過去について、エドが調べていたという事実を知るのですが・・・。

物語がエイミー目線で展開していき、観客も死んだはずのエドから送られてくるメール、手紙、花束、プレゼントに驚かされます。 優しいパパからサプライズプレゼントをもらう心境を主人公と共有するのです。

死ぬ前に、これほど夢中になれることにエネルギーを費やせたエドがうらやましいです。(envyです。エドの娘がエイミーに対して使っていました。二人が初めて会った時は、娘がエイミーを恨んで憎しみがあったので be jealous ofだったのが、やがてbe envious ofに変わったんだなと思いました)

死に行くエドは、ただエイミーに手紙やプレゼントで驚かすだけではありません。彼女の心にトラウマとなって残っている過去のいまわしい出来事から彼女を解き放とうと試みるのです。 その彼女の過去の出来事に彼女が宇宙に関する研究の傍ら、刹那的な死と隣り合わせのスタントにのめり込んでいた秘密があったのです。 (あっ、また言っちゃったよ~!)

なんでなんで? というささいな疑問が、薄皮1枚1枚はぎとられて、霧が晴れていくような、そして最後に時空を超えた大きな愛を観客は目撃します。

「あの星はもう存在しないが、光は君に届いている」なんて、何光年もの雄大な宇宙の時空に比べたら、教授と教え子の歳の差なんて、それどころかあの世に逝ったエドとこの世にまだとどまり続けるエイミーとの時空の壁も超越ですよね。

ちょっとエドの仕掛けがしつこかったけど、素敵な「愛と記憶」の物語でした。

この映画のタイトルは、「Correspondence」でした。 単に「Love letter」としないところがいいですね。 天文学者にふさわしい宇宙のかなたからの通信という感じにも、あの世とこの世を結ぶ通信というふうにも捉えられます。

私が某外資系銀行に新入社員として配属された部署が貿易関係でした。 コルレス契約という外国為替取引の際に相手の国にある為替銀行と業務上結ぶ必要のある取決めを結んでいましたが、その相手先の銀行をコルレス先と言っていました。 要は、取引先銀行のことですね。 ちなみにこのコルレスは同じ名詞ながら、「Correspondence」ではなく「Correspondent」のほうです。
by zoompac | 2016-09-25 06:50 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「ローラーガールズ・ダイアリー」

f0090954_772248.jpgドリュー・バリモアが初監督を務めた青春ドラマで2009年のコメディタッチの成長物語映画です。

2007年の「JUNO ジュノ」で妊娠してしまった高校生役を演じアカデミー主演女優賞にノミネートされ、脚光を浴びたエレン・ペイジが演じる17歳の女子高生ブリスは、美人コンテストで優勝することが人生の成功と信じる母親や、田舎町の退屈な生活にうんざりしていました。

そんなある日、隣町の大都市オースティンに出かけた彼女は、化粧の濃いヤンキーな女性たちが繰り広げるパワフルなローラーゲームに魅了され、その世界に生きがいを見出します。

ブリスが洋品店でチラシを置きに来たローラーガールたちに出くわした時の目に映る光景がスローモーションになるシーンが笑えます。 漫画なんかで、一目ぼれの表現で、目からハートマークが飛び出すシーンがありますが、あれですね。 ブリスの求めていたもの全てがそこにあるということを彼女が本能的に悟った運命の瞬間を観客に巻き戻しスローモーションという技法で強調して見せてくれていました。

人と人の出会いも運命的な閃きがあるとかあったという人と、そういう経験はないという人、人それぞれですが、運命的にローラーガールのお姉さん達に出会って、まともにローラースケートで走れもしなかった彼女に、試合場の円錐状の傾斜で発揮することになるあのような天性の俊敏さとスピードがあっただなんて誰が予想できたでしょう。 運命のスポーツに引き合わされ、何度も倒され転んでいるうちにその引き合わされたスポーツが彼女の天性を引きだしたのですね。 エレン・ペイジが演じるXメンのキティ・プライド役のすり抜け技とちょっとかぶっていました。

ポイントゲッターとして覚醒したブリスのニックネームはベイブ・ルースレス(ruthless: 冷酷な、情け容赦のない、babeはbabyの意味もありますが、俗語で”うぶなね~ちゃん”とか”かわいこちゃん”くらいな意味合いです。)、その彼女のライバルのアイアン・メイビン役に女優でありロック歌手としてユニークな経歴をもつジュリエット・ルイスです。 監督のドリュー・バリモアもブリスのチームメイトとして出演していました。

過剰なメイクと入れ墨の苛烈なアマゾネスの中にあって、普通の家庭の女子高生がいかにして両親を説得したのかについては観てのお楽しみにしてください。ふしだらそうにみえる荒ぶる女性戦士たちにもいろいろ事情があり、な~んだ不通にいい人じゃんとの発見も多くあります。 人は見かけによらぬもの、そうした本質をつかむ才能にもたけた(鈍感力に長けた?)ベイブ・ルースレスことブリスの活躍を、あなたも両親目線から応援したくなることうけあいの楽しい映画です。
by zoompac | 2016-09-24 07:07 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

読書 「関ケ原(下)」 司馬遼太郎

f0090954_605630.jpg昔、といっても約2年位前ですが、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」を楽しむため原作を、長編、短編を問わず、読み漁ったことがありました。

安倍龍太郎の「風の如く、水の如く」、坂口安吾の「二流の人」、吉川栄治の「黒田如水」、松本清張の「軍師の境遇」、葉室麟の「風渡る」等です。

これらの著者・著作が束になってかかっても敵わぬ逸品がありました。 司馬遼太郎氏の「播磨灘物語」全四巻です。

このとき類書10冊読むよりも、司馬遼太郎氏の著作を2回読むほうがよいとつくづく思いました。

昔、好きな歴史小説家の1人に池宮彰一郎という作家がいました。

彼の著作「遁げろ家康」(朝日新聞社)で司馬遼太郎氏の「覇王の家」との類似点を指摘され、2002年12月25日に絶版・回収となった後、半年も経たないうちに、同じく「島津奔る」(新潮社)でも司馬氏の「関ヶ原」との類似の問題で、2003年4月3日に絶版・回収となっってしまいました。

小説の世界にも、自動車やその他製品同様、リコール回収のようなことがあるもんだと感心したことを覚えています。

これ以降、池宮氏は筆を折り、執筆活動を全面的に停止し、失意のうちに2007年5月に他界されました。享年83でした。

プロの小説家でも、司馬遼太郎の作品を読めば、その取材、構成、文章の完璧さに圧倒されてしまうのだという1つの例証として捉えていいと思います。 いわんや読者においてをやって心境です。

私は、「島津奔る」を持っていて、「関ケ原」と比べ読みしましたが、かの清須会議で秀吉の膝に抱かれた三法師、織田秀信の居城が福島正則に攻め落とされる関ケ原の前哨戦から、関ケ原の初戦の先陣争いでの福島正則の物頭可児才蔵と家康の四男松平忠吉井伊直政の後見役の味方同士の牽制・掛け合いの下りにいたるまで、物語の展開・構成がほぼ同じで、言葉を微妙に書き直したり、書き加えたりはしていますが、あきらかに盗作と言われても申し開きできないように思えました。

井伊直政の名がでたついでに言うと、来年の大河ドラマ「女城主・直虎」は、徳川四天王と呼ばれた井伊直政(他は、酒井忠次、本多忠勝、榊原康政)の養母井伊直虎の物語です。柴崎コウが演じます。

大河ドラマ「真田丸」では、関ケ原の戦闘シーンはカットされ、佐助が真田幸村、信繁(幸村)に、結果を報告するだけの十数秒で関ケ原の戦いを終結させてしまいました。 おいおい!

実際でも、たった一日で決着しています。

それを司馬氏は、前哨戦から、本戦、本戦後の時間軸に沿って、各武将のおかれた立場から丁寧に武将の行動を織り込まれ、見事な絵巻物のような「関ケ原」の物語を完成しました。

関ケ原の戦いに関しては誰もこれ以上のものは書けないのではないかと思ってしまいます。 まだ読んでいない人にはお勧めの「関ケ原(上)(中)(下)」三巻です。

この天下分け目の戦い以前に、政略でほぼ勝利を収めていた家康が、実は一番戦争は水物ということを理解していたような印象を持ちました。 そのあたりの心理描写と分析が上手いですね、司馬遼太郎は。
by zoompac | 2016-09-23 06:01 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「シン・ゴジラ」

f0090954_743792.jpg米国版ゴジラを何度見てもその度に期待外れで食傷気味だったのですが、この「シン・ゴジラ」は意外と評判がいいみたいで気になって観に行きました。

ちょっと、笑うてしまいました。 ゴジラの出現を災害と考え、その対策に、日本の官僚が政治家が自衛隊が圧倒的なリアリティをもたせて矢継ぎ早の長台詞で緊迫感を出してくれるのです。

ゴジラそのものより、その事態におおわらわで対応する日本の政治・官僚システムをリアリスティックに描くことで、ゴジラの存在を大きく浮き彫りにしてくれました。

そして、カメラの長回しではなく、出演者の長台詞です。 発言者の顔をアップでとらえ、長台詞を間を置くことなく、次の発言者に繋いで、信長の対武田軍団への長篠の戦いの銃のように連射していました。

これが庵野秀明監督のアニメ的技法なのかどうか、私は「新世紀エヴァンゲリオン」を観たことがないので、判断しかねますが、今まで経験したことのない新鮮さで瞠目しました。

役者一人一人のセリフが長くて、噛みそうな瞬間で話し終わるや、次の発言者が間髪入れずに、話を受け継ぎます。
この手の映画だと、この映画に使っている豪華な顔ぶれでなく、落語家にやらせればよかったのではないかとふと思ってしまいました。 速いしゃべりでの滑舌のよさ、相手との話の間合いの計算要らずということであれば、その方面のスペシャリストの落語家に勝る人はいないでしょう。

このスピードでの長台詞は、安倍首相には無理でしょうね。 噛んで何を言っているかわからなくなりますね。

巨大不明生物出現という有事に対応する政府関係者も、首相とその周辺の中枢の人たちと若手官僚の間に溝を作るなどの一工夫がよかったです。

中枢近くにいる上級官僚達は、平時の問題処理のルーティーンが体に染みついていて、官僚の縦割り縄張りルールを超越した発想ができません。

結局、この非常事態の対処で機能したのは、長谷川博美扮する内閣官房副長官・政務担当矢口蘭堂の指揮するオタク集団でしたでした。 上司である竹野内豊扮する赤坂秀樹(内閣総理大臣補佐官・国家安全保障担当)との有事対応について意見の食い違いを生じますが、結局、この映画のゴジラの対極にいる「巨大不明生物総合対策部」を、非常時に役立たない御用学者や常識にとらわれた役人を排除し、普段は少々変わり者で通っているオタクっぽい連中を集めて機能させました。 矢口蘭堂のチームを結束させるスピーチが何度か出てきますが熱い気迫が伝わってきます。

ゴジラの予測不能の動きと、短時間の進化に対処していきます。 ゴジラは海中に不法投棄された放射能をエネルギー源として進化しているという古くて懐かしいことが、この映画で強調されていましたね。 温故知新てやつですね。ゴジラの生物としての優位度は、人間を遥かに超えていて、飛行物体に対しては対空光線で迎撃機能を持つというところまで進化します。 恐るべき防衛本能です。

ただ、ウルトラマンの発想ではないでしょうが、光線や熱波を放出した後は、エネルギー内製に時間が必要でその間は動きが鈍くなるのです。 人間が昼は働き、夜寝るというリズムを持っていることと似ていますね。

そこに、米国が国連安保委を動かし、日本にいるゴジラに原爆を落とすことを決めてしまいます。 ゴジラがエネルギー補給に要する360時間すなわち15日以内というカウントダウンの中、矢口チームが「ヤシオリ作戦」なるものを展開していきます。

「ヤシオリ作戦」が何か、その結果については、映画をご覧ください。

以後、断片的な感想を続けます。

映画でゴジラの最初の上陸地は大田区でした。そこから品川区への移動の実況中継がニュース映像として映し出されますが、全世界でTV中継した米軍のイラク上陸した後のバグダッドへの侵攻を観ているようでした。 リアリティにこだわった庵野監督の工夫だったのですね。 この時の怪獣の姿はゴジラというよりモスラに似ていて目玉に愛嬌がありすぎでした。

防衛大臣役を余貴美子が演じていました。 観ているときは、なぜかずっと高島礼子と思い込んでいました。 稲田朋美氏が就任したのは今年の8月3日ですから、撮影時まで遡って、小池百合子現東京都知事がモデルだったのでしょうね。 そういえば私が高島礼子と間違えたあの余貴美子の髪型も顔つきも、小池百合子氏のイメージかもって今になって思っています。

石原さとみが日系米国人としてこのゴジラ出現問題について日本との米国代表交渉役として登場していました。 そこそこの英語をしゃべっていました。 こちらまで長台詞の早口言葉じゃんと笑ってしまいました。 逆説的ですが長台詞を早口でしゃべることで英語って流ちょうに聞こえるんだってことを発見しました。

帰りのエレベーターで、若い学生風のお兄ちゃんが二人、「石原さとみ、どこで英語勉強したんやろ、めっちゃうまいじゃん。」 「あいつ、イーオンのCMに出てるから、イーオンじゃないの。」 だって。 ライザップじゃないけど、石原さとみの英語もライザップ級のの宣伝効果をイーオンにもたらしたかもしれませんね。

それでも、石原さとみと竹野内豊が英語で会話するシーンは学芸会というかやはり日本人の英語劇に思えて、その恥ずかしさに背中がぞくっとしてしまいましたがね。

最初の政治家たちの右往左往、右顧左眄対応には、民主党時代の東北大震災時の原発事故への対処を見せられているようでやきもきしましたが、この映画では、若手官僚の優秀さと自衛隊員のわが身の危険を顧みない意識の高さが描かれていました。 これが現実であって欲しいと願うばかりです。

最後に、お帰り「ゴジラ」と言っておきたいです。 米国でパットしなかった「ゴジラ」が日本で歴史を刻む作品となって復活してくれました。 ゴルフプレーヤー石川遼の最近の日本の試合での活躍とこの「シン・ゴジラ」の観客動員数の多さが重なって頭をかすめました。
by zoompac | 2016-09-22 07:04 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「君の名は」

f0090954_5543049.jpg日曜日のTOHOシネマズ木場は、結構な数の観客が詰め寄せていました。 さすが、王様のブランチでも公開以来2週連続でトップにランキングされているだけのことはありますね。 見回すと高校生のアベックが多いようにみえました。 体の入れ替わり願望とまではいかなくても、この映画を観て感想などを共有できればいい思い出になるかもですね。

事前に、男女入れ替わり映画「転校生」をこの「君の名を」を観る準備のために観ましたが、及びでなかったですね。

男の子が女の子になって最初に行うことが、自分の乳に驚愕し、思わず自分で揉んでしまうシーンだけが共通でしたが、物語のスケールの大きさから作画の美しさはこの「君の名は」が圧倒していました。 「転校生」の尾道の丘から見た海と島の黄昏時の風景の美しさは印象に残ってはいますが・・・・。

主人公三葉(みつは)が、授業を受けているシーンで、女教師が古典の授業で、「黄昏」の説明をします。

「誰そ彼」という語源は、陽が落ちて誰かがいるのはわかるが、誰だかはっきり判別できない時間帯のことだという説明をします。 ここで「片割れどき」という説明も追加されていますが、これから観る人は是非集中して観てくださいね。 映画を観終わったとき、この「誰そ彼」が、映画の題名「君の名は」に共鳴し、「片割れどき」が映画の結末に繋がる伏線になってたことがわかります。

後で知ったのですが、このシーンに出てくる古典の女教師は、新海監督の前作「言の葉の庭」のヒロインである雪野百香里で、声の担当も同じ花澤香菜が務めたそうです。 Tsutayaで「言の葉の庭」のDVDを借りようとしたら、皆、考えることは同じようで、貸出品切れ状態が続いているとのことでした。

最近観た、「シン・ゴジラ」でも感じたのですが、この「君の名」からも、東北大震災いうか大災害についてメッセージのようなものがこめられていました。 観る人によってそのあたりのとらえかたは様々でしょうが、エポック・メイキングな作品として人々の記憶に長く残る作品だと思います。

隕石落下とその後3年という時間のひずみに関わるストーリーの複雑性は、ネタバレを避けながら説明しづらいですね。百聞は一見にしかずです、 是非、劇場で観てください。 宮崎駿監督作品のよき後継者があらわれたことに喜びを感じられるスケールと作画の美しさですよ。

新海誠監督+安藤将司作画監督+田中将賀キャラクターデザインのチームの才能と結集力に感謝です。 RADWIMPSの音楽もよかったですよ。
by zoompac | 2016-09-21 05:54 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)
RELEASE INFORMATION NEW ALBUM

[通常盤]「Now On Sale!!」
TOCP-66380/¥2,548(税込)

[DVD付 初回生産限定盤]
「Now On Sale!!」
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