GORILLAZ
GORILLAZ

Would-be ちょい不良親父の世迷言

カテゴリ
以前の記事
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
お気に入りブログ
最新のコメント
メモ帳
最新のトラックバック
venushack.co..
from venushack.com/..
whilelimitle..
from whilelimitless..
http://while..
from http://whileli..
亡くなっても続く、その愛..
from 笑う社会人の生活
http://www.v..
from http://www.val..
揺らぐこころ
from 笑う社会人の生活
ボッティチェリの初期から..
from dezire_photo &..
「消えた声が、その名を呼ぶ」
from ここなつ映画レビュー
美しき三角関係?プラトニ..
from dezire_photo &..
美しき三角関係?プラトニ..
from dezire_photo &..
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

<   2016年 07月 ( 31 )   > この月の画像一覧

映画 「シアター・プノンペン」

f0090954_7574073.jpg今から5年前の2011年の年末の3ヶ月、カンボジアのプノンペンに暮らす経験を積みました。

街には50歳を超える老人がほとんどいなくて、若い世代の街、若い世代のオフィスという印象が強かったです。

クメールルージュによる狂気の大虐殺を深く知ろうとしない若い世代の一人、カンボジアの首都プノンペンに暮す女子大生ソポンは、ある日、映画館で1970年代のポル・ポト政権下に作られた古い映画の存在と、そこに若き日の母が出演していたという事実を知ることになります。

しかし、母は自分が女優であったことを全く語ろうとしません。その映画をどうしても見たいと思うソボンは映画のフィルムを探し始め、「失われた最終巻」を補うため自分が出演して映画を完成することになり、父と母のなりそめにたどり着くといったストーリーでした。

途中まで、カンボジア版「ニューシネマパラダイス」かと期待で胸が膨らみましたが、恐怖の内戦時代の傷はそのようなヤワな物語を作ることを許さなかったようですね。

ちょっと粗削りで映画としての完成度は低かったですが、ポルポト時代の前から女優として活躍した数少ない生きる伝説というべき女優ディ・サンヴェットの演技がソボンの母の生きざまとも重なって印象に残りました。ちょっと岡田茉利子に似たディ・サンヴェッドはこの映画出演を断っていたそうですが、つらい記憶の殻を打ち破って、出演してくれました。ポル・ポト時代に蹂躙された母国の映画史を発掘していくという側面をもつこの映画に華を添えてくれました。

これが初監督作となるカンボジアの新鋭女性監督ソト・クォーリーカーが手がけ、2014年・第27回東京国際映画祭「アジアの未来」部門で国際交流基金アジアセンター特別賞を受賞した作品でした。

クメールルージュの狂気を題材とした映画作品としては、1984年の「キリングフィールド」が有名です。英国映画ですが、カンボジア内戦を取材してピューリッツア賞を受賞したシドニー・シャンバーグの体験を映画化にしているだけあってわかりやすい映画でした。アカデミー賞、助演男優賞、編集賞、撮影賞の3部門に輝く名作です。その狂気の沙汰には圧倒されますよ! 殺戮シーン満載で気分が悪くなるシーンの連続ですが、そんな世界から逃げ切って生き残ったあるカンボジア人のサバイバル物語です。
by zoompac | 2016-07-31 07:56 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

読書 「小説フランス革命14 ジャコバン派の独裁 」 佐藤賢一

f0090954_6191998.jpg革命の成功の後の内部抗争、政敵の粛清という一連の動きは、何もフランス革命に限ったことではありません。

ロシア革命を指導したレーニンは、秘密警察KGBの前身たるものを整備構築し、反対派を弾圧し、国民に密告を奨励して反革命派とみなした人物を処刑したり、強制収容所に送ったりしました。文化大革命の毛沢東も似たようなことをやっていますよね。

そこまで極端ではないにせよ、明治維新後の日本でも、討幕運動をリードした薩摩・長州・肥後の武士が維新の理念と維新後の現実のギャップに不満を持ち、新政府に抗うため神風連の乱、萩の乱、西南戦争を起こしました。(このあたりの物語は、司馬遼太郎の「歳月」や「翔ぶが如く」に詳しいので一読を勧めます。)

司馬遼太郎氏の「世に棲む日々」等を読むと、革命にはそうした破壊というプロセスを経由しないとなかなか新しい政体というものが確立できないということが随筆調で書かれていて興味深いです。

この小説フランス革命14巻も、いよいよ内紛というか内部抗争の時期に突入します。

この巻でも1793年の5月31日~6月2日の民衆の蜂起が描かれます。 今までの、1789年7月14日のバスティーユでの蜂起は貴族政治、1792年の8月10日の蜂起は王権というあくまでも旧体制を打倒するものでした。ところが、今回の蜂起はジロンド派の追放のためのものでした。市民が自ら選んだ議員を、市民自ら暴力に訴えて排斥する運動ということでは、これまでの蜂起とは違った性格のものでした。

議会制民主主義とは何かということを問う、まことに含蓄の深い巻でした。

私腹を肥やすことに一生懸命だった都知事がひきずりおろされ、後任の知事候補も給与に見合った働きをしてくれるかどうか皆目見当もつかない選挙を前にすると、このフランス革命の名もなき市民の、選挙を何度やっても国は変わらないという諦念と怒りは理解できるような気がします。

都知事選挙を前にして、候補者への信頼と期待がすでに萎んだ諦観は何なのでしょうね。

フランス国民公会の主流を占めるジロンド派がパリ市民の声(不満)を追い風に独裁を目論むジャコバン派に追い詰められ、地方のジロンド派の巻き返し等で、政情は一気に不安定な混沌を迎えます。

国民公会からジロンド派を一掃し、権力を掌握したロベスピエールが補佐官サン・ジェストと共に反対派を次々に断頭台に送って粛清していく血塗られた恐怖政治のヤマ場は第15巻「粛清の嵐」を乞うご期待です。

革命によって生まれた議会政治が有効な貧富の格差解消に実効性のある手を打てなかったことに失望し、民衆は強いリーダーシップを求めるあまり独裁者ロベスピエールという怪物を作り出してしまうのです。
by zoompac | 2016-07-30 06:48 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

会計参与という名の会社機関

会社法の第2編の株式会社の第4章をみますと、そこには「機関」という項目があります。第1節~第11節に渡って、株主総会、取締役、取締役会、監査役、監査役会、会計監査人、監査当委員会、指名委員会等及び執行役と株式会社の各機関の定義、権限、義務等が規定されています。その機関の1つに、「会計参与」が含まれています。

会計参与を設置するかしないかは全くの任意かと思っていましたが、第327条の取締役会等の設置義務の条文の第2項に、「取締役会設置会社は、監査役を置かなければならない。ただし、公開会社でない会計参与設置会社についてはこの限りでない。」と規定されているのを発見しました。

この条文を裏返せば、「非公開会社の取締役会設置会社で監査役を置かない会社は、会計参与を設置しなければならない。」とも読めますね。

会計参与って会社の決算のお手伝いをする仕事のようですが、顧問税理士の仕事と何が違うのでしょうか。

会計参与の義務として、決算取締役会等への出席の他、会社執行部にコンプライアンスに係る重大な事実あった場合とか、決算報告書類作成あたって取締役と意見が異なったときには株主総会で報告しなければならないと規定されています。株主総会に提出する財務報告資料を会社に代わって作成するというのはいわば業務執行ですから、独立性と客観性が確保されているとはいい難い立場で、カドが立つ相当無理のある義務が課せられていますね。

現実問題、中小企業会社で税理士さんに決算報告書作成や税金の計算の手伝いをお願いしている会社で、どのくらいの割合の会社がこの会計参与という機関設計をしているのかイメージがわきませんでしたので、ネットで調べてみました。会計参与設置会社の数については憶測の域を出ないようですが、かなり限定的な数になるようです。

この会計参与という機関は、税理士協会の肝煎りで、会社法の機関の1つとして参入したいきさつ等を紹介した記事がありました。

会社さんにも顧問税理士さんも、会計参与を設置したときのメリットが明確でないことが、導入する数の少なさに反映されているようです。

税理士さんの中にも、頼まれても断るって意見を持っている方が少なくないようです。

会計参与の選任も他の機関同様、株主総会決議という建付けになっています。

旗を振った税理士協会も実態調査のためアンケートを実施しているようですが、回答結果もあまりぱっとしないようです。

全国400万という中小企業に「会計参与」という機関が、商法から独立した会社法(2006年施行)の目玉として紹介されてもう10年が経ちました。(税理士協会が)笛吹けど、誰も(期待したほど多くの会社が)踊らずって「会計参与」のお話でした。

会社法を開いて、監査役や監査役会、また監査役がその執行を監査することになっている取締役、取締役会の権利・義務等の項目をチェックする度に、何故か、取締役、取締役会と監査役、監査役会の間にこの会計監査って機関の条文が入り込んでいて、しかも、前の条文を準用することの多い会社法の便覧を複雑なものにしています。たとえば、第345条の会計参与等の選任等についての意見の陳述の条文に、株主総会における会計参与の選任若しくは解任又は辞任についての意見陳述の権利が規定されていますが、その条文の第4項に、その陳述権が監査役にも準用されると記してあります。この会社法条文は、会計参与等の等に監査役も含まれるということを理解していないと探すことができませんね。
by zoompac | 2016-07-29 05:35 | 企業統治 | Comments(0)

工原④ 総合原価計算の仕損・減損の話

工業簿記・原価計算の学習では、大体受注生産を前提とする個別原価計算からスタートします。
材料費、労務費、経費という費目別計算から、それぞれの直接費の消費額を仕掛品勘定に賦課し、間接費を製造間接費に集計し、そこから仕掛品勘定に配賦したり、その製造間接費をさらに製造部門、補助部門に分けて部門別計算したりします。結局は月次の仕掛品、製品勘定から、売上原価へという勘定連絡図に乗っかるのですが、製造間接費の箇所が結構論点が多く大変です。

個別原価計算から、総合原価計算へ学習が移ると、まったく違う世界の話に見えてしまうので不思議です。

製造原価は、まず形態別分類(材料費、労務費、経費)を基礎にしますが、総合原価計算では、直接費と間接費に分けるのではなく、製造原価を直接材料費と加工費(=直接材料を加工するためのコスト、間接材料費+直接労務費+間接労務費+直接経費+間接経費)の2種類に分類されてしまいます。総合原価計算では、個別原価計算では主役格だった製造間接費が不在というか矢面に立たなくなってしまうのですね。

といって、個別原価計算で行った補助部門費の製造部門への配賦という部門別計算問題が、総合計算でないかといえばそうではありません。総合原価計算では、個別計算で切削部とか組立部とか呼ばれていた製造部門が工程別になって、補助部門費が工程1とか工程2とか、工程別に配賦されます。

似たような処理もあれば、異なる処理もあります。

組別、等級別、連産品等の総合原価計算は、危険を恐れずに言うなら、基本的には直接材料費BOX、加工費BOXの借方にある金額を貸方の個数に応じてどのように割り振っていくかという計算になります。直接材料費は製造工程の始点投入であまり問題になりませんが、加工品に関しては原価の進捗度とか完成品換算量とかといった個別原価計算のときにはなかった概念が入り込んできます。

仕損の処理も個別原価計算と総合原価計算ではずいぶん違います。個別原価計算は受注生産なので、必ず補修したり代品製造(造り直し)で個別対応し、製造指図書の製品番号毎にその仕損費を反映していきますが、総合原価生産は見込み生産ですので仕損費はある程度織り込んでいきます。正常仕損という言葉を使いますが、この原価計算で使う「正常」には、予定調和というか想定範囲内の織り込み済みって意味があります。

その正常仕損の織り込み方もいろいろあって、度外視法、非度外視法という2つの考え方に完成品のみ負担なのか、完成品と月末仕掛品の両者に仕損費を負担させるのか、数多くの論点が出てきます。進捗度が定点で仕損の発生が期末仕掛品の進捗度より前であれば、加工費の仕損費の完成品と月末仕掛品への配賦割合は、直接材料費の数量比になります。

一方、非度外視法の両社負担で、仕損が平均発生の場合、進捗度0.5としますが、月末仕掛品の進捗度が0.5以下でも、完のみ負担とせず両社負担にすることが肝です。

手順は仕掛品-直接材料費の貸方の完成品、正常仕損、月末仕掛品、仕掛品-加工費の貸方の完成品、正常仕損、月末仕掛品の数量をベースに平均法か先入先出法で借方の金額を按分し求めたら、それぞれの正常仕損を合計して、完成品換算量比で完成品と月末仕掛品に、数量ではなく完成品換算量比で追加配賦するということになります。

個別原価法ではさほど大きな論点でなかった仕損費の配賦が総合原価計算では重要な論点の1つになります。

度外視か非度外視か
先入先出か平均法か
完成品のみ負担か、完成品と期末仕掛品の両者負担か
両者負担の場合、直接材料費の完成品と月末仕掛品の数量比で分けるのか、それとも加工費の完成品と月末仕掛品の完成品換算量比で配布するのか

これらの組み合わせを考えると気の遠くなるほど多くの計算が必要となってきます。

この類の問題が出たとき、解法のポイントは
①度外視法両者負担のときだけ、評価額を最初に控除する(借方金額から)
②定点発生のとき両者負担で、加工費の仕損費は、度外視法では換算量按分、非度外視法では数量按分
③平均的発生のとき両者負担で、直接材料費は、度外視法では数量按分、非度外視法では換算量按分となります

この例外的な①、②、③の処理についてですが、理屈より、数多く計算をこなして、頭より手や体が先に動かなければ駄目だと講師が口をすっぱくして言っています。

確かに、簿記の学習は、愚直に走るだけって駅伝ランナーの練習に近いものがあるかもしれません。様々な条件で枝分かれする手順に従って数字を集計し整理分類することが試験で求められていますから。試験問題をみて考えるようでは駄目で、ただひたすらに条件反射が求められているようです。
by zoompac | 2016-07-28 05:37 | 資格試験勉強 | Comments(0)

読書 「街道をゆく39 ニューヨーク散歩」 司馬遼太郎

f0090954_5402277.jpgこの本を手にしたきっかけとしては、最近観た映画「ブルックリン」の影響が大きいです。

上京、就職、ひとり暮らしといった私自身を含めて多くの日本人が生きていく上で経験する出来事の不安や葛藤を丁寧に描いた映画作品でした。地政学上の違いがありながらその経験の相似性にただただ驚かされました。「三丁目の夕日」って情景は、個人個人異なったものだと思いますが、その底流にある不安や希望というものは意外と世界的に普遍性を持っていたのかもしれませんね。

おそらく、世界のあらゆる地域で、“共感項”の多い普遍的な作品として観られるのではないでしょうか? アイルランド、イギリス、カナダによる合作映画で、アイルランドでも大ヒットしたと聞いています。

出色は、主演のシアーシャ・ローナンの演技です。ちょっと太ってそのふっくらした体つきに驚かされましたが、50年代当時のお尻やウエストを強調した衣装が映えるよう調整したのかもしれないということを書いた批評家の意見もあり、それが本当なら、そのプロ意識の高さは素晴らしいとしか言いようがありませんね。アイリッシュカラーと呼ばれる瞳の色や木々の緑など色彩も鮮やかで美しかったです。

ということで、司馬遼太郎氏の「街道をゆく ニューヨーク散歩」です。最初、司馬遼太郎氏の「アメリカ素描」を読んでいたのですが、西海岸が中心で(後半、第二部で東海岸も出てきました)、焦って、この本を求めました。ちゃんと、ブルックリンのこと、アイルランド人移民のことが書かれていました。

アメリカでは、新規にやってきた移民(民族)が嫌われ者の役を引き受けたそうです。

最初の移民はWASPが主流でした。白くて(W)、アングロサクソン(AS)で、プロテスタント(P)です。厳密にいうとアングロサクソンではありませんが、初期入植集団組のオランダ系はワスプに準ずるものとして遇されました。(英国もオランダも海洋国家として17世紀からアメリカに進出を果たしていました。17世紀に、オランダが、マンハッタン島の南端にニュー・アムステルダムという町をつくりましたが、17世紀後半、英国はオランダを圧倒してマンハッタン島とその周辺を領有し、英国王の弟ヨーク公の領地となり、以後ヨーク公の名にちなんで、ニューヨークと名付けられました。)

19世紀後半、アイルランドはジャガイモの大凶作に押し出され、マンハッタン島にきて都市の最下層を形成しました。アイルランドは、司馬氏の「街道をゆく 愛蘭土紀行」に詳しいですが、ヨーロッパに進行していた近代化の流れに乗ることのなかった文明の孤島で、宗主国のイギリスに隷属させられ、一時は全島民がイギリスに住む領主の小作人でした。

ワスプからすると、アングロサクソンではなく、ケルト人だったし、プロテスタントではなくカトリックで、本国は数百年もイギリスに支配されており、アイルランド島もいわば農業一色だったため、彼らの多くは、港湾労働者や警察官になり、一部は、この「ブルックリン」の主人公のように帳簿をつける技能を学んだそうです。

その異端性から、当初、さんざんいじめられたアイルランド人も、次にやってきたイタリア移民がいじめと差別の標的に変わることで、位が上がったそうです。イタリア移民が、アイルランド系の警察にいじめられるというエピソードは映画でもありました。

黒人のジャズが市民権を勝ち得て、アメリカ文化に加わったように、アイルランドの土俗のハロウィーンという子供の祭りも、今やアメリカの年中行事になっています。

司馬遼太郎氏の蘊蓄で背景知識を得たことで、もう一度、この「ブルックリン」を観たくなりました。

「街道をゆく ニューヨーク散歩」には、その他、コロンビア大学の話の流れで、タウンゼント・ハリスのことやドナルド・キーン氏のこと等も興味深く書かれていました。
by zoompac | 2016-07-27 05:41 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「「トランボ/ハリウッドに最も嫌われた男」

f0090954_5383230.jpgTOHOシネマズシャンテで観ました。ブライアン・クランストンのアカデミー主演男優賞初ノミネート作品という話題性もあったのでしょう。日曜日の午前スタートの回は完売で、窓口でチケットをお求めのお客さんも、午後スタートの回に回されていました。

永遠の妖精と謳われるオードリー・ヘップバーンをシンデレラに仕立て上げた「ローマの休日」は恋愛映画の不朽の名作には間違いはないのですが、その脚本を書いたトランボに驚愕の物語があったのです。

その世界中で愛されている物語を書いていた稀代の脚本家ダルトン・トランボはそのとき逆境の真っ只中にいたのです。

1940年代にアメリカで吹き荒れた赤狩りのやり玉にあげられ、映画界から追放され、投獄もされた彼がいかに戦い、生き延びて復権を勝ち取ったという波乱万丈の物語が描かれていました。

ダルトン・トランボにインタビューをしながら書き上げられたドキュメンタリーを原作としていました。

トランボはハリウッド追放となり、アカデミー脚本賞に輝いた傑作「ローマの休日」脚本を書きあげたものの、彼自身の名前をクレジットに使えず、知り合いの名を借りたのです。 今でこそ、彼の名前が脚本家として堂々と記録されていますが、アカデミー賞の受賞式もその知り合いが出席したのです。

小さな風呂場で仕事に専念する様や「ローマの休日」の脚本をタイプを打ちながらトランボがアン女王の台詞をあれこれ推敲し吟ずるシーンなんかは思わずにんまりさせられました。

「ローマの休日」で、グレゴリー・ペック演じる新聞記者と彼のエディ・アルバート演じる相棒のカメラマンが王女との記者会見のラストシーンで、特ダネを伏せる証にライター型カメラで隠し撮りしたフィルムを王女に手渡すシーンがありました。私的な恋愛沙汰をジャーナリストとしての守秘義務に包んだような粋な計らいとの印象をもっていましたが、この映画を観たことでそのシーンの印象が少し変わってしまいました。

このときのトランボの置かれた状況を考えると、共産主義を排除しようとするHUAC(House Un-American Activities Committee 下院非米活動委員会)に召喚され喚問されても、仲間の名前を売ったりしませんよという彼なりのメッセージが入っていたのかもしれませんね。そうした秘密をばらして、お金や仕事を得てもそれはヤボなことですよとトランボが言っているような気がしました。

B級映画にノン・クレジットで脚本を書き続けながら厳しい時期を耐えしのいだあたりの話がなかなかよかったです。ジョン・グッドマンもバットを振り回してなかなか味のある役どころでした。

憎き適役のヘレン・ミレンと対照的に奥さん役のダイアン・レインが相変わらず美しいことに感動しました。派手で高慢なヘレン・ミレンに比べ、ダイアン・レインは抑えた演技でした。「とうとう勝ったのね。私たち」とトランボに語るダイアン・レインの一言におじさんの涙腺は決壊してしまいましたよ。

映画を観るとき、あまり脚本家には注目しないのですが、トランボはいい作品を書いていますね。実名での復活映画となった「栄光への脱出」「スパルタカス」「パピヨン」「ダラスの熱い日」等があります。
by zoompac | 2016-07-26 05:37 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

インターハイ 注目選手(陸上長距離)、新人「小笠原朱里」選手

f0090954_535980.jpg平成28年第69回全国高校総体、岡山インターハイの開幕が週末に迫ってきました。

1500m、3000mの女子の熱い戦いは、留学生に混ざって、西脇工業の田中希実、常盤の樺沢和佳奈の活躍が期待できそうですが、もう一人、私の注目する新人選手がいます。

昨年の全中1500mチャンピオンの小笠原朱里選手です。

今年1月の全国都道府県対抗駅伝大会石川県代表、3区中学生区間3位、2月の千葉クロカン(中学生)優勝という実績をひっさげて石川県津幡中から山梨県の強豪山梨学大附高に今年4月に進学しています。

今季の全国ランキングでは、1500mが13位、3000mが9位です。

一応入賞狙いと謙遜していますが、期待の成長株が大舞台でどのような活躍をみせてくれるでしょうか?

伸び盛りの大型ルーキーの活躍を期待しています。
by zoompac | 2016-07-25 05:35 | スポーツ | Comments(0)

読書 「海の都の物語2 ヴェネツイア共和国の一千年」

f0090954_721067.jpgヴェネツイア商人は根っからの交易商人です。
シェークスピアのヴェニスの商人のイメージからはかけ離れた印象が、塩野七生氏著作の「海の都の物語2 ヴェネツイア共和国の一千年」からうかがえました。

塩野氏によると、交易で生きるヴェニスの商人ならではのことですが、帳簿にアラビア数字を取り入れたのも、複式簿記を普及させたのもヴェネツィア人だそうです。近代的な意味での「銀行」を創ったのもヴェネツイア人です。

交易に生きる彼らにとっては、カネとモノの流通が何より大事だったようで、資金にしろ商売にしろ、一部の資本家が独占することには厳しい牽制が働く共同体制があったようです。

独断・専制が許されないのは船長もそうだったそうです。交易の定期航路の船は国有で、あらゆる交易の品の値には上限と下限が設けられたそうです。危機管理も船長1人の采配に任せるのではなく、船には経験豊かなお目付け役が複数人同乗して、ことあるごとに協議して行動方針を決めたようです。

実務肌でどちらかといえば官僚のようなヴェニスの商人たちは、欲得等から遠く離れた存在で、担保に人間の肉1ポンドを要求するってドラマチックな演出は、シェークスピアの一流の風刺に違いありません。現実的なヴェニスの商人に真逆の設定をほどこしたからこそシェークすピアの演出も注目を浴びたのだと思います。人間は意外性に気をひかれますから。

ヴェネツイアの政治体制は、貴族制の共和国でしたが、独裁者が誕生することをけん制する仕組みは政治の世界でも十分に発達していました。

「貴族に正義を、国民にパンを」がモットーでした。
せいぜい15万人くらいの人口でしたが、ヴェネツイアの支配階級は、一度でも飢餓状況を許してしまえば、この小さな海洋国家にとって致命的であることをしっかり認識していました。政府の委員会が必要最低限と認めた量の小麦をいかなる方法でも確保することに最優先権が与えられ、ヴェネツイアの歴史に飢餓は一度も起こっていません。

少数の指導者たちが優れた統治能力を発揮し、独裁者も出さなかったことで、一千年の歴史が刻めたような気がします。

企業統治元年とか言って、いきなり東芝の不祥事が起こってずっこけた日本に比べて、ヴェネツィアは商売も政治も非常にガバナンスが効いていました。
by zoompac | 2016-07-24 07:02 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

WOWOW映画 「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」

f0090954_6584986.jpg「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(Catch Me If You Can)は、2002年のアメリカ映画です。 翻訳すると、「鬼さんこちら!」ってとこでしょうか。

1960年代に世界各地で小切手偽造事件を起こし「天才詐欺師」と言われたフランク・W・アバグネイル・Jr(レオナルド・ディカプリオ)と、彼を追うFBI捜査官カール・ハンラティ(トム・ハンクス)の姿を、痛快かつ人間味豊かに描いた映画です。

コミカルなタッチで、実写版「トムとジェリー」という趣さえ感じられました。「トムとジェリー仲良くケンカしな!」じゃないですが、最後にはこの天才詐欺師はその才能を活かして、カール・ハンラティの部下となり、FBIの小切手詐欺の捜査の手口調査で大活躍します。

フランク・W・アバグネイル・Jrは実在の人物で、この映画の原作も彼自身が書いた半自伝です。彼自身もディカプリオを取り押さえるフランス警察官の1人としてこの映画にカメオ出演しています。

一方のFBI捜査官カール・ハンラティは、この映画用に用意された全くの架空人物です。

パンアメリカン航空のパイロットや医師、弁護士に偽装し(弁護士の資格は本当に取得した)詐欺を働く手口がいろいろ紹介されています。

最近観た緒方拳主役の「復讐するは我にあり」と比べると、同じ天才詐欺師でも、殺人が絡むのと絡まないのでは、ずいぶん違った印象になるのだなと感心してしまいました。(「復讐するは我にあり」の方も、大学教授や弁護士等エリートに成りすましていましたが・・・)

「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」は痛快な映画で観終わった後のさわやかさがお値打ちな掘り出し物でした。 まだ観ていない人にお勧めします。
by zoompac | 2016-07-23 06:59 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

WOWOW映画 「復讐するは我にあり」

f0090954_5493268.jpg原作は、映画と同名の「復讐するは我にあり」 で佐木隆三氏の直木賞受賞小説です。5人を殺害した西口彰事件を題材にした長編小説でした。

この映画を観ながら、2016年9月17日に公開予定の映画の原作、吉田修一の「怒り」を思い起こしました。「怒り」は、千葉の市川で起こった市橋達也の事件を題材としています。

最近、観た「楢山節考」でも緒方拳と共演の清川虹子の怪演ぶりをたっぷり見せられましたが、この「復讐するは我にあり」でも清川虹子の存在感の大きさを見せていました。ちょい役でしたが印象深い演技でした。

もちろん怪演ぶりで圧倒していたのは緒方拳演じる榎津巌(えのきづ いわお)です。 女性や老人を含む5人の人間を殺した連続殺人犯で、延べ12万人に及ぶ警察の捜査網をかいくぐり、78日間もの間逃亡しました。昭和39年に熊本で逮捕され、43歳で処刑されました。映画ではこの稀代の犯罪者の犯行の軌跡と人間像に迫っており、どのような手口で人を騙し、どのように殺害に及ぶのかを事細かく描いていました。

トルーマン・カポーティの「冷血」の手法同様、殺人犯の生い立ちまで遡って、家族関係まで濃密に描かれていましたが、結局、何故、あのように天才的な詐欺師でかつ冷酷な殺人鬼が誕生したのは謎のままでした。

小川真由美の絡み合いや倍賞美津子の温泉宿でのフル・ヌード等も見どころでした。三國廉太郎(榎津巌 の父、母はミヤコ蝶々)も好演でした。

こうした連続殺人犯の映画はエネルギーを取られるようで、あまり好きではないのですが、この「復讐するは我にあり」を観たついでに、映画「怒り」も観てみようかなと思っています。

前に見た、同じく吉田修一原作の「悪人」の映画化作品の印象がイマイチ(圧倒的に原作の方がよかった!)だったのでちょっと敬遠していたのですが、そこは怖いもの見たさなんですかねぇ。 「怒り」は原作も読んでいないので、まずは映画を観てから興味が湧いたら原作に立ち戻ってみましょう。

緒方拳の演技、迫力ありました!

余談ながら、この映画、今村昌平監督がメガホンを取ったのですが、映画化の権利を巡って、黒木和雄、深作欣二、藤田敏八等の監督とすったもんだでずいぶん揉めたいきさつがウィキペディアに紹介されていました。
by zoompac | 2016-07-22 05:49 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)
RELEASE INFORMATION NEW ALBUM

[通常盤]「Now On Sale!!」
TOCP-66380/¥2,548(税込)

[DVD付 初回生産限定盤]
「Now On Sale!!」
TOCP-66381/¥3,500(税込)

NEW SINGLE
WMP HIGH LOW
REAL HIGH LOW
OFFICIAL SITE
海外オフィシャルサイト
http://www.gorillaz.com/
日本オフィシャルサイト
(PC&携帯共通)
http://toemi.jp/gorillaz/
excite MUSIC