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カテゴリ:読書・映画・音楽( 1418 )

読書 「小説フランス革命16 徳の政治」 佐藤賢一、残すところあと2巻!

f0090954_07244935.jpg「徳なしでは恐怖は有害であり、恐怖なしでは徳は無力である。その理(ことわり)を万人が理解して、正しき独裁を支えていくこと」と理想に燃えるロベスピエールでしたが、徳と恐怖のバランスをとることはなかなか難しく、恐怖政治に弾みがついていく様がこの第16巻で巧みに描かれていました。

イギリス海軍に占領されていた地中海に臨む軍港都市トゥーロンを奪還することに成功したとの明るいニュースもありました。ナポレオン・ボナパルトという若い砲兵隊隊長が出色の働きをしたのです。

ロベスピエールによって断頭台へ送られる人間も増えてきて死刑執行人のシャルル=アンリ・サンソンも忙しくなりそうです。

リヨンで2000人を処刑したと言われるジョセフ・フーシェはまだ登場しないですね。 ロベスピエールの政敵ですから、次の17巻か18巻あたりで登場するのでしょうか。

ちなみに、シャルル=アンリ・サンソンの目を通してフランス革命を描いた漫画に「イノサン」(英語でイノセントの意味)があります。 また、ジョセフ・フーシェの半生を綴った倉多江美の漫画「静粛に、天才只今勉強中」って漫画もあります。 フランス革命を描いた漫画は「ベルサイユのばら」だけではありません。

マキャヴェリストとしてのフーシェを描いた名著として名高いツヴァイクの「ジョセフ・フーシェ」は、司馬遼太郎氏も絶賛しておられ、昔、一読したことがありましたが、フランス革命の派閥(ジロンド派、ジャコバン派、山岳派、フィヤン派、コルドリエ派等)名が多く、その対立位置関係を理解する背景知識も乏しかったので、読み通すのに苦労しました。

フーシェは革命時代の警察官僚の経歴から出世し、タレーランと共にナポレオンの内政を支え、後にナポレオンを裏切ることになるまことに興味深い人物です。 この機会に再読してみたいです。

さて、小説フランス革命も残すところ17、18巻の2巻となりました。

佐藤賢一氏は、「小説フランス革命18巻」に続いて、同じくらいの長編大著「小説ナポレオン」を執筆中です。 ナポレオンの物語は、「ベルばら」の作者の池田理代子氏の「栄光のナポレオン エロイカ」でしか読んだことがありません。 楽しみです。


by zoompac | 2017-02-25 07:25 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「沈黙」

f0090954_06082721.jpg遠藤周作の小説「沈黙」を、「ディパーテッド」「タクシードライバー」の巨匠マーティン・スコセッシが映画化した史実に基づいたヒューマンドラマでした。

キリシタンの弾圧が行われていた江戸初期の日本に渡ってきたポルトガル人宣教師の目を通し、人間にとって大切なものや人間の弱さとは何かを描き出しています。

17世紀、キリスト教が禁じられた日本で棄教したとされる師の真相を確かめるため、日本を目指す若き宣教師のロドリゴとガルペ。

2人は旅の途上のマカオで出会ったキチジローという日本人を案内役に、やがて長崎へとたどり着き、厳しい弾圧を受けながら自らの信仰心と向き合っていくことになります。

カトリック教徒でイタリア系移民の家庭で育ったスコセッシが1988年に原作を読んで以来、28年暖めて映画化にこぎつけた念願の企画だそうです。主人公ロドリゴ役を「アメイジング・スパイダーマン」のアンドリュー・ガーフィールドが演じました。そのほか「シンドラーのリスト」のリーアム・ニーソン、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」のアダム・ドライバーらが共演。キチジロー役の窪塚洋介をはじめ、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシといった日本人キャストが出演していました。

簀巻きにされた小松奈々が船から落とされたときの片方の太腿と脛の白さが妙に艶めかしかったです。

長崎市の外海地区の「沈黙」の舞台と思われる場所に「遠藤周作文学館」が建立され、その近くのキリシタン達が水磔の刑に処せられたとされる場所には「沈黙の碑」も建てられているそうです。 映画でトモギ村の信徒モキチやイチゾウ等が処せられた場所です。小説に登場するトモギ村は長崎市の外海地区からずっと南に降りて湾に入った茂木ビワで有名な茂木町のようです。

映画によって、小説ではよく理解できなかった「穴吊り」の刑がどんなものか合点がいきました。井上筑後守(イッセー尾形)や通辞(浅野忠信)の悪役ぶりも堂にいっていましたよ。 3時間の大作に仕上がっていました。

機会があれば、1971年の篠田正浩監督の『沈黙 SILENCE』も観てみたいと思っています。

by zoompac | 2017-02-24 06:05 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

読書 「沈黙」遠藤周作

f0090954_06041154.jpg1614年といえば、大阪冬の陣、15年が夏の陣で、16年に家康崩御という流れですが、1614年は徳川幕府が全国に禁教令を発布した年でもありました。

キリシタン大名で元宇喜多家家臣の明石全登は、大阪城に立て籠って、禁教を命じた徳川家に反旗を翻しましたが、高山右近のようにこの禁教令で海外に逃れた大名もいました。

さらに年は過ぎ、1633年がこの「沈黙」のフェレイラのモデルとされるクリストヴァン・フェレイラが棄教した年です。 彼が日本で布教を始めて10年目のことだったようです。

1633年は徳川家光が若年寄六人衆を設置し幕藩体制を構築した年でもあります。 文治政治と呼ばれ、2年後の1635年から参勤交代も始まっています。

中央集権体制強化が進む中、1937年に島原の乱が勃発します。

この小説の主人公セバスチャン・ロドリゴのモデルとなったジュゼッペ・キャラが日本に潜入したのは1643年のことです。そして彼は、1644年に転びました。

物語は単純至極なのですが、ロドリゴが転ぶまでの過程をドラマチックな緊迫と力感あふれる文章で描き出しています。

舞台、背景を簡潔に描写しながら、パードレ(司祭)・ロドリゴの内面への洞察もまことによろしい距離感で描いていました。 棄教に至るプロセスが相応の説得力をもって描かれ、そこに追い込む井上筑後の守の海千山千ぶりにも感心させられます。

井上筑後の守が、ロドリゴに語ります。 平戸の松浦公には4人の側室がおられ、互いに妬みあって争いが絶えず収拾がつかなかった。それで公は4人全員を城から追放したのだと。 

どう思うかとの問いにロドリゴはそれは賢い選択だったと答えます。

その答えをとらえて、井上筑後の守は言います。日本はちょうど松浦殿と同じだ。エスパニヤ、ホルトガル、オランダ、エゲレスと名乗る女たちが、日本と申す男の耳に、夜伽の度に、たがいの悪口を吹き込むのだと。

日本を巡って、新教国のイギリスとオランダが、旧教国のエスパニアとポルトガルの進出を好まず、しばしば幕府や日本人たちに讒言していたことはよく知られたことでした。

そして三段論法で締めくくります。「松浦殿の処置を賢いと思われるなら、パードレは、日本がキリシタンを近世にした理由もあながち愚かとは思われまい。」

小説の最後に、棄教したロドリゴがフェレイラ同様、日本の地で妻子を持ち、幕府の命によって、禁制の品かどうかの目利きをする役についた様子が描かれていました。

主人公の必死の祈りにもかかわらず、神は頑なに「沈黙」を守ったままであったという事実をキリスト教徒でない読者はどう解釈したらいいのでしょう。そしてロドリゴの転びは神への背教ではなかったのか、踏み絵を踏む行為も含めて神は全てを赦していたのかという解釈のことになると、なんとも明確な答えが見いだせないもどかしさが残ってしまいます。

この作品がノーベル賞の候補となったとき、絶賛する人がいた反面、一部の批評家からは嫌悪されたそうです。宗教をテーマにした小説の難しいところですね。 書いたのは異教徒の地の日本人で、禁教令の徹底のための迫害で伝道神父が転ぶというのがテーマです。

巨匠マーティン・スコセッシが映画化した作品が日本でも公開中で話題になっていますが、1971年に、篠田正浩監督によって『沈黙 SILENCE』というタイトルで映画化されているようです。

by zoompac | 2017-02-23 06:04 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画「海は燃えている」_移民・難民問題の地中海の玄関の現実!

f0090954_08101525.jpgベネチア映画祭金獅子賞を受賞した「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」のジャンフランコ・ロージ監督が、難民問題に迫ったドキュメンタリーで、2016年・第66回ベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞した作品です。

イタリア最南端にある小さな島、ランペドゥーサ島は、船が浮いて見えるほど透明度の高い美しい海としても有名ですが、シチリア島から南西約220kmの地中海のイタリア最南端の島で、むしろ北アフリカのチュニジアの方に近く(東へ113㎞)、リビア周辺諸国からこの島は難民がEU諸国を目指す主要ルートの玄関口としての顔ももっているのです。(日本ではシリア難民がもっぱらトルコからエーゲ海を抜けてギリシアに至るバルカンルートが有名ですが)

アフリカ諸国、特にガーナ、マリ、ナイジェリア、エリトリア、ソマリア等から、ヨーロッパを目指す経済難民、いわゆる不法移民の通過地点として注目を集めているのです。

2011年の「アラブの春」によって各国の政権が揺れ、リビアでもカダフィ独裁政権が崩壊し過激派勢力が台頭したことで政情不安が続き、密航仲介業者の暗躍もあって、ヨーロッパを目指す難民激増に拍車をかけていることは記憶に新しいですね。f0090954_08083222.jpg

映画は2つの映像の流れを交錯しながら展開していきます。北アフリカにもっとも近いこの島がアフリカや中近東からヨーロッパ諸国を目指す主要な難民ルートの一つとなっているのですが、島民の生活はいたって静かです。 同じ島でありながら、まったく違う二つの顔をもっているのです。

12歳になるサムエレ少年は友だちと手作りのパチンコ遊びに興じ、マリアおばさんはキッチンで料理しながらラジオ局にリクエスト曲を依頼しています。サムエル少年はおじさんに船酔いに慣れる方法を聞き、また左目が弱視とわかり、矯正メガネをかけてパチンコ遊びに余念がありません。

そんなランペドゥーサ島には、アフリカや中東から命がけで地中海を渡り、ヨーロッパへ密航する難民や移民たちの玄関口というもうひとつの顔があるのです。

レーダーで監視しつつ難民救助をする沿岸警備隊の緊迫した活動が映し出されます。救助要請の無線を受けて艦船やヘリコプターが現場に急行します。難民の救助や遺体の収容が行われ、夜の港から上陸した難民たちが検査所に送られるのです。

その片隅では多くの国から逃れてきた難民たちがサッカーに興じている映像も映し出されます。死と日々の平凡な暮らしが紙一重なのです。

そして、この島が見せる2つの顔は、島で唯一の医師を除くと交わることがありません。以前は難民が島に上陸してから収容していましたが、近年は海上で難民を収容して夜中に島に上陸させるのだそうです。

マリアおばさんがラジオで難民の遭難を聞いて遠い世界のことのように「ひどい話ね」とつぶやくように、今や難民の姿は島民の目に触れることはないのです。そんな島の現実をカメラは衒(てら)いなく静かに描き出していました。

サムエレ少年がボートで流されて、船と船の間に挟まれそうになるシーンも印象的でした。その船の1つが難民を運んできた船だったのですが、少年と難民が邂逅するシーンはもちろんありませんでした。

ランベドゥーサ島沖の海難事故としては、2013年の密航船の火災・転覆事故で360人以上が死亡した事件が有名ですが、粗末な船に定員以上を乗せた船の海難事故は尽きないようです。イタリア政府も予算の関係で軍や沿岸警備隊の救助活動の規模を縮小せざるをえないというのが現実のようです。

難民認定率が世界平均の100分の1という移民・難民に不寛容な日本にあって、この映画を観ることは複雑な心境でしたが、塩野七生の地中海世界の物語同様、地中海という世界の熾烈で過酷な状況は、中世以前から今に至るまであまり変わっていないのだということを含めて多くの示唆を得ることができました。

トランプ政権が発足してまもなく1ヶ月です。 メキシコ国境への壁の建設命令や特定の人種に対する入国禁止令など、国内外で連日のように賛否を巻き起こしてきましたが、その根底にあるのが移民・難民問題です。

すでに多くの国が否が応でも直面しているこの問題に、いずれ日本にも応分の負担を迫られることになるとと思います。

by zoompac | 2017-02-19 08:11 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「ミッドナイトラン」

f0090954_06071681.jpg「賞金稼ぎ」なんて日本では馴染みのない職業が米国にあるんですね。映画を観たときは、西部開拓劇時代の「賞金稼ぎ」の現代版への焼き直しかと思っていました。

犯罪大国アメリカでは容疑者の数もとてつもなく多いため全ての人を拘束するとすぐに留置所が一杯になってしまうのだそうです。そのため、大半は早々に保釈されるとか。そんな人々のために各裁判所の前にはbailbond agentと呼ばれる保釈金(bail bond)専門の金融会社(保釈保証業者)が群がって商売をしているのです。容疑者はそこでお金を借りて保釈保証金を裁判所に納めて保釈されるのですが、容疑者が逃亡して期日までに裁判所に出頭しないと保釈金は裁判所に没収されてしまいます。それでは金融会社は大損になるので、賞金稼ぎ(bounty hunter)と呼ばれる人を雇って雲隠れした容疑者を連れ戻してもらうということなのです。

現代のアメリカにおけるバウンティハンターとは、保釈保証業者(Bail bondsman)からの逃亡者を捕まえて賞金を受け取る業者のことで、この映画の主人公のロバートデニーロがその賞金稼ぎを生業にしていました。

根拠となる法律は州によって異なり、免許を必要とする州もあれば不要の州も一部には存在する。然し、荒くれハンターによるミスが各地で問題化しており、現在は専用身分証、身分章(バッジ)などの携帯義務を課せられているようです。

連邦保安官とは違い、私立探偵同様に、あくまで州法務省の許可を受けた民間業者による商売です。

ベイルジャンパー(保釈金踏倒し逃亡者)のほかに、各地の市警察、連邦保安官、連邦捜査局などが広域手配している犯人の追跡逮捕もおこなっています。それらの職務をも含む意味で、FUGITIVE RECOVERY AGENT(逃亡被害回復捜査官)とも呼ばれているようです。

報酬は完全成果主義。期日までに犯人を引き渡すと報酬が貰えますが、できなかった場合は報酬は一切無しです。 バウンティハンターになるのは、現職や退職した私立探偵、元警察官で、ロバート・デニーロ演じるジャック・ウォルシュもそういう設定になっていました。 成功報酬のおおよその相場は保釈金の5~10%程度といわれています。

現代の日本ではこのような制度は認められていませんが、指名手配犯に懸賞金がかけられることはあるようです。

タイトルの意味は、「一晩で終わる簡単な仕事」、「仕事は簡単」、「ちょろい仕事」というスラングだそうですが、辞書を引いてもそのような用法は出てきませんでした。簡単なこと = 朝飯前 = a piece of cake という熟語はよく聞くのですが・・・。

タイトルの「ミッドナイト・ラン」は、10万ドルの報酬を要求したジャックに驚いた保釈金融会社のエディ・モスコーネが、セリフで口に出しています。 「そりゃないだろう、高すぎるよ! 簡単な仕事じゃないか!」って感じですかね。 ま、実際は、困難極まるなはちゃめちゃ仕事になったのですけどね。

1988年の映画です。

世間に裏切られた過去から独善的な態度しかとれなくなった賞金稼ぎ(ロバート・デ・ニーロ)と、運悪く賞金首になってしまった心優しい会計士(チャールズ・グローディン)という対照的な中年男2人が、喧嘩をしながら心を通わせていくロードムービーです。

ジャック・ウォルシュ(デ・ニーロ)は、かつてシカゴの警察官だったが仲間に裏切られ妻子とも離れて、今はロサンゼルスの保釈金ローン会社と契約を結び、逃亡した被告人を公判までに連れ戻してくる「賞金稼ぎ」の仕事をしています。

ジョナサン・マデューカス(グローディン)、通称「デューク(公爵様)」は堅気の会計士ですが、雇い主がシカゴの麻薬王であるセラノであることを知りギャングの金を横領、慈善事業に寄付をして身を隠すのですが、丁寧に挨拶状をセラノに送りつける変わり者という設定です。

裁判までの5日間でマデューカスをロサンゼルスへ連れ戻す仕事を引き受けたウォルシュは、ニューヨークで捕まえたデュークを飛行場まで引き立てていきます。ここまでは順調で、ロサンゼルスまで5時間のフライトで済むはずでしたが、ジョナサンが大の飛行機恐怖症だったことから交通手段としての飛行機を断念します。ここからトラブル連続のジェットコースターに乗った二人はマフィアとFBIに追われながら、車と列車のアメリカ横断逃避行をするはめになるのです。

ジャンルとしては、コメディですね。そして、主役のはずのロバート・デニーロの存在感がかすむほど、チャールズ・グローディンが輝いています。ラストシーンはまさに「おおーっ!」という喝采を口に出したくなりましたよ。 なんだか暖かいのです。そして渋いのです。 男の友情が。

美人女優抜きではなかなか感動を覚えない爺のハートを熱くした異色の映画でしたわい。

by zoompac | 2017-02-15 06:07 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

読書 「海の都の物語 4 ヴェネツイア共和国の一千年」 塩野七生

f0090954_07463824.jpgまことに結構な読物でした。

2部構成になっていました。

前半は、「宿敵トルコ」

日本では、1336年に室町幕府が樹立し、その後100年以上が経った1467年~1477年に応仁の乱が起きます。その後は、下剋上が繰り返され、戦国の世の中となります。新興勢力織田信長が由緒ある旧勢力の今川義元の首を桶狭間で打ち取ったのは1560年でした。

小アジアの内奥にトルコのオスマン王朝が誕生したのが1300年頃です。当時、東のモンゴル帝国と西のビザンチン帝国(東ローマ帝国)にはさまれたこのトルコの王朝が大帝国になることを予想した人はほとんどいなかったでしょう。

黒海からエーゲ海に抜ける内海のような場所をマルモラ海といいます。黒海側の狭くなった海峡をボスフォロス海峡と言って、この海峡の北側に位置するのがビザンチン帝国の首都コンスタンチノーブルです。エーゲ海側の狭くなったところダーダネルス海峡といい、マルモラ海は2つの海峡で閉じられた袋状になっているのです。

1354年にオスマントルコはダーダネルス海峡の南側のガリーポリを占拠してしまいます。これで、マルモラ海の北側は依然としてビザンチン帝国領であるものの、南側がトルコに押さえられた格好になって、アジアからヨーロッパに向けて白昼堂々とトルコ艦隊がコンスタンチノーブルの城壁下を進軍することを許すはめになったのです。

交易立国であった当時のヴェネツィアにはこのトルコの西進が脅威でした。通商国として常に商売の相手国と商売経路の安全確保が必要だったヴェネツィアに対して、トルコは自国ファーストの国で、ヴェネツィアとはまったく別の価値観を持っていました。

「良識とは、受け身に立たされた側の云々することなのだ。行動の主導権をにぎった側は、常に非常識に行動する」とは、西進するトルコ帝国の侵略の脅威に直面した15世紀半ば当時のヴェネツィアの外交官の言葉です。アメリカ・ファーストを連呼するトランプ大統領のことが頭にちらつきますね。

本格的にトルコがコンスタンチノーブルの攻撃を仕掛けたのは、スルタン・ムラードが亡くなった後その座を継いだマホメッド2世のときで、1452年からです。彼はアレキサンダー大王を理想像として、「大王は東に進軍したが、自分は西へ向かう」ことを固く心に誓っていました。そのために必要なのがコンスタンチノーブルでした。新興民族オスマントルコと老帝国ビザンチン帝国の対決は、勢いの違いをみるだけで結果は時間の問題でした。

そうした激変のエーゲ海から黒海に抜ける交易ルートがオスマントルコの脅威にさらされてからのヴェネチアの外交、海軍、交易にいたる苦労話が満載でした。

後半は、一変して、ミラノ公国の官史が、まずヴェネツイァへ渡ってから、聖地イェルサレムへ巡礼旅行をしたときの旅行記の紹介でした。日本では応仁の乱の終焉期の1480年の話です。

この頃のヴェネツィアは、交易ルートを保持するための制海権と情報を持った唯一無二の国で、そうした力を利用した観光産業にも力を入れていたのです。

ヴェネツイア湾と呼ばれたアドリア海からイオニア海、そしてエーゲ海に浮かぶクレタ島、トルコ軍と聖ヨハネス騎士団の戦っているロードス島は避け、さらにはキプロス島経由で、ヤッファの港に着き、そこから内陸地のイエルサレムの地へ到着し、しばらく滞在の後、帰途につくといったものでした。

簡単に書きましたが、7か月に渡る旅で、途中、トルコ船に停泊命令をくらったり(トルコとヴェネツイアは友好条約を結んでいましたが、他国人の筆者は気が気ではなかったようです。)、寄港の先々での風物詩や食べ物の楽しい話題も満載で、その時代にタイムスリップしたような感覚で、まことに結構な旅物語を満喫させてもらいました。

by zoompac | 2017-02-11 07:50 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

私のイチ押し、2017年の本屋大賞ノミネート作品「みかづき」森絵都

f0090954_07221686.jpg私が、今年の本屋大賞ノミネート作品の中から本命視している作品です。発表は、4月11日です。

評判に違わずいい出来栄えでした。

〈吾郎〉と〈千明〉という塾を経営する夫婦がいます。 舞台は、東京のベッドタウンとして新築高層マンションが立ち並び生徒数が飛躍的に伸びる前の千葉県の八千代町(今の八千代台)です。昭和36年(1961年)から2007年までの46年間の物語です。(千葉県が八千代台から、西船橋、津田沼と塾ビジネスの大激戦区だったことをこの小説から知ることができます。)

教員免許は持っていませんが、抜群の教える「才」を持つ大島吾郎は、小学校の用務員室で生徒の補習を行っています。

授業についていけない子たちための無報酬の補習の場に蕗子(ふきこ)という優秀な生徒がやってきます。吾郎の教えぶりを母親の千明に頼まれ探ることが目的でした。

千明は、戦時中の国民学校でひたすら国への忠誠心を植え付けられた六年間を経験しており、戦後の教育の変貌ぶりから公教育に人一倍の不信感をもっていました。教員免許を持ちながら、学校の教員になることを潔しとせず、私塾の経営に自分なりの人づくりのための教育実践の活路を見出そうとの野心がありました。

なかなか私塾オープンに踏み切れず、そこで吾郎にスカウトの白羽の矢を立てたのです。女の勝負を賭けた狙い撃ちでした。

シングルマザーの千明は、母頼子、娘蕗子の女3人暮らしでしたが、そこに吾郎を呼び、絡めとるように吾郎と関係を持って結婚し、かつ塾経営に血道をあげていくのです。

この小説は、日本における学習塾の変遷、その塾の経営者三代の奮闘、女系家族の確執、理想の教育等……実に重奏的なテーマを含んでいます。

それら一見バラバラにみえるテーマを、学校、文部省、父兄、経済力、核家族化等の時代時代で模様を異にする平面図に落とし込み、さらに教育の歴史変遷という縦軸を串刺し状に描きこむことで、立体的なキューブ形状の中に見事に多面的な物語をまとめ込んでくれているのです。 しかも、ちぐはぐさがなく見事なハーモニーを奏でています。

さらに、さらに吾郎・千明の世代、蕗子、蘭、菜々美という個性の強い三人娘、さらに蕗子の長男の一郎世代という三世代の血を注ぎ込みスケールの大きな人間臭い物語に仕上げてくれました。

最終章に出てくる吾郎の言葉が心に残ります。

「誰もが(教育を)憂い嘆いている。もっと改善が必要だ、改革が必要だと叫んでいる。最初は辟易していたけど、次第にそれはそれでよかったのかもしれないと妻は考え始めたようだ。常に何かが欠けている三日月。教育も自分同様そのようなものであるのかもしれない。欠けている自覚があればこそ、人は満ちよう、満ちようと研鑽を積むのかもしれない。」

そうして、吾郎は、46年の教育を取巻く問題と塾に携わった自らの経験と盟友たちの粉骨の一端を自伝本にまとめ上げたのです。その本のタイトルが「みかづき」です。「みかづき」の意味を、亡き妻を偲んでと前置きを置いて語った言葉が、前段で紹介した吾郎の言葉です。

読者は、今まで読んでいた物語がこの吾郎の言葉によって吾郎の出版した自伝本の中身だったんだと知ることになります。冒頭から読み始めた白い帯状の紙がラストにきてよじられ振り出しにくっついたメビウスの輪を彷彿するといった驚きも味わえます。

感覚的なものですが、これまでの森絵都さんの作品は、たとえば直木賞受賞作の「風に舞い上がるビニールシート」等を読んで、読者と距離感を程よく保つ猫型の作家さんだと思っていました。恩田陸さんの作品のようにその世界に招き入れられて読者と共に喜怒哀楽を分かち合ってじゃれあって楽しむ犬型の作家さんとは違うという感覚でした。

まあ。平たく言うと、主観が勝った作品なのか、客観が勝った作品なのかということなのかもしれませんが、今回の作品は、戦後から小泉政権に至る戦後史を教育という切り口に、塾経営者の家族3代の人間臭い葛藤を注ぎ込んでなんとも興味深い懐の深い物語だったと思いました。猫型小説の進化をみました。

その昔、学生時代に読んだトーマスマンの「ブッテンブローグ家の人々」を彷彿させるような三世代の家族の物語を社会の変動の中に描き落としてくれていました。ちょっと懐かしい感じも覚えました。

他の本屋大賞のノミネート作品は「蜜蜂と遠雷」しか読んでいませんので、無責任なことは言えませんが、恩田陸さんがすでに「夜のピクニック」で第2回の本屋大賞を受賞された上、「蜜蜂と遠雷」が直木賞というメジャータイトルを受賞された以上、全国の書店員さんの投票は発掘良品としての「みかづき」に集中しそうな気がします。

先週の王様のブランチでは、さっそく恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」が書籍の週間ベストセラーの1位に躍り出ていました。

森絵都さんはもともと児童文学の分野で活躍していた作家さんなので、彼女の児童文学を愛した世代が、一般読者の年代に成長しより幅広い読者層が形成できればいいですね。 本屋の書店員さんの後押しでもっともっと売れていい本じゃないかと思っているのですがどうでしょう?

by zoompac | 2017-02-10 06:01 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

映画 「アイヒマンを追え」

f0090954_06043440.jpg渋谷のル・シネマで観ました。

第2次世界大戦後、海外へと逃亡したナチスの戦犯アドルフ・アイヒマンの捕獲作戦を実現へと導いたドイツ人の検事長フリッツ・バウアーにスポットを当て、バウアーがいかにしてアイヒマンを発見し、追い詰めていったのかを描いた実録ドラマです。

1950年代後半のドイツ・フランクフルト。ナチスによる戦争犯罪の告発に執念を燃やす検事長フリッツ・バウアーのもとに、数百万人のユダヤ人を強制収容所送りにしたアドルフ・アイヒマンの潜伏先に関する情報が寄せられます。

ナチス残党が巣食うドイツの捜査機関を避け、「国家反逆罪」に問われかねないリスクを冒してまでイスラエルの諜報機関モサドと接触したバウアーは、モサドの力を借りてアイヒマンを追い詰めていきますが、同じ頃、バウアーの失脚を狙う者たちがバウアーの弱点を探り国家反逆罪へ追い込もうと策略をめぐらせていました。

バウアーの「執務室を一歩出れば敵だらけ」という言葉に象徴されるように、敗戦当時の西ドイツの首相は、戦争犯罪の追求よりも経済復興を優先させたため、取り巻きの高官に元ナチス高官や元親衛隊も登用されており、バウアーのアイヒマン捕獲の執念や、ナチスの犯罪追及する姿勢を快く思わない一派がいたのです。

一昨年公開の映画、「顔のないヒトラー」では、ドイツ社会を「過去との対決」へ突き動かしたアウシュビッツ裁判にこぎつけるまでの苦労が描かれていました。映画の主役は若き検察官でしたが、そのアウシュビッツ裁判にこぎつける原動力は、この「アイヒマンを追え」の主人公の検事総長フリッツ・バウアーを指揮官とする検察官チームだったのです。

この「アイヒマンを追え」では、そのアウシュビッツ裁判の前段の物語として、実在の人物フリッツ・バウアーがホロコーストの中心的実行者アイヒマンの追跡への孤軍奮闘ぶりが描かれていました。

余談ながら、「顔のないヒトラー」では検察官チームが収容所の囚人に繰り返し人体実験を行ったとされるヨーゼフ・メンゲル医師を追跡していたシーンが描かれていました。

この鬼検事バウアーを演じた役者さんがよかったです。一筋縄でいかない海千山千の人物像なのですが、弱みとしての同性愛への嗜好がありました。映画の中でちょっと強調されすぎの感じがやや気にいりませんでした。

ただ実在のバウアーは背の高い人物だったようです。 白髪でライオンのたてがみのようだったところはよく表現できていたと思います。

これまた余談ながら、バウアーが冒頭、浴槽で溺死しかかるシーンがありますが、彼が実際亡くなった死因も浴槽での溺死だったそうです。

フリッツ・バウアーによるアウシュビッツ裁判でドイツは過去としっかり向き合うことができました。

この人がいなかったら足並みの乱れるEUの中心国として混迷する世界をリードする今日のドイツはなかったかもしれません。

ただ、時代の流れというか、そうしたナチスの犯した過ちを断罪したドイツにでさえ移民排斥の声が強まっています。イギリスもEU離脱ですし、アメリカもトランプ政権で排他的な動きの勢いを増しています。 そうした動きが時代に逆行しているのではなく、これからの世界の主流に育つ兆候かもしれないと思うとちょっとおっかないですね。

そうした排他的な機運こそが、ナチスを生んだ土壌だったからです。

まことに奇妙な組み合わせですが、このフリッツ・バウアーの執着心と米国の新大統領トランプの執着心に似たものを感じてしまいました。時代の流れに乗っかれば、個人の力といえど大きく世の中を動かすことがあるということです。

「良識とは、受け身に立たされた側の云々することなのだ。行動の主導権をにぎった側は、常に非常識に行動する」とは、コンスタンチノーブルが陥落し西進するトルコ帝国の侵略の脅威に直面した15世紀半ば当時のヴェネツィアの外交官の言葉ですが、あの過激な言葉の毒を吐く大統領が大統領特権だと称して核兵器のボタンを勝手に押さないよう米国議会の牽制が機能して欲しいと願うばかりです。

杞憂であればいいのですが、世界はまことに危うい時代を迎えようとしているのかもしれません。

by zoompac | 2017-02-08 06:12 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

NHKBS映画 「ナバロンの要塞」

f0090954_09052494.jpgケーリー・グラントのお次は、グレゴリー・ペックです。

この「ナバロンの要塞」は、ト-マス・エドワード・ローレンス(アラビアのロレンス)がベドウィンと組み、オスマントルコ帝国の一大拠点であるアカバの大砲がすべて海に向いていることから砂漠を越え奇襲し、アカバを制圧した物語を彷彿させます。

違いは、アラビアのロレンスの活躍が第一次世界大戦下(「ナバロンの要塞」 は第二次世界大戦下)ということと、「ナバロンの要塞」での相手はトルコと手を組もうとしていたドイツ軍であり、そのナバロンの要塞の海に向いた巨大大砲の破壊工作を行ったのは6人の少数精鋭部隊(ローレンスのアカバ攻撃部隊はローレンスと約50人のベドウィン)でした。 そして、敵が自然の防御に安心していた攻撃側の障害も、片や縦断が困難である南北230キロのネフド砂漠に対して、「ナバロンの要塞」ではナバロン島南部の400フィートの絶壁でした。 「ナバロンの要塞」の舞台はエーゲ海に浮かぶナバロン島です。
役者も「アラビアのロレンス」でロレンスの上官を演じたアンソニー・クエイルやベドウィンの族長を演じたアンソニー・クイーンの二人が、この「ナバロンの要塞に出演していました。

ナバロンの要塞が1961年の映画で監督は「北西戦線」のJ・リー・トンプソン、アラビアのロレンスは1962年の映画で監督はデヴィッド・リーンです。 主役は、ナバロンがグレゴリー・ペック、アラビアのロレンスがピーター・オトゥールです。

エーゲ海の制海権を得てトルコと手を組もうとするドイツ軍を阻止せんがため、同じエーゲ海のケーロス島に派兵された英軍2000人の命が危機にさらされます。(このエーゲ海は、塩野七生の「海の都の物語」でのオスマン・トルコ艦隊とヴェネツィア艦隊の制海権を巡っての激戦地でした。こちらは15世紀半ばの話です。)

英軍救出の試みは度々なされますが、途中に睨みをきかすナバロン島の断崖の洞窟に据えられた独軍の2門の大砲のためことごとく失敗に終わります。

そこで作戦幕僚フランクリン少佐(アンソニー・クェイル)が1つの提言をするのです。

ナバロン島南部の400フィート絶壁をよじのぼり潜入するという途方もない作戦でした。

その作戦に選ばれたのは登山家のキース・マロリイ大尉(グレゴリー・ペック)、元ギリシャ軍大佐スタヴロウ(アンソニー・クイーン)、科学者のミラー伍長(デヴィッド・ニーヴン)、ナイフの名人ブラウン無線兵(スタンリー・ベイカー)、ナバロン島生まれのパパディモス1等兵(ジェームズ・ダーレン)の5人でした。

自ら5人を率いたフランクリン少佐は漁船に乗り嵐の夜、ナバロン島に向いました。少佐は負傷しましたが一行は絶壁をよじのぼり島に上陸し、以後はマロリイを作戦実行隊長とし、島の反ドイツ軍勢力と接触し、ナバロンの要塞破壊活動を行うというストーリーです。 戦争映画というより冒険映画って要素が強く、危機に次ぐ危機の連続ですが、ラストはすっきりする映画でした。

「アラビアのロレンス」との違いがもう1つありました。 アラビアのロレンスが史実に基づいた作品であるのに対して、「ナバロンの要塞」は、イギリスの作家アリステア・マクリーンが1957年に発表した戦争小説を原作にしています。 史実ではなくフィクションです。

本作の成功により、1978年にマロリー、アンドレア、ミラーの登場する続篇「ナヴァロンの嵐」も映画化されています。 ただ原作にあったアンドレアは映画では登場していないそうです。冒頭でアンドレアとマリアの結婚シーンがあるだけです。 舞台はユーゴスラビア、ボスニア・ヘルツェゴビナに変わり、 演ずる俳優も総入れ替えになっていました。

by zoompac | 2017-02-05 09:06 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)

恵方巻を食べながら、NHKBS録画「北北西に進路を取れ」を観賞

f0090954_07291235.jpg昨日は節分でしたね。

今年の恵方巻を食べるときの方角は「北北西」だそうです。

テレビで司会者が、ヒッチコックの「北北西に進路を取れ」ってイメージして覚えてくださいね~!とか言っていました。

原題は、「North by NorthWest」です。邦題の北北西という角度を表す意味ではNorth-NorthWest(NNW)とすべきです。 原題と映画の内容の関係が今一つピンときませんが、登場人物が利用した飛行機がノースウエスト航空の所有であり、この題名は「ノースウエスト航空で北へ」と解釈することもできるなんて、ますます困惑する説明まであるようです。この映画を作成するにあたってノースウエスト航空から多額の制作協力金の提供があったのかもしれませんね。

飛行機での移動シーンの記憶が薄く、主人公と謎の美人が出会う、寝台列車での移動シーンのほうがよほど印象に残っています。ラストも寝台列車でのシーンで締めくくっていましたしね。

この映画は“巻き込まれ型サスペンス”の元祖として有名で、ショーン・コネリー主演のジェームズ・ボンド007シリーズやこの「北北西に進路を取れ」と同じ主役のケーリー・グラントがオードリー・ヘップバーンと共演した「シャレード」等に大きな影響を与えました。

この「北北西」のラストは、ラシュモア山の岩肌に刻み込まれた米国の偉大な4人の大統領の顔の大彫刻を舞台にしたアクションシーンが印象的です。そしていきなり画面が切り替わって寝台車のベッドの上でソーンヒル(ケーリー・グラント)とケンドール(エヴァ・マリー・セイント、「波止場」(’54)でアカデミー女優賞)が抱き合うシーンで「完」となりますが、この幕切れシーンはショーン・コネリーの007シリーズですっかりおなじみとなりましたね。f0090954_07294344.jpg

007シリーズの原作者のイアン・フレミングも、ジェームズ・ボンドをケイリー・グラントをイメージして生み出したという話も有名です。

広告会社の重役のロジャー・ソーンヒルが、政府のスパイ機関がでっち上げた架空のスパイ「キャプラン」に間違えられて、誘拐されたり、命を狙われたりの巻き込まれ型サスペンスに、お決まりの謎の美人も登場して、尋常ならざるアルフレッド・ヒチコック監督がロマンの香り漂うスリリング・サスペンスに仕上げてくれた映画です。

節分の夜、恵方巻を食べながら、北北西は向かないながらも、「北北西に進路を取れ」鑑賞を楽しみました。

by zoompac | 2017-02-04 07:30 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)
RELEASE INFORMATION NEW ALBUM

[通常盤]「Now On Sale!!」
TOCP-66380/¥2,548(税込)

[DVD付 初回生産限定盤]
「Now On Sale!!」
TOCP-66381/¥3,500(税込)

NEW SINGLE
WMP HIGH LOW
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