なんといっても、注目はヒロイン役のノラ・ジョーンズ。ミュージシャンで、ミリオンセラーのアルバムを何枚も出しています。本作品が女優としてのデビュー作となりました。
相手にベテランのジュード・ロウ、渋い演技をたんたんと演じています。
男は船?、女は港とはよく聴く言葉ですが、この物語は逆です。売れないブルーベリー・パイをそれが大好きだった主人公のためにつくり続けるジュード・ロウが港です。失恋でブルーベリー・パイを自棄食いした後、ぷいっと自分探しの旅に出たエリザベスが船。あちこちでバイトをしながらお金を貯め車を買って、またブルーベリー・パイを食べるために彼のところに戻ってきます。
その途中に、離別した夫婦の物語とギャンブル好きなお姉さんと父親の物語を2ついい塩梅に挟み込んであります。2つの物語は別れ話なのです。甘さを抑えたこの作品にも絶品のブルーベリー・パイを想像しました。