正月元旦恒例の全日本実業団駅伝、2007年はめまぐるしくトップが変わる面白い展開でした。上州三山、妙義山、榛名山、赤城山を見ながらの100kmを7人でたすきをつなぐレース観戦は私の1年の始まりです。
戦前の予想では、日清対コニカに中国電力の三つ巴でした。
1区では、スズキのマーチン・マサシ、2区では小森コーポレーションの秋葉、3区では人間界のディープ・インパクト、空飛ぶマサイ族、日清のゲディオンが区間新の走りでトップがめまぐるしく変わりました。そして5区でミスター5区の中国電力佐藤敦之が2分30秒近くの差をひっくり返す激走で7位からトップに立ちました。6区の尾崎、7区の尾形とつないで、見事に純和製軍団中国電力が2004年以来3年ぶりの優勝を飾りました。
ポイントは4つ
1.2区の日清のゲディオンはもちろん区間新の走りでしたが、途中の10kmのラップがトラック世界新に近い記録でした。26分30秒台でした。
2.5区の佐藤敦之はゲディオンの貯金を一気に取り戻して逆転の功労者となりましたが、2004年の優勝時もアンカーでコニカを逆転して、このときも中国電力を優勝に導いた立役者でした。まさに駅伝男です。
3.三強の中に、旭化成が2000年以来の2位に割り込んできました。優勝中国電力、2位旭化成、3位日清、4位コニカでした。1999年まで10連覇?の旭化成の連勝を2000年に止めたのは、藤田、高橋、三代を擁した富士通でした。それ以来、2004年の中国電力を除いてコニカが優勝を重ねてきて降りました。古豪旭化成が新生旭化成として蘇る兆候だとしたら、来年以降が楽しみです。
4.アンカーで優勝テープを切った中国電力尾形は1994年の山梨学院の優勝時のアンカーでもありました。もう13年も経ったんですね。