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読書 「天人 深代淳郎と新聞記者の時代」_早逝の天才コラムニストの人となりに迫った本

読書 「天人 深代淳郎と新聞記者の時代」_早逝の天才コラムニストの人となりに迫った本_f0090954_08184507.jpg今から40年近い昔になりますが、大学卒業後は新聞記者になりたくて募集枠が各新聞社1~2名という狭き編集部の入社試験を片っ端から受けていたことがありました。

大手も主だった地方新聞の試験も全滅で、体育系の部活経験者ということを買われたのかあるスポーツ新聞社だけ試験に受かりました。

面接に伺ったところ、労働争議の真っ最中でした。それにその新聞社では入社後編集の仕事に就けるのか販売の仕事に回されるのか曖昧でした。

丁度そのタイミングで米系商業銀行からの募集が大学の就職課に回ってきていました。2名の募集でした。顔見知りになっていた大学就職課の職員さんから勧められてその入社試験も受けました。英語と作文は新聞社の試験と同様でした。受かりました。

当時大卒の初任給が10万円を超えない水準でしたが、その外資系銀行の初任給は10万円近くでスポーツ新聞社と比べて3万円近くの開きがありました。

いろいろと家庭の事情もあり、初任給の高さから外資系銀行を就職先に選びました。 その後、2回転職しましたが、通算で35年間外資系金融機関で働くことになりました。

ブログで柔道とか駅伝とかのスポーツ記事を書くときはつい熱が入ってしまうのも昔の夢の続きのようなものかもしれません。

朝日新聞の「天声人語」についてはいろいろ思い出があります。

中学校の頃同級生が父親の勧めで「天声人語」の切り抜きをし、その要約を書きだしていたノートを見たとき、「すごいな」と思ったこと。 米系銀行に入社してから、英語の達人と言われた年配の先輩に秘訣を聴いたところ、「天声人語」を英訳されていたこと等です。

感心しながらも、私は要約修行も英訳修行も長続きしませんでした。

英訳修行のほうは、NHK国際ラジオニュースの記事を書いていらっしゃった方に師事し、放送ニュースの英作文を毎週1本のペースで5年近く書き続ける形に落ち着きました。会社での英文報告書を書くにあたってその修行は役立ちました。

ただニュースという人に伝える報告のための文と違って「天声人語」というと、融通無碍でとらえどころがなく何となく敷居が高い感じは否めません。 たぶん「天声人語」で使われる言葉の表現に遊びが入っているため解釈に余韻や幅があり適確な英語表現に置き換えることに相当悩まされるわけで、そのあたりが私の英語の学習修行には向かなかったのだろうと思います。

十分絞り込まれた言葉で筆者の思いを紡ぎあげる「天声人語」は煮詰まった言葉の結晶のようでもあるのでその意味から要約修行にも不向きだったかもしれません。

その放送英語の作文修行に落ち着くまでに、「天声人語」の原文と英訳の対訳本を買ってむなしい努力を重ねた回数は数知れません。深代惇郎の「天声人語」の単行本も買ったことがあります。しかし読み通さなかったし「天声人語」を題材とした英語修業は長続きしませんでした。 大手新聞社の入社試験不合格経験と合わさってこの「天声人語」も苦い思いだけが残っているのです。

そうした「天声人語」を執筆された朝日新聞社のコラムニストの中でも、異彩を放っている深代惇郎氏について書かれた本がこの「天人」です。

どのような人となりなのか興味があって手に取りました。

深代淳郎氏は急性骨髄性白血病のため46歳で急逝しました。「天声人語」を書いていたのは わずか2年9か月という短い期間です。深代氏は府立三中(両国高校の前身)・一高・東大法学部を経て昭和28年に朝日新聞に入社し、ロンドン支局から東京へ戻り、天声人語を担当したのは入社19年目で43歳の時でした。

著者の後藤正治氏は、深代氏と交流のあった人々からのインタビューを通じてこの「天人」を書きあげました。

後藤氏は深代氏のことを「競馬で言えば、深代は何十年に一度出るか出ないかの名馬である。資質からいっても、知識や教養の面でも、また人間性においても、彼は飛び抜けていた。」と言っています。

私の人生の経験からもそのような人はいますのでなんとなく重ね合わせてイメージしながらこの著作を読みました。 少し良く書かれ過ぎの感は否定できませんが、深代氏の最初の結婚の失敗のこともきちんと書き込んでありました。

後藤氏は、「新聞のコラムニストは一般にいうエッセイストとは性格が異なる。森羅万象、日々生起するホットなニュース、社会的な課題をまな板に載せて論評することを課せられている。あくまでもジャーナリストの筆によるエッセイである。時がたてば使われた素材は古びていくのは当然であるが、深代惇郎の「天声人語」はいま読み返してもなお、立ち止まらせるものを含んでいる。」と賞賛しています。

後藤氏は、さらに、「(深代淳郎の)文章は滑らかにして自在である。難しいことをわかりやすく伝えていく。曖昧さがない。書き出しから一気に話題が転換することがしばしばあって、結語はまず予測できない。構成に定まったものがない。古今東西の、政治、社会、文化、歴史・・・・への造詣と見識の深さはおのずと伝わってくるが、あくまで自分の頭でモノを考え、言葉を紡ぎ出している。文体は抑制が利いていてウィットに富んでいる。」とベタ褒めでした。

今まで、2~3回買って、本棚に長いこと寝かせ、そのうち古本屋へ売ることを繰り返していたような記憶しかない、深代惇郎版「天声人語」でしたが、この「天人」を読んだことで彼の「天声人語」との距離が縮まったように思います。

この「天人」の中にもたくさんの深代淳郎氏の天声人語コラムが引用されていましたが、確かに立ち止まらせるというか考えさせられる名文が多くありました。

今度こそは「深代淳郎の天声人語」を読み通してみようと思いました。


by zoompac | 2018-02-16 08:31 | 読書・映画・音楽
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