21日日曜日、広島市平和記念公園前発着とした7区間=48キロで競われた都道府県対抗男子駅伝は、埼玉が最終7区エースの設楽悠太で逆転し、2時間19分10秒で、2015年以来となる3年ぶり2度目の優勝を飾りました。
2連覇を狙った長野は4区の佐久長聖高3年の本間敬大(今年、東海大に進学予定)と同じく佐久長聖高3年の中谷雄飛(今年、早稲田に進学予定)の5区での連続区間記録の走りでトップに立ちましたが、6区の中学生区間でトップの座は維持したものの貯金を食いつぶし設楽悠太をアンカーに擁する埼玉から7区の關颯斗(東海大)が逃げ切れませんでした。
トップでタスキを受けた関颯人は、4位でスタートした埼玉・設楽悠太(Honda)に2.5キロ地点で追いつかれ、追い抜かれ、埼玉の逆転優勝を許して2位でのゴールとなりました。
以下3位千葉、4位福岡、5位群馬、6位山口、7位神奈川、8位茨城、9位福島でした。
前回の埼玉の優勝は、3年前の2015年でした。
その2015年の都道府県対抗男子駅伝の1区では印象深いアクシデントがありました。
当時愛知の愛知学院愛知高3年だった山藤篤司が脱水症状のため中継点手前で倒れ込みタスキを2区に選手に投げ渡したため愛知県チームが失格になってしまったのです。
愛知は翌年2016年の都道府県対抗駅伝を男女アベック優勝しましたが、優勝メンバーの中に山藤選手の名前を見出すことはできませんでした。
その山藤選手は、神奈川大学へ進学していていま3年生です。 去年の出雲の1区2位、優勝した全日本では1区4位、箱根でも1区を走って区間6位と活躍しました。
その山藤が愛知のアンカーとして2018年の都道府県駅伝に戻ってきてくれていました。 区間10位の走りで、チーム愛知の順位を22位から4人抜いて18位まで押し上げていました。 3年前1区でつなげなかったタスキを今年はアンカーとしてしっかりタスキを胸にゴールしてくれました。
その7区の山藤選手の他、今年の大会で印象に残ったのは2区の福岡県浅川中3年の石田洸介選手です。 区間新の22位から15人抜きの7位へ順位を押し上げる快走をみせてくれました。 福岡県チームの4位入賞には去年1500m、3000mの中学生記録を更新したこのスーパー中学生ランナーの活躍が大きかったと思います。
3区のエース区間では、山口の田村和希の爆走が凄かったですね。 圧巻の区間賞で26位から23人抜きの3位まで順位を押上げました。 福島代表の遠藤日向とのデッドヒートは見ものでした。 遠藤日向は今年の住友電工の高卒スーパールーキーです。 今年のニューイヤーズ駅伝1区区間賞を獲得し華々しいデビュー戦で存在感を示していました。 3区は田村が区間賞、遠藤は区間4位でした。 今年4月には田村和希が年上ながら遠藤の後輩となって住友電工に加入します。 渡辺康幸監督の下、有力ランナーが集まり住友電工の陸上部が着々と選手層を厚くしてきています。