今年1月の全国都道府県対抗女子駅伝の4区での長崎の長崎商高1年の廣中璃梨佳が、12位から11人抜きの快走でチームを首位に浮上させた走りには驚かされました。
12位でたすきを受けると、雪で視界が遮られる悪条件の中、前をゆく実業団、大学生ランナーをごぼう抜きにし、ついにトップを走る神奈川の出水田眞紀に5区の中継点近くで追いつきそして追い越した馬力の走りは驚愕でした。
解説者の金哲彦氏が、和製ラドクリフ(英国のマラソンランナー・ポーラ・ラドクリフ、首振り人間機関車との異名を持ち2003年に2時間15分25秒のWR樹立)って名付けていましたが、紫色?(青色?)のキャップを被って、首を前後に振りながら馬力で押していく走り方はとても印象的でした。
私には人間機関車ラドクリフというより、天候が雪ということもあってラッセル除雪車ってイメージでした。
この4区の区間最高記録は14年に木崎良子(ダイハツ)がマークした12分40秒で、廣中は高校1年生ながらその記録に7秒差に肉薄する快走でした。 悪天候でなければ区間新だったかもと思いました。
彼女の夏場のインターハイの結果は、1500mで4位(1位は仙台育英のヘレン・エカレラ、2位に西脇工の田中希実、3位が大分東明のマータ・モカヤ)、3000mでは7位(ヘレン・エカレラ、田中希実、カマウ・タビタ、マータ・モカヤ、和田有菜、高松智美ムセンビの次)でした。
そして長崎県の高校駅伝県予選では1区を走って諫早の森林未来(3)に5秒差をつけての区間賞でした。廣中の所属する長崎商業は優勝した諫早に次ぐ2位でした。
高校駅伝の全九州大会も1区を走って区間賞を獲得していました。
好調を維持しているようです。
鬼が笑いますが、2018年1月14日日曜日の都道府県対抗女子駅伝での廣中の走りが楽しみです。