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来年のWOWOW連続ドラマ「監査役 野崎修平」と日本の社会風土 の「忖度」について

来年のWOWOW連続ドラマ「監査役 野崎修平」と日本の社会風土 の「忖度」について_f0090954_04262896.jpgWOWOW録画映画 の「スタートレック Beyond」を観たとき、クリス・パイン演じるカーク船長と副官役のようなスポック(ザッカリー・クイント)のキャラクターの対比が面白くて印象に残りました。

「スタートレック Beyond」をかいつまんで紹介するとすれば、宇宙の最果てにある未知の領域を探索する過程で、惑星連邦の存在意義の真価を問う新たな謎の敵と遭遇するジェームズ・T・カークと、彼の率いるU.S.S.エンタープライズ号のクルーたちの戦いを描いているSFパノラマ物語ということになりましょうか。

カーク役のクリス・パイン、スポック役ののほか、ゾーイ・サルダナ、サイモン・ペッグ、カール・アーバン、ジェイ・チョウ、そして2016年6月に事故で他界したアントン・イェルチン(享年27歳、本作が遺作)ら、エンタープライズ号のクルーを演じるレギュラーキャストが再結集していました。

この登場人物の中では、スポックのキャラが私のお気に入りです。

目的遂行のためなら多少のルール違反も厭わないカーク船長に対して、スポックはカークの勢いに気圧されることなく冷静で独特の信念を曲げません。思考がいつも原理原則に立ち返ったところから出発します。

彼はよく言えば同調圧力に屈しないし、集団志向の罠に陥らない芯をもっています。悪く言えば空気を読まないし、忖度できません。

「森友・加計」学園問題で人口に膾炙した「忖度」とは、相手の指示がなくても相手の意向を推し量り先回りして相手の欲することを満たそうとすることと解釈されています。

嫌われたくない、波風を立てたくない、怒らせたくないという自己本能の心理が働く結果でしょう。もっとも立場の強い人に対して弱い人が媚びへつらうという守りの心理だけではなく、積極的に上役の役に立ちたいとか認めてもらいたいという自己顕示という攻めの側面もあるようです。

日本では「忖度」できることが政治における人付き合いや企業においてはサラリーマンの出世の必須条件のような趣がありました。 官僚のお仕事推進にはこの「忖度」推進が今でも欠かせないようです。敗戦の日本軍の失敗の原因を追究した「失敗の本質」にもこの「忖度」が結局現場の強権を許して勝ち目のない暴走を許してしまったことを挙げられていました。

そうした「忖度」にがんじがらめにされた日本社会ではありますが、一方で原理原則に則って空気を読まないこと、すなわちぶれないことが評価されているようにも思えます。

たとえば今野敏の「隠蔽操作」シリーズは、主人公の竜崎伸也警視長の特の信念と矜持を持った融通の利かないキャラが人気に火をつけました。

池井戸潤による「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」、さらに「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」を原作とし、その主人公の名前をとってTVドラマでは「半沢直樹」シリーズとして好評を博した半澤直樹も攻めの忖度も守りの忖度もできず、おかしいことをおかしいと公言して憚らないタイプの人間です。その性格故、いったんは逆境に追い込まれますが、そこから復活して逆境に落とし込んだ相手に倍返しすることが勧善懲悪節が大好きな日本人の共感を呼びました。

「スタートレック」のスポックにも相通ずるところがあります。彼の言動の客観性と独立性は、私が今従事している監査役の仕事にふさわしいと思っています。監査役の役割は、企業風土に影響されることなく第三者の目から取締役の職務執行を監査するという立て付けだからです。

そう思っていた矢先、来年1月14日日曜日よりWOWOWの連続ドラマ(連続ドラマW)で「監査役 野崎修平」の放送が主演織田裕二で決定したことを知りました。来年のWOWOW連続ドラマ「監査役 野崎修平」と日本の社会風土 の「忖度」について_f0090954_04272975.jpg

原作・周良貨、漫画・能田茂による経済漫画『監査役野崎修平』をドラマ化したもので、大手銀行の監査役である正義感と厚い人情の持ち主である主人公が、銀行の不正を究明すべく行内の抵抗勢力に戦いを挑む姿が描かれれています。

私は10年位前の監査役(しかも銀行の)に初就任する頃その漫画を読みましたが、その内容が実際には地味な監査役の仕事とはずいぶんギャップがあって派手で格好良すぎることに違和感を覚えました。

漫画自体が1998年頃のバブル後遺症の頃の銀行業界の抱えた問題に光をあてていました。 野崎修平が働く銀行は「あおぞら銀行」となっていますが、前身が日債銀が破綻し公的資金を投入し「あおぞら銀行」として再スタートしたのは2001年のことですから、漫画で架空の銀行としている「あおぞら銀行」の命名の方が先です。もっとも後だったらクレームがついたことでしょう。

監査役の役割もここ10年の間ずいぶん変わってきています。この新装版が11月15日に発売された漫画もそのあたりを考慮したのか、新連載の開始が決定しています。原作の連載が終了してから14年の年月を経て、「グランドジャンプPREMIUM」にて『新・監査役野崎修平』として新連載をスタートするようです。

問題の「あおぞら銀行」は記憶が曖昧ですが、漫画の上では確か銀行の大合併の動きがあって大日本銀行のような名前に変わっていました。 主人公も「監査役」から「頭取」に出世していたように思うのですが、新シリーズの監査役野崎修平が頭取の後の就任なのか、以前の監査役からの延長なのかがとても気になります。もちろんTVドラマでの監査役の仕事の描かれ方も気になっております。

あまりスポットライトを浴びることのないどちらかといえば日陰の仕事って印象の強い「監査役」です。「忖度」の中で埋もれるのか、それとも「モノ申す監査役」として煙たがれるのか、人によってそのスタイルは千差万別だと思います。

by zoompac | 2017-11-23 04:28 | 読書・映画・音楽
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